2024.06.10 2024.09.03
この記事では、コンセント交換時の費用面を徹底解説します。
「電圧や形状の異なるコンセントへの交換が必要」
「古いコンセントが危険なので取り替えたい…」
といったケースでは、電気工事の資格を有する専門業者への相談が必須。プロの業者に依頼するならまず気になる、料金相場や依頼時の注意点をまとめていきます。
記事後半では、総額費用を抑えるコツもご紹介。ぜひ最後までご覧ください。
目次
コンセント交換の費用相場【取替え目的別】
同じコンセント交換でも、どのようなコンセントに交換するかや工事内容の違いによって費用は異なります。
それぞれの費用相場を以下にまとめました。
目的 | 費用相場 |
エアコン専用コンセントの増設 | 12,000円~16,000円 |
エアコン専用コンセントの電圧変更 | 2,000円〜5,000円 |
エアコン専用コンセントの形状変更 | 2,000円〜3,000円 |
100Vから200Vへのコンセント交換 | 5,000円~8,000円 |
アース付きコンセントの交換 | 5,500円~ |
アース付きコンセントの増設 | 16,500円〜 |
コンセントの電圧切り替え | 6,100円~ |
コンセント故障時の交換 | 5,000円~10,000円 |
上記のように、エアコン用なのか洗濯機などのアース付きコンセントなのか、コンセントの取り付け目的によっても費用が変わってくることがわかります。
以下では、故障した場合のコンセント費用について、より具体的に解説します。
材料費と工事費用の相場:5,000~10,000円
コンセントが故障して交換する場合の費用相場は5,000円~10,000円です。
内訳には、材料費なども含まれます。
項目 | 費用相場 |
コンセント本体 | 500円~1,000円 |
コンセント交換 | 5,000円~10,000円 |
配線の交換・延長 | 5,000円~15,000円 |
ただし、コンセントの修理費用は、故障の状況によっては追加料金が発生する場合があります。
また、料金体系は業者によって異なりますが、多くの場合、1ヵ所当たりの料金が設定されています。中には、2ヵ所目以降の修理代を割引してくれる会社もありますが、修理箇所が増えるほど総費用は高くなります。
【追加料金】出張費の相場:+10,000~15,000円
コンセントの修理を依頼する際、専門家の出張費用は10,000円から15,000円程度が相場となっています。ただし、依頼先の会社によって料金体系が異なるため、事前に確認しておきましょう。
また、修理現場の立地条件によっては、工事車両を有料駐車場に停める必要がある場合があります。その際は、駐車料金が出張費とは別に上乗せされる可能性があるので注意が必要です。
コンセント交換費用をかけてすぐ直すべき故障事例【よくある6つのケース】
コンセントの故障は、トラブルにならないようにできるだけ早く交換をしましょう。
とくに以下のような場合は、すぐにでも業者に依頼してください。
- 差し込み口がゆるく、プラグが抜けやすい
- 差し込み口に異物が詰まっている
- 変形や焦げ付き、熱を帯びる症状がある
- コンセント全体がぐらつく
- よくブレーカーが落ちて電気が消える
- コンセントに差した機器が動かない
上記の状態の危険性や、早急に交換したほうが良い理由について以下で解説します。
差し込み口がゆるく、プラグが抜けやすい
コンセントにプラグを差し込んでも、すぐに抜けてしまうケースがあります。この症状の原因は、コンセント内部にある金具の劣化や故障にあります。
コンセントの内部には「刃受け金具」という部品が設置されており、差し込まれたプラグの刃を適切な位置で保持し、抜けにくくする役割を果たしています。しかし、この刃受け金具が経年劣化や故障によって機能しなくなると、プラグの刃を支えることができなくなり、差し込み口がゆるくなってしまいます。
差し込み口がゆるいままコンセントを使用し続けると、プラグとの接触不良によって異常発熱が起こる可能性があり、最悪の場合、火災につながるおそれがあります。
もし差し込み口のゆるみを感じたら、速やかに専門家による修理を依頼しましょう。
差し込み口に異物が詰まっている
コンセントの差し込み口に異物が詰まってしまうと、プラグを奥まで差し込めなくなるケースがあります。
このような場合、プラグを無理に差し込んだり、自分で異物を取り除こうとしたりするのは大変危険です。不適切な操作により、発火や感電の原因となります。異物が詰まったコンセントを修理する際は、必ず電気工事士の資格を持つ専門家に依頼してください。
変形や焦げ付き、熱を帯びる症状がある
コンセントに変形、焦げ、発熱などの異常が見られた場合は、速やかに電気工事会社に相談しましょう。
コンセントの異常を放置すると、火傷や火災などの深刻な事故につながるリスクがあるためです。コンセントのプラスチック部品は高熱に弱く、溶けて変形したり焦げたりすることがあります。また、電源タップの過負荷による発熱や、トラッキング現象と呼ばれる現象による発火の危険性もあります。
安全確保のため、すぐに業者へ依頼しましょう。
コンセント全体がぐらつく
コンセントがグラグラする場合、まず確認コンセントの壁への固定がゆるんでいるのか、それとも壁に開いているコンセント用の穴の内部に異常があるのかを見極めましょう。
コンセント自体が不安定であると感じられる場合は、壁に固定している金具やネジにゆるみがないかをチェックしてください。
一方、壁に開いているコンセント用の穴の内部からグラグラしているようであれば、穴の中にある金具が劣化している可能性があります。コンセント本体を穴に入れ込んでもすぐに抜けてしまうようであれば、コンセント自体の交換が必要となります。
よくブレーカーが落ちて電気が消える
ブレーカーがよく落ちる場合は、コンセントに異常がないか確認してください。
ブレーカーが落ちる原因の一つとして、コンセント内部の異物によるショートが考えられるからです。ホコリや髪の毛など、電気を通しやすい物質がコンセントの内部に侵入すると、瞬間的に大量の電流が流れることがあります。この現象がショートであり、ブレーカーが落ちる原因となります。
ショートが発生すると、コンセントの内部が焦げるだけでなく、そのコンセントにプラグを差し込んでいた機器が故障している可能性もあります。したがって、ブレーカーが落ちた場合は、コンセントの状態を点検すると同時に、接続されていた機器の動作にも注意を払う必要があります。
コンセントに差した機器が動かない
コンセントにプラグを差し込んでいるにも関わらず、機器が正常に動作しない場合は、コンセントもしくは機器の故障が疑われます。このような状況に直面した際は、適切な確認作業を行うことが重要です。
どちらに異常があるのか確認するために、機器のプラグを別のコンセントに差し込んでみましょう。もし他のコンセントで機器が問題なく作動するようであれば、最初に使用していたコンセント側に接触不良や故障があるとが考えられます。
一方、どのコンセントに差し込んでも機器が動作しないようであれば、コンセントではなく機器や機器の電源・充電コード側に問題があると思われます。
コンセント交換費用を抑えるコツ
コンセントの交換費用を抑えるには、いくつかの業者から見積もりをとる方法がおすすめです。複数の業者から見積もりをとれば、最も安いところに依頼できます。
また、実際に状態を見てくれる業者がいるのであれば、ぜひ見に来てもらいましょう。業者によっては交換ではない安く済む方法を提案してくれるかもしれません。
積極的に業者とコミュニケーションをとって、相談しながらコンセント交換をすすめてください。
コンセント交換費用を気にして放置するリスク
コンセント交換費用を抑えたいからといって、放置はしないようにしましょう。
そのままにしてしまうと大きなトラブルになる可能性があります。
故障を放置するケース
故障したコンセントを放置する最大のリスクは、火災や感電です。使用していない場合でも自然に発生する恐れがあるので、必ず新しいコンセントに取り替えてください。
家電が本来必要とするコンセントに取り替えず使ってしまうケース
家電が本来必要とするコンセントのボルト数ではない場合、交換をしてください。適切なボルト数のコンセントでなければ、本来の力を発揮できなかったり、火災などのトラブルの原因になったりします。
たとえば、エアコンやIHクッキングヒータなどのほとんどは200ボルトです。しかし、一般的なコンセントは100ボルトなので、交換が必要になります。
コンセント交換費用を抑えたい!自分でできる作業範囲と手順
前提として、コンセント本体の交換は自分ではできません。しかし、カバーやプラグ程度であれば、自分でも交換・修理できます。
以下でそれぞれの交換・修理方法について解説します。
コンセントカバー(スイッチプレート)
コンセントカバーを交換・修理する際は、以下の手順でおこないます。
- ブレーカーを落とす
- カバーのネジを外す
- 土台を固定しているネジを外す
- 土台を交換してネジを締める
- 新しいカバーをはめる
なお、作業する際は感電予防のため、必ずブレーカーを落としてください。
コンセントプラグの交換方法
コンセントプラグは、自分でも交換できますが、ある程度の知識は必要になります。正しく交換できないと火災の原因になりますので、注意して作業をおこなってください。
- 電源コードをニッパーで切断する
- 切断した電源コードを先端から割き、電線を2本に分ける
- ワイヤーストリッパーで電線を覆っているビニールに切り込みを入れる
- ビニールを剥いで、中の電線を出す
- 新しいプラグのネジを外してカバーを開ける
- プラグ内の2本のネジを外す
- したネジに電源コードの電線を1周巻き付ける
- ネジをプラグ内に戻して固定する
- プラグのカバーをつける
上記の手順で不安がある場合は、ご自身での交換作業はおこなわないようにしてください。
コンセント交換費用を抑えたい!電気工事の注意点
電気工事をおこなう際には、以下の3つに注意してください。
- 業者に依頼する際は資格を保有しているか確認
- 業者に依頼する際はアフターサービスを確認
- 自分で交換をするとリスクがある
以下で具体的に解説します。
業者に依頼する際は資格を保有しているか確認
電気工事業者選びでは、電気工事士の資格取得や電気工事業登録の有無を確認してください。コンセントの交換には資格が必須です。
資格を保有していない場合は、違法になりますので必ず確認しておきましょう。
業者に依頼する際はアフターサービスを確認
電気工事は、経年劣化や破損、レイアウト変更などで再工事や点検が必要になる場合があります。そのため、アフターサービスが充実し、一定期間の保証がある業者を選びましょう。
これにより、工事後のトラブルにも安心して対応してもらえます。
自分で交換をするとリスクがある
コンセント交換は、基本的に業者へ依頼してください。自分で交換してしまうと、火災・感電のリスクがあります。
また、知らずに電気工事をおこなってしまうと違法になる恐れもあります。
コンセント交換費用がわかる見積もり依頼の流れは?【問合せ〜取替工事まで】
コンセント交換の基本的な流れについて解説します。業者によって異なりますが、大まかな流れは以下のとおりです。
- お問い合わせ
- 現場に駆けつけ・工事箇所の確認
- 見積もり
- 承諾を得てから工事実施
- 完了・お支払い
上記で大切なのは「承諾を得てから工事実施」の部分です。
優良な業者であれば、必ず見積もり後に確認をとって工事をおこないます。作業後に見積もりをだすような業者の場合、高額請求をされる恐れがありますので注意してください。
コンセント交換は費用を抑えつつ安心の業者に取替依頼を!
コンセントの交換をする際は、いくつかの業者に見積もりをとって、最も条件の良いところへ依頼しましょう。コンセントカバーやプラグの交換であればご自身でも修理・交換できますので、今回の記事を参考に実践してみてください。
ただし、コンセント本体の故障がみられる場合は自分で触らずに業者へ依頼しましょう。もしコンセントの交換業者が見つからない、またはまずはコンセントの状態を確認してほしいという場合は、ぜひセーフリーをご活用ください。セーフリーではコンセント交換を行っている専門の業者を紹介していますので、ご自身の求める条件に合った業者が見つかります。
コンセント交換費用の相場は?値段を抑えるコツと料金表【取替え工事の流れも解説】のよくある質問
-
Q. コンセントの交換費用を抑えるコツを教えてください。
A.いくつかの業者に見積もりをとるようにしてください。
-
Q. コンセント交換費用が高くなるのはどんなケースですか?
A.古いだけではなく、発火などのトラブルが起きた場合は高くなる恐れがあります。
-
Q. コンセントを自分で交換すると安くできますか?
A.そもそも資格をもっていない人がコンセント交換をするのは違法になります。
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