2025.01.29 2025.02.28
外壁塗装での防水の重要性をご紹介します。
美観維持のための通常の外壁塗装と異なり、壁の防水塗装は防水性能の高い塗料を使用します。雨水の内部侵入を抑えるためにも、適切なメンテナンスや防水塗装の施工が必要です。
この記事では防水の重要性、防水のメリット・デメリットや適切な施工タイミングを解説します。
目次
外壁の防水塗装を行う重要性
外壁の防水塗装を行う重要性についてご紹介します。
外壁の防水塗装は、建物を保護し、長期間快適な居住環境を維持するために欠かせない工事です。
外壁は、雨風や紫外線といった自然の厳しい環境に日々さらされており、これが経年劣化の主な原因となります。適切な防水塗装を行うことで、以下のような重要な効果を得ることができるのです。
- 建物内部の保護
- 快適な居住環境の維持
- 外観の美観の維持
- メンテナンスコストの削減
外壁塗装における防水の役割
防水塗装は、建物の外壁を雨水や湿気から保護するために不可欠です。塗装によって防水性能が適切に発揮されることで、建物の構造材を守り、寿命を延ばす役割を果たします。
また外壁の防水塗装は建物の美観を維持し、紫外線や雨風による劣化を防ぐ効果も。特に弾性塗料を使用することで、外壁のひび割れにも柔軟に対応できる点が特徴です。
外壁塗装における防水のメリット
外壁塗装における防水のメリットには以下の点が挙げられます。
〇外壁を保護して建物の寿命を延ばす
雨水が建物内部に浸入すると、木材の腐食や金属部分の錆びを引き起こすリスクが増します。これにより、建物全体の構造的な強度が損なわれる可能性があるのです。
防水塗装はこれを防ぎ、建物全体の耐久性を高める役割を果たします。また定期的に防水塗装を行うことで、大規模な修繕を行わずに済み、コストの削減にもつながります。
〇水の侵入を防いでくれる
防水塗装に使用される弾性塗料は、ゴムのような柔軟性を持っているのが特徴。この特性により、外壁の微細なひび割れにも追従し、塗膜が割れることを防ぎます。
結果として雨水の侵入を効果的に防ぐことができ、雨季や台風の多い地域ではこの効果が顕著に表れ、室内の湿気トラブルを防ぐためにも重要です。
〇外壁の劣化を防ぐ
防水塗装を施すことで外壁材が水分を吸収することを防ぐ役割があります。この効果により、外壁材の湿潤膨張や乾燥収縮が抑えられ、劣化の進行を遅らせることが可能なのです。
また塗膜が外壁材の表面を保護するため、紫外線や酸性雨の影響を最小限に抑え、外壁の美観を長期間保つことができます。
外壁塗装における防水のデメリット
外壁塗装における防水のデメリットには、以下の点が挙げられます。
〇通常の塗装よりも費用が掛かる
防水塗装は通常の外壁塗装よりも高額になる傾向があります。もちろん、使用される塗料や施工技術の違いが費用の増加の要因でしょう。
一般的に防水性能の高い塗料は高価です。ですが初期費用として投資しておけば、将来的な修繕コストを削減する効果があり、長期的にはコストパフォーマンスが高いと言えるかもしれません。
〇維持管理の手間が掛かる
防水性能を長期間維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。塗膜の劣化状況を適切に確認し、必要に応じて再施工を行う必要があります。
もしメンテナンスを怠ると塗膜の防水性能が低下し、再度大規模な補修が必要になる場合があるので要注意。
〇大きなひび割れには対応不可
弾性塗料は微細なひび割れには対応可能ですが、1mm以上の大きなひび割れには効果がありません。
この場合は別途補修工事が必要となりますので、対応できないパターンがあることを覚えておく必要があります。
〇塗料の特性に注意が必要
防水塗料にはいくつかの種類があり、それぞれの特性を理解して適切な選択を行う必要があります。
例えば、弾性が強い塗料は柔軟性は高いですが硬度が低いため、特定の外壁材には適さない場合も。専門業者と相談し、建物の構造や環境に最適な塗料を選ぶことが重要です。
外壁塗装の防水工法3選
外壁塗装の防水工法3選をご紹介します。
一般的によく知られている外壁の防水塗装には、3つの工法があります。それぞれの工法に独自の特徴があり、メリットとデメリットが存在します。詳しく解説していきましょう。
単層弾性塗料仕上げ
単層弾性塗料仕上げは、柔軟性の高い弾性塗料を使用して外壁を保護する基本的な方法です。アクリルゴム系やウレタン系、シリコン系などの塗料を使用して、粘度が高いゴム質の塗膜を作っていきます。
外壁のひび割れを防止するのが大きな特徴です。
〇メリット
- 柔軟性が高い
- 微細なひび割れに対応可能
- 施工が比較的簡単でコストが抑えられる
- 作業時間が短い
〇デメリット
- 厚塗りには向いていない
- 防水性能が限定的
- 耐用年数が短い
- 頻繁なメンテナンスが必要
複層弾性塗料仕上げ
複層弾性塗料仕上げは、複数層に分けて塗膜を形成することで高い防水性能を得る方法です。下塗りに加えて、中塗りを2回、上塗りを2～3回行いますので、5～6回重ね塗っているのが特徴。
とにかく厚く塗っているので、防水性は圧倒的に高い工法であり、職人の技術によっては10年近く効果を維持できるとされています。ただ材料費や人件費が多めにかかるのが難点です。
〇メリット
- 塗膜に厚みがあるので高い防水性能と耐久性が期待できる
- ひび割れや振動にも強い
- 長期間にわたり防水効果を維持可能
〇デメリット
- 施工の工程が多いので手間と時間が掛かる
- コストが高くなる傾向がある
微弾性塗料仕上げ
微弾性塗料仕上げは、微細なひび割れを埋める特性を持つフィラーを使用する工法で、上塗り用の塗料を2回に分けて塗っていきます。
下塗り材を厚く塗り、上塗り剤を薄く塗るスタイルで高い効果を維持できる工法なのです。ただとても施工が難しく、どの塗装業者でもできるわけではないので、業者選びが大きなカギになります。
〇メリット
- デコボコな下地の調整に向いている
- 塗膜の平滑性を高めることが可能
- 細かなひび割れにも対応できる
- 防水性が高い
〇デメリット
- 弾性が比較的弱い
- 強い振動や動きには不向き
- 施工が難しく職人の技術が必要である
- 耐候性が低い
外壁の防水塗装を考えるべきタイミング
外壁の防水塗装を考えるべきタイミングについてご紹介します。
防水塗装が必要となるタイミングを見極めることは、建物を長持ちさせるために重要です。以下に挙げている具体的な兆候や状況を参考にして、防水塗装を行う時期を決定してください。
一つずつ詳しく解説していきます。
外壁の塗膜に劣化が見られる
外壁の塗膜に劣化が見られる場合は、外壁の防水塗装をするべきサインです。
塗膜の剥がれや色あせが進んでいる場合は、もうすでに防水性能が低下している可能性があります。この状態を放置すると、雨水が塗膜を通過して建物内部に侵入しやすくなることも。
特に湿気が多い地域や雨の多い季節に悪化しやすいため、早めの対応が重要です。
ひび割れがある
外壁に細かなひび割れが見られる場合は、雨水侵入のリスクが高まるので防水塗装をするべきです。
ひび割れの幅が0.3mm以上の場合は特に注意が必要。このような状況では、塗膜だけでなく建物の構造そのものに悪影響を与える可能性があるので、古い建物の場合は倒壊の恐れも否めません。
小さなひび割れなら防水塗装でどうにかなりますが、大きなものや複数確認できる場合は大掛かりな修繕になる可能性も。とにかく早めの対策が求められる状況です。
雨漏りしている
水のシミなどの雨漏りの傾向が見られる、もしくはすでに室内で雨漏りが発生している場合は、急いで防水塗装を検討するべきです。
この状況では、すでに外壁や屋根の防水性能がかなり損なわれている可能性があります。その状態を放置すると、室内環境の悪化や建物全体の耐久性が低下することに。
進行具合によっては、塗装だけでは改善できず修復が必要かもしれませんが、原因の特定と早急な修繕、対策が求められます。
コーキングに破損がある
コーキングに破損が少しでも見られたら、外壁の防水塗装を検討すべきでしょう。
コーキング材が縮んだり割れたりしている場合は、防水性能が低下しています。コーキング材の劣化は、建物全体の防水性能に直接影響を及ぼすため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
外壁のコーキングの定期的な点検をして、コーキングの劣化状態を把握しておいてください。
前回の防水から10年以上経過している
防水塗装の耐用年数は10年程度が一般的ですので、たとえ現在の状況がトラブル知らずだったとしても、10年以上経過している場合は要注意です。
どんなに大きな損傷がない外壁でも、経過年数に応じた再施工を検討する必要があります。特に建物が多湿な環境にある場合、劣化の進行が早まることがありますので、再防水塗装を検討してください。
外壁の防水塗装で建物の寿命が延びる！
外壁塗装での防水の重要性をご紹介しました。
外壁の防水塗装は、建物を長期間保護し、寿命を延ばすために欠かせない工事です。
適切な塗料を選び、施工のタイミングを逃さないことで、外壁の防水性能を維持して建物の耐久性と美観を向上させることが可能になります。定期的なメンテナンスも忘れないでください。
外壁の防水塗装を成功させるためには腕の良い塗装業者を探すことが先決です。信頼できる専門業者に相談し、建物の状態やニーズに応じた最適な防水塗装を計画してもらいましょう。
信頼できる外壁の防水塗装業者を探したい時は、「セーフリー」がおすすめです！
「セーフリー」は、多くの掲載業者の中から希望に合った業者を見つけるための比較・検討サイトで、近隣の業者や希望や条件にピッタリの業者に出会うことが可能！業者選びに迷った時にはぜひ！
- おすすめの防水塗料を知りたい
- 防水塗装ができる業者を知らない
- リーズナブルに防水塗装がしたい
実績が豊富な外壁塗装業者に依頼するのが安心！
防水塗装に関するよくある質問
-
Q. 防水塗装はどの場所に施工すればいいのですか？
A.通常は家の外壁やベランダ、屋根などの箇所に防水塗装を行います。家の構造や家主の意向によっては部分的に施工することもあるかもしれませんが、基本的には外壁に塗って家全体を水の侵入から防ぐのが目的です。
-
Q. 外壁塗装をしていれば防水塗装はしなくてもいいですか？
A.一般的に外壁塗装と防水塗装は目的が異なります。一般的な外壁塗装は美観維持のために行われますが、外壁の防水塗装は、塗料の中でも防水機能の高い塗料を使用して行い、費用も割高です。特に雨や台風が多い地域などは、通常の外壁塗装よりも防水機能を備えた外壁塗装を行う必要性があるでしょう。
-
Q. 外壁の防水塗装をしたいけど助成金は受け取れますか？
A.外壁の防水塗装を対象とした助成金や補助金は、自治体によっては提供しているところがあります。全額カバーできない場合も多いですが、少しでも補助してもらえれば助かるはずです。条件や受け取りのために必要な手続きは自治体によって異なりますので、役所などに問い合わせてください。
