ネズミがいるとダニに刺されるって本当?【駆除・予防法も解説】
2023.10.02 2024.05.20
ダニに刺されるとかゆみなどの症状が出るほか、場合によっては感染症にかかることもあるため注意しなければなりません。この記事では、ネズミが原因で増えるダニについて詳しくご紹介します。
刺された場合の症状や対処法についても解説するのでお役立てください。
目次
ネズミに寄生するダニの種類と特徴
ネズミの体には、たくさんのダニが寄生しています。
数あるダニの中でも、ネズミに多く寄生するのは「イエダニ」という種類で、ネズミの血液を吸って生き続けることが特徴です。
イエダニは0.6~1mm程度と、ダニの中では肉眼でも確認しやすい大きさです。ネズミだけでなく鳥などにも寄生することで知られています。
5月頃から増え始めて6~9月に最も多くなります。通常は白ですが、吸血後は赤や黒に見えるでしょう。
ダニはネズミから人間にうつる?その経路とは
ネズミに寄生するイエダニですが、人間にうつることもあるため注意しましょう。
その経路は、主に下記の2つです。
- ネズミが死んだら出てきて人間へ
- ネズミからペットにうつり、ペットから人間へ
イエダニは、寄生していたネズミが死んだり、ダニが増えすぎてネズミに寄生できなくなったりした場合に、這い出してきて吸血できる対象を探します。人間の柔らかい場所を好む傾向があり、お腹や内もも、脇の下などを刺すことが多いです。
また、人間だけでなくペットもイエダニの被害に遭うことがあります。
ペットにうつったイエダニが、ペットを介して人間にうつることもあるため注意が必要です。
ネズミに寄生したダニに刺されると出る症状
イエダニに刺されると、直後からかゆみをともなう赤いブツブツが現れます。
顔や手などではなく、衣類で普段隠れているお腹や二の腕などを刺すことがほとんどで、数日から1週間ほどかゆみが続くことが特徴です。
かゆみをもたらす厄介なダニですが、場合によっては刺されたことで感染症にかかることもあります。
たとえば、1~2週間高熱が続き頭痛や発疹が現れるツツガムシ病は、ネズミに寄生するダニが持っている病気です。
寄生しているダニだけでなく、ネズミによる感染症にも注意しなければなりません。
- 鼠咬症
- サルモネラ症
- レプストスピラ症
- 腎症候性出血熱
- ペスト
これらは、ネズミに噛まれたり、糞尿を通して感染したりする病気です。
ダニはもちろん、ネズミそのものも病気の原因になるため注意しましょう。
ネズミに寄生したダニに刺されたら病院へ行くのがベスト!
強いかゆみをともなう赤いブツブツが発生し、イエダニの可能性がある場合は病院で診察を受けましょう。
診察の後、適切な強さのステロイドを出してもらえます。
特に、下記のような場合は早めに診察を受ける必要があります。
- かゆみが強い
- 皮膚が赤く腫れている
軽いかゆみであれば市販の抗炎症作用があるステロイドでも効く場合もありますが、一度は診察を受けたほうが安心です。
ダニを予防!ネズミを見つけるラットサインとは?
ネズミがいる限り、ダニは増え続けて被害が拡大します。
そこで、ダニを予防するのなら、まずは宿主であるネズミを見つけなければなりません。
ネズミの巣や通り道を見つけるには、ネズミがいる証拠である「ラットサイン」を確認しましょう。
- ネズミの足音やかじる音がする
- ネズミの足跡がある
- 覚えのない黒ずみがついている
- かじられた跡がある
- 糞尿のようなものがある
ネズミは同じルートを通る習性があるため、ラットサインを辿ると進入路や巣、通り道を見つけやすくなります。
ラットサインについては、下記記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ネズミとダニを駆除する方法
ネズミやダニによる被害をなくすためには、駆除することが欠かせません。
- ネズミは毒餌や罠が効果的
- ダニには専用の薬を使う
- 業者に依頼する
駆除のそれぞれの方法について、ご紹介します。
ネズミは毒餌や罠が効果的
宿主であるネズミは、毒餌や罠を使って捕獲・駆除するのが一般的です。
捕獲用のカゴを設置したり、粘着シートタイプの罠を設置したりすれば、ネズミをしっかり捕獲できます。
また、毒餌なら確実にネズミを駆除できることがメリットです。
ただし、どちらの方法でも、捕獲や駆除したネズミを処分しなければならないことも覚えておきましょう。
処分の際は、決してネズミに直接触れないよう注意が必要です。
ダニには専用の薬を使う
ダニはネズミから這い出してくることもあるため、ネズミだけでなくダニの駆除も欠かせません。
ダニの駆除には、専用の薬を使うのが一般的です。
スプレータイプで手軽に使えるアイテムもあるほか、ゴキブリ用のエアゾールも効果があるようです。
また、燻煙剤を使えば部屋の隅々まで薬を行き渡らせられるため、どこにいるかわからないダニも駆除しやすくなります。
業者に依頼する
ネズミやダニの駆除には手間がかかる上、すべてを見つけて残らず駆除するのは簡単ではありません。
少しでもネズミやダニが残っていると、そこからまた繁殖して数が増えてしまうリスクがあります。
そこで、ネズミやダニの駆除は専門の業者へ依頼しましょう。
屋根裏や部屋の天井近くなど、ネズミが住み着いている場所はなかなか手が届きにくいものです。
専門の業者ならば専門の知識と経験、専用のアイテムを駆使して徹底的に駆除してもらえます。
ネズミに寄生するダニ被害を防ぐ対策
ネズミに寄生するダニを少しでも減らして被害を防ぐためには、ネズミを家に入れないことが重要です。
ほんの小さな亀裂や隙間があればネズミは進入してくるため、家中を内側からも外側からも徹底的にチェックして、進入路になり得る場所があればしっかりと修復しておきましょう。
また、普段からラットサインがないか気を配り、ネズミを見つけたらすぐに駆除することも大切です。
数が増えると駆除も大変になるため、日頃から被害が拡大しないように対策をしていきましょう。
ダニはネズミがいると増える!早めに対策を!
ダニによる被害を抑えるなら、ネズミの駆除もあわせて行わなければなりません。
ダニもネズミもさまざまな被害を出すリスクがあるため、できるだけ早めに対処しましょう。
ダニもネズミも徹底的に駆除するなら、専門の業者へ依頼して作業してもらうのがおすすめです。
駆除の際は噛まれるなどして感染症にかかるリスクもあるため、ぜひプロの力を借りて駆除する方法も検討してみてください。
ネズミがいるとダニに刺されるって本当?【駆除・予防法も解説】のよくある質問
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Q. ダニはネズミから人間にうつる?
ダニは、宿主のネズミが死んだり、寄生できないほど数が増えると這い出てきて人間にうつります。
人間だけでなく、ペットを吸血することもあるため注意が必要です。 -
Q. ネズミに寄生するダニに刺されたらどんな症状が出る?
ネズミに寄生するイエダニに刺されると、かゆみをともなう赤いボツボツが現れます。
かゆみは数日から1週間ほど続くこともあり、なかには腫れあがってしまうこともあるため、病院で診察を受けるようにしましょう。