2025.01.10 2025.01.29
一言で電気工事と言っても、その内容は多岐に渡り、依頼する工事の種類や規模によって料金相場は大きく変動します。
今回は、そんな工事内容別の料金相場に加えて、算出方法や見積もりのチェックポイントまで掘り下げてご紹介します。記事後半では、電気工事価格を安く抑えるポイントもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
各種電気工事の費用目安まとめ【工賃や部品代の総額はどのくらい?】
さっそく、各種電気工事のおおよその費用からご紹介していきます。
屋内電気工事の費用相場
まず、屋内で発生する電気工事の費用相場を見ていきましょう。
照明器具・スイッチ工事
照明器具やスイッチ関連の電気工事の費用は以下の通りです。
照明器具取り付け工事 | 5,000円〜 |
---|---|
スイッチ取替え工事 | 5,000円〜 |
照明増設配線工事 | 8,000円〜 |
配線器具交換工事 | 5,000円〜 |
LED照明工事 | 15,000円〜 |
引っかけシーリングの取付工事の詳細は、以下記事で詳しく解説しています。
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引っ掛けシーリングの取り付け費用と工事のポイント!コストを抑えるコツも紹介
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コンセント工事
需要の多いコンセントの増設の費用は、以下が相場です。
コンセント・スイッチ取替え工事 | 3,000円〜 |
---|---|
コンセント増設工事 | 5,000円〜 |
200Vコンセント増設工事 | 15,000円〜 |
屋外用コンセントの増設は、12,000円~が相場です。
コンセント増設工事の費用相場は、以下記事もチェックしてみてください。
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コンセント増設工事の費用相場は?料金を抑えるコツも【設置目的別に詳細解説】
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ブレーカー工事
屋内配線の要であるブレーカー関連の工事費用もご紹介します。
ブレーカー交換工事 | 5,000円〜 |
---|---|
ブレーカー新設 | 20,000円〜 |
分電盤交換 | 25,000円〜 |
電圧切り替え | 3,000円〜 |
漏電調査・改善工事 | 8,000円〜 |
ブレーカーの交換にかかる費用は、以下記事で解説しています。
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分電盤(ブレーカー)の交換費用はどのくらい?料金相場や取り替え事例を徹底解説!
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エアコン工事
壁に穴を開けて室外機とつなぐなど、エアコン関連も、環境によっては屋外の作業が含まれます。
エアコン取付け工事(2.2kw〜5.0kwまで) | 16,000円〜 |
---|---|
業務用エアコン取付け工事 | 32,000円〜 |
エアコン撤去工事 | 5,000円〜 |
2階の寝室にエアコンを増設したい時の費用相場を、以下記事でご紹介しています。
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2階にエアコン用コンセントを増設する際の費用は?【相場や追加工事料金について解説】
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屋外作業も含む電気工事の費用相場
屋外作業も含む電気工事も、多岐に渡ります。
テレビのアンテナは、受信環境の良し悪しもあるので、屋外の環境が大きく影響します。費用相場は以下の通りです。
地デジアンテナ・BS・110度CS工事 | 15,000円〜 |
---|---|
アンテナ修理・撤去工事 | 15,000円〜 |
テレビコンセント増設工事 | 10,000円〜 |
テレビコンセント取替え工事 | 4,000円〜 |
アンテナ取外し | 9,000円〜 |
テレビアンテナの工事費用は、以下記事を参考にしてください。
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防犯カメラを屋内外に設置する防犯対策も、昨今多く見られる施工。費用相場は、設置場所や機種によって変動します。
防犯灯設置 | 28,000円〜 |
---|---|
センサーライト設置 | 16,000円〜 |
自動点滅器取付け | 6,000円〜 |
防犯カメラ設置 | 35,000円〜 |
防犯カメラの取付費用に関しては、以下記事を参考にしてください。
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防犯カメラの設置費用を徹底解説【補助金などの節約ポイントも】
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大がかりな内装工事の費用相場
オフィスの移転や店舗開店時、自宅のリフォームなど、複数工程が合わさる大がかりな内装工事の場合、費用相場は、坪単価で計算される場合が多く見られます。
工事内容や施設の用途によって異なりますが、一般的な相場は坪単価で1万~3万円程度です。
工事内容例 | 坪単価 | |
---|---|---|
オフィス移転 | 照明やコンセントの増設、LAN配線など | 1万~3万円程度 |
店舗の新規開店 | 看板照明やデザイン性を加味した配線工事 | 3万~5万円程度 |
自宅リフォーム | キッチンやリビングの照明変更やコンセント移設 | 1万~2万程度 |
ケースバイケースではありますが、デザイン性を求める店舗の坪単価は、比較的高めと言えるでしょう。
リフォーム時の費用相場やおすすめの工事箇所は、以下記事で詳しく解説しています。
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電気工事費用の算出方法【料金相場からの変動要素は?】
電気工事費用の算出方法はどのような内訳になっているのでしょうか。料金相場を変動させる要素を解説していきます。
- 歩掛人工(人件費)
- 労務単価(技術料)
- 材料費
- その他経費
順番に、チェックしていきましょう。
歩掛人工で算出される「人件費」
「歩掛人工(ぶがかりにんく)」とは、実施する電気工事に対して、どれだけの作業員で、どのくらいの時間で完了できるかを数字にしたもの。いわゆる人件費の算出方法として用いられています。歩掛人工の単位は「〇人工」と表されます。
例えば、以下の条件を歩掛人工で表現した場合の計算方法を見てみましょう。
「2人で20時間を要した」
「1日あたりの労働時間は8時間」
「1人工を5,000円と設定」
まず、歩掛人工数を計算します。
2人 ✕ 20時間 ÷ 8時間(1日の労働時間)=5人工
その後、「1人工」の設定金額に、算出された歩掛人工を掛け合わせていきます。
5人工×5,000円(1人工の設定金額)=25,000円
上記の条件で算出された歩掛人工、つまり人件費は25,000円となるわけです。
1日あたりの労働時間や、1人工の設定金額は、電気工事業者によって異なるので、見積もりを比較してみると良いでしょう。
国土交通省によって標準の歩掛人工を提示されているので、電気工事業者はこれをベースに費用を設定しているケースが多いと言えます。
労務単価と呼ばれる「技術料」
電気工事の費用の中には、労務単価と呼ばれる「技術料」が含まれるケースもあります。
1人工の設定金額に含めるケースや、別枠で費用に表記する場合など、電気工事業者によって請求方法は異なります。
電気工事は、専門的なスキルが必要な業種なため、高度になればなるほど、それに見合った技術料が上乗せされるのです。
材料費
各電気工事に必要な材料費は、基本的には電気工事を依頼した側が費用負担します。電気工事業者によっては、依頼側が既に購入しているアイテムを使用して、作業のみ請け負うケースもあります。
その他直接経費
その他、工事に直結する経費として、主に以下3つが挙げられます。
- 水道光熱費:電気工事を実施する場合に必要な水道や電力
- 機械経費:使用する機械の保守費用に当たる費用
- 特許使用料:特定の技術を使用する際に発生する使用料
他にも多くの直接経費があるため、見積もりに不明な経費が計上されていたら、事前に確認してください。
電気工事の料金見積もりチェックポイント【3つの必須確認事項とは?】
電気工事料金の見積もりを出してもらった際の、チェックポイントをご紹介します。
- 追加料金の有無を確認する
- 補償内容と料金を確認する
- 相場と大幅に差がある場合は要注意
見積もりは、作業前にしっかり確認するのがとても重要です。以下3点をそれぞれ参考にしてください。
追加料金の有無を確認する
まず、提示された料金に追加費用が発生しないか、事前にチェックしましょう。
「見積もり以外の料金は発生しない」と明記されている業者は安心です。予定外の配線延長や特殊な工具の使用が別途必要となる場合など、工事中に変更が発生した際の追加費用の可能性についても、事前に確認してください。
この時点で、あいまいな見積もりや返答で済ます業者は避けた方が無難です。
補償内容と料金を確認する
工事後のトラブルに備え、補償の有無や補償内容も、必ず確認しましょう。
施工ミスや配線不具合による修理費用、家電の故障など、起こりえるトラブルがどこまで、かついくらまで補償されるのかを明確にしておくべきです。
補償がない業者の場合、後々高額な修理費用が発生するリスクも。反対に、補償が手厚い業者は、多少料金が高くても安心して依頼できると言えますね。
相場と大幅に差がある場合は要注意
見積もりが一般的な相場とかけ離れている場合は、注意が必要です。
極端に安い場合は、低品質の材料を使っていたり、資格を持たないスタッフが違法に作業している恐れが否めません。一方で、極端に高い場合は不正な料金の可能性も。
依頼したい電気工事の適正相場を把握するためには、複数業者から相見積もりを取るのが一番です。複数の見積もりを比較検討すれば、平均的な相場が把握できるでしょう。
電気工事はどこまでDIYできる?【費用節約とリスクの兼ね合い】
電気工事は、基本的に電気工事士資格が必要な作業。
無資格のDIYが許される作業は、簡易的な作業に限られます。たとえば、プラグや延長コードの交換、電球の取り替えは資格不要で作業可能。しかし、コンセントの増設や配線工事、ブレーカー関連の作業は電気工事士資格が必須です。
無資格での作業は法律違反になるだけでなく、火災や感電、漏電などの重大なリスクを伴います。特に、内部配線に不備があれば目に見えない部分でトラブルが進行し、後に高額な修理費用がかかる恐れも充分起こりえます。
DIYは、費用を節約できるイメージがあり、チャレンジしたい方も少なくないでしょう。しかし、安全面の低下や高額な修理費用の確率を考慮すると、資格を持つ専門業者に依頼する方が、長い目で見てコストパフォーマンスが良いと言えるのです。
電気工事費用を安く抑えるコツ【4つの方法】
電気工事費用を安く抑えるコツをご紹介していきます。以下4点を参考にしてください。
- 1社で希望を網羅してくれる業者を探す
- 店舗であれば居ぬき物件を検討する
- 補助金の条件を確認する
- 複数の業者から見積もりを取る
それぞれ、解説していきます。
1社で希望を網羅してくれる業者を探す
電気工事費用を抑えるまず第一のコツとして、1社で配線、照明、コンセント増設、防犯カメラ設置などすべてを対応してくれる業者を選ぶのがおすすめ。
複数の業者に依頼すると、それぞれの移動費や工事期間が重複し、コストが無駄に膨らむケースが多く見受けられます。依頼したい作業を一貫して対応してくれる業者なら、効率的に作業が進むだけでなく、個別に依頼するよりも全体のコストを抑えやすくなるでしょう。
また、複数業務を一括で依頼すれば、値引き交渉がしやすくなるメリットもありますよ。
店舗であれば居ぬき物件を検討する
新規出店などの場合、居ぬき物件を選ぶのも費用節約のコツ。
居ぬき物件は前の入居者が使用していた配線や照明設備がそのまま残っている場合が多く、基本的な工事を省略できます。特に、同業の店舗であれば、電気工事費用を大幅に抑えられるでしょう。
初期費用を抑えられるのは、なにかと諸費用がかかるタイミングで、嬉しいポイントと言えますね。
補助金の条件を確認する
省エネ設備の導入や、防災対策に関わる電気工事では、自治体や国の補助金を活用できるケースも多く見られます。補助金を利用するには申請期限や設備の基準を満たす必要があるため、事前に条件を確認してみてください。
実績の豊富な業者は、補助金申請に慣れているケースも多く、申請手続きもスムーズに進むはず。費用面だけでなく時間の節約にもなるでしょう。
防犯対策に力を入れている自治体は、防犯カメラの補助金を設けています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
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複数の業者から見積もりを取る
電気工事業者を選ぶ際は、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。
同じ内容の工事でも、業者によって費用に大きな差が生じるのは事実。見積もりの内訳を比較すれば、適正価格を判断でき、必要のない工事や相場以上の高額料金を避けられます。
また、相見積もりで他社と比較できると、価格交渉もしやすくなる側面も。価格だけでなく、アフターサービスや保証内容もあわせてチェックすれば、コストパフォーマンスの高い電気工事がかなうはずです。
電気工事の見積もりの取り方は、以下記事で詳しく解説しています。
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費用対効果の高い電気工事業者の選び方
最後に、費用対効果の高い電気工事業者の選び方をご紹介します。
- 実績と評判を確認する
- アフターサービスや保証の内容をチェックする
- 料金に関する口コミを参考にする
以下3点を、ぜひ参考にしてください。
実績と評判を確認する
電気工事業者を選ぶ際は、実績と評判を必ず確認しましょう。公式サイトで過去の施工事例やお客様の声をチェックすれば、信頼度を把握できるはず。
長年の経験がある業者は、幅広い案件に対応できるため、複数の作業も一貫して依頼できるでしょう。地元住民から高評価を得ている地域密着型の業者も、いざという時に頼りにできますよ。
アフターサービスや保証の内容をチェックする
万が一の施工後トラブルに備えて、アフターサービスや保証内容が充実している業者を選ぶのもおすすめ。施工後の定期点検やメンテナンスプランを提供している業者も安心できますね。
一時的な修理費用だけでなく、長期的な目線でコストパフォーマンスを比較しましょう。
料金に関する口コミを参考にする
実際にサービスを利用した人の口コミを参考にするのも、満足度の高い業者を選ぶポイントです。
「見積もりが明確で追加費用が発生しなかった」「相場より高かったがアフターサービスが充実していて安心」などの情報は、業者選びの良い判断材料になりますね。
安価な価格だけに焦点を当てるのではなく、サービス全体のバランスを考慮して選ぶのをおすすめします。
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電気工事に関して、費用相場や料金の算出方法などを解説しました。
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電気工事の料金に関するよくある質問
-
Q. 電気工事は広さに比例しますか?
A.新築時やオフィスの開業時など、幅広いエリアでの電気工事を網羅する場合、坪単価が適用される場合があります。
工事対象の広さによって、電気工事料金が増減するわけです。
-
Q. 電気工事料金はどうやって決まりますか?
A.電気工事料金は、以下の項目をベースに算出されます。
- 歩掛人工(人件費)
- 労務単価(技術料)
- 材料費
- その他経費
見積もりの項目をしっかり確認しましょう。
-
Q. 電気工事業者によって費用は異なりますか?
A.電気工事業者によって、技術力や使用する機材が異なり、料金設定にも差が出ます。
安価であることだけがベストではありません。複数業者を比較検討して、納得できる業者を選びましょう。