まきの木を低くしたい!切っていい位置や時期を徹底解説【樹高を抑えるお手入れのコツも】

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まきの木を低くしたい!切っていい位置や時期を徹底解説【樹高を抑えるお手入れのコツも】

2025.06.06 2025.06.06

この記事では、まきの木の樹高を低くする方法について徹底解説します。

庭木や生垣として人気のまきの木は、丈夫で育てやすい反面、成長しやすく気付くと伸びすぎてしまっていることも…。そんな、大きくなりすぎたまきの木の樹高を低くする際の適切なカット位置や木に負担をかけない時期などを紹介します。

記事後半では、まきの木を低くする際の注意点や、樹高を低く抑えるコツもご紹介。自分で対処される方も、業者に頼む方も、ぜひ参考にしてみてください。

まきの木を低くする際の基礎知識!管理しやすい高さとは【切っていい位置はココ】

イヌマキを剪定する人

まきの木の樹高を低くするには、通常よりも思い切ってカットする必要があります。しかし、カットするといっても実際どのくらいまで切ってよいのか、目安やおすすめのサイズ、お手入れ頻度について解説します。

おすすめのサイズ

まきの木を低くするには一般的には次のような目安があります。

  • 一度に切り詰めるのは、全体の3分の1程度まで
  • 2階建ての高さ(約6〜7m)であれば1階の屋根まで(2.5m〜3m前後)まで下げる
  • 生垣や低めに仕立てる場合は1.5〜2m程度にする

1本のシンボルツリーのようなまきの木であれば、2.5m〜3m程度にするのがベスト。この高さであれば管理がしやすく、景観もよく安全面の心配もありません。

また、生垣や手の届く範囲に収めたい場合は、1.5〜2mと低くすると手入れもしやすくなります。ただし、高い木を一度に低くすると大きな負担がかかり、枯れてしまう恐れも。一気に切りすぎず、段階的にカットしましょう。

切っていい位置

まきの木を低くする場合は、カット位置も重要です。以下のポイントをしっかり抑えて剪定しましょう。

  • 必ず葉のついている部分を剪定する
  • 不要な枝は枝分かれしている根元、分岐している部分から切る

まきの木は葉のない部分で切ると、新芽が出ずに枯れる原因になります。必ず緑の葉がついている部分を剪定しましょう。また、樹形がきれいに整えるには最上部のよく伸びている部分からカットし、偏りが無いように切るとバランス良い見た目になります。

成長スピードとお手入れ頻度

日本のまきの木は一般的に「イヌマキ」「ラカンマキ」が多く、1年中葉をつける常緑高木です。非常に丈夫で生命力が強いのが特徴。湿気や潮風、日陰にも耐えるため、育てやすさがあります。

成長スピードは種類や環境によって異なりますが、1年に約30cm程度成長し、それほど速くはありません。しかし、イヌマキは20m、ラカンマキは10mほどまで大きくなることもあるため、年に2回の剪定で樹形をきれいに保ちましょう。

  • 剪定時期:5〜6月、9〜10月のタイミング
  • 剪定方法:刈り込み剪定(丸い形をした玉散らしなどに揃える)、透かし剪定(不要な枝をカット)

とくに、5〜6月の時期は生育が旺盛なため、放っておくと枝葉が広がり、見栄えも悪くなるので剪定を必ず行います。

まきの木のお手入れの詳細については、以下の記事を参考にしてください。

さらに詳しく知りたい方はこちら

さらに詳しく知りたい方はこちら

一度伸びてしまったまきの木の対処法について、以下詳しく見ていきます。

まきの木を低くするのに適切な季節とは?負担の少ない時期がベスト!

新芽が出る前のマキの木

まきの木を低くするために通常よりも大きく切り戻す剪定は、新芽が出る前の5月中旬〜6月、秋の9月中旬〜10月の時期がベストです。通常の刈り込みや間引きなどの剪定時期と同時期に行います。この時期は樹木の生育が活発で、剪定後の回復が早く、ダメージが少なく済むからです。

一方、真夏や真冬の時期の剪定は、まきの木への負担が大きいため避けてください。まきの木は特に寒さに弱いため、冬の剪定で回復が遅れ、寒風害を受けやすくなります。

まきの木を低くするのに必要なアイテム【自分で対処する場合】

剪定バサミ

まきの木を芯止め・切り戻し・透かし剪定・間引き剪定する際は、次のような道具が必要となります。以下は購入時のおすすめポイントも紹介していますので、あわせてご覧ください。

特徴 選ぶポイント 使用時
剪定バサミ 枝が混み合っている部分や細かい部分のカットなどに適している 切れ味が鋭く、手への負担が少ないもの 切り戻し・間引き・透かし剪定など用途が広い
太枝切りバサミ 主幹や太い枝の剪定に適している 柄が長く両手でカットしやすいもの、留め金で調節できるもの 芯止め・切り戻し剪定など
剪定ノコギリ 主幹や太い枝の剪定に適している 刃が緩やかにカーブしたピストル型 芯止め・切り戻し剪定など
脚立 高い場所の剪定に使用 安定しやすく、はしごが伸縮するもの 高い木や手の届かない木の剪定
癒合剤
(ゆごうざい)
病気や害虫の侵入を防ぎ、傷口の治りを助ける ペースト状のものが塗りやすい 太い枝や主幹などの切口に塗布する

このように、剪定方法や箇所によって適切に道具を使い分けましょう。

まきの木を低くしたいなら!有効な2つの剪定方法

木の枝を切る

まきの木をひくくするための有効な剪定方法は次のとおりです。

  • 芯止め:成長を抑制してコンパクトな樹形にする方法
  • 切り戻し:樹高を低くしたり、樹形と整えたりしてコントロールする方法

詳しい剪定手順について見ていきましょう。

芯止め

芯止めとは主幹と呼ばれる太い幹を切る剪定方法です。樹高の高さを調節でき、木が高くなるのを防ぐ効果もあります。

具体的な手順は次の3ステップで簡単に行えます。

  1. 芯止めする位置を決める
  2. 主幹を切り落とす
  3. 切り口に癒合剤を塗る

詳しく解説します。

芯止めする位置を決める

高くなりすぎた木をどこまでの高さに調整するか決めます。芯止めの位置に決まりはありませんが前述した、おすすめのサイズを参考にするとよいでしょう。

主幹を切り落とす

作業しやすい位置に脚立を立てて、太枝切りバサミまたは剪定ノコギリで主幹を切り落とします。主幹とはもっと高い中心の枝のことです。芯止めを行った脇から新たに生えた枝も伸びるため、その部分もカットします。

切口に癒合剤(ゆごうざい)を塗る

カットした部分は病害虫が侵入しやすいため、癒合剤を塗って保護します。

刷毛やヘラで切口のふちまで、まんべんなく塗布するのがコツ

その後はしっかり乾燥させましょう。癒合剤が自然に剥がれ落ちない場合は、まきの木の健康に悪影響があるため1ヶ月後に剥がしてください。

芯止めだけではなく、周囲の枝も適度にカットして整えておくと、樹形のバランスを保てます。

切り戻し剪定

切り戻し剪定とは伸びすぎた枝や不用な枝を切り取ること。切り戻しすると、樹形が整えられ、日当たりも改善します。不要な枝は根元や分岐点で剪定しましょう。

全体のバランスを見ながら整えるのがコツ
最上部は生育が旺盛なので、やや強めに剪定する

不要な枝は次を参考にしてください。

立ち枝 真上に向かって伸びている枝
逆さ枝 内側に向かって伸びている枝
交差枝 他の枝と交差して絡む枝
下り枝 下に向かって伸びている枝
徒長枝
(とちょうし)
極端に勢いよく伸びた枝
車枝 幹の同じ高さから4本以上の枝が水平にのびたもの

上記は優先的に切るべき枝です。ひこばえ(地際から主幹の隣に新しく伸びている枝)は幹を新しくする以外は不要なので切り取りましょう。

まきの木を低くする際の注意点4選

マキの木を強剪定する際の注意点

まきの木を低くする際は通常よりも強めに剪定する必要があるため、次のような点に注意してください。

  • 隣家に配慮する
  • 一気に刈り込まない
  • 剪定知識がないと木を弱らせてしまう
  • 高所からの落下・転倒のリスクがある

詳しく解説するので、見ていきましょう。

隣家に配慮する

まきの木を強剪定すると、通常よりも多くの枝や葉をカットすることになります。そのため、隣家の近い場所で剪定する際は、隣へ枝葉が落ちないように注意が必要です。

また、隣家へ広がった枝葉の剪定では、隣の敷地内へ侵入しないといけないケースもあります。その際もあらかじめ断ったうえで剪定するようにして、円滑に作業が進むように配慮しましょう。

一気に切り込まない

まきの木を低くするために一気に刈り込むのは、まきの木への負担が大きくリスクを伴うため避けてください。刈り込む目安は、樹木全体の3分の1程度までに留めること。まきの木を刈り込みしすぎると、次のようなリスクがあります。

  • ダメージが大きく枯れてしまう
  • 樹形が乱れやすく見た目が悪くなる
  • 切口が大きく回復までに時間がかかる

大きく刈り込むときは、数回に分けて段階的に低くしていきましょう。

剪定知識がないと木を弱らせてしまう

前述した「芯止め」や「切り戻し」といった強めの剪定は、まきの木に大きな負担をかけるため、慎重に行う必要があります。剪定時期やどこまで刈り込むか、樹木の状態を見ながら判断しないといけません。本来は専門知識や技術が必要な難しい作業です。失敗しないように、基本的には、プロに依頼しましょう。

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高所からの落下・転倒リスクがある

まきの木は放っておくと、20m程度も成長し手に負えないような大きさになるケースがあります。そのような場合、最も高い位置から順に切っていかないといけないため、脚立を使った高所での作業が必要となるでしょう。

刃物などを持った状態での高所作業は、安全確保が困難です。無理して転倒や落下しないようにしてください。

注意喚起アイコン

高所作業は、転倒や落下のリスク大!鋭い刃物を持っての作業はさらに危険!

慣れない作業で取り返しのつかないことになる前に、プロに相談しましょう。

まきの木を低くする際の業者費用相場

マキの木を強剪定する際の費用

 

もし、まきの木を業者へ依頼するなら、一体どのくらいになるのか、料金の目安について解説します。

業者の剪定料金は日当制と1本あたりいくらの単価制があります。

職人一人あたり日当制なら15,000〜30,000円ほど。

一方、まきの木の高さによって料金が以下のように変動します。

  • 3~5m:5,000円~10,000円ほど
  • 5~7m:15,000円~20,000円ほど

日当制なら職人の数や剪定日数によって料金が高くなりやすく、単価制なら1〜2本の剪定を依頼するなら安く済みます。どちらがお得かは複数業者に見積りを出してもらってから、比較検討しましょう。

ただし、まきの木は他の庭木に比べて枝葉の量が多いため、剪定料金や処分費が高くなりやすいので、注意してください。

まきの木を低くしたいならプロへ任せて安心&安全!

剪定業者へ依頼を

まきの木を低くしたいなら、芯止めや切り戻し剪定の手段が適しています。ただし、どこまで切るのか、どこを切るのかなど素人では判断しにくく、失敗する可能性もあります。また、高い場所での剪定は転倒やケガの恐れもあり危険です。

まきの木を安全に正しく剪定するなら、プロの力を借りるのが安心!セーフリーでは多数の剪定業者を掲載しており、実績や口コミを確認できます。安心して任せられる経験豊富な業者を探してみてください。

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まきの木を低くする際のよくある質問

  • Q. まきの木を低くするにはどんな方法がある?

    A.

    木の高さを調節する「芯止め」や不要な枝をカットして小さくする「切り戻し剪定」などが適しています。

    まきの木を低くする有効な2つの手段

  • Q. まきの木の剪定時期はいつがいい?

    A.

    強めにカットするのに適した時期は新芽の出る前の5〜6月、秋の9〜10月が良いです。

    まきの木を低くするのに最適な時期

  • Q. 芯止めは自分でできる?

    A.

    芯止めは道具を揃えたり切る位置を把握していたりすれば、自分でも可能です。ただし、木が枯れてしまう、高い場所でのリスクもあり、プロへの依頼がおすすめです。

    安心&安全な剪定業者を探す>>

     

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