2025.04.29 2025.04.29
この記事では、分電盤交換は自分でできるかどうかを詳しく解説していきます。
「分電盤って自分で触っていいの?」
「無資格でブレーカーを交換するとどうなる?」
などの疑問をお持ちの方に向けて、分電盤やブレーカーの交換作業や知っておくべきことをご紹介します。交換にかかる費用相場や不具合を放置するリスクなどもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
分電盤交換は自分でできる?【資格は必須?】
分電盤交換は自分でできる作業なのか、最初に確認しておきましょう。資格の必要性やDIYのリスクについて解説します。
分電盤交換工事は資格が必須
結論から言うと、分電盤の交換工事は無資格では実施できません。
日本では、電気工事士法により、分電盤交換を含む電気工事は、電気工事士の資格が必須と定められています。一般家庭の分電盤交換には第二種電気工事士の資格が必要。無資格で工事すると、そもそも法律違反になるのです。
罰則だけでなく、分電盤交換は、一歩間違えれば感電や火災などの大事故につながるリスクもあります。
DIY交換するリスクを、次に解説していきます。
分電盤をDIY交換するリスク
分電盤を無資格でDIY交換すると、以下のようなリスクが生じる恐れがあります。
- 法的な問題がある
- 機器の故障や性能低下
- 感電や火災の危険
- 保険の適用外
法律違反や感電や火災などの重大なリスクを伴うとお伝えしましたが、それだけにとどまりません。実際事故が起こった場合も、無資格者による工事は保険の適用外とされるケースが多く、補償も期待できないでしょう。
安全性と法的な観点両方から見ても、分電盤の交換は必ず有資格の電気工事士に依頼するべきと言えます。
分電盤・ブレーカー交換が必要なタイミング【自分でチェック】
自分で交換できないまでも、交換が必要なタイミングはチェックしておくに越したことはありません。実際に交換が必要なタイミングを見ていきましょう。
- 契約電流が変わる場合
- コンセントの電圧を変更した場合
- ブレーカーの寿命がきた場合
上記、それぞれ解説していきます。
契約電流が変わる場合
家庭での電力使用量が増加して契約アンペア数を上げたい時、分電盤交換が必要になる場合があります。希望の契約電流を許容できない分電盤が設置されている場合、そのままでは、いくら契約電流を増やしたとしても、アンペアブレーカーが担う以上の電流を流せません。
特に、古い分電盤では新しい契約容量に対応できない場合も多く見られるので、ライフスタイルに応じた電力使用量をまかなえる分電盤に交換する必要があります。
コンセントの電圧を変更した場合
エアコンやIHクッキングヒーターなど、200Vの電源が必要な機器を新たに導入する際には、既存の100Vコンセントからの電圧変更が必要です。電圧変更に耐えられる容量がないと、電力量が足りずに設置できなかったりショートしたり、などのトラブルにつながります。
ブレーカーの寿命がきた場合
ブレーカーの一般的な寿命は10年から15年程度とされています。設置から15年程度経っている場合は、安全な電気使用のためにも、定期的な点検と適切なタイミングでの交換を検討してください。
ブレーカーの寿命の兆候は、以下のような例が挙げられます。
- 分電盤の表面が異常に熱くなっている
- 分電盤の表面が焦げたり破損したりしている
- 分電盤から異常な音がする
- 照明が急に明るくなったり、暗くなったりする
- ブレーカーがよく落ちる
そのまま使い続けると、経年劣化によって過電流や漏電を正確に検知できなくなる恐れがあり、火災や感電事故につながりかねません。
もし頻繁にブレーカーが落ちるなら、交換の前にまず漏電していないか確認しましょう!ブレーカーは、一時的な電気の使い過ぎ以外にも漏電時にも作動します。急にブレーカーが頻繁に落ちるようになったら、どこかで漏電している恐れもあるので、故障や老朽化だと限定せずに、電気工事業者に相談してください。
ブレーカーがよく落ちる理由や、古いブレーカーの危険性については、以下記事で詳しく解説しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
ブレーカーがよく落ちるのはなぜ!?頻繁に落ちるリスクや対処法
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【有資格者のみ】分電盤交換の工程概要
あくまでも有資格者のみとなりますが、分電盤のDIY交換の流れを解説していきます。準備するものから手順まで、順に見ていきましょう。
準備すべきもの
分電盤交換には、分電盤以外にも、専門工具が必要です。
- 新しい分電盤
- 絶縁タイプのドライバー
- 絶縁グローブ
- 絶縁テープ
- テスター
- 検電器
- 裸圧着端子用 圧着工具
- va線ストリッパー
プロしか使わないアイテムもちらほら。難易度の高い作業だと理解できますね。
工程
では、分電盤交換の概要を、流れにして解説します。
- マスキングテープに配線先をメモする
- ブレーカーをOFFにする
- 絶縁グローブをはめて、メーター下部のカバーをはずす
- 絶縁ドライバーを使用し上下のビスをゆるめて幹線を抜く(活線作業=危険!)
- メーター・分電盤ともに検電器で電気が来ていない事を確認
- ブレーカーから配線を抜き、1.のマスキングテープを貼っていく
- ブレーカー本体をはずす
- 外枠を仮どめし、幹線接続用の圧着端子を取り付ける
- 外枠、本体を取り付ける
- 幹線を接続する(活線作業=危険!)
- 電圧を確認しながらブレーカーをあげていく
- カバーをはめて完了
活線作業は、特に危険を伴います!なお、既存の分電盤によっては、新しい分電盤を設置する際に壁の開口の手直しが必要です。石膏ボードや壁紙などを、分電盤にあわせて貼り替えなくてはならないケースもあるので、資格を持っていたとしてもかなり難しい作業になるでしょう。
専門道具を揃える費用も考えると、場数を踏んでいる専門業者にお任せするほうがコストパフォーマンスが良いと言えます。
専門業者による分電盤交換の工程【有資格ならではの作業】
専門業者による分電盤交換の工程も、見ていきましょう。
- 現地調査と仕様確認
- 既設分電盤の取り外しと新設分電盤の取り付け
- 配線接続と動作確認
現地調査から最後の動作確認まで、流れに沿って解説していきます。
STEP1:現地調査と仕様確認
分電盤交換の第一歩は、現地調査による現状把握です。以下の流れで、適切な分電盤の仕様を選びます。
- 既存の分電盤や配線状況を確認
- 電気の使用状況や家電製品の種類を把握
- 必要な回路数や容量を計算
- 適切な分電盤の仕様を選定
電気工事士が既存の分電盤や配線、使用している家電製品の種類や数を確認し、電気の使用状況を把握します。その後、将来的な電気使用増加も見込んだ必要な回路数や容量などから、適切な分電盤の仕様を選定します。工事内容や費用の見積もりが提示されるのもこの段階です。
STEP2:既設分電盤の取り外しと新設分電盤の取り付け
工事当日に、既存の分電盤の取り外し、新しい分電盤の設置が実施されます。
- 電源を遮断し、安全を確保
- 既存の分電盤を取り外す
- 必要に応じて壁の開口部を調整
- 新しい分電盤を取り付ける
古い分電盤のサイズや取り付け位置によっては、壁の開口部を調整する必要が生じるケースがあります。また、新しい分電盤を取り付ける際、配線の長さや位置を確認し、必要に応じて調整が入るでしょう。
STEP3:配線接続と動作確認
新しい分電盤の取り付け後、各回路の配線を接続、動作確認を実施します。
- 各回路の配線を新しい分電盤に接続
- ブレーカーや漏電遮断器の動作を確認
- 電圧や絶縁抵抗の測定を実施
- 各部屋の電気設備の動作を確認
ブレーカーや漏電遮断器が正常に動作するかを確認し、電圧や絶縁抵抗に異常がないか測定します。
特に、絶縁抵抗の測定は、漏電の有無を確認する重要な作業であり、安全な電気使用のために欠かせません。また、各部屋の電気設備が正常に動作するかまで確認して、作業は完了となります。
分電盤交換をどこに頼むか迷ったら、以下記事を参考にしてください。
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分電盤の交換はどこに頼む?安心できる依頼先やブレーカー交換費用を徹底解説
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分電盤交換を有資格業者に依頼する費用相場
分電盤交換を有資格業者に依頼する時のよくあるメニューと費用相場を、以下の表にまとめました。
メニュー | 費用相場(税込) |
---|---|
分電盤本体の交換(標準タイプ) | 約22,000円〜88,000円 |
分電盤本体の交換(高機能タイプ) | 約55,000円〜120,000円 |
交換工事費 | 約30,000円〜40,000円 |
既存分電盤の処分費用 | 約2,000円〜5,000円 |
配線の延長(必要な場合) | 約5,000円〜15,000円 |
電力会社への申請費用(契約電力変更) | 約22,000円 |
木箱内分電盤からの交換 | 約11,000円〜16,500円 |
分電盤本体の価格だけでなく、工事費や出張費、追加料金は、業者ごとに異なります。必ず、複数社の相見積もりをもらって、比較検討してみましょう。
分電盤交換費用相場は、以下記事で詳しく解説しています。
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分電盤を交換せず放置するリスク【早急に有資格者へ!】
最後に、分電盤を交換せず放置するリスクをお伝えします。
- 漏電を引き起こす
- 感電などのリスクがある
- 火災の原因になる
分電盤は、住居の電力をつかさどる重要な機材。放置しておおごとになる前に、適切に対処してください。
漏電を引き起こす
古くなった分電盤や配線の絶縁体が劣化すると、電気が本来の経路を外れて流れる漏電が発生します。特に、水濡れや湿気の多い環境では、漏電のリスクがさらに高まるでしょう。
漏電は、感電や火災の原因となるだけでなく、電気機器の故障や電力の無駄にもつながります。分電盤の老朽化が原因で漏電しているのであれば、速やかに交換すべきです。
感電などのリスクがある
分電盤の劣化や不具合を放置すると、感電のリスクも避けられません。分電盤のカバーが破損していたり、内部の配線が露出している場合、誤って触れると感電事故が発生する恐れがあるのです。
感電は、重度の怪我や最悪の場合死亡に至るケースもあり、非常に危険なのは想像にたやすいのではないでしょうか。
火災の原因になる
とても多く、かつ危険なリスクとして、火災につながるケースが挙げられます。
分電盤の内部部品が老朽化して接触不良や断線が発生すると、ショートや過熱が起こります。分電盤が正常に機能しなくなったがために電気の流れが不安定になる、恐ろしい事態と言えるでしょう。
分電盤DIY交換はNG!『セーフリー』で有資格業者を探そう
今回は、分電盤のトラブルを自分で交換できるか否かについて解説しました。
分電盤本体の不具合に関して、DIYできる作業はほぼゼロ。分電盤交換は、基本的に電気工事士資格を持つ電気工事業者に依頼する必要があります。
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分電盤をDIY交換できるかどうかに関する質問
-
Q. 分電盤交換でDIYできる工程はありますか?
A.分電盤の交換は、電気工事士の資格を持つ専門業者が実施すべきと、法律で義務付けられています。つまり、無資格者の施工は認められておらず、交換の手順でDIYできる工程はありません。
安全を確保するために、必ず資格を持つ業者に依頼してください。
-
Q. 分電盤交換に必要な資格を教えてください。
A.分電盤の交換には、第二種電気工事士の資格が必要。
電気工事士法に基づいて定められている、家庭用の低圧配線工事を実施するための国家資格です。
-
Q. 分電盤交換はどちらに依頼すればいいですか?
A.分電盤の交換は、電気工事士の資格を持つ電気工事業者に依頼しましょう。資格を持つ業者は、法令に基づいて安心安全に施工してくれます。