アシナガバチに刺されたら放置しても大丈夫?応急処置や対応方法を解説
2024.05.06 2024.05.07
この記事では、アシナガバチに刺されたら放置しても大丈夫なのか徹底解説します。
アシナガバチは、オオスズメバチほどではないものの危険度が高いハチです。しかし、人によっては刺されても深刻な症状が出ない場合もあります。
ただし、たとえ深刻な症状が出ていなくても、アシナガバチに刺されたら適切な応急処置が必要。
場合によっては救急車を呼ばなければならないケースもあるため、ここでご紹介する処置方法を参考に、刺されたときの対応を理解しておきましょう。
目次
アシナガバチに刺されたら放置してOK?
スズメバチに比べると攻撃性も毒性も低めなアシナガバチですが、それでも刺されると危険です。
アシナガバチに刺されると、「アナフィラキシーショック」を懸念する人もいるでしょう。反対に、「アナフィラキシーショックらしい症状がないから刺されても大丈夫」と考える人も中にはいるかもしれません。
アシナガバチに刺されたら、症状が軽くても放置するのは良くありません。最悪のケースでは死に至ることがあるため、まずは正しい応急処置をして、念のため病院で診察してもらいましょう。
【放置NG!】アシナガバチに刺された時の応急処置5STEP
アシナガバチに刺されてしまったら、正しい手順で応急処置を施す必要があります。
そこで、応急処置5STEPと処置の注意点を見てみましょう。
応急処置5STEP
アシナガバチをはじめ、蜂に刺されてしまったら、下記の手順で応急処置します。
- すぐに安全な場所まで離れる
- 刺された部分を水でしっかり洗う
- 毒を排出する
- 炎症を抑える薬を塗る
- 患部を冷やして安静にする
それぞれの手順について、詳しくチェックしておきましょう。
1.すぐに安全な場所まで離れる
アシナガバチに刺されたら、再度刺されるのを防ぐため、すぐに安全な場所まで避難する必要があります。アシナガバチの毒には仲間を集めるフェロモンが含まれるため、その場に残ると危険なためです。
避難する際は、アシナガバチを刺激しないよう行動しなければなりません。
- 大声を出さない
- 手で振り払ったりしない
- 走らない
上記を守り、身を低くして静かに立ち去りましょう。
アシナガバチは最大で80mも追跡してくることがあるため、できれば80m以上、少なくとも20m以上は離れると安心です。
2.刺された部分を水でしっかり洗う
安全な場所まで退避できたら、すぐに刺された部分を流水で洗い流すことが大切です。
また、冷たい水を使うことで患部を冷やし、腫れや傷みを和らげる効果を得られます。流水が利用できない場合はペットボトルの水でも問題ありません。この時、ゴシゴシとこすらないように注意しましょう。
3.毒を排出する
体内に入った毒は、できるだけ排出する必要があります。
刺された場所の周辺をしっかりとつまみ、絞り出しましょう。
流水にさらしながら排出できるとベストです。
毒の排出は、口を使うと危険です。体内に毒が入ってしまうことがあるため、できればポイズンリムーバーなどを使うようにしましょう。
4.炎症を抑える薬を塗る
できるだけ毒を絞り出せたら、炎症を抑える薬を塗っておきます。
- 抗ヒスタミン剤
- ステロイド剤
上記のどちらか、もしくは両方の成分が入っている薬が効果的です。
5.患部を冷やして安静にする
患部を冷やしておくと、痛みを抑えられるだけでなく毒のまわりを抑制できます。保冷剤や氷のうを使用してしっかり冷やし、最低でも1時間は安静にしましょう。
応急処置での注意点
応急処置で気をつけておきたい点は、以下の5つです。
- 刺された場所に留まらない
- 避難する際はアシナガバチを刺激する行動を取らない
- 刺された場所をゴシゴシこすらない
- 口で毒を排出しようとしない
- すぐ症状がなくてもしばらく安静にして様子を見る
再度刺されないための行動、そしてなるべく安全に毒を排出するための行動が必要です。また、症状が出るまでに時間がかかることもあるため、しばらく安静にしながら様子を見ることも忘れないでおきましょう。
アシナガバチに刺されたら放置しないで【病院へ行く】
アシナガバチに刺されたら、症状が軽くても念のため病院に行くと安心です。たとえば、刺されてから数日経っても症状が残ることもあります。
- 腫れが悪化する
- 痛みが引かない
上記のような場合は、特に早めに病院で診察を受けましょう。
どの科で受診する?
病院では、下記いずれかを受診します。
- アレルギー科
- 皮膚科
- 内科
子どもの場合は、小児科で受診しても問題ありません。
アシナガバチに刺されて放置せず受診すべきケース【救急車を呼ぶ】
アシナガバチに刺された場合、下記どちらかに該当する場合はすぐに救急車を呼ぶ必要があります。
- アナフィラキシーショックを起こしている
- 蜂に刺されるのが2回目以降
すでにアナフィラキシーショックの症状が出ているなら、少しでも早く治療する必要があります。まだ症状が出ていなくても、過去に蜂に刺されたことがあるなら、アナフィラキシーショックを起こす可能性が高いため早急に受診しましょう。
過去に蜂に刺されたことがあり、医師からアドレナリン自己注射薬である「エピペン」を処方され携帯しているのなら、すぐ打って救急車の到着を待ちましょう。
もし、救急車を呼ぶかどうかで迷ったら、「#7119」救急安心センターに電話すると救急車を呼ぶべきかどうかを相談できます。
ここでは、命にかかわることもある「アナフィラキシーショック」について、その症状とNG行為についてご紹介します。
アナフィラキシーショックの症状
アナフィラキシーショックの主な症状は、下記のとおりです。
- 刺された部分のまわりが広く腫れる
- 全身に蕁麻疹が出る
- 全身がだるい
- 腹痛
- めまい
- 動悸
- 吐き気がある
- 嘔吐
- 口腔内が腫れている
- 息が苦しい
- 意識が薄い
- 錯乱状態
上記の症状が確認できる場合、迷わずすぐに救急車を呼びましょう。放置すると、30分ほどでショック状態に陥るケースが多く、意識がなくなったり血圧が低下したりすることがあります。最悪の場合、呼吸困難で死に至るリスクもあるため、早急に対処しなければなりません。
アナフィラキシーショック時のNG行為
アナフィラキシーショックが出ている時には、体位を変えてはいけません。症状が急変することもあるため、安静にして救急車を待ちましょう。
安静時は、横になって足を高めに上げた姿勢にしておくと良いとされています。嘔吐の症状がある場合は、顔を横に向けて気道が詰まらないよう配慮しましょう。
【アシナガバチに刺された時】放置以外のNG行為とは
アシナガバチに刺され、症状が軽かった場合でもしばらくは様子を見ておかなければなりません。そのため、刺された当日、下記の行為は避けたほうが安心です。
- アルコールの摂取
- 激しい運動
- 入浴
これらの行動は血管を拡張させるため、毒を全身にまわしてしまう可能性があります。刺された日は、できる限り安静にして過ごすことが大切です。
アシナガバチに刺されたら放置は絶対NG!
アシナガバチは危険な蜂に分類されるため、刺されたら放置してはいけません。たとえ症状が軽くても、念のため受診しておくと安心です。
症状が落ち着いたら、二度とアシナガバチに刺されないための対策も必要です。そのためには、巣が近くにあるなら早急に駆除することも欠かせません。
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アシナガバチに刺されたら放置しても大丈夫?応急処置や対応方法を解説のよくある質問
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Q. アシナガバチに刺された腫れはいつまで続く?
一般的には、1週間ほどで軽快します。ただし、その後もかゆみが続くことがあります。
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Q. アシナガバチに刺されたらいつ治る?
症状が軽ければ、数日以内に治ります。1週間ほどで軽快することも多いですが、人によって症状の程度は異なります。
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Q. アシナガバチの駆除方法は?
アシナガバチは、下記の手順で駆除します。
1.陽が落ちたら巣に向かって殺虫スプレーをかけ続ける
2.アシナガバチが死滅したら、巣を落として巣穴に脱脂綿を詰める
3.巣やアシナガバチの死骸を、ほうきとちりとりを使ってゴミ袋に入れる