2025.01.30 2025.01.30
本記事では、配電盤の交換工事費用について解説します。
マンション経営やビルメンテナンスにかかわる管理者や不動産オーナーの方でも、配電盤とはなにかピンとくる方は少ないのではないでしょうか?
そこで、配電盤の役割や分電盤・制御盤との違いなどに触れつつ、配電盤の交換時期や発生しうる費用などを解説します。適切な工事依頼先もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
配電盤とは?分電盤・ブレーカーとの違い【交換修理はどこに相談?】
配電盤とは、発電所から送られてきた電気を受電し、変圧後、各分電盤に配電する機器を指します。
規模の大きい設備やビルに設置されているケースがほとんどで、高圧電気を受電するだけでなく、その後各エリアで使える電力量まで電気を変圧する役割を持っています。
配電盤が適切に変圧しながら配電する電力を受けるのが、分電盤。そこから、各ブレーカーを通じて各電気機器に電力が配分されていきます。そして、分電盤から配分される電気を利用して、機械や装置をコントロールしているのが制御盤というわけです。
つまり、どの部分も欠かせない電気系統なので、定期的なメンテナンスが必須と言えるでしょう。配電盤は設置後15年を目途に交換計画を立て、ビル設備などのメンテナンスに強い電気工事業者へ見積もりを依頼してください。
分電盤の交換費用や配電盤・分電盤・制御盤の違い、以下の記事で詳しく解説しています。
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集合住宅の配電盤交換費用【管理人・不動産オーナーが見極めるべき異常とは】
大型のアパートやマンションなどの集合住宅には、配電盤が設置されています。全住居の電力の要となる配電盤の、修繕時期の目安や工事見積りの内訳、注意点などをチェックしていきましょう。
修繕時期の目安
配電盤や分電盤、制御盤などの電気系統は、設置後15年を目安に交換の計画を組み込むのがベスト。少なくとも、設置後20年には新しい設備への交換が推奨されています。
ただし、電気関連の設備は、機器ごとにばらつきがあるのは否めません。設置後20年の間にも、それぞれの機器や部品が正常に作動しているか点検しつつ、機能を維持していく必要があります。さらに、築年数が経過するごとに点検スパンが短くなる点も、見て見ぬふりはできないポイント。
不動産の経営や管理にかかわる以上、修繕時期や費用は、必ず予算に組み込みましょう。
工事見積もりの内訳
工事の見積もりは、主に以下の内訳で作成されます。
- 機器代
- 作業費
- その他経費
上記3点について、解説していきます。
機器代
配電盤は、アパートやマンションの規模によって大きく費用や機能が変動します。配電盤が受電する電力、配電する電力が現状通りで支障がないか、電気工事業者に適切な機材を提案してもらいましょう。住居ごとの分電盤も、15年~20年の間に点検・修繕が必要です。
作業費
作業費は、人数や作業時間に応じて算出される、人件費。おおがかりな電気設備は、修繕内容や規模で作業量が変動します。工事見積もりを検討するときには、何人が何時間作業する計画なのか、作業費の根拠をチェックしておくと安心です。
その他経費
現場までの交通費や既存機器の処分費、消耗品費などがこれに当たります。また、管理部門や営業などが動く経費も管理費としてここに計上されるので、各業者によってもっとも差が出やすいと言えるでしょう。
上記3点をベースに、複数の業者から相見積もりをもらうのをおすすめします。
電気設備修繕の注意点
配電盤や分電盤は、入居者の日常生活に直接影響を与える重要な設備。インターホンやオートロック、機械式駐車場、エレベーターなどの、電気系統が問題なく稼働するためには、安定した電力供給が大前提です。
配電盤の交換だけでなく、きちんと定期点検を保守計画に組み込み、異常時にすぐ対処できるように備えておきましょう。
定期点検を怠って、大きなトラブルに発展してしまってからでは、高額な緊急工事になるだけでなく、入居者にも多大な不便を強いる結果になりますよ。
マンションやアパートの電気工事は、以下記事で詳しく解説しています。
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マンション・アパートの電気工事はできる?工事内容・流れや費用について
2024.07.07 2025.01.30
ビルの配電盤交換費用【店舗や事務所に必要な点検・修理】
ビルのメンテナンス費用にも、配電盤は大きな比重を占めています。ビル全体、そして各店舗や事務所で使用する電力をつかさどる「キュービクル」に触れつつ、以下の点を詳しく見ていきましょう。
- キュービクルとは
- キュービクルの電気保安点検費用
- キュービクル内の機器・部品修理交換費用
- キュービクルの点検費用【貸主・借主どちらが負担?】
まず、キュービクルの概要から解説します。
キュービクルとは
キュービクル(キュービクル式高圧受電設備)は、電気を大量消費する大型施設に設置されている、配電盤の一種。電力を、各店舗や事務所用の電圧に調整する役割を持っています。
金属製の箱型建具に、発電所から受電した6,600Vの電気を、各テナントで使える100Vや200Vの電気に変圧するための機器が収まっています。
商業施設や工場・オフィスビル・病院・学校など、さまざまな大規模施設で使われており、主に駐車場や屋上に設置されています。
キュービクルの電気保安点検費用
ビルのメンテナンスに必須となる、キュービクルの電気保安点検の詳細を解説していきます。電気保安点検は、配電盤交換時期のタイミングにも直結するため、それぞれ見ていきましょう。
主な電気保安点検として、月次点検・年次点検が存在します。
月次点検
月次点検とは、文字通り毎月1回行う点検です。基本的に、テナント設備は通常通り運転したままで、点検・測定を実施します。主な点検内容は、以下の通りです。
- 外観点検
- 漏洩電流測定
- 配電盤の電圧・電流測定
稼働時の電圧測定や、配電盤内の機材に亀裂などの劣化が入っていないかなどをチェックする程度のシンプルな内容ですが、都度点検報告書を作成し、3年間保管する必要があります。費用相場は、1万円~3万円とビルの規模によって変動します。
年次点検
原則、年に1回行われる年次点検では、以下のような幅広い点検が実施されます。
- 外観点検
- 観察点検
- 絶縁抵抗測定
- 継電器動作試験
- 漏洩電流測定
- 電圧・電流測定
- 保護装置動作試験
月次点検との大きな違いは、電気を止めて停電状態で点検する点。停電中に実施できると、漏電のチェックや機器内部の点検もできます。
その分、営業時間に影響が出る点に注意が必要です。基本的には、ビル全体が休業となり、各テナントもそれにならう必要があるでしょう。
その他にも、定期点検で異常があった場合や、台風や降雪、大雨などの悪天候によって電気事故が予想される時の予防点検など、臨時で実施される点検もあります。
このように、ビルのメンテナンスでは各種点検内容が細かく決められています。電気系統の定期点検がいかに重要であるか、一目瞭然ですね!
キュービクル内の機器・部品修理交換費用
キュービクル内の機器や部品の修理・交換の費用は、それぞれのケースで大きく異なります。機器の種類や寿命も異なるので、故障の程度で費用はまちまち。
したがって、数万円程度で済むこともあれば数百万円かかることもあります。業者によっても価格差が生じるので、必ず複数の電気工事業者に相見積もりを取りましょう。
キュービクルの点検費用【貸主・借主どちらが負担?】
一般的に、貸ビル等で複数のテナントが入居している場合、キュービクルの電気保安点検は、貸主側の費用負担になるケースが多く見受けられます。
ただし、単独店舗、もしくは一棟貸ビルの場合など、借主が単体で借主と契約しているなら、借主側が保安点検費用を負担する契約もありえます。
キュービクルは、月々の電気料金が通常より安価になるメリットがあるので、借主が保守点検費用を負担する場合でも、いちがいに出費がかさむとは言い切れません。しかし、キュービクル内に故障し、交換する場合には大きな費用がかかります。
契約前の取り決めで、どのようなケースではどちらの負担になるのか、あらかじめ明確にしておく必要があるでしょう。
店舗の電気工事に関しては、以下記事で詳しく解説しています。
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配電盤の交換が遅れた時のリスク【莫大費用の恐れも】
定期点検を怠ったために、配電盤の不具合で電気が使えない状況になったら、入居者の生活や、店舗・事務所の営業が成り立ちません。配電盤の交換が遅れた時のリスクを、見ていきましょう。
- 停電が起こる
- 波及事故が起こる
- 電気代単価が高騰する
- 修理費用が高額になる
それぞれ、解説していきます。
停電が起こる
配電盤の定期点検を怠ると、停電の兆候に気付けない恐れがあります。
まず、原因のひとつとしてあげられるのが外箱の損傷です。例えば、金属製の外箱が錆びて穴が空くと、内部へ雨水などが侵入して停電につながります。その他、部品の劣化で変圧機能に支障が出たり、配電時に漏電したりすると、やはり停電が起こります。
停電が起きると、商業施設や工場は基本的に稼働できません。マンションでの停電は、入居者の日常生活もおびやかす事態になるのです。
波及事故が起こる
停電などの事故がきっかけで電力会社の配電線が停止して、同系列の配電線を利用している周辺施設などの電気設備まで停電させてしまうケースを、「波及事故」と称します。
波及事故の主な原因は、設備の老朽化によるもの。保守点検を定期的に実施していれば、予防できる可能性が高いでしょう。反対に、波及事故によって影響を与えた範囲によっては、損害賠償責任を問われかねません。
事故と比例して賠償金額までもが波及していくリスクの高さは、想像にたやすいのではないでしょうか。
電気代単価が高騰する
ビルや工場などの大型施設に設置されているキュービクルは、高圧受電契約の締結により電気料金単価を引き下げられるメリットがあります。
ただし、保守点検を怠ると、機器の劣化により変換効率が悪化し、電力ロスが多くなる恐れも。せっかく電気代が割安になっても、電力を無駄にしている事態になるわけです。
修理費用が高額になる
定期的な点検を怠ったばかりに、配電盤に大規模な損傷が発生した場合は、修理・交換費用も膨大になります。適正相場で安全に交換するには、定期的に点検を実施し、軽度な異常を早めに発見・対処するのが得策と言えるでしょう。
定期点検の見積もりや、少しでも違和感を感じた時の依頼先として、まずはプロに相談してみてください。
配電盤交換を依頼する電気工事業者の選び方【費用見積もりが必須】
配電盤交換は、配電盤の規模や状態によって、価格が変動するとお伝えしました。一般家庭の分電盤交換費用とは異なる高額費用となるので、業者の選び方次第で費用も大幅に差が出るでしょう。
以下のポイントを参考に、まずは見積もりを取得してください。
- ビルや工場、学校などの大規模施設のメンテナンス実績が多い
- アフターフォローなどの補償サービスが充実している
- 見積もりの根拠が明確に記載されている
適正料金や必要な交換項目を比較検討するために、少なくとも、3社程度の相見積もりを取るのをおすすめします。
配電盤交換工事費用は『セーフリー』で見積もりを!
配電盤に関する、交換費用や工事依頼先などについて解説しました。
マンションなどの集合住宅やビル・工場などの配電盤は、建物の重要な要。適切な時期の交換を予算に組み込みつつ、早めに電気工事業者に見積もりを取りましょう。
配電盤交換工事の見積もりを取るなら、「セーフリー」を活用してみてください。集合住宅や商業施設のメンテナンス実績のある電気工事業者を絞り込めるので、相見積もりがスムーズに取れますよ!
- 配電盤って交換する必要がある?
- 配電盤の交換はどこに依頼すべき?
- そもそも配電盤と分電盤の違いは?
配電盤交換などの
おおがかりな工事は、
電気工事業者へ相談!
配電盤の交換工事費用に関するよくある質問
-
Q. 配電盤の寿命はどのくらいですか?
A.配電盤は、設置後15年を目安に交換の計画を立て、少なくとも、設置後20年には新しい設備に交換するのが推奨されています。
また、配電盤は機器や部品が集まっているため、寿命はそれぞれの機器や部品の状態に影響される側面も。定期的に点検を実施するようにしてください。
-
Q. 配電盤交換の見積もりを取りたいのですが、どこに依頼すべきでしょうか?
A.配電盤交換は、ビルや工場、学校などのメンテナンス実績が多い電気工事業者に見積もりを依頼しましょう。配電盤は、大規模施設に設置されるケースが多いので、ある程度おおがかりな施設を手掛けている業者が安心です。
-
Q. 配電盤・分電盤・制御盤の違いを教えてください。
A.配電盤は、発電所から大量の電力を受電し、適切な電力に変圧・配電します。
配電盤が配電する先が分電盤。そして、分電盤から配分される電気を利用して、機械や装置をコントロールしているのが制御盤というわけです。
詳しくは、以下の記事を参考にしてください。