犬の散歩に役立つしつけ!リーダーウォークやツケの教え方
2024.12.16 2024.12.16
愛犬との散歩に役立つしつけについてご紹介します。
可愛がっている愛犬との散歩は飼い主にとって癒しの時間ですが、きちんとしつけていないと危険な目に遭わせてしまったり、通行人とのトラブルに発展してしまう場合も。
特に飼い主の側を歩く「リーダーウォーク」や「ツケ」は、しつけておくと大きなメリットがあります。この記事では、リーダーウォークやツケの教え方に加え、問題行動別の対策も解説します。
目次
愛犬との散歩が楽しくなる!基本的なしつけ方
愛犬との散歩は飼い主にとって楽しい時間ですが、犬にとっても健康管理やストレス発散など、重要な意味があるものです。
とはいえ、家の外には犬にとって危険なものや必要なマナーなども存在し、ある程度のしつけをすることが求められるもの。愛犬との散歩を楽しい時間にするためには、以下のようなしつけが必要です。
- リードなどの用具に順応させる
- コマンドに慣れさせる
- ルーティンを確立させる
- 異なる場所で散歩して適応能力を身に着けさせる
愛犬との散歩に役立つしつけ方法は様々ありますが、落ち着いて安全に散歩するためには、「リーダーウォーク」と「ツケ」をクリアするだけでも十分!
この2つのしつけ方法を詳しく解説していきます。
犬の散歩で役立つしつけ:リーダーウォーク
犬の散歩で役立つしつけの「リーダーウォーク」をご紹介します。
愛犬の散歩で役立つしつけの一つ、リーダーウォークの手順を解説します。リーダーウォークとは、飼い主と犬が付かず離れずの距離で並んで歩くことで、飼い主が主導で進むのが大きなポイント。
主従関係がしっかりすれば、その他のしつけも行いやすくなり、散歩時のあらゆる危険から愛犬を守ることも可能になりますので、ぜひ取り組んでください。
リーダーウォークを教える手順
一件難しそうに感じるリーダーウォークですが、以下の手順を参考にすれば意外に簡単に訓練可能です。
- 犬が落ち着いている状態の時にリードをつける
- 飼い主が先に歩き出し左側に犬に歩かせる
- 犬が前に出てリードを引っ張ったら止まる
- 犬が再び左横についたら褒めて歩き出す
- 飼い主が止まったら犬も止まるように促す
- 同じように止まれたら思いっきり褒める
- 同じ歩調で歩けるように犬とアイコンタクトを取りながら歩く
この手順を愛犬が自然にこなせるようになるまで何日も繰り返します。大切なのは、シビアな雰囲気になると犬は敏感に感じ取りますので、楽しく穏やかな雰囲気を維持しながら教えることです。
リーダーウォークをしつけるメリット・デメリット
リーダーウォークをしつけることには、メリットとデメリットがあります。
もちろん、愛犬の性格によってメリットになるかデメリットになるか左右される場合もありますが、ほとんどの場合リーダーウォークは安全な散歩のサポートになり得ます。
〇メリット
- 双方にとって散歩が楽しい時間になる
- 愛犬をあらゆる危険やトラブルから事前に守れる
- その他のしつけもスムーズに理解できるようになる
- 環境が変わっても安心して散歩できる
〇デメリット
- 慣れるまでは犬がストレスを感じることもある
- 方法によっては飼い主との信頼関係にヒビが入ることもある
リーダーウォークをしつける際の注意点
リーダーウォークをしつける際には、いくつかの注意点があります。
押さえておくべきポイントを重点的に訓練すれば、愛犬はすぐにリーダーウォークに慣れるでしょう。以下の注意点を念頭に置きながら、愛犬をしつけてください。
- 訓練に適した静かな環境から始める
- リードを短めに持って慣れてきたら長くしていく
- 犬が飼い主の左側をキープして歩くように教える
- 歩く時には飼い主より前に出ないことを教える
- 長時間訓練しても集中力が途切れるので短時間にする
- 大きな声・分かりやすい表情で指示を出して混乱させない
犬の散歩で役立つしつけ:ツケ
犬の散歩で役立つしつけの「ツケ」についてご紹介します。
愛犬の散歩で役立つしつけ、ツケの手順を解説します。ツケとは、犬が飼い主の歩調に合わせて左隣で歩き、飼い主が止まると同じように止まるようにしつけることです。
ツケができれば、愛犬は常に飼い主の左隣を同じ速さで歩くので、急に道路に飛び出したり、走り出すこともなく安心して散歩が楽しめます。
ツケを教える手順
ツケを愛犬に教える手順について解説します。最初は飼い主の左側に慣れさせることから始めてください。
- 左手にリード、右手にオヤツをもって愛犬に左側につくように指示する
- 犬が左側に来たら、リードを短めに持って飼い主の横に添わせる
- おやつを見せながらアイコンタクトを取り、ゆっくり歩く
- 「ツケ」と指示を出しながら歩き、歩調が合ったらオヤツを与える
- オヤツを見せながら慣れるまで繰り返す
- オヤツなしでも「ツケ」の合図だけで左横につけるように覚えさせる
慣れていない段階では、愛犬も指示の意図が分からず言うことを聞かないかもしれませんが、一貫して訓練すると理解してくれます。もちろん性格も関係しますので、愛犬のペースを尊重してあげてください。
ツケをしつけるメリット・デメリット
ツケをしつけることには、メリットとデメリットがあります。
ツケをしつけることで数多くのメリットがありますが、もちろん犬にはタイプや性格がありますので、場合によってはデメリットとなる可能性も。
しつけも大切ですが、まずは事前に理解して愛犬の心のケアも怠らないようにしてください。
〇メリット
- 事故などのトラブルから愛犬を守れる
- 飼い主も落ち着いて散歩できる
- 飼い主との絆を強めることができる
- その他のしつけも容易になる
〇デメリット
- 慣れない間は犬にとってストレスになる可能性もある
- もっと動き回りたい犬には物足りない
ツケをしつける際の注意点
ツケをしつける際には幾つかの注意点があります。以下の注意点を意識しながらツケをしつけると、より効率よく訓練することが可能です。
- オヤツを立ち止まって与えない
- 静かな環境から訓練を始める
- 犬の集中力を維持するためにオヤツを見せながら歩く
- 動いたり指示を聞かない場合はオヤツを与えない
- アイコンタクトを常に行う
ツケ練習中の犬の中には、「ツケ」と聞くと立ち止まってしまうケースがよく見られます。これは飼い主が立ち止まってオヤツをあげるためで、止まればオヤツをもらえると覚えてしまっているのです。
ですからツケの練習中にオヤツをあげる時には、常に歩調を保ちながら動いている状態で与えてください。
犬の散歩時にありがちな問題行動別の対処法
犬の散歩時にありがちな問題行動別の対処法をご紹介します。
飼い主にとっても愛犬にとってもリラックスできる散歩の時間ですが、実はよくしつけられていない犬の散歩はトラブルの元になる場合も。
犬の性格にもよりますが、散歩中には様々な問題行動が見られます。問題別に原因と対策を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
引っ張る
よく散歩中に見られるのは、飼い主が愛犬にリードで引っ張られている姿です。これではどちらが散歩しているのか分かりません。
これは小型犬でも大型犬でも見られるケースですが、原因や理由は様々。自分の進みたい方向に誘導したいという欲求の表れかもしれませんし、好奇心が強くて遊びたいだけかもしれません。
ただ犬に引っ張られるままに散歩を続けていると、愛犬は自分の方が優位な立場で散歩できると勘違いしてしまい、飼い主の指示を聞かなくなる可能性もあるので要注意です。
〇原因
- もっと早く歩きたい
- その場に怖いものがある
- 遊びたいという気持ちの表れ
- 散歩において飼い主より優位に立ちたいという気持ちの表れ
〇対策
- 飼い主は足を止めて動かない
- 逆の方向に引っ張る
- リードを短く持って歩く
- 犬が引っ張るのを止めたら動き出す
動かない
愛犬が散歩の途中に動かなくなる、歩くことを拒否するような行動に悩んでいる飼い主さんもおられます。
臆病だったり、元々社交的ではない性格の愛犬によく見られる傾向ですが、散歩で怖い思いをしたなどのトラウマ、単に体調が悪いなどの理由で散歩中に動かなくなる犬も見られます。
また犬種や犬の体の大きさによっては、散歩の適量時間が異なるので要注意。小型犬は大型犬のように体力がありませんし、高齢の犬は若い犬のように長時間の散歩は必要ありません。
散歩中に動かなくなるサインが見られた時には、無理に散歩に連れ出すのではなく、原因を考えて楽しくストレス発散してあげられる方法を探しましょう。
〇原因
- 体調が悪い
- 前方に恐怖心を感じるものがある
- 以前に怖い経験をした場所である
- 気分が乗らない
- 抱っこしてほしい気持ちの表れ
〇対策
- 愛犬の体調に気を配る(気候や気温、怪我をしていないかなど)
- 散歩コースに原因がないか考える(騒音・攻撃的な犬がいるなど)
- 散歩の時間を短くする
- 犬の好きなおもちゃやオヤツを使って散歩を楽しませる
飛びつく
人懐っこい、もしくは好奇心強い愛犬によく見られる、飛びつき。
散歩中に愛犬が人に飛びついてしまう、犬にさえ飛びつくというお悩みを抱えている飼い主さんも多いようです。ただこれが、小さな子どもに飛びついてしまった場合は怪我にもなりかねません。
また全員が犬好きというわけではありませんので、犬の飛びつきを制御するしつけを行っておくべきです。犬好きの人には可愛い仕草に見えても、全ての人の目に同じように映るわけではないのです。
〇原因
- 嬉しいという感情を表している
- 興奮している状態である
- 体力が有り余っている
- 動くものを仕留めたいという狩猟本能が働いている
〇対策
- 飛びついてきた時は無視する
- 興奮状態が落ち着くまで目を合わせない
- 大人しくなったら「おすわり」をさせて褒める
- リードを短く持って制御できるようにしておく
- 興奮しそうな対象から注意をそらす
拾い食い
特に食いしん坊な愛犬に多いクセですが、散歩時の拾い食いには要注意です。
家の中と大きく異なり、外や公道には何が落ちているか分かりません。誤って危険なものを口に入れてしまえば命取りになる可能性もありますので、きちんとしつけておく必要があります。
人間の子どもと同じで特に子犬は好奇心が強く、遊び半分で目に映ったものを口にする傾向が見られます。年齢が進むと落ち着く場合もありますが、早くからしつけておけば安心して散歩に行けます。
〇原因
- 食べ物を探すという本能に従っている
- 食べることが大好きである
- 散歩の時にいつもお腹がすいている
- 好奇心が強い
- 遊び半分の行動である
〇対策
- 歯磨きなどをして飼い主が愛犬の口に触れることに慣れさせておく
- 食べたことがないものを飲み込まないように訓練する
- 行動を止める指示に従えるように普段からしつける
- 家の中で拾える場所に食べ物を置かない
吠える
散歩中に愛犬が吠えてしまうというトラブルもあります。いつもは大人しく静かなのに、散歩に出るとなぜか吠える…そんな悩みを抱えた飼い主も少なくありません。
ただ愛犬が散歩中に吠えることには、必ず何らかの理由があります。恐怖心や警戒心、または要求吠えなど原因ははっきりしているはずです。原因を探ってみてください。
愛犬が吠えるままにしておくと、通行人や他の散歩中の方への迷惑になりますので、吠え始めるパターンや対象などを観察して、できるだけその状況を避けるようにしましょう。
〇原因
- 怖いと感じる対象が近くにある
- 縄張りを主張している
- 嬉しくて興奮している状態
- 飼い主の注意を自分に向けたい気持ちの表れ
- なにかの要求を訴えている
〇対策
- どんな状況・対象に吠えるクセがあるか観察する
- 吠えそうな状況を回避する
- 吠えそうになったら注意をそらす
- 吠えている時に過敏に反応しない
- 吠えるのを止めた時に話しかける
さらに詳しく知りたい方はこちら
2024.09.20 2024.12.05
愛犬の散歩トレーニングはしつけ教室の利用もおすすめ!
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具体的なしつけ方の手順を解説しましたので、ぜひ参考にしてください。
ただ何度トライしても愛犬のしつけがうまくいかない場合もありますので、そんな時はプロのトレーナーに相談してみましょう。
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