2025.04.03 2025.04.03
外構工事でコンクリートを使う際の費用相場をご紹介します。
耐久性が高いコンクリートは様々な外構シーンで採用されていますが、費用に差が出やすいため注意が必要。本記事では、外構工事のコンクリートの種類と費用相場、価格を抑えるコツを解説。
この記事を読むと、外構工事でコンクリートを使う際の費用を正確に把握でき、予算を組み立てるうえで参考になります。外構のコンクリート工事を検討中なら、ぜひ参考にしてください。
目次
外構工事のコンクリート施工種類と費用
外構工事のコンクリート施工種類と費用相場をご紹介します。
外構工事におけるコンクリート施工の種類には幾らか選択肢があり、特徴や費用相場にも違いがあります。何を重視するかで選択基準も変わりますので、まずは特徴や費用を把握しましょう。
以下に挙げている施工が、一般的な外構工事で行うコンクリート工事です。
施工内容 | 費用相場(1㎡あたり) | 特徴 |
---|---|---|
土間コンクリート | 約8,000~12,000円 | 駐車場やアプローチで多用される基本工法 |
コンクリートブロック塀 | 約15,000~30,000円 | 境界線・防犯・防音性を期待できる |
スタンプコンクリート | 約12,000~20,000円 | デザイン性を重視した装飾的な施工工法 |
土間コンクリート工事
土間コンクリートは、外構における基本的な舗装手法であり、車の駐車スペースや玄関回りのアプローチとして幅広く活用されています。見た目はシンプルですが、清潔感があって高い耐久性を誇ります。
土間コンクリートの施工時には、まず地盤を整地して砕石を敷き詰めてから、コンクリートを打設します。雨天時のぬかるみや雑草の発生も防ぐ特徴があるため、長期的な維持管理の面でもメリットが多い素材。
土間コンクリートの相場は1㎡あたり8,000円~12,000円程度。施工面積が広くなると単価は若干下がる傾向にありますが、勾配調整や排水溝設置などの付帯工事が加わると総額が上がるのでご注意を。
コンクリートブロック塀
コンクリートブロック塀の施工は、敷地の境界を明確にする目的で設けられます。隣地との境界線をはっきりさせ、プライバシーの確保や防犯対策としても重要な役割を担うのです。
一般的にはコンクリート製のブロックを積み上げていく構造で、風が強い高台などの周りの環境によっては、強度を高めるために鉄筋を内部に組み込むことも珍しくありません。
コンクリートブロック塀の費用相場は、1㎡あたりおよそ15,000~30,000円程度が目安です。ブロックのサイズや装飾性の有無、塀の高さによって価格帯は大きく変動していきます。
スタンプコンクリート
スタンプコンクリートは、よく玄関アプローチに採用される施工で、装飾性の高い外構に仕上げたい方に人気。ただコンクリートを固めただけの施工よりも、インテリア性があります。
このスタンプコンクリートは、コンクリートが固まり切る前に模様のスタンプを押し、天然石やレンガ、木目のようなテクスチャを再現する施工方法です。表面に着色もできるため、非常に個性的なデザインが可能。
スタンプコンクリートの費用相場は、1㎡あたり12,000~20,000円程度が目安です。使用する型や着色材の種類、職人の技術力によっても価格は大きく左右されるのでご注意ください。
駐車場コンクリート外構工事の費用目安
駐車場コンクリート外構工事の費用目安についてご紹介します。
駐車場の広さや車の台数に応じて、必要なコンクリート施工面積と費用は大きく異なります。ここからは、駐車場2台~4台分の駐車スペースを確保する際のコンクリート工事費用の目安を解説しましょう。
施工内容 | 費用相場 |
---|---|
駐車場コンクリート2台分 | 約300,000~400,000円程度 |
駐車場コンクリート3台分 | 約450,000~600,000円程度 |
駐車場コンクリート4台分 | 約600,000~800,000円程度 |
駐車場コンクリート2台分の工事費用
最も一般的な家庭に多い、乗用車2台分の駐車場。2台の車を並列に停める場合に必要なスペースは、幅5~6m、奥行き5m前後。
この面積にコンクリート工事を行う場合、全体の施工費の目安は約30~40万円程度。この費用の中には、整地作業や型枠の設置、コンクリート打設、目地処理、仕上げなど全体が含まれます。
もし雨水対策として勾配をつけたり、排水枡を設置する場合は追加費用が発生しますので、予算に組み込んでおくことをおすすめします。
駐車場コンクリート3台分の工事費用
少し多めの家族構成になると、3台分の駐車場スペースが必要になるかもしれません。一般的に3台分の車を停めるスペースは、横幅が7~9m程度、必要面積は30~40㎡を超えることも。
面積が大きいぶん、もちろんですが必要なコンクリートの量が増えますので、費用相場は約45万~60万円程度に上昇します。
敷地の形状によっては縦列駐車やL字型に配置するケースも可能ですが、形状が複雑になればなるほど手間がかかり、コストも高くなりやすい点に留意が必要。
日常的な使いやすさと費用のバランスを見極めて、最適なレイアウトを検討してください。
駐車場コンクリート4台分の工事費用
稀に見られる4台分の駐車場スペースともなると、非常に広い施工面積が求められ、土地によっては造成工事が必要になる場合もあるかもしれません。
費用の目安としては、約60万~80万円ほどの予算を見込んでおきましょう。施工しにくい土地だったり、スタンプコンクリートなどのオプションを組み合わせると、100万円近くなる場合も考えられます。
特に勾配のある土地では、掘削や盛土などの下地処理が発生するため、実際の見積もり額が相場を超えるケースも少なくありません。
コンクリート工事の費用に影響する要因
コンクリート工事の費用に影響する要因をご紹介します。
コンクリート工事の費用の目安は、様々な要因によって変動するものです。これらの要因を少し意識しておけば、全体の費用を少しでも抑えることが可能になるかもしれません。
ここから、コンクリート工事の費用に影響する要因を詳しく解説していきます。
コンクリートの施工面積
当然のことながらコンクリートの施工面積が広がれば、比例して材料費や人件費も増加するため、全体の費用は上昇します。
ただ、業者によっては施工面積が大きくなればなるほど、1㎡あたりの単価を割り引きしてくれるケースも。一定面積以上の工事を依頼した場合のサービスですので、業者によってルールに差があります。
もしこのような業者に依頼できるのであれば、広範囲の施工を一度に依頼した方がお得かもしれません。
地盤の状態
コンクリート工事を行う地盤の状態も費用が直結する要因です。
土地によっては、地盤が柔らかいゆえに事前に加工しなければならなかったり、水はけが悪い場合には施工前に砕石や砂利での補強が必要になります。
特に駐車場として使用する場合は、沈下を防ぐための厚みを確保しなければなりません。こうした下地処理が必要になると、材料費も人件費も掛かり、スケージュールも押しますので費用も増えるでしょう。
地域の価格差
地域ごとの人件費や資材の流通状況によっても、コンクリート工事の価格に差が生じます。
たとえば都市部では、施工スタッフや職人の人件費が高くなりやすく、資材の搬入コストも増加する傾向があります。ただ材料は豊富になるので、割引などのサービスが充実しているかもしれません。
一方、地方ではスタッフや職人の確保が難しく、施工までに時間がかかるケースも少なくありません。まずは住んでいるエリアの外構工事の費用相場をチェックする必要があります。
コンクリートの外構工事でコスト削減するポイント
コンクリートの外構工事でコスト削減するポイントをご紹介します。
外構工事でコンクリートを使用する場合、幾つかのポイントを意識していればコスト削減が可能です。工夫次第で費用は変動しますので、事前に把握しておくと助けになるでしょう。
施工範囲を縮小するなどの工夫をする
コンクリートの施工範囲によって費用がかさむのであれば、範囲を縮小してみるのはどうでしょうか?
たとえば、必要最低限の場所だけをコンクリートにし、他の部分は砂利や人工芝などコストの安い素材を併用して採用することで、全体の費用を大きく下げることに寄与します。
また、駐車場コンクリートの場合は厚み調整が必要ですが、コンクリートの厚みを車両の重量に合わせて調整すると無駄なコスト削減につながります。ただこれは対応できる業者が限られているので、ご注意を。
シンプルなデザインを採用する
デザインを少し工夫するだけでもコスト削減が可能です。
装飾として人気のスタンプコンクリートは確かに魅力的ですが、一般的なコンクリート施工に比べると費用は高くつきます。予算に限度があるなら、無駄な装飾を避けてシンプルな仕上げを選んでください。
シンプルなコンクリート施工だとしても、目地を工夫することで洗練された印象を与えることは十分に可能です。イメージと予算のバランスを取りながら、業者に相談してみましょう。
複数の業者の見積もりを比較する
外構工事の施工技術や内容はとても自由度が高く幅広いため、業者によって見積もり額に差が出やすい特徴があります。
ですから、最低でも2~3社に相見積もりを依頼し、単価や施工内容、保証の有無などを比較してください。情報を比較できれば、おのずと信頼できる業者を見つけることが可能です。
業者選びは、予算管理だけでなく施工後の安心にも直結しますので、妥協することなく入念な調査の元で決定しましょう。
まずは見積もりをして最適な予算で外構施工を!
外構工事でコンクリートを使う際の費用相場をご紹介しました。
コンクリートを使った外構工事は、住宅の使い勝手を大きく左右する大切な工事ですから、費用の相場や施工方法を正しく把握することで、適正価格で外構工事を依頼できます。
コスト削減しながらも、設計や施工の段階で十分に工夫を凝らせば、費用を抑えつつ機能的かつ美しい外構に仕上げることが十分に可能です。じっくりと比較・検討して最適なプランを見つけてください。
まずは、信頼できる業者からの見積もりを取ることから始めましょう。外構工事におけるコンクリート施工業者を見つけたいなら、業者比較サイト「セーフリー」をご利用ください。
セーフリーなら、複数の業者から無料で見積もりを取得し、情報を比較・検討しながら業者を選ぶことが可能!業者の口コミや評判も比較可能なので、安心して業者選びができます。ぜひご活用ください。
- 駐車場を使いやすくしたい
- お洒落な玄関アプローチにしたい
- 費用をなるべく抑えたい
外構工事は初めてで不安!
評判よく実績もある業者を見つけよう
コンクリート工事に関するよくある質問
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Q. コンクリート工事中に駐車場は使用可能ですか?
A.駐車場舗装のためのコンクリート工事中は、しっかりと固まるまで車を停めることはできません。一般的に1週間程度は使用できないと計画しておいたほうがよいでしょう。
仮の駐車場を手配しておくなどの準備が必要となります。
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Q. 土間コンクリートの補修は請け負ってもらえるのですか?
A.施工を担当した業者に保証してもらうケースなら補修は可能かもしれません。もし保証期間が切れていたとしても、有料で補修してもらえることも少なくありません。
また補修ではなく、一部分を撤去した後に新たにコンクリート施工をするという形も可能です。まずは業者に相談してください。
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Q. 駐車場のコンクリート工事をデザインしてもらえますか?
A.依頼者がデザインや希望を持ち込むことももちろん可能ですが、業者が依頼者の意向や予算を基にしてデザインを一から組むこともできます。
現場調査の後に、使いやすさやスペースなども考慮したうえで、総合的に提案してくれるので初めての外構工事でも安心です。