2025.04.26 2025.04.26
本記事では、ピアノを売るときの注意点やトラブル事例を紹介します。
そもそもピアノは高価なものでサイズも大きく、買取の際は出張査定が基本です。しかし、買い取りの際に「大切に扱ってくれるか心配」「適正価格で査定してくれる?」などと不安な方も多いでしょう。
今回は、そんな不安を抱える方に向け、実際のトラブル例や解決策などをまとめました。ピアノの売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【注意!】ピアノを売るときにありがちなトラブル事例と解決策
ピアノを売るときにありがちなトラブル事例には、以下のようなものがあります。
- 無料で引き取られて後悔した
- 高額な出張費を請求された
- 査定額に納得しなかったらキャンセル料がかかると言われた
- 査定額と実際の買取価格に差があった
- ピアノの買取を拒否された
ここでは、事例とあわせて解決策も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
無料で引き取られて後悔した
買取を依頼した際に値段が付かなかったものの、「今なら無料で引き取る」などと言われたことで、費用をかけずに処分できるならとお願いしてしまうケースは多々あります。
これは、後に実際には価値のあるピアノだったことが分かり、本来なら売却できたはずだと後悔するパターンです。もしかすると、高値で販売できていた可能性があります。
特に、急いで手放したい場合に陥りやすいトラブルですが、複数の業者に査定を依頼して比較することが重要です。実績のある専門業者にも声をかけ、納得がいかない場合は断る勇気も持ちましょう。
高額な出張費を請求された
査定のために自宅に来てもらった後、査定額から高額な出張料を引かれ、手元に残ったお金はわずかだったというトラブルも多くあります。
このようなトラブルを防ぐためには、事前に出張料の有無や金額を確認しておくことが大切です。見積もりを依頼する前に、これらの費用について詳細を聞きましょう。
その際、書面で確認しておくと、なお安心です。曖昧な説明をする業者は、出張料はかからないと言っておきながら、後から請求してくるケースもあるので注意してください。
査定額に納得しなかったらキャンセル料がかかると言われた
これは、査定額に不満があり売却を断ろうとしたところ、「キャンセル料がかかる」と言われるケースです。優良な業者の多くは、査定のみであればキャンセル料は発生しません。
このような強引な要求をする業者との取引は、避けるべきです。契約を結ぶ前に、キャンセルに関する条件をしっかりと確認し、納得できない場合は契約を見送りましょう。
もし不当な請求をされた場合は、消費生活センターなどに相談するのがおすすめです。
査定額と実際の買取価格に差があった
査定時には高額な金額が提示されたにもかかわらず、実際に引き取りに来た際に「状態が悪い」「運搬が困難」などの理由で大幅に減額されるトラブルも少なくありません。
査定士の経験や知識不足はもちろん、悪質な業者の手口の可能性もあります。詳細な査定書を作成してもらい、減額理由を明確にしてもらうことが重要です。
納得できない場合は、その場での引き渡しを拒否し、他の業者に改めて査定を依頼しましょう。
ピアノの買取を拒否された
一般的な店舗では、大型の楽器であるピアノの取り扱いを敬遠するケースが多く、特にグランドピアノのような本格的なピアノは買取を断られることがあります。
電子ピアノであれば比較的売却しやすいですが、事前に買取可能かどうかを確認することが重要です。ピアノ専門の買取業者であれば、さまざまな種類のピアノに対応してくれます。
本格的なピアノの売却を検討している場合は、複数の専門業者に問い合わせるのがおすすめです。
ピアノを売る際にトラブルを避けるための注意点
ピアノを売る際にトラブルを避けたいのであれば、相場を知ることが最も大切です。以下で、その他の注意点も含めて詳しく解説します。
ピアノの買取相場を知る
ピアノは、種類・状態・メーカー・年式によって買取相場は大きく変動します。一般的に、比較的新しく、状態の良いヤマハやカワイのピアノは高値がつきやすい傾向です。
古いピアノや電子ピアノ、エレクトーンなどは買取が難しい場合や無料での引き取りとなることもあります。具体的な買取相場は、以下の通りです。
種類 | メーカー名 | 機種・年式 | 買取相場 |
---|---|---|---|
アップライトピアノ | ヤマハ | U30Bl 昭和62年~ | 12万円程度 |
U30A 平成元年~ | 15万円程度 | ||
U300 平成5年~ | 17万円程度 | ||
カワイ | US-8C 平成7年~ | 10万円程度 | |
US-9C 平成7年~ | 12万円程度 | ||
グランドピアノ | ヤマハ | G5B 平成元~2年製 | 43万円程度 |
G1E 平成2~6年製 | 18万円程度 | ||
G2E 平成2~6年製 | 20万円程度 | ||
カワイ | KG-6C 昭和48年~ | 15万円程度 | |
GS-30 昭和54年~ | 20万円程度 | ||
KG-2N 平成4年~ | 18万円程度 | ||
RX-7 平成20年~ | 100万円程度 | ||
エレクトーン | ヤマハ | ELS-01 平成24年~ | 8万円程度 |
アップライトピアノは、ヤマハやカワイのものであれば10万円前後で売れる傾向です。グランドピアノは20万円前後、エレクトーンは2万円~10万程度が買取相場になります。
ピアノは年式や種類によって相場が大きく変動しやすいので、事前に調べておきましょう。
キャンセル料・出張料の有無を確認する
出張査定などを依頼する場合は、必ず事前にキャンセル料や出張料の有無を確認してください。業者によっては、見積もりを依頼した時点で費用が発生する場合もあるので、注意してください。
また、ピアノの運搬は特殊で、設置場所によってはクレーンなどの特殊機材が必要になる場合もあります。階数やエレベーターの有無、搬出経路の状況によって追加料金が発生するケースも少なくありません。
買取が成立した場合の運搬費は、査定額に含まれているか、別途請求されるかを確認しましょう。それぞれの手数料などを加味した上で、査定額を比較検討するのがおすすめです。
事前にピアノの状態をネットや電話査定で伝える
出張査定は必須ですが、その前に電話やインターネット査定を利用して、おおよその査定額や買取の可能性を把握しておくこともトラブル回避のポイントです。
事前に状態を伝える際には、下記の内容を押さえて正確に伝えましょう。
- メーカー名
- 型番・年式
- 音の狂い
- 鍵盤・ペダルの動き
- 付属品の有無
- 外装の状態
メーカー名や型番はもちろんですが、鍵盤やペダルが正常に動くか、音が狂っていないかなども重要なポイントです。また、付属品がある場合は内容を正確に伝えましょう。
ただし、電話などによる事前の見積もりは、あくまでも目安です。実際の金額は出張査定をしてもらわなければ分からないため、事前査定で納得できた業者に自宅へ来てもらいましょう。
実績・知識が豊富な業者を選ぶ
ピアノの買取には、専門的な知識と経験が必要です。実績が豊富で、口コミ評価の高い業者を選ぶことは、安心して取引を進める上で非常に重要となるでしょう。
特に、ピアノ専門の買取業者は多くのピアノ買取実績があり、専門知識を持った査定士が在籍している可能性が高いです。複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
また、査定の際にピアノの状態や査定額の根拠について丁寧に説明してくれる業者を選ぶのがおすすめです。曖昧な説明があったり、強引な態度が見られたりする業者は避けてください。
これらの注意点を守ることで、ピアノ売却時のトラブルを大幅に減らせます。
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【ピアノを売る際は注意!】優良で信頼できる業者を見極めるポイント3選
ピアノを売る際は、信頼できる業者を選ぶことが大切です。ここでは、ピアノの売却で特に注意したい、業者選びのポイントを3つに分けて紹介します。
ピアノの買取実績があるか
信頼できる業者は、これまでに数多くのピアノを買取ってきた実績を持っています。
ホームページなどで、具体的な買取事例やお客様の声などを公開しているか確認しましょう。実績が豊富ということは、さまざまな種類のピアノの適正な価値を判断できる経験とノウハウがある証拠です。
また、買取後の販路が確立されている可能性も高く、それが高価買取につながることも期待できます。単に「高価買取」を謳うだけでなく、具体的な実績を示しているかどうかが重要な判断基準の1つです。
知識のある鑑定士がいるか
ピアノは、ものによって状態が異なり、その価値を正確に判断するには専門的な知識が不可欠です。
経験豊富な鑑定士がいる業者は、ピアノの年式・メーカー・モデル・状態を細かくチェックし、適正な査定額を提示してくれます。査定の際に、査定理由などを丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。
質問に対して曖昧な回答しかしない、根拠を示さないような業者は注意が必要です。
古物商許可を取得しているか
古物商許可証は中古品を買い取り、販売するために必要な許可です。この許可を取得している業者は、法律を遵守して営業している証明となります。
ホームページや事務所などに、許可証の番号が明示されているか確認しましょう。無許可で営業している業者との取引は、トラブルに巻き込まれるリスクが高まります。
これは、信頼できる業者を選ぶ上での最低限の条件と言えるでしょう。
ピアノをより高額で売るためのポイント3選【査定額に影響するので注意!】
続いて、ピアノをより高額で売るためのポイント3選を紹介します。下記で紹介する内容を意識しておかないと、査定額がグッと低くなる可能性もあるので注意しましょう。
キレイな状態にする
ピアノの外観は、査定額に大きく影響します。長年の間に溜まったホコリや汚れを丁寧に拭き取り、可能な範囲でクリーニングを行いましょう。
鍵盤の汚れや隙間のゴミなども、忘れずに清掃します。もし小さな傷や汚れがあれば、市販のクリーナーなどで目立たなくすることも有効です。ただし、無理な掃除や修繕は逆効果となるケースもあります。
外観を美しく保つことは、大切に使ってきたという良い印象を与えることにもつながるでしょう。
付属品・椅子などをセットにする
ピアノを購入した際、付属していた椅子や取扱説明書、保証書などは、できる限り揃えて査定に出しましょう。付属品が揃っていることは、ピアノが丁寧に扱われてきた証となり、査定士に好印象を与えます。
特に、専用の椅子はピアノとセットで価値があると見なされることが多いです。もし、後から購入した楽譜やカバーなどがあれば、それらも一緒に査定に出すことで、査定額が上乗せされる可能性もあります。
関連するものは全てまとめておき、一緒に買取できるか確認してもらうのがおすすめです。
複数業者で相見積もりを取る
ピアノの買取価格は、業者によって大きく異なることがあります。
そのため、必ず複数の業者に査定を依頼し、相見積もりを取ることが高額売却の最も重要なポイントです。1社だけの査定で決めてしまうと、本来もっと高く売れたはずの機会を逃してしまうかもしれません。
複数の業者から査定額やサービス内容を比較検討すれば、最も条件の良い業者を選べます。焦らずに時間をかけて比較することが、高額売却への近道です。
【注意!】ピアノが売れないときの処分方法
ピアノは、必ずしも売れるわけではありません。古いもの、壊れているものなどで売却が難しいときは、以下で紹介する方法と費用の目安を参考に、処分を検討しましょう。
- 不用品回収業者:10,000円~
- 自治体の粗大ゴミ:1,500円~3,000円
- 解体して可燃ゴミ:無料
- 寄附:送料自己負担
買取が難しいピアノでも、不用品回収業者であれば引き取ってくれる可能性があります。解体や搬出作業も専門業者が行ってくれるため、手間がかかりませんが、費用がかかることが一般的です。
自治体のゴミとして捨てる場合は、そのまま粗大ゴミとして出すか、解体して可燃ゴミとして出します。自治体によって捨て方やルール、手数料が異なるので事前に確認しましょう。
キレイなピアノであれば、寄附をするのも1つの選択肢です。寄付先にもよりますが、ほとんどの団体は送料自己負担で送る必要があり、ピアノの場合は数千円程度かかります。
ピアノを高く売るなら注意点を参考にして専門業者を比較検討しよう!
今回は、ピアノを売る際の注意点やトラブル事例を紹介しました。
ピアノは繊細で価値のある楽器で、サイズや重さもあるもので簡単に手放すのが難しいものです。よって、原則としては自宅に買取に来てもらうことになります。
出張費やキャンセル料、査定額への不安がある場合は、セーフリーに掲載されている専門業者をチェックし、出張査定を依頼しましょう。いずれの業者も優良で、安心して相談できます。
- ピアノを出張買取して欲しい
- 買取店に問い合わせたら断られた
- 大きなピアノだから運ぶのは大変
重量・サイズのあるピアノの買取は
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専門知識のある業者へ相談を!
ピアノを売るときの注意点に関するよくある質問
-
Q. 壊れているピアノでも売ることはできますか?
A.壊れているものであっても、直して使える価値のあるピアノであれば、買取可能です。
-
Q. ピアノを売るときの出張料やキャンセル料は必ず必要ですか?
A.優良な業者の多くは、見積もり時の出張料やキャンセル料を無料としています。
-
Q. ピアノを売るのに最も気を付けるべき注意点は何ですか?
A.事前に買取相場を把握し、複数の業者を比較検討しながら、トラブルを避けることが重要です。