2024.10.28 2024.12.05
屋根塗装の助成金についてご紹介します。
大切な家のメンテナンスとして欠かせない屋根塗装ですが、それなりに費用もかさむため、活用できる支援金があれば嬉しい家主も多いはず。
この記事では、屋根塗装が対象となる助成金の紹介に加え、受け取りの条件や注意点も解説します。
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目次
屋根塗装が対象となる助成金の種類
屋根塗装が対象となる助成金の種類についてご紹介します。
高額になりがちな屋根塗装ですが、助成金をうまく活用すればお得にリフォームすることが可能です。
以下の2種類の助成金について解説します。
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 省エネリフォーム関連助成金
長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、瓦の交換などによる耐震・耐風性能向上が補助金の対象となる制度です。
この制度の目的は、質の良い中古住宅の保全や寿命の持続化、省エネ化などの支援推進事業です。この中には屋根や外壁の塗装も含まれます。
ただ注意したいのは、外壁や屋根の塗り替えのみの施工は対象外になります。耐震改修工事や断熱材の追加、断熱改修工事などと一緒に工事する場合のみ対象となるのでご注意を。
助成金の種類 | 長期優良住宅化リフォーム推進事業 |
---|---|
対象となる工事 | ①特定性能向上リフォーム工事(屋根の軽量化など) ②その他の性能向上リフォーム工事(屋根や外壁の塗装、屋根の張替えなど) |
助成金の価格(自治体で異なる) | ①評価基準型→住宅1件につき80万円 ②認定長期優良住宅型→住宅1件につき160万円 |
施工者 | 登録事業者 |
省エネリフォーム関連助成金
省エネリフォーム関連助成金制度は、エネルギー効率の向上を目的としている事業です。
対象となる工事を手続きに沿って施工することで、自治体や関連機関から助成金を受け取ることが可能です。これは自治体によって対象内容が大きく異なるので、事前に確認する必要があるでしょう。
ところによっては、遮熱塗料を使用した屋根塗装で助成金が出る場合もありますし、指定された環境に優しい塗料の使用によって助成金の対象となることがあります。
助成金の対象内容や条件は、年度によって変更されることも多いため注意が必要です。
助成金の種類 | 省エネリフォーム関連助成金 |
---|---|
対象となる工事 | ①断熱塗料、遮熱塗料を使った屋根塗装工事 ②窓や壁などの断熱リフォーム・太陽光発電システムや蓄電池の導入 |
助成金の価格(自治体で異なる) | 平均的に工事費用の10%~30%の助成 |
施工者 | 登録事業者 |
屋根塗装が対象の助成金の申請方法
屋根塗装が対象の助成金の申請方法についてご紹介します。
屋根塗装のための助成金を受け取るには、以下のステップを参考にしてください。
- 申請に必要な書類の準備
- 自治体や関連機関への申請手続き
- 申請の承認確認(2日~1週間・または3~4週間程度)
- 条件に沿った工事の実施
- 完了報告・請求書提出(完工日から1~2か月以内)
- 交付の確定通知
- 助成金の受け取り(平均的に1か月以内)
申請に必要となる書類は、制度の種類によっても異なりますし、提出する自治体や関連機関によっても違いがあります。分からない時は役所で聞いて準備するのが無難でしょう。
屋根塗装の助成金を受け取るための条件
屋根塗装の助成金を受け取るための条件についてご紹介します。
リーズナブルな価格で屋根塗装するために活用できる助成金制度ですが、申請が承認されるには幾つかの条件を満たさなければなりません。
- 見積もりのコピーを提出すること
- 長期優良住宅の評価基準に適合する工事内容であること
- 助成金制度を初めて利用すること(複数回の利用は不可)
- その他の助成金・補助金の申請をしていないこと
- 自治体指定の申請資格者が手続きすること
- 事前の申請・必要書類の提出を行うこと
それぞれの条件を詳しく解説します。
見積もりのコピーを提出すること
外壁塗装の助成金を申請する時には、見積もり書のコピー提出が必須のケースがほとんどです。
見積書に記載されている内容のチェック基準は自治体によって異なりますが、大抵は提出する日より3カ月以内に作成された最新の見積書である必要があります。
また申込者の氏名記載があるもの、使用する予定の資材の詳細、金額の内訳などが確認できるものを用意してください。
長期優良住宅の評価基準に適合する工事内容であること
受領の条件には、長期優良住宅の評価基準に適合する施工、もしくは工事内容であることが挙げられます。
屋根塗装に関連しては、多くが省エネ・断熱工事であること。制度の目的としては、地球環境に配慮した省エネリフォームを行うことなので、断熱塗料・遮熱塗料を使った工事に限られることがあります。
ただ判断基準に関してルールは一律ではないので、中には屋根に遮熱塗料を使えば外壁は通常塗料で良いという自治体もあり、全て断熱塗料でなければならないと決めているところもあります。
助成金制度を初めて利用すること
ほとんどの自治体では、屋根塗装の助成金制度は1回のみ利用可能です。
今まで助成金を受け取ったことがなく、初めて申請して受け取ることが条件の一つになります。複数回の利用はできません。もし家族の別の名前で申請すると、詐欺などの犯罪行為になりますのでご注意ください。
その他の助成金・補助金の申請をしていないこと
対象となる屋根塗装に関して、幾つか助成金制度がある自治体の場合、利用できる助成金制度は1つだけです。
対象の工事だからといって幾つかの助成金を同時に申請することはできず、不正に申請していることが分かった時には、どの助成金も認可されなくなるのでご注意ください。
自治体指定の申請資格者が手続きすること
条件には、自治体が指定した申請資格者が手続きをすることも含まれます。
自治体や制度によっては、資格者申請資格が対象地域に住む家主に限定されている場合や、施工する予定の業者が申請しなければならないことも。これも事前にチェックしておくべきです。
事前の申請・必要書類の提出を行うこと
助成金を受け取るための決まりとしては、原則として工事着工前に申請する必要があります。
事前の申請は時間が掛かるからと、中には工事中や工事後に申請しようと考える方もいらっしゃいますが、すでに施工中の屋根塗装や工事後の申請は受け付けられません。
先述の通り、事前に見積書のコピーや工事着手届などを記載して提出しなければならない決まりです。記載漏れや不備があると、審査が開始されずやり直しになるので注意してください。
屋根塗装の助成金を申請・受領する際の注意点
屋根塗装の助成金を申請・受領する際の注意点についてご紹介します。
受け取りの資格と条件を満たせば、比較的スムーズに受け取れる屋根塗装の助成金ですが、幾つかの中点を留意しておく必要があります。事前にチェックしておいてください。
年度毎に申請時期が決まっていることが多い
補助制度によっては年度毎に申請時期が決まっていることがあり、先着順もしくは予算に達した場合には急に締め切られてしまうことがあります。
これも自治体や関連機関によって異なりますので、申し込みの時期を確認して、なるべく早い段階で申請するのがおすすめです。
リフォーム会社の選択肢が少ない
助成金での施工で問題になってくるのは、依頼するリフォーム会社の選択肢が大きく制限されることです。
省エネ事業などの塗装施工の場合、助成金を受け取る条件として、指定の自治体内に本店があるリフォーム会社のみしか対象にならないこともしばしば。
地元の事業主を助けるという意図もありますが、依頼者にとっては業者の選択肢が少なくなってしまうのは痛いところです。
その結果、地元のリフォーム会社に施工を依頼して、相場価格より高くついたという事例もあるため注意が必要です。
リフォーム内容によって支給が許可されないこともある
助成金の対象となる工事内容については、事前によく確認しておく必要があります。
自治体や関連機関によって助成金の条件は異なりますが、すべての屋根塗装工事が対象になっているわけではないため、事前にチェックしておきましょう。
見積もりを取って申請したものの、許可が下りないとなれば時間も無駄になりますので、リフォームの工事内容は細かく把握しておくべきです。
助成金を受領した方が費用が高くつく場合も
一見お得に感じる助成金制度ですが、自治体のルールや制度の種類によっては、事前診断や報告に関して費用が必要だったり、業者の選択肢が狭いなどのデメリットもあります。
そのため、助成金を受け取らず知り合いの業者に依頼した方が、リーズナブルに屋根塗装できる場合も。助成金を受領したために費用が高くなれば元も子もありません。
自治体によって助成金の対象が異なる
自治体によって助成金の制度は全く異なります。同じ県内でも、区市町村によって内容が異なったり、助成金の対象になる工事が異なる場合もあります。
この場合、受領のための条件や上限金額などのルールも違いますので、まずは住んでいる自治体のホームページなどで助成金について調べる必要があるでしょう。
自分で分からない場合は、役所や関連機関で聞いてみたり、助成金制度に詳しい塗装業者に問い合わせてみるのもおすすめです。
業者依頼の前に屋根塗装の助成金を確認!
屋根塗装の助成金についてご紹介しました。
自治体や関連機関によって幾つか利用可能な助成金制度がありますが、スムーズに受け取るためには申請から受領までの手順をきちんと理解する必要があります。
屋根塗装が対象となる助成金の受け取りの条件や注意点を解説しましたので、助成金制度の利用をお考えの方はぜひ参考にしてください。
助成金制度を利用する時には、屋根塗装の助成金についてよく知っている業者を選ぶのがおすすめ!
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