ハクビシンが嫌いな音で駆除!その方法と注意点・駆除後の対応も解説
2023.12.07 2024.09.03
ハクビシンを自力で駆除する場合、嫌いな音を活用する方法があります。
「ハクビシンはどんな音が嫌いなの?」
「超音波は効かないって本当?」
そんな疑問にお答えするため、本記事ではハクビシンの嫌いな音と、超音波の効果について詳しく解説しています。また、後半では「嫌いな音」よりも効き目の高い駆除方法や、駆除後に絶対すべき行動まで紹介しています。ぜひ最後までお読みください。
目次
ハクビシンが嫌いな音はこれ!【大きな音】
ハクビシンは大きな音に対して敏感で、特に突発的かつ激しい音には強い恐怖を感じる傾向があります。具体的には、以下のような音が苦手とされています。
- 爆竹の破裂音や発砲音
- 機械音
- 鉄砲や電動ガン
例えば、爆竹の破裂音や発砲音などの突発的な大きな音は、ハクビシンを驚かせ、その場から追い出す効果に期待できます。
また、掃除機やモーターのような機械的な音も、ハクビシンを追い払うのに効果的です。天井裏など、ハクビシンが隠れる場所にモーター音を流すことで、追い出せるかもしれません。
さらに、鉄砲や電動ガンなどの威嚇音もハクビシンを退治するのに有効です。
ただし、実際にこれらの道具を使用してハクビシンを捕獲することは法的に許可されていないため、事前に録音された音を再生するか、ブザーを使用することが推奨されます。
超音波はハクビシンが嫌いな音?効果のほどは?
ハクビシンは聴覚が発達しているため、超音波を利用した駆除方法が一部で注目されています。超音波は、人間の耳では聞こえない高い周波数の音波で、一般的に20kHzを超える音波を指します。
超音波によるハクビシン駆除の効果
市販されているハクビシン駆除グッズの多くは、13Hz~28kHzの周波数を利用しています。これらの超音波は、人間には聞こえないため、日常生活における騒音の問題を引き起こさないというメリットがあります。
しかし、害獣駆除の専門家の中には、超音波によるハクビシン駆除の効果を疑問視する意見もあります。実際に、超音波を継続的に使用してもハクビシンがその音に慣れてしまい、効果が薄れてしまう可能性は多く指摘されています。
そのため、超音波によるハクビシン対策は、他の物理的な対策と組み合わせて使用することが推奨されます。
超音波による人体への影響とは
超音波による人体への影響についても注意が必要です。一般的に、105~115db以上の超音波を長時間浴び続けることは避けるべきとされています。
特に、子どもや若者は音の聞こえる範囲が広いため、家庭内での使用には注意しましょう。製品の説明書をよく読み、使用時間・使用法を守ることが重要です。
ハクビシンが嫌いな音と併せて知りたい特徴と習性
ハクビシンが嫌う音について知ることは、効率的に駆除するための重要な情報です。それと同時にハクビシンの特徴と習性を理解し、徹底的に対策しましょう。
体長 | 約90cm〜110cm |
---|---|
体重 | 約3kg〜4kg |
特徴 | ・夜行性 ・雑食 ・ため糞 ・複数の隠れ家を持つ ・木登り/綱渡が得意 ・8cm程度の隙間があれば侵入できる |
以下で細かく解説していきます。
身体的特徴・身体能力
ハクビシンは体長約90〜110cm程度で、尾は細長く灰褐色の体毛に覆われています。顕著な特徴の一つとして、鼻筋にある白い縦線模様です。ちなみに、「ハクビシン」は漢字で「白鼻芯」と書き、名前の由来にもなっています。
また、ハクビシンはネコ目ジャコウネコ科に属し、ネコ科特有の身体能力を持っています。手足が物を掴む構造になっており、木や電柱などを自在に上り下りすることができます。
さらに、ハクビシンは1m程度の塀をジャンプして乗り越えることができ、小さな隙間も簡単に通り抜けられます。頭が入る8cm四方の隙間さえあれば、そこから侵入することが出来てしまうのです。
習性・生息地
ハクビシンは狭く暗い場所を好み、人目につかない場所で巣作りや子育てをします。夜行性で昼間は隠れて過ごし、夜になると活動を開始します。食害が起きている場所の周辺に、複数の寝床を持つこともあります。
生息地としては、日本列島の広範囲に分布しており、郊外だけでなく都市部でも出没しています。
糞の特徴・食性
ハクビシンのフンは約5cm~15cmの棒状で、果物や野菜を主食としているため、種子が多く含まれています。また、同じ場所に何回も糞をする「ため糞」と呼ばれる習性を持ちます。ため糞による天井の腐食などの被害が発生することもあります。
食性は基本的に雑食で、果物や野菜、小動物、昆虫など何でも食べます。特に甘い果物を好み、果実のある木や家庭菜園はハクビシンにとって格好のエサ場です。木登りが得意なため、木の上の果実も容易に食べることが可能です。
ハクビシンの嫌いな音で追い出したら?【寄せ付けない対策を】
ハクビシンの嫌う音を利用して一時的に追い出したら、次は再侵入を防ぐための対策を講じることが重要です。
・糞尿/巣を除去する
・殺菌/消毒/害虫駆除
・侵入経路を塞ぐ
・食べ物/生ゴミを放置しない
以下、ハクビシンを寄せ付けない対策方法4つについて詳しく説明します。
糞尿・巣を除去する
ハクビシンを駆除した後は、糞尿や巣の除去が必要です。「ため糞」の習性があるため、特に屋根裏や床下などの隠れた場所は注意深く確認しましょう。
糞尿は建材を腐らせるだけでなく、健康被害やアレルギーを引き起こす可能性があるため、ゴム手袋とマスクを着用して丁寧に掃除します。最後にエタノールや次亜塩素酸ナトリウム系のスプレーで、消毒することを忘れないようにしましょう。
殺菌・消毒・害虫駆除
ハクビシンが持ち込むダニやノミ、糞尿をエサとして繁殖するハエの幼虫やゴキブリなどの害虫駆除も行いましょう。害虫はペットや人間に寄生するリスクがあり、伝染病の病原菌を運ぶ可能性もあります。
「害虫駆除」も、ハクビシンによる被害を完全に解消するために欠かせない対策です。
侵入経路を塞ぐ
ハクビシンは非常に器用で、8cm程度の隙間さえあれば侵入できます。従って、侵入経路を徹底的に塞ぐことが最も効果的な対策です。パンチングメタルやシリコンなどを利用し、隙間を完全に封鎖しましょう。
特に床下や通気口、屋根の隙間に注意が必要です。侵入経路を塞ぐ際は、既に家の中にいるハクビシンを先に追い出してから行うことが大切です。
食べ物・生ゴミを放置しない
ハクビシンは食べ物のニオイに強く引き寄せられます。そのため、果物や野菜などの食べ残し、生ゴミを屋外に放置するのは避けましょう。特に、ジュースの空き缶や廃棄した果物・野菜は迅速に処分するか、蓋つきのゴミ箱に入れて保管してください。
畑や家庭菜園もハクビシンの餌場になり得るため、収穫後の農作物は適切に管理しましょう。また、雑草が生い茂る場所はハクビシンが隠れ場所にすることがあります。定期的に庭の手入れを行い、清潔に保つことも重要です。
ハクビシンが嫌いなを音を活用する際の注意点
ハクビシンが嫌う音を使った駆除方法は、一定の効果が期待できますが、使用にはいくつかの注意点があります。
- 近隣住宅に迷惑がかかる
- 確実性がない
以下で、留意すべきポイントを詳しく解説します。
近隣住宅に迷惑がかかる
ハクビシンが嫌がる音を活用する際の懸念は、近隣住宅への騒音被害です。特に爆竹や大きな警報音など、人間にも聞こえる音量の大きな音を使用する場合、周囲の住民に迷惑をかける可能性が高まります。
音を使う際は、近隣住民に事前に通知するか、音の発生時間や音量を制限するなどの配慮が必要です。また、夜間や早朝など、静かな時間帯に音を発生させることは避けるべきでしょう。
確実性がない
ハクビシンが嫌いな音を使った駆除方法は、確実性に欠ける場合があります。ハクビシンは環境に慣れる能力が高く、一定期間同じ音にさらされると、その音に慣れてしまい効果が薄れることがあります。
また、音に反応するハクビシンの個体差も大きいため、すべてのハクビシンが同様に反応するとは限りません。そのため、音を用いた駆除方法は補助的な手段として考え、他の物理的な対策と併用することが望ましいです。
ハクビシンの嫌いな音を使わずに対策するなら
いかがでしたでしょうか。ハクビシンが嫌いな音、また超音波の効果についてお分かりいただけたかと思います。
自力での対策も可能ですが、姿をなかなか見せない害獣を追い出すのは、素人では難しいことの方が多いでしょう。また、効果がなかった場合に被害が拡大してしまいます。
ハクビシンを確実に追い出し、寄せ付けないためにはプロの駆除業者に依頼するのがおすすめです。危険が多い天井裏などの対策も行ってくれますよ。
ハクビシンが嫌いな音で駆除!その方法と注意点・駆除後の対応も解説のよくある質問
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Q. ハクビシン対策で超音波アプリは使える?
効果が確認できるケースもあるかもしれませんが、すべてのハクビシンに通用するとは限りません。
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Q. ハクビシンの嫌いな音で他の害獣も駆除できる?
害獣によって、嫌いな音は異なります。
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Q. 集合住宅で大きな音が出せないときは?
大きな音が出せない場合、他の駆除方法を検討するか、専門業者に依頼しましょう。