2025.04.26 2025.04.26
本記事では、EVコンセントに漏電ブレーカーが必要かどうか、詳しく解説します。
EV(電気自動車)を自宅で充電する際、「感電や火災のリスクってないの?」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
屋外で使用するEVコンセントは、それなりの安全基準が必要です。そこで、EVコンセント用漏電ブレーカーの必要性や設置基準、選び方までわかりやすくまとめました。ぜひ、安全安心なEVライフの参考にしてください。
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目次
EVコンセントに漏電ブレーカーが必要か?【理由3つ】
最初に、EVコンセントに漏電ブレーカーが必要な理由をご紹介します。
- 安全性を確保する
- 屋外設置は特に漏電のリスクが高い
- 決められた安全基準を守る必要がある
上記3点について、それぞれ解説していきます。
安全性を確保する
第一の理由として、安全性の確保が挙げられます。
電気自動車の充電は長時間・高電圧になるため、万が一配線や機器に劣化や異常があると、漏電が発生する恐れがあります。その点、漏電ブレーカーを設置しておけば、漏電時に自動で電気を遮断してくれるため、運転者や住宅への被害を防止できるでしょう。
屋外設置は特に漏電のリスクが高い
漏電を防げる、とお伝えしましたが、実際、EVコンセントは屋外に設置されるケースが多く、雨や湿気による絶縁劣化で漏電が起こりやすい環境にあります。
風雨や温度差で配線部品に負荷がかかる状況での充電は、感電や機器の故障を招くリスクがあるため、漏電ブレーカーによる自動遮断機能が非常に重要。防水処理していたとしても100%安全とは言えず、ブレーカーによる二重の安全対策が求められるのです。
屋外だけでなく、屋根のある屋内に設置されているとしても、安全面からやはり漏電ブレーカーは必要!次の項で安全基準について解説します。
決められた安全基準を守る必要がある
EVコンセントの設置には、経済産業省や各自治体が示す安全基準やガイドラインが存在します。たとえば、経産省の「充電設備の設置ガイドライン」では、屋外設置時や高出力機器には感電防止のため漏電遮断機能付きブレーカーの使用が明記されています。
設置基準を守ると、トラブル回避はもちろん、自治体の補助金を利用できるケースもありますよ。
漏電ブレーカーの仕組みは、以下記事を参考にしてください。
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漏電ブレーカー(漏電遮断機)の仕組み・原理とは?【なぜ感電を防げるのか】
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EVコンセントにはどんな漏電ブレーカーが必要か【種類と選び方】
では、EVコンセントに適したブレーカーには、どのようなものがあるのでしょうか?
- 単独型漏電ブレーカー
- 配電盤設置型漏電ブレーカー
- 組み込み型充電器
上記3つの種類について、特徴や適したケースをご紹介します。
単独型漏電ブレーカー(コンセント直結型)
単独型漏電ブレーカーは、EVコンセントに直接取り付けるタイプで、もっとも簡単に設置できます。
既存の分電盤に手を加えず、比較的手軽に漏電対策ができるため、個人宅での後付け導入や低予算での設置に向いています。戸建てで、EV車に買い替えた時などに便利な漏電ブレーカーと言えるでしょう。
配電盤設置型漏電ブレーカー
配電盤設置型は、住宅の分電盤に漏電遮断機能付きの専用ブレーカーを組み込むタイプです。コンセントだけでなく、回路全体を保護できるのが特徴で、屋内外の配線トラブルにも対応しやすくなります。
マンションなど、住宅全体の配線状況に応じて安全性を確保したい場合や、複数のEVコンセントを管理したい家庭に適しています。
組み込み型充電器
近年では、漏電ブレーカー機能を内蔵したEV充電器も多く登場しています。充電器本体に漏電遮断機能があるため、別途ブレーカーを追加しなくても、感電や火災などのリスクを低減できるのです。
スペースを少なくできるだけでなく、スマートフォン連動や充電時間の自動調整機能付きなど、多機能タイプも増えているので、マンション共用部や企業の駐車場などでも利用が進んでいます。
漏電ブレーカーの種類や選び方をお伝えしましたが、設置場所や電流量もチェックしなくてはならないのも、素人には難しいポイント。設置時にチェックすべき内容は、次の項で解説していきます。
EVコンセントの漏電ブレーカーを設置する時は【必要か判断できたらチェック】
いざ、EVコンセント用漏電ブレーカーを設置するとなったら、漏電ブレーカーの種類以外にも決める点があります。
- 漏電ブレーカーの種類を決める
- 適切な設置場所・電流量を調べる
- 設置を依頼する専門業者を探す
上記順序に沿って、見ていきましょう。
漏電ブレーカーの種類を決める
EVコンセントに使う漏電ブレーカーには、コンセントごとの単独型設置タイプ、分電盤に設置するタイプ、充電器に内蔵されているタイプなどがあるとお伝えしました。
コンセントを後付けするだけなら単独タイプでも設置しやすいですが、回路全体を安全に管理したい場合は分電盤型が安心。充電器本体に漏電保護機能がある場合でも、設置基準によっては別途漏電ブレーカーが必要です。
建物の構造や将来的な拡張性を考慮しながら、最適なタイプを選びましょう。
適切な設置場所・電流量を調べる
EVコンセントの漏電ブレーカーを設置するには、「設置場所の環境」と「必要な電流量(アンペア)」を確認するのも必須作業です。
EV車は、充電口がガソリン車の給油口と比べて複雑なので、駐車スペースに近い位置にEV充電器を設置するべき。単独型設置型タイプを選ぶなら、漏電ブレーカーもそのそばが良いでしょう。
EVの充電には200V、30A前後が使われるケースが多く、住宅の分電盤や屋外設置場所の耐久性・防水性もチェックしてください。充電器の仕様と住まいの配電能力が合っていないと、過負荷や漏電の原因になります。
EV充電に必要なブレーカーの容量は、以下記事で詳しく解説しています。
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設置を依頼する専門業者を探す
EVコンセントの漏電ブレーカー設置には、「第二種電気工事士」の資格が必要です。
無資格での作業は法律違反になるだけでなく、漏電や火災を引き起こしかねません。EV設備に慣れた業者であれば、分電盤の空き容量の確認や、最適なケーブル・ブレーカーの選定もスムーズ。見積もりを複数比較し、工事実績や口コミを確認して選ぶと安心です。
設置工事だけでなく、設置すべき場所や住居に適した漏電ブレーカーの選定なども、専門業者に依頼できます。日常にかかわる重要な点なので、不安点は設置前から電気工事業者に相談しましょう!
EVコンセントに漏電ブレーカーを設置するメリット【必要かわかるポイント】
EVコンセントに漏電ブレーカーを設置するメリットを、再確認していきましょう。
- 感電防止になる
- 火災を防止できる
- 保険適用になる
それぞれ、参考にしてください。
感電防止になる
EVコンセントは、高電圧(200V)が使われるため、電気が漏れると感電のリスクが高くなります。特に、雨風にさらされる位置に設置されている場合は、雨水の侵入や劣化による漏電が発生しやすいため、大変危険。
その点、漏電ブレーカーを設置しておけば、万が一電気が漏れても瞬時に電気を遮断してくれるため、気付かずに触れて感電する前に安全が確保されます。非常に重要な安全対策と言えるでしょう。
火災を防止できる
感電だけでなく、住居の火災の防止にもつながります。
漏電は、電気が本来流れるべきではない場所に流れてしまう状態。電線の加熱や発火につながるケースがあるため、目の届きにくい屋外や車庫周辺でのEVコンセントは、気づかないうちに配線が劣化して火災の原因になるケースも起こりえます。
漏電ブレーカーによって、電気が異常に流れた瞬間に電流を遮断できれば、火災の発生リスクを大幅に下げられます。国の安全基準でも推奨されているほどなので、漏電ブレーカーの重要性がわかりやすいでしょう。
保険適用になる
住宅火災保険では、漏電が原因の火災や設備の破損について、保険の適用を受けられるケースが多く見られます。ただし、漏電ブレーカーなどの「安全装置」が適切に設置されている点が条件となるので、ブレーカー未設置や違法工事などがあると、補償対象外になる場合もあるのです。
万が一の際に保険が使えるようにするためにも、あらかじめ漏電対策しておくに越したことはありませんね。
EVコンセント用漏電ブレーカー設置の費用相場【必要か決まったら】
最後に、EVコンセント用の漏電ブレーカーを設置する時の費用相場をご紹介します。よくあるメニューを表にまとめました。
工事内容 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
EVコンセント本体 | ¥8,000~¥90,000 | 単独型~分電盤設置型などニーズによって変動 |
本体設置工事 | ¥35,000~¥45,000 | 配線15m以内の標準工事。壁面設置が一般的 |
電源ケーブル敷設(5m以内) | ¥10,000~¥15,000 | 追加1mごとに¥1,200~¥2,200程度 |
漏電ブレーカー設置 | ¥6,500~¥20,000 | 分電盤に空きがない場合、別途リニューアルボックス設置が必要 |
分電盤電源分岐作業 | ¥5,000~¥10,000 | 分電盤からの配線作業。状況により変動 |
壁穴加工費(1か所) | ¥4,000~¥5,000 | 通線用の穴あけ作業。設置場所により必要 |
リニューアルボックス設置 | ¥2,000~¥20,000 | 分電盤に空きがない場合に必要 |
アース接地工事 | ¥8,000~¥15,000 | アースがない場合に必要 |
環境によって、全体の設置費用は変動するので、複数業者から相見積もりしてもらうのがおすすめです。
分電盤の増設費用相場は、以下記事を参考にしてください。
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EVコンセントに漏電ブレーカーが必要か悩んだら専門業者に相談しよう!
今回は、EVコンセントに漏電ブレーカーが必要かどうかについて、詳しく解説しました。
EVコンセントは屋外にあるケースがほとんど。雨風によって漏電などの被害を防ぐために、漏電ブレーカーは必ず設置しましょう。
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- EVコンセントの漏電ブレーカーって?
- EVコンセントも漏電するの?
- ガレージが火災になるリスクは?
EVコンセントにも
漏電ブレーカーは必須!
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EVコンセント用の漏電ブレーカー設置に関するよくある質問
-
Q. EVコンセントに漏電ブレーカーは必要ですか?
A.EVコンセントには漏電ブレーカーが必要です。
充電時に、万が一漏電が起きた場合でも、感電や火災のリスクを防げるため。特に、屋外設置では雨や湿気による漏電リスクが高く、安全確保のために必須と言えるでしょう。
-
Q. EVコンセントが屋内にある場合でも漏電ブレーカーは必要ですか?
A.屋内にEVコンセントを設置する場合でも、漏電ブレーカーは設置しましょう。
屋内でも、ガレージは湿気がこもりやすい場所。洗車用の水道を設置している家庭もあり、水気や湿気のある場所での電気使用は漏電リスクが伴います。
-
Q. EVコンセント用漏電ブレーカーはどのように選んだらよいでしょうか?
A.EVコンセント用の漏電ブレーカーは、電気容量や設置場所に合ったタイプを選びましょう。
電流量や機能、設置基準に基づく選定が必要なため、専門知識が必須。迷った場合は、信頼できる業者に依頼して、最適なブレーカー選びと設置をお願いするのが安心です。