2024.09.06 2024.09.06
この記事では、エアコン取付工事のみの依頼について徹底解説します。
- フリマサイト等での中古エアコン購入
- 標準工事がついていない新規のエアコン本体購入(通販など)
- エアコン本体を譲り受けた
といったケースでは、自分で取り付けるか業者に依頼してエアコンだけ取り付けてもらう必要があります。しかし、なかには「取付工事だけでもやってくれるのはどこ?」などと悩まれる方もいるでしょう。
そこで、本記事では、取付工事のみのエアコン設置について、依頼先や費用をご紹介。記事後半ではとにかく安く抑えるコツも解説していますので、コスパ重視の方もぜひ最後までご覧ください。
目次
エアコン取付工事のみの取り付け依頼方法
エアコン取付工事のみの取付依頼方法としては、以下の3つがあります。
- 街の電気屋さんに依頼する
- 家を建てた際の工務店に相談する
- エアコン取り付けの専門業者に依頼する
それぞれの依頼先別の特徴を解説します。
街の電気屋さんに依頼する
普段から顔見知りの関係にある地元の電気屋さんがあれば、そのお店に依頼しましょう。日頃からの関係性があるため、万が一のトラブルにも誠実に対応してくれる可能性が高いです。
また、地元ということもあり、何かあればすぐに駆け付けてもらえます。
>> 近くの電気工事業者を探す
家を建てた際の工務店に相談する
持ち家の場合、家を建てた工務店にエアコンの取り付けを依頼しましょう。工務店は家の構造を熟知しているので、安全で適切な取り付けを行ってくれます。
新しくエアコンを設置する場所や、特殊な工事が必要な場合でも、工務店であれば安心して任せられます。
エアコン取り付けの専門業者に依頼する
エアコンの取り付けには、専門業者を自分で探して依頼する方法もあります。 ただし、信頼できる業者を選ぶのは難しいです。
信頼できる業者を見つけるには、以下のポイントを意識して探すと良いでしょう。
- 口コミやレビューを確認する
- 複数の業者から見積もりをとる
- 資格や実績を確認する
- 電話で問い合わせをして対応の丁寧さを確認する
これらの方法を組み合わせることで、信頼できる専門業者を見つけ出せます。
「エアコン取付工事のみ」だと家電量販店では対応不可?
家電量販店では、エアコン取付工事のみの依頼に対応してくれない場合が多いです。量販店ではエアコンを購入したお客様に対して、オプションとして取付工事を提供する仕組みになっています。
そのため、他でエアコンを購入した場合、その取付工事のみを依頼は断られる可能性が高いです。また、実際の工事は量販店ではなく、提携する業者が行います。
エアコン取付工事のみの費用相場
エアコン取付工事のみの費用相場は、冷房能力によって異なります。
- 冷房能力2.2〜4.0kW…13,500円~17,000円
- 冷房能力5kW以上…21,000円〜23,000円
また、エアコンを取り付けるのと同時に、他の作業費用がかかるケースがあります。
作業内容 | 費用相場 |
---|---|
エアコンの取り外し | 5,000円〜6,500円 |
不要なエアコンの回収 | 〜3,000円 |
配管化粧カバー(室内) | 6,000円〜15,000円 |
配管化粧カバー(室外) | 7,000円〜9,000円 |
これらの費用も考慮して、全体的な予算計画を立てておきましょう。
エアコン取付工事費が高くなるケース
エアコン取付工事は、先述したように冷房能力が高いものでも約20,000円で取付可能です。しかし、以下の場合は取付工事費用が高くなる恐れがあります。
- 壁に配管を通す穴がなく、壁材が特殊な場合
- 室外機をベランダや地面に設置できない場合
- 室内機と室外機が異なるフロアに設置されてる場合
- 配管に化粧カバーを取り付ける場合
- エアコン専用のコンセントが設置されていない場合
- 配管を隠す設置方法にする場合
- 既存エアコンの取り外しやリサイクルを依頼する場合
それぞれのケースで費用が高くなる理由について解説します。
壁に配管を通す穴がなく、壁材が特殊な場合
エアコン取付工事費が高くなるケースは、壁材がコンクリートやタイルなど特殊な場合や、厚みのある壁に穴を開ける場合です。追加費用は5,000円〜15,000円程度で、壁材や業者により異なります。
また、標準工事に穴開けが含まれない場合でも、一般的な壁材で2,000〜3,000円の費用が発生します。さらに、穴あけ前には「建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者」による事前調査が必要なこともあります。
室外機をベランダや地面に設置できない場合
室外機をベランダや地面に設置できない場合、屋根に土台を設置したり、壁や天井から吊り下げる必要があり、追加料金が発生します。
天井吊り下げや壁取り付け、屋根設置の相場は8,000円〜。二段置きの場合も5,000円〜が相場です。また、屋根の勾配や高所作業が必要な場合、さらに費用がかかることがあります。
室内機と室外機が異なるフロアに設置されてる場合
室内機と室外機が異なるフロアに設置されている場合、配管の長さが不足し、延長工事が必要になります。例えば、2階の室内機に対して1階に室外機を設置する場合や、室外機が遠い場所にある場合です。
延長費用は1mあたり約3,000円が相場です。また、3階以上の高所作業や足場がない場合は、高所作業料や墜落防止器具の設置費用が追加で発生します。
配管に化粧カバーを取り付ける場合
配管に化粧カバーを取り付けると、エアコン取付工事費が高くなります。理由は、室内や外観を損なわないようにするための追加工事が必要だからです。
化粧カバーの費用は8,000円〜で、長さや種類によって異なります。カバーの色や種類は業者によって違うため、壁に合う色があるか事前に確認しましょう。
エアコン専用のコンセントが設置されていない場合
エアコン専用のコンセントがない場合、追加工事費用が12,000円〜13,000円かかります。エアコンは電力消費が大きく、専用コンセントが必要です。
さらに、エアコンのプラグ形状や電源(100Vや200V)に応じてコンセントやブレーカーの交換が必要な場合もあり、それぞれ2,000円前後の費用が発生します。電圧切り替えも同様に追加費用がかかることがあります。
さらに詳しく知りたい方はこちら
エアコン専用コンセントを不要にできるって本当?特別な形状が必要なケースや増設費用も解説
2024.09.06 2024.09.06
配管を隠す設置方法にする場合
配管を隠す設置方法にする場合、隠蔽配管工事が必要となり、通常の取付工事よりも費用が高くなります。配管を壁や天井内に隠すため、大掛かりな工事になるからです。
施工が難しい場合もあるため、事前に設置場所を確認してもらいましょう。
既存エアコンの取り外しやリサイクルを依頼する場合
既存エアコンの取り外しを依頼する場合、費用は4,000円〜6,000円程度です。取り外し後の回収とリサイクルも可能で、リサイクル費用は990円、回収費用は1,500〜3,000円が相場です。
多くの販売店では、新たに購入したエアコンと同台数のみ回収を行ってくれます。
エアコン取付工事のみ標準工事の内容・手順
エアコン取付工事のみの内容や手順について解説します。基本的な流れは、以下のとおりです。
- エアコン本体の取り付け
- 配管の接続
- 壁に配管用の穴を開ける
- 室外機の設置
- 真空引き
それぞれの具体的な施工内容について、以下で解説します。
エアコン本体の取り付け
エアコン取付工事では、まず設置場所に背板を取り付け、室内機本体を固定します。その後、専用のコンセントに接続します。
もし部屋に専用コンセントがない場合や壁材が特殊な場合は、増設工事が必要です。
配管の接続
エアコン取付工事では、配管パイプ、ドレンホース、連絡線を接続します。4mまでの配線は標準工事に含まれることが多いですが、エアコン本体と室外機の設置場所が離れていると追加料金が発生します。
壁に配管用の穴を開ける
エアコン取付工事では、室内機と室外機をつなぐために壁に穴を開ける必要があります。穴あけ工事は1か所まで標準工事に含まれることが多いですが、壁材によって対応が異なり、コンクリートやタイルの場合は追加料金が発生することがあります。
また、マンションや集合住宅では管理組合の許可が必要な場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
室外機の設置
室外機の設置では、エアコン本体の外壁近くの庭やベランダに設置できる場合、設置工事と設置台は標準工事費用に含まれます。
しかし、屋根や傾斜地、天井や壁への吊るし、または異なる階への設置などの場合は、追加料金が発生します。
真空引き
エアコン取付工事での「真空引き」は、室内機と室外機を接続後、銅管内の空気や水分を抜き、冷媒ガスだけを残す作業です。これにより冷房や暖房が正常に機能します。
真空引きはエアコン設置に必須で作業内容に違いがないため、追加料金が発生しにくいです。
エアコン取付工事費用を節約する方法【安くする4つのコツ】
エアコン取付工事の費用を少しでも抑えるために、以下4つのコツがあります。
- エアコン本体は安いネットで購入、取り付け業者は別で手配する
- 取り付け費用を3社以上で見積もり比較する
- エアコン取付工事の繁忙期は避ける
- 新築物件の場合は入居後に取り付ける
それぞれを意識して実行すれば、エアコンの取付費用を抑えられる可能性があります。以下では、安く抑えられる理由について解説します。
エアコン本体は安いネットで購入、取り付け業者は別で手配する
エアコン本体はネットショップで購入すると、家電量販店よりも安く手に入るケースが多いです。ネットでの購入後、工事業者を自分で手配すると、中間マージンが省けるため、さらに安くなります。
ネット購入と専門業者の組み合わせで、コストを節約しましょう。
取り付け費用を3社以上で見積もり比較する
エアコン取付工事費用を節約するには、最低3社以上から見積もりを取りましょう。複数の業者で比較することで、標準工事やオプション工事の内容が分かり、相場を把握できます。
例えば、A社の取り付け費用が安くても、オプション費用を含めるとB社の方が総合的に安くなるといったケースもあります。
エアコン取付工事の繁忙期は避ける
エアコン取付工事の費用を節約するには、繁忙期を避けるのが効果的です。特に夏の6〜8月や引越しシーズンの3〜4月は需要が高まり、工事費用が上がりがちです。
繁忙期以外に依頼すれば、料金が安くなるキャンペーンも利用しやすく、予約も取りやすいです。計画的に時期を選ぶことで、コストを抑えられます。
新築物件の場合は入居後に取り付ける
新築物件でエアコンを取り付ける際は、入居後に工事を依頼すると費用を抑えられます。建築時に隠蔽配管を使うとコストが高くなることがあります。
そのため、引き渡し日が決まったら、早めに専門業者に依頼しましょう。
エアコン取付工事業者選びで失敗しないために【6つのチェックポイント】
エアコン取付工事業者選びのポイントを6つ紹介します。業者依頼で失敗しないために、必ず確認しておきましょう。
- 実績と料金をしっかり確認する
- 口コミでサービスの評判を確認する
- 事前の打ち合わせは丁寧に行う
- 見積もり内容が明確か確認する
- アフターサービスや保証があるか確認する
- 電気工事士の資格を持つスタッフがいるか確認する
以下で具体的に解説します。
実績と料金をしっかり確認する
エアコン取付工事業者を選ぶ際は、実績と料金をしっかり確認しましょう。実績が豊富であれば安心して任せられますし、料金が明確であれば予算内で収めやすくなります。
口コミでサービスの評判を確認する
エアコン取付工事業者を選ぶ際は、口コミでサービスの評判を確認しておきましょう。良い口コミが多い業者は信頼性が高く、トラブルのリスクを減らせます。
事前の打ち合わせは丁寧に行う
エアコン取付工事業者選びでは、事前の打ち合わせを丁寧に行ってください。詳細な確認が工事のトラブルを防ぎ、納得のいく結果を得るために重要です。
設置場所や追加工事の有無などをしっかり確認し、契約内容を明確にしておきましょう。
見積もり内容が明確か確認する
見積もり内容が明確であるかを確認しておきましょう。曖昧な見積もりは追加費用のリスクがあります。
工事費用の内訳や追加料金の有無を確認し、全ての費用が明示されているかどうかを確認しましょう。
アフターサービスや保証があるか確認する
アフターサービスや保証の有無も確認しておきましょう。工事後に不具合が発生した場合に無料で修理や点検を受けられるか、保証期間がどのくらいかを確認しておくと、設置後のトラブルの不安がありません。
電気工事士の資格を持つスタッフがいるか確認する
電気工事士の資格を持つスタッフがいるかを確認しておきましょう。エアコン設置時に電気に関する施工が必要な場合は、専門の資格が必要です。
例えば、コンセントの設置や配線作業を行う際には、資格を持つ専門家に依頼してください。
エアコン取付工事のみの依頼も可能!依頼先を決めるなら…
エアコンは、取付工事だけでも依頼できます。ただし、状況によっては費用が高くなるケースもあるので、いくつかの業者から見積もりを取っておきましょう。
セーフリーでは、エアコン取付工事のみを依頼できる業者も掲載しています。お近くの業者を探して、気になる業者からまずはいくつかの見積もりをとってみましょう。
エアコン取付工事のみの依頼は可能?費用目安と失敗しない選び方のよくある質問
-
Q. エアコンの取付工事費用はいくらですか?
A.冷房能力によって異なりますが、20,000円前後で取り付けられます。
-
Q. エアコン取付工事で穴を開ける場合、費用はいくらですか?
A.5,000円〜15,000円ほどかかります。
-
Q. エアコンの取り付けは自分でもできますか?
A.基本的な作業であれば自身でも取り付けられますが、専門的な工具や知識は必要になります。
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