2024.08.05 2024.09.03
今回は、漏電調査にかかる費用について徹底解説します。
「漏電調査はどこに依頼すべき?」
「費用の内訳は?少しでも節約するには?」
「お金かけたくないし、自分で直していい?」
上記のようなお悩みまるごと解決!漏電調査の注意点や業者の選び方、漏電の原因も紹介しています。
漏電調査してほしい方、依頼を検討中の方はぜひ参考にしてください
目次
漏電調査にかかる費用相場【各業者の違い】
漏電調査の依頼先は主に「電気保安協会」「電気工事会社」「漏電専門業者」に分かれ、それぞれで費用やサービス内容が異なります。
自宅や施設で漏電の疑いがある場合、どの業者に依頼するかによって、調査費用やその後の修理にかかる金額が変わってくるため、この機会に理解しておきましょう。
電気工事業者に依頼した場合
電気工事業者に漏電調査を依頼するのが一つ。町の電気屋さんなどが該当します。この場合の調査費用は、約1万〜3万円程度が相場となっています。漏電調査や修理についての内訳は、以下の表を参考にしてください。
修理項目 | 費用相場 |
---|---|
漏電調査 | 4,000〜7,000円 |
分電盤の調査 | 7,000〜8,000円 |
ブレーカーの交換・修理 | 20,000〜23,000円 |
コンセントの交換 | 3,000〜4,000円 |
スイッチの交換 | 4,000〜5,000円 |
配線の引き直し | 2,000〜5,000円 |
調査だけでなく、その後の修理も一括して依頼できるのがメリット。
作業するには「電気工事士」の資格が必要なため、資格保持者であるかどうかの確認が必須です。
地域に根ざしたサービスを提供しているため、迅速な対応が期待できるでしょう。
漏電専門業者に依頼した場合
漏電工事を専門的にする業者は、調査費用が比較的安価で設定されています。漏電調査の費用は約7000円程度が相場でしょう。
専門業者ならではの経験と効率的な作業で、他の業者よりもコストを抑えたサービスを提供している場合が多いです。調査後の修理や部品交換も、迅速かつ経済的に対応できるのが魅力でしょう。
漏電修理の費用を抑えたい場合は、専門業者への依頼を検討すると良いでしょう。
電気安保協会に依頼した場合
電気保安協会は、漏電の疑いがある場合に無料で調査してくれます。電力会社からの委託を受け、家庭や事業所の電気設備の点検や診断をする団体です。
全国に約350の拠点があり、迅速な対応が可能です。ただし、調査は無料でも、実際に漏電が確認された場合の修理は別途依頼が必要。修理は電気保安協会では受け付けていないため、民間の電気工事業者や漏電工事業者に依頼しなくてはいけません。
漏電調査の費用を安く抑える方法とは?
漏電調査や修理にかかる費用を抑えるには、いくつかポイントがあります。
- 複数業者に見積もりを依頼する
- 電気設備に異変が起きたらすぐに見てもらう
- 割引・キャンペーンを利用する
- 火災保険を利用する
誰でも出来る4つの方法を確認しましょう。
複数業者に見積もりを依頼する
漏電調査や修理を依頼する際は、複数業者から見積もりを取りましょう。各業者によって料金設定やサービス内容が異なるため、比較検討すれば最適な選択が可能です。
見積もりを依頼する際は、調査内容や修理範囲を明確に伝え、同じ条件で比較するようにしましょう。コストパフォーマンスの高い業者を選べますし、無駄な出費を避けられます。
電気設備に異変が起きたらすぐに見てもらう
電気設備に異常を感じたら、早めに専門家に見てもらうのが大切。小さな異変でも放置すると、大きなトラブルに発展する可能性があります。
早期発見・早期対応を心がけることで、修理費用の高騰を防ぎ、トラブルの発展を抑えられるでしょう。また、定期的な点検で問題を未然に防げます。定期点検は長期的なコスト削減につながるでしょう。
割引・キャンペーンを利用する
多くの業者は、顧客獲得のためにさまざまな割引やキャンペーンを実施しています。初回限定の割引や、特定の季節に開催されるセールなど。
こうしたキャンペーンを利用することで、通常よりもお得にサービスを受けられるでしょう。オンライン申し込み限定の割引などもあるため、業者のHPや広告をチェックし、タイミングよく利用するのがポイントです。
火災保険を利用する
漏電が原因で火災などの被害が発生した場合、火災保険が適用される場合があります。火災保険では、不測の事故による損害に対して補償を受けられます。
ただし、経年劣化やメンテナンス不足によるトラブルは、補償の対象外となるので注意しましょう。保険を適用する際は契約内容をよく確認し、免責金額や補償範囲について理解しておきましょう。
万が一の事態に備え、保険契約を見直すのも良い方法です。
漏電調査における優良業者の選び方【費用以外のチェックポイント】
漏電調査を依頼するときは、費用の安さだけでなく、業者の信頼性やサービスの質を見極めましょう。ここでは、費用以外で注意すべきポイントについて詳しく解説します。
実績豊富・評判は良いか
優良業者を選ぶには、過去の実績と顧客からの評判が非常に重要。実績が豊富な業者は、さまざまなケースに対応してきた経験があり、信頼性が高いと考えられます。
また、口コミやレビューを確認することで、実際の利用者がどのように評価しているか把握できるでしょう。評判が良い業者は対応が丁寧、顧客のニーズに的確に応える能力があるのを示しています。
インターネットや知人の紹介を通じて、信頼できる情報を収集しましょう。
現地調査・明瞭な見積もりをしてくれるか
信頼できる業者は現地調査し、具体的な状況を把握した上で明確な見積もりを提供してくれます。現地調査では、漏電の状態や原因を確認し、適切な対策を提案してくれるため、信頼性や作業の確実性が高まるのです。
さらに、見積もりが明瞭であれば後から追加料金が発生するリスクも避けられます。業者選びは無料で現地調査を実施し、詳細な見積もりを提供してくれるかどうか確認しましょう。
即日対応は可能か
漏電は予期せぬタイミングで発生するため、迅速な対応が求められます。即日対応可能な業者であれば、緊急時にも迅速に対応してもらえるため、被害を最小限に抑えられるでしょう。
特に、電気系統にトラブルが発生した場合、迅速な対応が安全確保の面でも重要です。即日対応の可否や、24時間対応の有無を確認し、迅速にサポートしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
漏電調査費用を抑えるために自力で対応するのはOK?
漏電の兆候が見られた際、自分で修理しようと考える方もいるかもしれません。
しかし、漏電は非常に危険な状況を引き起こす可能性があり、自己修理は厳禁です。法的にも、電気工事士の資格がない人が漏電修理するは禁止されています。
ただ、自力でできる範囲での初期対応は、調査費用を抑える助けとなるかもしれません。専門業者に連絡する前に、自分で確認できるポイントを解説します。
漏電か判断するのは可能
漏電の可能性があるかどうか判断するには、まず家庭内の電気ブレーカーを確認しましょう。一般家庭には通常「アンペアブレーカー」「安全ブレーカー」「漏電ブレーカー」の3種類のブレーカーが設置されています。漏電ブレーカーは、漏電を感知すると自動的に電力を遮断します。
確認方法として、まず漏電ブレーカーの状態を見ます。ブレーカーのつまみが落ちている場合、どこかで漏電が発生している証拠です。すべての電気機器をオフにしてから一つずつオンにし、どの機器が問題を引き起こしているかを突き止められるでしょう。
ただし、この作業はあくまで漏電の存在を確認するためのものであり、修理や対策は専門の業者に依頼する必要があります。
漏電が確認できたら、速やかに業者に連絡して対応してもらいましょう。
漏電調査の費用発生に関する注意点3つ
漏電調査を依頼する際は、いくつか注意点があります。無駄な支払い、トラブルを避けるためにも、一つずつ確認していきましょう。
賃貸住宅の漏電は管理会社・大家さんにまず連絡
賃貸住宅に住んでいる場合、漏電が発生したらまず管理会社や大家さんに連絡してください。直接業者を呼んで調査や修理を進めてしまうと、契約内容によっては費用が自己負担になってしまいます。
また、共有部分の問題の場合、他の住民にも影響が及ぶ可能性があるため、管理者を通じて対応してもらいましょう。
電力会社は漏電調査を引き受けていない
電力会社は家庭に電力を供給する役割を担っていますが、個々の家庭の電気トラブル、漏電調査や修理については対応していません。
漏電が疑われる場合、電力会社に連絡しても調査や修理はしてもらえないため、専門の業者に依頼する必要があります。電力会社に依存することなく、自ら適切な業者を選び、迅速に対応しましょう。
漏電は放置厳禁
漏電は放置すると大きなリスクを伴います。特に築年数の経った住宅では、配線の劣化が進んでいるケースも多く、漏電が発生しやすい状態。
漏電を放置すると、電気代の増加や電気機器の故障、さらに漏電火災や感電などの事故につながる危険性があります。
少しでも異常を感じた場合は、速やかに専門業者に調査を依頼し、安全を確保しましょう。漏電の早期発見・早期対応は、被害を最小限に抑えるための最善策と言えます。
そもそも漏電の原因は?調査費用を抑えるために!
そもそも漏電はなぜ起きるのか、原因を知りたい方もいるでしょう。主な漏電の原因について、以下の表にまとめました。
漏電の原因 | 説明 |
---|---|
絶縁体の劣化 | 絶縁体が劣化することで電気が漏れ、感電や火災のリスクが増加。 |
ケーブルの損傷 | ネズミや害虫による損傷が原因で、電気が漏れやすくなる。 |
コンセントのゆるみ | コンセントのゆるみやほこりの侵入が漏電を引き起こす。 |
塩害 | 海水飛沫によるケーブルの腐食が漏電を誘発。 |
施工不良 | 業者の施工ミスが原因で、電気系統に不具合が発生。 |
漏電の原因を知っておくだけでも、何かしらの対策は可能です。ケーブルやコンセントは害獣対策、ホコリ対策などを徹底し、配線の劣化や内部のトラブルはプロの業者に見てもらいましょう。
漏電調査費用を抑えるなら電気工事業者に依頼しよう!
今回は、漏電調査にかかる費用、依頼先や内訳について解説しました。費用を抑える方法や、業者の選び方についてもお分かりいただけたかと思います。
漏電調査は自力でしてはいけないため、業者に依頼しなければいけません。業者選定時は、細かく見積もりを出してくれるか、評判が良いかなど、本記事で紹介したポイントを押さえましょう。
業者を探す際は、納得の業者が見つかるセーフリーの検索システムをご活用ください。条件で絞り込みながら、業者のピックアップが簡単にできます。複数の業者に無料見積もりを依頼してみましょう!
漏電調査の費用相場を徹底解説!適切な依頼先は?【安い業者の選定方法も紹介】のよくある質問
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Q. 漏電調査と修理はまとめて依頼できる?
A.電気工事業者であれば、漏電修理と修理をまとめて依頼できます。現地調査で見積もりしてもらいましょう。
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Q. 電気保安協会の漏電調査は無料?修理までしてくれるの?
A.電気保安協会の漏電調査は無料です。ただし調査のみで、修理は受け付けていません。
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Q. 漏電調査は定期的に依頼すべき?おすすめ頻度・タイミングは?
A.漏電の兆候は以下の通りです。
・漏電ブレーカーが落ちる
・電気代が高くなる
・雨の日に停電しやすい上記に当てはまれば、漏電調査のタイミングと考えて良いでしょう。