ハクビシンの巣を捜索中

ハクビシンは巣をどこに作る?見つけたら?始末の仕方まで徹底解説

2024.01.09 2024.01.09

「ハクビシンの巣はどこに?」

「どんな形?これってハクビシンの巣?」

「巣を見つけたらどうする?どうやって処理する?」

このような疑問に加え、本記事では「家に巣を作らせない対策」まで詳しく解説していきます。また、すでに巣が作られている場合の対処法もご紹介するので、ハクビシンにお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

元々山に生息するハクビシンですが、餌や寝床を求めて人が住む家に巣を作ります。ハクビシンが家に巣を作りだすと、さまざまな被害の引き金に。ぜひこの記事を参考に、対策を進めてみてください。

ハクビシンの巣の見分け方!形の違いは?【特徴はこれ!】

ハクビシンの巣を点検中

ハクビシンは断熱材を剥がし、巣の材料にする習性があります。そのため、屋根裏や壁、床下の断熱材が散乱していたら、ハクビシンが巣に利用している可能性が高いです。

一方で、自然の中に巣を作る場合、他の動物が巣に使っていた穴をそのまま巣穴として活用することが多いです。周囲の環境に溶け込むように作られています。

巣の形は特に定められていないため、断熱材やため糞などの習性で見極めることになるでしょう。

ハクビシンが巣を作る場所はどこ?【屋根裏・倉庫・床下】

ハクビシンの巣をチェック中

ハクビシンが巣を作る場所として好むのは、家の屋根裏、倉庫、床下といった、暗くて人の目につきにくい場所です。特に屋根裏は人間の住居部分に侵入し、食料を調達することができるため、ハクビシンにとって理想的な住処となります。

倉庫や床下といった場所も、薄暗く、人の目につきにくいため、ハクビシンが好む場所です。自然界の洞窟や巣穴に似ており、ハクビシンが好む傾向にあります。

さらにハクビシンは頭が良く、一度快適な巣を見つけると、簡単には離れません。そのため、ハクビシンが家に侵入して巣を作った場合、完全に追い出すには十分な対策を講じる必要があります。

ハクビシンが棲みついているサイン

「ハクビシンがいることはどうやって分かるの?」といった場合は、以下のサインがないか確認しましょう。

・屋根裏から「キューキュー」「キーキー」と鳴き声がする
・動物の足音が聞こえる
・異臭がする
・天井が糞尿で染みている
・家庭菜園/畑/ゴミ箱が荒らされている
・屋根裏の断熱材が荒らされている

上記のようなことが起きていれば、ハクビシンが近くにいるサインです。ハクビシンの特徴や習性に関しては、以下の記事も参考にしてください。

ハクビシンは戻ってくる習性がある

ハクビシンは、一度巣を作った場所を快適だと認識し、再び戻ってくる習性があります。そのため、一度ハクビシンを追い出したとしても、再発防止策をしっかりと行わなければ、また同じ場所に戻る可能性が高いのです。

ハクビシンの被害に悩まされている家庭が、安全で快適な住環境を維持するためには、被害が出る前に正しい対策をやりきっておくことが重要だと言えます。

ハクビシンが巣を家に作るとどうなる?

ハクビシンの巣を発見したところ

ハクビシンが家に巣を作ることで、以下の被害を受けることが予想されます。

  • 騒音被害を受ける
  • 糞尿による悪臭やシミ
  • 建材・断熱材・配線が損傷する
  • 害虫が発生する
  • 繁殖して被害が大きくなる

健康被害や住宅被害を受けるほか、思いもよらない事態に発展することも。巣がある場合、ハクビシンとともに早急に駆除しなければいけないことを理解しておきましょう。

騒音被害を受ける

夜行性であるハクビシンは、夜間に活動を開始し、その際に発する鳴き声や足音は人間にとって騒音被害となります。ハクビシンは「キューキュー」「キーキー」といった高い声で鳴くため、どうしても気になってしまいがち。

また、ハクビシンの足音はネズミとは比較にならない程大きいた、え、夜中に聞こえるドタバタとした音は無視できないでしょう。

糞尿による悪臭やシミ

ハクビシンが屋根裏に棲みつくと、糞尿による被害も大きいです。ハクビシンは一つの場所に集中して排泄する「ため糞」の習性を持っており、悪臭の原因になるほか、天井の腐食を引き起こします。

糞尿は時間とともに天井から染み出し、シミやカビの原因となります。最悪の場合、天井が腐食し抜け落ちる可能性さえあります。同じ場所に糞尿が集中されることで、被害は急速に進行し、住宅の構造に深刻なダメージを与えることになるでしょう。

建材・断熱材・配線が損傷する

ハクビシンは巣を作るために、屋根裏や壁内部の断熱材を引き裂く習性があります。家の断熱性能を低下させるだけでなく、建材自体の損傷をもたらし、長期的に家の構造に悪影響を与えることになります。

また、ハクビシンは配線をかじることもあり、電気系統のショートや火災のリスクが高まることも。ハクビシンによる被害は単に不快感を与えるだけでなく、家屋の安全性を損ない、修復に高額な費用がかかることも少なくありません。

害虫が発生する

ハクビシンが巣を作る場所には、ダニやノミ、ハエなどの害虫が発生しやすくなります。これらの害虫は、ハクビシンの体や巣によって運び込まれることが多く、一度発生すると家全体に広がる可能性があります。

特に、ハクビシンの糞や死骸は害虫の餌となるため、害虫の繁殖をさらに促進させることになります。害虫は人間にとってアレルギーの原因発症の原因となり、感染症を拡散させたりすることもあるため、健康上のリスクも無視できません。

ハクビシンの巣の処理手順【自力で始末する3ステップ】

ハクビシンが巣から出てきたところ

ハクビシンの巣を見つけた場合、迅速かつ適切な処理が必要です。ここでは、ハクビシンの巣を自力で始末するための3ステップを紹介します。

  1. 保護具をつける
  2. ほうきとちりとりで巣を始末する
  3. 巣があった場所を殺菌・消毒する

巣の処理を自力で行う際は、ハクビシンや害虫による感染症リスクがあるため、十分注意して行いましょう。

①保護具をつける

まず第一に、保護具をつけることが非常に重要です。長袖の服、厚手の手袋、マスク、ゴーグルなどを着用し、ハクビシンや害虫との接触、感染症から身を守ります。

②ほうきとちりとりで巣を始末する

次に、ほうきとちりとりで巣を始末するステップに移ります。ハクビシンの巣は天井裏や床下などに作られるため、巣を探す段階ではよくチェックしてみましょう。

巣を発見したら、ほうきやちりとりを使い、巣や周辺の汚染物を慎重に取り除きます。作業中は巣材や糞尿に触れないよう注意し、すべての廃棄物を密閉できる袋に入れて処分するようにしてください。

③巣があった場所を殺菌・消毒する

最後に、巣があった場所を殺菌・消毒します。巣を取り除いた後も、その場所に病原体が残っている可能性があるため必須の作業です。市販の消毒剤や殺菌剤を用いて、巣があった場所を徹底的に清掃しましょう。

特に、糞尿や体液が付着していた可能性のある場所は、丁寧に処理してください。これにより、ハクビシンによる二次的な健康リスクを最小限に抑えることができます。

ハクビシンに巣を作らせない【4つの方法】

ハクビシンが巣の近くで捕まった

ハクビシンに巣を作らせないためには、予防策を講じることが重要です。以下は、ハクビシンの侵入を防ぎ、巣作りを抑制するための4つの方法です。

  • 忌避剤を設置しておく
  • 消毒・殺菌する
  • 侵入させない
  • 食べ物や生ゴミを放置しない

一つずつ見ていきましょう。

忌避剤を設置しておく

忌避剤の設置は、ハクビシンに巣を作らせない一つの手段です。市販されているハクビシン専用の忌避剤を、家の周りや屋根裏、床下などハクビシンが侵入しそうな場所に設置します。

忌避剤は、ハクビシンが嫌がるニオイを発生させる駆除アイテムで、家に近寄らせない効果が期待できます。定期的にチェックし、効果が薄れないよう新しいものに交換することも覚えておきましょう。

消毒・殺菌する

ハクビシンの巣除去後はもちろん、家の周囲や、屋根裏、床下など、ハクビシンが侵入しやすい場所を定期的に消毒し、清潔に保ちましょう。

これにより、ハクビシンだけでなく、害虫や微生物、他の害獣から家を守ることにもつながります。

侵入させない

侵入させないためには、家の補修も必要です。屋根裏や床下への侵入口となる隙間や穴は、全て補修する必要があります。

また、配管やエアコンの外部ユニット周辺、換気口など、ハクビシンが侵入しやすい箇所を特定し、パンチングメタルやシリコンなどでしっかり塞いでください。

食べ物や生ゴミを放置しない

食べ物や生ゴミを放置しないことも、ハクビシンを家に寄せ付けないためには必須です。ハクビシンは食べ物を求めて家に侵入するため、キッチン周りは常に清潔に保ち、生ゴミはしっかりと密封して放置しないようにします。

また、外に出すゴミ箱も密閉できるものを使用し、ハクビシンを近寄らせない環境作りを徹底しましょう。

ハクビシンの巣を自力で処理する2つのリスク

ハクビシンを巣で発見したところ

ハクビシンの巣を自力で処理する際は、いくつかのリスクが伴います。主に怪我や感染症の危険、そして他の害獣が存在する可能性が挙げられます。これらを理解し、慎重な行動を取ることが重要です。

怪我や感染症の危険がある

ハクビシンの巣を自力で処理することは、怪我や感染症の危険があります。ハクビシンの巣は屋根裏や床下など、狭くて人間が作業するには困難な場所にあります。特に屋根裏での作業は怪我を負うリスクが高まるでしょう。

また、ハクビシンはさまざまな病原体を保有している可能性があり、巣材や糞尿に触れることで、感染症にかかる危険があります。感染症は、ハクビシンや糞尿によるものだけでなく、巣に寄り集まるダニやノミなどの害虫からも発生することがあるため、注意が必要です。

他の害獣がいる場合も考えられる

次に、他の害獣がいる場合も考えられます。ハクビシンの巣を処理する際、その場所にはハクビシンだけでなく他の害獣が棲んでいる可能性も考えられます。

これらの害獣もまた、怪我や病気のリスクを持ち合わせており、予期せぬトラブルにつながる可能性があります。

ハクビシンの巣の相談なら!対策はプロに任せよう

いかがでしたでしょうか?ハクビシンは屋根裏や倉庫に巣を作り、住む人に多くの悪影響をもたらすことがお分かりいただけたと思います。

また、自力で屋根裏に登り、巣の始末と対策を講じることも可能ですが、リスクがある上に、再度侵入してくる可能性もあります。

そのため、ハクビシンの巣を始末し、本体ごと対策するにはプロの駆除業者に任せるのが確実でしょう。

ハクビシンは巣をどこに作る?見つけたら?始末の仕方まで徹底解説のよくある質問

  • Q. ハクビシンが自宅周辺にいたら家の中に巣がある?

    確定ではありませんが、家の中に巣がある可能性は十分考えられます。

  • Q. ハクビシンの巣に近づくのは危険?

    ハクビシンの巣に無闇に近づくのは、怪我や感染症にかかる危険があります。

  • Q. ハクビシンの巣であるか判断できない場合は?

    他の害獣である可能性もあり、対策方法が異なるため専門の駆除業者に依頼しましょう。