2025.04.06 2025.04.06
この記事では、店舗の清掃方法について徹底解説していきます。
店舗を運営していくなら、掃除は欠かせない基本業務です。店舗が汚れていれば、それだけで客足が遠のき、売上にも影響してくるでしょう。また、店舗のキレイをキープするためには、正しい方法で掃除するのも大切です。
ここでは、そんな店舗清掃の仕方を、掃除箇所別に詳しく解説します。記事後半では、キレイをキープするために覚えておきたい掃除習慣化のコツもご紹介。店舗経営者や担当の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
店舗清掃の最重要箇所!各部屋共通で汚れが目立つ掃除ポイント6選
店舗の清掃はどこもしっかり作業すべきですが、中でも重要なのは、以下のお客様の目につく場所です。
- トイレ
- 店舗メイン空間・客室
- 厨房
- 屋外等
それぞれの詳細については次項からご紹介していきますが、まずは上記の場所共通で汚れやすい設備について、掃除の方法を見ていきましょう。
床・カーペット
床やカーペットは、意外とお客様の目に付きやすい場所。店舗全体の清潔感を左右するため、こまめにしっかり掃除していくのが大切です。
一般的な床は、掃き掃除をしてから拭き掃除とモップ掛けをするのが基本。砂やホコリ、油汚れなどをほうきなどでできるだけ除去してから、拭き掃除とモップ掛けで仕上げます。
カーペットを使用している場合は、掃除機で汚れを吸い取り、落ちない汚れはカーペット用洗剤を付けた布で拭き掃除をしましょう。
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窓ガラス
窓ガラスも店舗も印象を大きく左右するため、毎日こまめに掃除するのがオススメです。固く絞った柔らかい布で拭き掃除をして、水垢や指紋、砂ぼこりなどの汚れを落としましょう。
頑固な汚れがある場合は、中性洗剤を付けた布で拭くと落としやすいです。洗剤を使った後は、水拭きをして洗剤成分を残さないようにしましょう。
窓ガラスは拭き跡が残りやすいため、乾いた布やワイパーなどで仕上げると効果的です。
ドア(ノブ・レール)
店舗の第一印象に大きく影響するドアも、キレイに掃除しておくべき場所の一つです。ドアは、ノブやレールを含めて拭き掃除で汚れを除去します。水に濡らした布で丁寧に汚れを拭き取りましょう。
特にドアノブは多くの人が触れる場所なので、念入りに拭き掃除をしておくと清潔な状態を保ちやすくなります。
換気扇
換気扇が汚れていると、室内の空気がこもってしまいます。汚れが溜まりやすい場所なのでこまめにお手入れするとともに、定期的に分解して徹底的に掃除する必要があります。
毎日の掃除では、フィルターなど手に届く範囲を拭き掃除しましょう。厨房の換気扇は汚れが蓄積しやすいため、重曹などのアルカリ性洗剤を使うと効果的です。定期的な分解掃除では、各部品を外して洗剤につけ置きするなどして汚れを落とします。
照明・ランプシェード
店舗の雰囲気を決める照明やランプシェードにも、日々ホコリが溜まっていきます。ホコリをそのままにしておくとお客様や料理、品物などの上にホコリが落ちてきてしまうため、こまめに掃除する必要があります。
照明やランプシェードのホコリは、モップや布を使って拭き掃除をしましょう。高い場所にある証明やランプシェードの汚れは、まず床へ落とすのが基本。その後床掃除とあわせて汚れを除去します。
効率的に掃除するためには、照明など上にあるアイテムから掃除しましょう。
エアコン
店内で快適に過ごしてもらうためには、エアコンのお手入れも不可欠です。エアコン内部は湿気が溜まりやすいため、こまめにお手入れをしないとカビが増殖し健康被害を出す危険があります。
エアコンは、吹き出し口など手が届く範囲で拭き掃除をし、定期的にフィルターを掃除します。フィルターは掃除機で汚れを吸い取ってからシャワーなどで水洗いします。
あわせて、1年に1回など、定期的に業者へ依頼して分解して徹底的に掃除してもらいましょう。
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店舗清掃の仕方!トイレで必須の掃除箇所2つ
トイレは、意外とお客様が良く見ている場所。どんなに店内がキレイでも、トイレが汚れていると印象が悪くなってしまいます。そんなトイレで、重点的に掃除すべき場所を見てみましょう。
便器
便器は一番キレイにしておきたい場所ですが、利用者が多ければそれだけ汚れてしまいます。そこで、営業前と営業後、1日に2回はブラシで掃除すると良いでしょう。トイレ用のクリーナーとブラシでこすり洗いして、汚れをしっかり落とします。
営業中も、1~2時間ごとにトイレはチェックしておくのがオススメです。サッと拭き掃除をして、汚れが目立つようであればその都度落としておくとキレイな状態を維持しやすくなります。
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洗面台・蛇口・鏡
洗面台や蛇口、鏡も水が飛び跳ねて汚れがちです。営業時間の前後だけでなく営業中も1~2時間おきにチェックして拭き掃除をしておきましょう。
あわせて、排水口に溜まった汚れも除去しておくのがオススメです。
店舗清掃の仕方!主要空間・客室で必須の掃除箇所5つ
主要空間である客室では、以下5つの場所の掃除が必須です。
- 玄関・玄関マット
- テーブル・調味料トレイ
- イス・ソファ・座布団
- レジまわり
- 観葉植物など
それぞれについて、掃除の基本を押さえておきましょう。
玄関・玄関マット
玄関は、お客様が最初に目にする場所です。こまめに拭き掃除をして、キレイにしておきましょう。
また、玄関マットは汚れが付着しやすい場所。替えのマットを用意しておき、1日ごとに水洗いして使いまわせるようにしておくのがオススメです。
テーブル・調味料トレイ
テーブルは、一番清潔でなければなりません。営業の前後はもちろん、営業中もお客様が帰られたら都度拭き掃除をして、汚れがない状態にしておきましょう。
テーブルだけでなく、調味料トレイやカトラリー入れなども、ホコリなどの汚れが残らないよう、こまめに入れ替えながら拭き掃除しておくと安心です。
イス・ソファ・座布団
イスやソファ、座布団も、こまめにお手入れしなければなりません。イスであれば専用の布で拭き掃除をし、ソファや座布団は営業の前後に掃除機で掃除しましょう。
ソファや座布団にシミなどがついてしまったら、中性洗剤を含ませた雑巾で叩くようにして掃除すると落としやすいです。高温スチームクリーナーを使う方法も良いでしょう。洗濯できる座布団は、定期的に洗濯するのも大切です。
レジまわり
レジまわりもお客様の目につきやすい場所なので、こまめに掃除する必要があります。
レジカウンターは拭き掃除をし、お金を置くトレイやキャッシャー、ディスプレイなども乾拭きや固く絞った布で水拭きしておきましょう。アクリルパーテーションは傷付きやすいので、柔らかい布での水拭きがおすすめです。
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観葉植物など
店舗の装飾として使われる観葉植物は、水やりなどのお手入れだけでなくホコリなどが蓄積しないようにしておく必要があります。営業前や後に、ハンディワイパーなどを使って汚れをしっかり落としておきましょう。
また、枯れた葉は除去しておき、健康な状態にしておくのも大切です。
店舗清掃の仕方!厨房で必須の掃除箇所7つ
厨房がある店舗なら、以下7つの場所の掃除も不可欠です。厨房がない店舗は次の章へお進みください。
- コンロ・フライヤー・レンジフード
- オイルフィルター
- グリストラップ
- シンク・排水口・排水管
- 冷蔵庫等、各種電化製品
お客様の口に入る商品を作る場所なので、それぞれこまめにしっかりお手入れしていきましょう。
コンロ・フライヤー・レンジフード
コンロやフライヤー、レンジフードには、油汚れが多く付着します。油汚れには、重曹などのアルカリ性の洗剤を使うのが効果的。汚れを放置すると落としにくくなるので、できるだけ早く、こまめに汚れを落とすのがポイントです。
汚れが落としにくくなってしまったら、つけ置きやパック状態にしてからこすり洗いすると落としやすくなります。
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オイルフィルター
オイルフィルターの掃除をしないままでいると、ホコリが蓄積して火災の原因になる場合があるため注意しなければなりません。
オイルフィルターは、外してアルカリ性洗剤とブラシでこすり洗いしましょう。温かいお湯を使うと、汚れを効率的に落とせます。
グリストラップ
グリストラップには、食材カスだけでなく泥などの汚れも蓄積します。もちろん油分も多く付着するため、定期的にしっかり掃除しなければなりません。
バスケット部分は毎日最低でも1回はゴミを回収して汚れを洗い流します。油分と水分を分解させる第2槽部分は2~3日に1回、ゴミや油分の除去が必要です。
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シンク・排水口・排水管
ヌメり汚れなどが多く付くシンクや排水口、排水管は、毎日掃除して汚れを溜めないのが大切です。お客様が口にする食器などを洗う場所でもあるため、日々清潔にしておかなければなりません。
シンクや排水口は、中性洗剤とスポンジでこすり洗いするのが基本です。排水管は、専用のパイプ用クリーナーなどを使って定期的に掃除しましょう。
冷蔵庫等、各種電化製品
冷蔵庫等の各種電化製品も、定期的に掃除して清潔にしておく必要があります。汚れが蓄積すると悪臭が発生したりカビが生えたりするため、忘れずにお手入れしましょう。
基本的には水拭きですが、水分が残るとカビが繁殖しやすくなるため、乾拭きをして仕上げると安心です。
店舗清掃で見落としがちな掃除箇所4つ
店舗清掃で見落としがちなのは、以下4つの場所です。
- 店舗の外・周辺
- 駐車場
- 風除室(ふうじょしつ)
- 倉庫
意外とお客様の目に付く場所なので、忘れずにお手入れしましょう。
店舗の外・周辺
店舗の外や周辺は、店舗そのものの印象にも関わる大切な場所です。ほうきで落ち葉や砂などをしっかり除去して、清潔な状態にしておきましょう。
また、看板なども拭き掃除をして汚れがない状態にしておく必要があります。
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駐車場
駐車場がある店舗なら、駐車場の掃除も必要になります。コンクリートの場合はブラシで水洗いすると汚れを落とせるので、定期的に掃除しましょう。砂利の場合は、ゴミが落ちていないかをチェックします。
あわせて、店舗駐車場の看板が見にくくなっていないか、汚れていないかをチェックし、拭き掃除をするのも大切です。
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風除室
店舗入り口などに見られるガラス張りの風除室も、汚れが目立ちやすい場所です。ほうきで汚れを掃き出し、ゴミなどが蓄積していないかをチェックしましょう。
ドアや床なども、定期的に拭き掃除をするとキレイな状態を維持できます。
倉庫
資材や食材などを保管する倉庫も、キレイな状態を保たなければなりません。掃除機やほうきなどを使ってゴミを除去し、拭き掃除で仕上げると良いでしょう。
倉庫は湿気が溜まりやすい場合もあるため、定期的に換気をしておくのも重要なポイントです。
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店舗清掃の際に気をつけたい3つの注意点
店舗清掃では、以下3つの注意点を覚えておく必要があります。
- 必要な道具はそろえておく
- 掃除道具はお客様の目に付かない場所に置く
- 掃除道具のお手入れも必須
掃除に意識が向きすぎると忘れがちなポイントなので、しっかりと心得ておきましょう。
必要な道具は常にそろえておく
掃除に必要な道具は、あらかじめすべてそろえておきます。掃除機やほうき、モップ、雑巾など、場所ごとに適した道具をそろえましょう。
また、どこにどの掃除道具を使うのかも決めておくのも大切です。
掃除道具はお客様の目に付かない場所に置く
店舗清掃に欠かせない掃除道具ですが、お客様の目に付かない場所に保管しておくのも大切です。
いくらキレイにしていても、掃除道具が目立つ場所にあっては清潔感が失われてしまいます。お客様が間違えて開けてしまうような場所に置くと見られてしまう可能性が高い点も踏まえ、置き場所を検討しましょう。
掃除道具自体のお手入れも必須
掃除道具そのものが汚いと、いくら掃除をしてもキレイな状態を維持しにくくなります。そこで、掃除道具も定期的に掃除をしてキレイにしておきましょう。
毎日の掃除の最後に掃除道具も軽くお手入れをして汚れがない状態にしておけば、翌日も気持ちよく掃除できます。また、数ヶ月に1回は掃除道具の点検をして、劣化していれば買い替えるなどするのも大切です。
店舗清掃は習慣化が必須!毎日の清掃でキレイを保つコツ5つ
店舗清掃は、日々続けていくのがとても大切です。毎日掃除をして常にキレイな状態にするためには、以下5つのコツを押さえておきましょう。
- マニュアルを作成・共有する
- チェックシートを使う
- タイミングと担当を決めておく
- 清掃方法などを定期的に見直す
- 業者の利用も効果的
掃除する人が変われば、掃除方法やキレイの度合いが変わります。いつでも店主やお客様が満足できるキレイな状態を維持するためには、マニュアルを作って従業員全員で共有しておくと良いでしょう。
掃除を続けていくためには、掃除の頻度を記したチェックシートを使い、いつ誰が掃除をするのか決めておくと効率的です。毎日、掃除の担当者が分かるように記載するなどしておくのがオススメです。
また、清掃方法は定期的に見直し、適切な方法に修正していきます。一度決めた方法が上手く機能しないなら、修正して店舗ごとに合った方法を見つけるのが重要です。
毎日の清掃は自分たちでこなしても、定期的にプロの業者に掃除してもらうと隅から隅までキレイな店舗を維持できます。
店舗清掃は業者依頼もオススメ!メリットと費用相場
店舗清掃を業者依頼すると、以下のメリットが得られます。
- 従業員の負担が軽減される
- 落とせない汚れも徹底的に落とせる
従業員の負担が軽減され店舗運営に集中できれば、お客様満足度を上げられるでしょう。また、自分たちでは落とせない汚れも徹底的に落とせれば、従業員もお客様も気持ちよく過ごせる店舗にできます。
店舗の清掃を業者へ依頼した場合の料金は、作業範囲や店舗の広さにより異なります。
たとえば50m²ほどの店舗であれば、すべての清掃をまとめて依頼すると50,000~150,000円ほどかかります。100m²ほどならば、100,000円~200,000円ほどが相場です。
店舗清掃の料金については、以下の記事も参考にしてください。
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店舗清掃は接客業のキホン!業者も利用してお客様に喜ばれる店内に!
店舗の清潔度は売り上げに直接影響するため、こまめに掃除するのが大切です。マニュアル化してタイミングや担当者を決め、習慣的に清掃できる環境を整えましょう。
また、定期的に業者による清掃を入れて徹底的にキレイにすると、日々の掃除がラクになるだけでなくキレイ度もアップします。
セーフリーには、店舗の清掃を依頼できる業者を多数掲載しています。料金や口コミをチェックしながら業者を選べるので、納得できる業者を見つけやすいのが特徴です。
まずは近くの清掃業者を検索し、見積もりを取ってみましょう!
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定期清掃の料金相場とサービス対応範囲【費用を抑えるコツも解説】
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- 店舗を隈なく掃除したい…
- 徹底的に掃除する方法を知りたい…
- 常にキレイにする方法を知りたい!
店舗の掃除は習慣化が大事!
プロの清掃も活用して
常にキレイな店舗に!
店舗清掃に関するよくある質問
-
Q. 店舗清掃で注意すべき点は?
A.店舗清掃で注意すべき点は、以下3点です。
・必要な道具はそろえておく
・掃除道具はお客様の目に付かない場所に置く
・掃除道具のお手入れも必須 -
Q. 店舗をキレイに保つコツは?
A.店舗をキレイに保つコツは、下記5つです。
・マニュアルを作成・共有する
・チェックシートを使う
・タイミングと担当を決めておく
・清掃方法などを定期的に見直す
・業者の利用も効果的 -
Q. 店舗清掃を業者依頼するといくらかかる?
A.店舗清掃をまとめて業者依頼した場合の料金は、以下が目安です。
・50m²ほどの店舗:50,000~150,000円ほど
・100m²ほどの店舗:100,000~200,000円ほど