スズメバチ対策には木酢液が効果的?使い方や選び方を徹底解説
2024.05.06 2024.09.03
この記事では、スズメバチ対策として使われる木酢液について徹底解説します。
刺されると命の危険にさらされるあるスズメバチ。スズメバチを近寄らせないために活躍するのが、木酢液です。正しく作り、効果的な場所に設置することで、スズメバチの忌避剤として活躍します。
ここでご紹介する木酢液の使い方を参考に、自宅まわりでの安全を確保しましょう。
目次
スズメバチに効果あり!【木酢液】とは?
木炭を作る際に発生する煙を、冷やして液体にしたのが「木酢液(もくさくえき)」です。
液体にする際は不純物を除去し、蒸留して作られることもあります。色は褐色~無色透明で、不純物がなく蒸留されているほど無色透明に近いです。
木酢液は酸性の水溶液で、焦げたような鼻をつくニオイが特徴。一方で、アルコールや酢酸など200種類以上もの成分が含まれていて殺菌性が高く、不純物がなく蒸留された木酢液は化粧品などに使われることもあります。
スズメバチが木酢液を嫌う理由
スズメバチは、火や煙を苦手としています。火事からいち早く非難するための本能的反応で、火がある場所や煙が立つ場所、ニオイがする場所に近寄ろうとしません。
木酢液は、焦げたような鼻をつくニオイがします。
スズメバチ対策!木酢液の使い方
スズメバチ対策で木酢液を使うなら、スプレーボトルに入れて散布するか、ペットボトルやバケツに入れて置いておく方法が良いでしょう。
作り方は、木酢液と水を1:1の割合で希釈して使用します。ペットボトルに入れて使用する方法では、ペットボトルの上部にいくつか穴をあけて、ニオイが広がるようにしておくと効果的。
スプレーする場合には、金属部分や壁紙などが錆びたり変色したりすることがあるので注意しましょう。
設置場所
木酢液は、下記をはじめ、スズメバチが巣を作りそうな場所を予測して使用すると効果的です。
≪スプレーに適した場所≫
- 天井裏
- 軒下
- 戸袋
- 壁の隙間
- 床下
- 土の中
≪ペットボトルやバケツの設置に適した場所≫
- ベランダ
- 玄関
- 庭木
- 生垣
ベランダに設置すると、場合によっては洗濯物に木酢液のニオイがついてしまうことがあります。どうしても設置したいけれどニオイが気になるのなら、水の分量を増やすなどしても良いでしょう。
また、土の中に散布する場合は、ジョウロなどを使っても効果的です。
設置するタイミング
冬の間眠っていた女王蜂が目覚め、巣作りを開始するこの時期に設置すれば、営巣されにくくなります。
6月以降になると巣が大きくなりはじめ、働き蜂も増えてきます。7月以降は一気に数が増えて攻撃的になり、木酢液を使うとスズメバチを刺激してしまう可能性があるため注意しましょう。
【スズメバチ対策】木酢液を使う際の注意点
スズメバチ対策に効果的な木酢液ですが、使用する際には以下5つの注意点を押さえておかなければなりません。
- 有毒物質が含まれるため希釈濃度を守る
- アルカリ性の水溶液と混ぜない
- 直射日光を避ける
- 雨やゴミで効果が低くなることがある
- 定期的に入れ替える
安全に使用するために、それぞれの内容をしっかり確認しておきましょう。
有毒物質が含まれるため希釈濃度を守る
木酢液には、ごく少量ですが有害物質ホルムアルデヒドが含まれます。健康に影響を及ぼす量ではないものの、より安全に使うためには、希釈濃度を守ることが大切です。
スズメバチ対策で使用する場合、木酢液の希釈濃度は2倍が基本です。
また、希釈濃度によって得られる効果が変わることを覚えておきましょう。
アルカリ性の水溶液と混ぜない
木酢液は酸性なので、アルカリ性の水溶液と混ざると中和されてしまいます。身近なものだと、重曹などがアルカリ性です。
直射日光を避ける
木酢液は、光と熱に弱い性質があります。そのため、直射日光に当たると劣化してしまいスズメバチ対策効果も低くなってしまうので注意しましょう。
設置する際は、なるべく日陰になる場所を選ぶと安心です。保存する際は、高温多湿を避けて涼しい場所を選びましょう。
雨やゴミで効果が低くなることがある
スプレーした木酢液は、その後雨が降ると流されてしまいます。雨が降った後には、改めてしっかりスプレーしましょう。
ペットボトルやバケツで設置した木酢液は、雨によって希釈され効果が低くなる可能性が高いです。そのため、雨の時は外したり、雨の後は木酢液を入れ替えるなどすると良いでしょう。
また、ゴミが入ると濃度や酸度が変わる場合もあるため、なるべくゴミが入らないよう配慮するのもポイントです。
定期的に入れ替える
スズメバチに効果があるのは、木酢液のニオイです。
木酢液のニオイは永続的なものではないため、1ヶ月を目安に定期的な入れ替えが必要です。
1ヶ月は目安なので、ニオイがしなくなってきたら入れ替えると効果が続きやすくなるでしょう。
スズメバチを撃退!木酢液の選び方
木酢液にはさまざまな種類があるため、選ぶのに迷うこともあるでしょう。ここでは、スズメバチ撃退に効果がある木酢液の選び方をご紹介します。
- 日本木酢液協会の認証マークがある
- 原材料などの規格が明確
- 精製木酢液ではなく「木酢液」
日本木酢液協会の認証マークがある
使用する木材や製造過程の違いにより、木酢液にはさまざまな種類があります。なかにはスズメバチ対策効果が高くない種類もあるため、一定基準以上の品質のものを選ぶべき。
一定基準以上かどうかの判断として、「日本木酢液協会」の認証マークがあるかどうかをチェックしましょう。認証マークがある木酢液は、認定基準以上の品質で規定内の原材料を使い、問題ない製造方法で作られているため安心して使用できます。
原材料などの規格が明確
認証マークとあわせて、原材料などが明確に記載されているかどうかも確認しましょう。
下記をはじめとする原材料は、スズメバチなどの虫よけに効果的です。
- スギ
- ヒノキ
- ナラ
- マツ
原材料のほか、酸度なども明確に記載されていれば、安心して使いやすいです。
精製木酢液ではなく「木酢液」
木酢液には、精製された「精製木酢液」もありますが、スズメバチ対策に使うなら通常の木酢液がベスト。精製により、スズメバチ対策に効果がある成分が少なくなってしまうためです。
ただし、精製木酢液のほうが肌への刺激が少ないという特徴があります。小さな子どもやペットがいる、肌が弱い人がいる場合は、効果が低くなっても精製木酢液を選ぶほうが良いケースもあります。
スズメバチの駆除以外にも!木酢液の効果5つ
スズメバチ対策に有効な木酢液ですが、実はそれ以外にもさまざまな効果があります。
ここでは、主な効果を5つご紹介します。木酢液を購入したら、さまざまな用途で使ってみてください。
- 害虫の忌避
- 消臭
- 植物活性化
- 土壌の改良
害虫の忌避
木酢液は、スズメバチだけでなく蚊やアブラムシなどの虫よけにも効果を発揮します。虫だけでなく、猫やねずみ、犬、ヘビ、イノシシなどの動物の忌避にも効果的です。
木酢液のニオイは山火事を連想させることから、虫や動物の忌避効果が高くなっているのです。
消臭
木酢液を30~100倍に希釈してスプレー散布すると、消臭効果が得られます。
- ゴミ置き場
- トイレ
- 下水
上記の場所では、特に木酢液の消臭効果が期待できます。そのほか、排水口や生ゴミのニオイ対策には、50~200倍に薄めた木酢液を使用すると効果的です。
植物活性化・土壌の改良
50倍に希釈した木酢液を使うと植物の活性化効果も得られ、芽や根の成長が促されます。
また、作物を植える7~10日前に、20~30倍に希釈した木酢液を土壌に散布すると、その殺菌作用によって土壌の改良が可能。
さらに、木酢液を200~400倍に希釈して土壌に散布すると、有用微生物が増殖し病原菌が減少するため、作物が丈夫に育ちます。
木酢液を使ってスズメバチの巣作りを防ごう!
木酢液は、スズメバチだけでなくさまざまな害虫に効果を発揮するため、家に常備しておくと安心なアイテムです。ただし、有毒物質を含むため、正しい希釈濃度で使用しなければなりません。
それでもスズメバチの巣ができてしまった場合には、専門業者へ依頼して駆除してもらいましょう。巣は時間が経つと大きくなるので、見つけたらすぐに駆除依頼するべきです。
スズメバチ駆除の優良業者を多数掲載しているセーフリーを利用し、すぐ対応してくれる業者を見つけましょう。無料見積もり依頼からはじめてみてください!
スズメバチ対策には木酢液が効果的?使い方や選び方を徹底解説のよくある質問
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Q. 木酢液はスズメバチ以外に蚊やカメムシにも効く?
蚊やカメムシ対策にも、木酢液は効果的です。水たまりに木酢液を数滴たらしておくことで、ボウフラ予防にも効果を発揮します。
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Q. 木酢液はネズミ対策に効果がある?
ネズミも木酢液のニオイを苦手とするため、対策に効果を発揮します。
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Q. 木酢液は猫に毒性がある?
猫も木酢液のニオイが苦手ですが、体に害はないとされています。