これから剪定する梅の木

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梅(うめ)の木剪定パーフェクトガイド【適切なお手入れ方法や時期を徹底解説!】

2024.10.06 2024.10.06

この記事では、梅(うめ)の木の剪定について徹底解説していきます。

花も実も楽しめる梅は、木の年数に合わせて適切な時期に剪定しないと実付きが悪くなったり樹形が悪くなったりするので注意しなければなりません。手入れすることで花も実も長く楽しめるので、正しい知識を持っておく必要があります。

ここでは、梅の木の年数別に、剪定方法と適した時期についてご紹介します。記事後半では、失敗しないための作業のポイントについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

梅の木の剪定時期はいつ頃がベスト?【成長年数ごとに解説】

梅の木の剪定時期を調べているイメージ

梅の木の剪定は、成長年数により異なります。

  • 1年目
  • 2~3年目
  • 4年目以降

適切な時期に剪定するのが大切なので、年数それぞれについて見てみましょう。

1年目

1年目の場合、剪定は9~11月がベストです。幼い梅の木は、幹の剪定によって成長が促されるためです。剪定しなくても伸びていきますが、大きく成長させるためには剪定が必要です。

2~3年目

2~3年目の梅の木は、12~1月に剪定しましょう。だんだんと梅の木らしさが出てくる2~3年目の剪定も、成長を促すのが目的です。

4年目以降

4年目以降になったら、下記の時期に年3回の剪定がおすすめです。

  • 4~5月(春):間引き
  • 7~8月(夏):不要な枝を切る
  • 10~12月(冬):不要な枝をばっさり切って樹形を整える

剪定によって翌年の花付きが良くなる梅の木は、1年に3回、それぞれ違う目的でお手入れする必要があります。

梅の木の剪定に必要な道具【お手入れの必須アイテム6選】

梅の木の剪定をする前に、必要な道具はしっかりそろえておきましょう。

  • 剪定用手袋
  • 剪定バサミ
  • 庭木バサミ
  • 剪定ノコギリ
  • 脚立
  • 癒合材

ハサミやノコギリだけでなく、枝などでケガをすることもあるため、剪定用手袋の着用は必須です。剪定バサミにはさまざまなサイズがあるので、使いやすいものを選びましょう。庭木バサミは、細かい部分の剪定に向いています。

太めの枝は、剪定ノコギリを使って剪定します。高所の剪定は、脚立を使って作業するか、高枝切りバサミを使いましょう。

太めの枝を切ったら、切り口保護のために癒合材を塗ると安心です。

梅の木の剪定方法【成長段階に応じた適切なお手入れを!】

剪定した梅の木

梅の木は、成長段階に応じて適切に剪定しなければなりません。

  • 1年目
  • 2年目
  • 3年目
  • 4年目以降

成長年数それぞれで剪定方法をご紹介するので、しっかり確認しておきましょう。

1年目

まっすぐに伸びた幹は、地面から30~60cmほどの位置で剪定します。幹と言ってもまだ細く、剪定バサミでも十分切れることがほとんどです。

剪定の際は、切り口がまっすぐになるようにします。断面をできるだけ小さくすることで、菌が侵入するリスクを下げられます。切った後は、たっぷりと癒合材を塗るのも大切なポイントです。

せっかく伸びてきた幹ですが、先端を切ると成長を促せます。

2年目

2年目の梅の木は、幹から伸びる枝の中から、良い枝を2~3本だけ残して剪定します。残すのは、上向きに伸びている太い枝。切る際は、断面が小さくなるようまっすぐに剪定します。最後は、しっかりと癒合材を塗っておきましょう。

残した枝には、それぞれ3本ほど細い枝が残るようにして、ほかも剪定しましょう。この時残す枝も、比較的太く勢いがあるものがベストです。また、残す細い枝も、3分の1ほど切ると成長が促されます。

3年目

3年目になると、だいぶ梅の木らしく成長するので、樹形を整えるための剪定をしましょう。

  • 伸びすぎている枝
  • 交差している枝
  • 下向きに伸びている枝
  • 細い枝
  • 弱っている枝

上記をはじめとする不要な枝を剪定し、全体的に日当たりや風通しが良くなるようにします。不要な枝の剪定でも、切り口はまっすぐにして最後に癒合材を塗るのが大切です。

梅の木は、逆三角形になるように仕立てると樹形が整いやすいです。

2年目に残した2~3本の主枝から、それぞれ細い枝が横に広がっていくように仕上げましょう。

4年目以降

4年目以降の成木の場合、春・夏・冬の3回剪定が必要です。

  • 春:枝を間引く
  • 夏:不要な枝を剪定する
  • 冬:不要な枝をしっかり剪定し樹形を整える

それぞれ目的が違うので、適切な方法で剪定しましょう。

春剪定

春は、花が咲いた後、完全に散ってから剪定します。完全に散ってから剪定することで、木にかかる負担を軽減できます。

春剪定では、不要な新芽を選別して剪定しますが、最初に下記を中心に、不要な枝を剪定しておきましょう。

  • 幹や太い枝から、上に向かってまっすぐ伸びる太い枝(徒長枝)
  • 内側に向かって伸びている枝
  • 枯れている枝
  • 虫に食われた枝
  • 病気になっている枝
  • 混み合っている枝

1m以上になる徒長枝は、生えている部分から30cmほどの部分で切り詰めると花が付きやすくなります。1つの枝に、新芽が3~4個付いている状態を基本に、枝を3分の1ほど剪定しましょう。また、新芽は5~6cmほどの間隔になっていると理想的です。

ただし、花芽を傷付けたり多くの枝を切りすぎないように注意しましょう。

枝や新芽と同時に、小さかったり元気がなかったりする実も間引いておくと、質の高い美味しい実に育ちやすくなります。

夏剪定

夏の剪定では、主に不要な枝を剪定します。3年目剪定時や発剪定時に切った不要な枝を中心に切って、日当たりや風通しが良くなるようにしましょう。

夏剪定の際、長く伸びすぎている枝は3分の1ほどの長さに切り戻しておくのもポイントです。

夏剪定では、あくまでも不要な枝を切るのみに留めます。必要以上に多くの枝を落としてしまうと、花芽が付きにくくなってしまうので注意が必要です。

冬剪定

冬剪定は夏同様に不要な枝を切りますが、木が休眠期になっているため、強剪定ができる点がポイントです。太い枝も根元から剪定できるので、しっかり剪定して樹形を整えしょう。

梅の木剪定作業時の4つのポイント

梅の木を剪定する際は、ここでご紹介する4つのポイントを押さえておきましょう。

  • 年数に合わせた剪定を実施する
  • 花芽はなるべく残す
  • 切り口は癒合剤で保護する
  • ケガ防止のために剪定用手袋を着用する

各ポイントについて、それぞれご紹介します。

年数に合わせた剪定を実施する

花付きや実付きを良くするだけでなく、樹形を美しく整えるためには、年数に合った剪定をする必要があります。

特に1~3年目までは、成長度合いに合った適切な方法でお手入れすることが、梅の木の成長促進につながります。

年数別・成長段階にあわせた剪定方法について見返す

花芽はなるべく残す

花芽を落としすぎてしまうと、花付きが悪くなってしまいます。花芽と葉芽は間違えやすいので、特徴を押さえておくことも大切。

  • 花芽:丸みがあり、何個かが集まって付いている場合が多い
  • 葉芽:先が尖っている

春剪定では、花芽をしっかりチェックし、1つの枝にいくつの花が咲くのかを想定してお手入れすると良いでしょう。

切り口は癒合剤で保護する

菌の侵入や害虫が発生するのを防ぐため、切り口には必ず癒合材を塗ります。切り口をまっすぐにして断面を小さくした上で癒合材を塗れば、剪定しても木は健康を保ちやすくなります。

ケガ防止のために剪定用手袋を着用する

ケガを防止するため、剪定用手袋は必ず着用しましょう。どんなに注意していても、ハサミやノコギリを扱う作業に危険は付きもの。慣れてきたからと言っても油断せず、万が一に備えて剪定用手袋は着用するのが基本です。

剪定用手袋がなければ、軍手などを使いましょう。

梅の木を剪定しないとどうなるの?【放置した末路】

剪定を考えている梅の木

梅の木を剪定せず放置してしまうと、樹形が崩れて見た目が悪くなるのはもちろん、成長しなくなってしまう可能性があります。剪定しないとすべての枝に栄養分を届けなければならなくなるため、全体的な栄養不足に陥ってしまうためです。

また、日当たりや風通しが悪くなり、害虫や病気が発生しやすくなる点にも注意しなければなりません。

梅の木剪定依頼の費用相場【業者に頼むと高い?】

梅の木の剪定は手間がかかり、樹高が高くなればなるほど危険度も上がるため、専門の業者へ依頼するのがおすすめです。業者依頼する場合、費用相場も知っておきましょう。

  • ~3m:2,500~5,000円ほど
  • 3~5m:5,000~10,000円ほど
  • 5m~:10,000~25,000円ほど

上記は、木1本あたりの単価制で受注する業者の場合の費用相場です。樹高が高くなればなるほど、費用は高くなります。

一方、作業にかかる人数や時間に応じて費用を算出する業者もあります。

  • 1人1時間あたり:2,000~3,000円
  • 1人1日あたり:20,000~30,000円

このように費用の算出方法が異なる業者もあるため、費用相場は実際に見積もりを出してもらうのがベストです。複数の業者から見積もりを取って、より希望に合う1社を見つけましょう。

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梅の木の剪定は成長年数に合った適切な方法で!業者メンテナンスも検討を!

70~100年ほどと寿命が長い梅は、毎年年数に合った手入れをしていかなければなりません。しかし、年数が増えると共に木も大きく生長するため、剪定時は転倒などに十分注意する必要があります。

「大きくなりすぎて剪定が難しい」「剪定する時間がない」という場合は、ぜひ業者への依頼を検討してみましょう。樹形もキレイに整えてもらえるので、定期的に依頼すれば長く梅の魅力を堪能できます。

梅の木の剪定を依頼できる業者を探すなら、セーフリーをご利用ください。多数の業者が掲載されているので、相見積もりを取って希望に合う依頼先を見つけやすくなっています。

梅の花や実を長く楽しむためにも、セーフリーで最適な業者を見つけてみてください。

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梅(うめ)の木剪定パーフェクトガイド【適切なお手入れ方法や時期を徹底解説!】のよくある質問

  • Q. 梅の木の剪定時期はいつ頃がおすすめ?

    A.

    梅の木の剪定時期は、成長年数により異なります。

    ・1年目:9~11月
    ・2~3年目:12~1月

    4年目以降は、年に3回剪定します。

    ・4~5月
    ・7~8月
    ・10~12月

  • Q. 梅の木の剪定方法は?

    A.

    1年目の梅は伸びてきた幹の先端を切り詰めます。2年目は良い枝を2~3本残し、ほかを剪定します。3年目には樹形を整えるために不要な枝を剪定しましょう。

    4年目以降は、下記のとおりです。

    ・春:枝を間引く
    ・夏:不要な枝を剪定する
    ・冬:不要な枝をしっかり剪定し樹形を整える

  • Q. 梅の木の剪定にかかる料金はどれくらい?

    A.

    梅の木の剪定を木1本単位で算出する業者へ依頼する場合は、下記が費用相場です。

    ・~3m:2,500~5,000円ほど
    ・3~5m:5,000~10,000円ほど
    ・5m~:10,000~25,000円ほど

    作業にかかる人数や時間に応じて費用を算出する場合は、下記が相場です。

    ・1人1時間あたり:2,000~3,000円
    ・1人1日あたり:20,000~30,000円

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