2024.10.28 2024.12.05
この記事では、フッ素塗料による外壁塗装についてまとめています。外壁塗装に使われる塗料の種類は数多くありますが、中でも魅力的な塗料として広く注目されているのがフッ素塗料です。
後悔のない外壁塗装にするためにも、事前に特徴を把握しておき慎重に塗料選びを進めましょう。フッ素塗料のメリットやデメリット、注意点や活躍する箇所について幅広く解説するため、外壁塗装を検討中の方は塗料選びの参考にしてください。
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目次
外壁塗装「フッ素塗料」の特徴
外壁塗装で使われる塗料の一種「フッ素塗料」は、文字通りフッ素を含んだ合成樹脂を成分として配合した塗料です。
外壁塗料として主流なのはシリコン系やウレタン系の塗料ですが、フッ素塗料はこれら塗料よりも比較的費用は割高です。
その費用の高さから、フッ素塗料が出回り始めた時期は商業施設や公共施設の屋根・外壁で使われることがほとんどでした。
しかし、費用に見合う優れた性能を有しているとして、一般家庭の外壁塗装においても近年採用されつつある塗料になっています。
フッ素塗料を利用するメリット
外壁塗装に使用できる塗料の種類はたくさんありますが、その中でもフッ素塗料を選ぶ人が多いのは多くのメリットがあるからです。
フッ素塗料の主なメリットをいくつか紹介します。
優れた防水性
フッ素塗料を使うメリットとしても特に注目されるのが、優れた防水性です。家の外壁は雨の影響を大きく受けるため、何も加工をしなければ建材が水分を吸収してしまい、雨漏りや腐食が起こります。
この問題を解消するために防水性能を有する塗料を塗りますが、フッ素塗料は数ある外壁塗料の中でも親水性が高く、広がった水の膜によって汚れも落としてくれる便利な効果を持っているのです。
この優れた防水性は一軒家や集合住宅、大型ビルなどの幅広い建物に求められる理想の性能なため、フッ素塗料の利用は大きなメリットがあります。
丈夫な耐久性
フッ素塗料は蛍石という鉱物が原材料となっており、その丈夫な耐久性も大きなメリットとして注目されています。
耐用年数も15年〜20年が目安と非常に長く、外壁塗装の塗料としても主流のアクリル・ウレタン塗料の2倍近い耐久性を誇ります。
耐久性の高さは外壁塗装のメンテナンス回数を減らせるメリットもあり、コストパフォーマンスにも優れているといえるでしょう。
適切に施工できれば家屋を長く守ってくれるため、丈夫な家にしたい方はフッ素塗料の利用を検討してください。
高級感あふれる光沢
フッ素塗料を使った外壁塗装の仕上がりは、高級感のあふれる光沢さが特徴的になります。光沢によって、築年数が古い家でも新築のような見た目を取り戻すことが可能です。
フッ素塗料は耐摩耗性にも優れているため、この光沢感も長続きします。自浄作用による汚れの目立ちにくさも合わせると、綺麗な外観を常に維持できるでしょう。
フッ素塗料を利用するデメリット
フッ素塗料の利用には、いくつかデメリットもあります。以下のデメリットを把握しておき、施工後に後悔がないように気をつけましょう。
価格が高い
フッ素塗料はその他の塗料に比べて価格が高いです。価格の高さから、登場してまもない頃は一般家庭で採用されることが少ない背景もありました。
しかし、性能は高いためコストパフォーマンス的には優れており、寿命が長い建物での利用は非常におすすめです。
外壁塗装にかける予算に応じて、他の塗料を採用する、使用箇所を限定するなどを検討してください。
塗膜が硬くひび割れしやすい
フッ素塗料は耐久性を保証するだけの硬さを誇っていますが、これはひび割れを起こしやすいデメリットでもあります。
特に、サイディング外壁の隙間にコーキングを施す場合、フッ素塗料は相性が悪くひび割れが起こりやすいです。
その他、地震などの影響で外壁がひび割れた場合、塗膜も一緒に割れる可能性が高いです。ひび割れを防ぐ加工を施す、ひび割れが特に懸念される箇所には使用しないなどの対策をとりましょう。
取り扱う業者が少ない
フッ素塗料は、他の主流な塗料に比べて取り扱う業者が少ないのもデメリットです。ひび割れのリスクを考えて採用していない、コストの問題から扱っていないなど、さまざまな理由があります。
フッ素塗料を使った外壁塗装を希望する時は、対応した業者を探さなければなりません。これまで家屋のメンテナンスを依頼していた業者が対応していない場合などは、あらたに自身で業者を探す必要があり手間がかかります。
フッ素塗料の費用相場
フッ素塗料の費用相場を、耐用年数の目安を紹介します。外壁塗装でよく使われるその他塗料とあわせて表にまとめました。
塗料の種類 | 1㎡あたりの費用相場 | 塗料の耐用年数 |
---|---|---|
フッ素塗料 | 3,500円〜4,500円 | 15〜20年 |
アクリル塗料 | 1,500円〜1,800円 | 5〜7年 |
ウレタン塗料 | 2,000円〜2,500円 | 5〜10年 |
シリコン塗料 | 2,200円〜2,800円 | 10〜15年 |
ラジカル塗料 | 2,400円〜3,000円 | 10〜15年 |
フッ素塗料はその他の塗料と比べて費用が割高ですが、メンテナンスを怠らなければ耐用年数は一番長持ちします。
求める性能は何か、予算はいくらまでを考えているかなど、慎重に検討して塗料選びを進めてください。
外壁塗装をフッ素塗料で行う際の注意点
フッ素塗料による外壁塗装はさまざまなメリットを得られますが、利用に際してはいくつか注意点もあります。施工後に後悔をしないためにも、以下の点は把握した上でフッ素塗料を選択してください。
使用部位は慎重に考える
フッ素塗料の使用部位は、慎重に考えましょう。フッ素塗料を選んだとしても、外壁全面に使う必要性はありません。
他の塗料に比べて費用も割高なため、フッ素塗料の性能を存分に活かしたい部位のみを選択することで、予算内で効果的な施工ができます。
屋根のみ・壁のみなど、予算や状況に応じてフッ素塗料の使用部位は慎重に選んでください。
建物の寿命は延ばせない
防水性や耐久性が非常に優れているフッ素塗料ですが、建物自体の寿命は延ばせない点に注意してください。フッ素塗料自体の耐用年数は長いですが、建物自体の劣化を食い止められるわけではありません。
ひどく劣化している建物にフッ素塗料による外壁塗装を施すと、耐用年数経過前に建物の方がダメになり、せっかくの耐用年数を活かしきれない事態も考えられます。
家の残り寿命を考えると、比較的耐用年数の短めなアクリル・ウレタン塗料を選ぶのが最適なケースもあります。無駄な費用を発生させないためにも、家の寿命と耐用年数を照らし合わせた塗料選びが重要です。
業者選びに注意する
フッ素塗料は取り扱う業者も限られているため、業者選びには注意が必要です。
中には外壁塗装を依頼した際「フッ素塗料は取り扱ってないですが、こちらの塗料もいいですよ」と、他の塗料を勧めてくる業者もいます。
自身がフッ素塗料を希望するのであれば、このような業者の誘いには乗らずフッ素塗料の施工ができる業者を探しましょう。
また、フッ素塗料による作業実績が豊富な業者を選択できれば、施工の質も保証されます。業者が得意とする施工や利用者の評判などをできる限り調べて、最適な業者選びに努めてください。
外壁塗装でフッ素塗料が活躍する場所
外壁塗装におていて、フッ素塗料が特に活躍する場所を紹介します。フッ素塗料は費用が割高なため、少しでも安くで施工したければ使用箇所を見極める必要があります。
家屋全体ではなく、部分的な施工における利用で問題がない場合には、以下の場所を優先的に選んでみましょう。
もっとも劣化しやすい屋根
家屋の屋根は雨風や紫外線など、外気の影響を一番に受けてもっとも劣化が見られやすい場所です。
耐用年数を考慮して定期的なメンテナンスが実施できなければ、雨漏りや建材の腐食によって建物全体の寿命も早めてしまいます。
そのため、優れた防水性と耐久性を持つフッ素塗料を屋根に利用するのはとても効果的です。費用が高い分耐用年数も高く、建物の寿命と上手に組み合わせられるとライフサイクルコストも結果的には抑えられます。
汚れの目立つ壁
壁は屋根と同様に雨や紫外線、そして風によって飛んできたホコリや砂の付着で汚れが目立ちます。
親水性の高いフッ素塗料は、雨水が当たると塗膜の上を水が薄く広がっていき、汚れを洗い流してくれる自浄作業を持っています。
この自浄作用によって汚れも目立ちにくくなり、塗料特有の光沢感によって綺麗な外観を維持できるのが大きな特徴です。汚れの目立つ壁を解消したい場合は、フッ素塗料の利用を検討してみましょう。
付帯部
外壁塗装時は屋根や壁だけでなく、破風版や軒天、鼻隠しといった付帯部もまとめて塗装するのが一般的です。
箇所によっては直接雨風を受けにくい部分もありますが、何十年と住み続ける家屋では付帯部も外気の影響で必ず劣化します。
そのため、耐用年数の長いフッ素塗料で塗装ができれば、屋根や壁と同様に長きに渡って劣化を防止できます。
付帯部は普段の生活では目にすることがない箇所も多いため、メンテナンス箇所としても見落とされがちです。予算的に余裕がある場合は、フッ素塗料で付帯部も塗装してもらえるよう業者に相談してみましょう。
フッ素塗料を使用する外壁塗装はプロに相談!
フッ素塗料のメリットや費用相場などを幅広く紹介しました。他の塗料に比べて費用が高い分、数々の優れた性能を有するフッ素塗料は、一般家庭の外壁塗装にもおすすめです。
フッ素塗料を取り扱う外壁塗装業者は限られているため、施工依頼時の業者選びは重要です。
セーフリーを利用すれば、フッ素塗料による外壁塗装が可能な業者を探し出して、理想の工事を実現できます。
業者選びにお困りの方は、ぜひサービスをご利用ください。
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