2024.09.27 2024.12.05
この記事では、防水工事の種類として代表的な4つを紹介・比較しています。
防水工事は家屋を長持ちさせるためには欠かせないメンテナンスですが、工事費用や耐用年数には種類によって差があります。
予算や性能など、希望する内容にも応じて最適な防水工事の種類も変わるので、それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。
各工事のメリット・デメリットもあわせて解説するため、防水工事を検討中の方は参考にしてください。
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目次
防水工事の4種類の費用・耐用年数を比較
防水工事として代表的な4種類の価格相場と耐用年数の目安を、それぞれ表にまとめました。
防水工事の種類 | 価格相場(1㎡あたり) | 耐用年数 |
---|---|---|
FRP防水 | 6,000円~8,500円 | 10年〜15年 |
ウレタン防水 | 5,500円~6,500円 | 10年〜13年 |
シート防水 | 5,500円~7,500円 | 12年〜15年 |
アスファルト防水 | 5,500円~7,500円 | 12年〜20年 |
各工事の詳細については、以下の見出しでまとめています。
FRP防水
FRP防水は、ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂「繊維強化プラスチック(FRP)」のシートを水やコンクリートの上から敷き、そこにポリエステル樹脂を塗布して防水加工を施す工事です。
耐用年数は10年〜15年と長持ちはしますが、ある程度の年数が経過したらトップコートを塗り直す、シートを補修するといったメンテナンスが推奨されます。
特徴
FRP防水は、シートを敷いた上からポリエステル樹脂を塗布してカバーするため、高い防水性能を誇っています。
その性能は一般家庭のみでなく、学校のプールや船舶の防水工事でも採用されているほどです。
住宅の場合はバルコニーやベランダなど、雨水などがかかりやすい場面で十分にその性能を発揮してくれます。
メリット
FRP防水のメリットは、主に以下の通りです。
耐久性が高い
FRP防水はその工法から、防水性能だけでなく高い耐久性も備えています。荷重性や摩擦性に優れているため、頻繁に人の往来がある場所、重たいものを設置する場所でも耐久面は安心です。
重量が軽い
また、FRPの防水層は他の防水層に比べて1㎡あたり4kgと重量が軽く、他の素材と比べても扱いやすいです。
建物にかける負担も少なく、リフォームや定期的なメンテナンスにも向いている防水工事といえます。
工期が短い
FRP防水では樹脂の硬化時間が短いため、広さにもよりますが1日〜2日程度ですぐに工事を終えられます。
雨漏り発生で急ぎ防水工事を実施してほしい場合など、迅速に対応してもらえるのが大きなメリットといえるでしょう。
デメリット
FRP防水には、以下のようなデメリットもあります。
費用が割高
FRP防水のデメリットは、防水工事の主な種類の中では費用が割高な面にあります。
一般的な家庭のベランダにFRP防水を施す場合でも10万円〜15万円前後、耐用年数に対するメンテナンス頻度も考えると、他の工事よりも高くつきやすいです。
予算をなるべくかけたくない方にとっては不向きといえるでしょう。
施工場所を選ぶ
また、FRP防水はあらゆる場所に万能とはいえず、木造の床または10㎡以上の広い床面には向いていないとされています。
頑丈かつ伸縮性がないFRP防水では、変形が起こりうる木の床・広い床面でひび割れを起こすリスクがあるからです。
施工場所を選ぶ工事になるため、条件が適している場合のみ採用しましょう。
ウレタン防水
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成する防水工事です。一般家庭の防水工事でも広く採用される工法で、用途の柔軟性や費用の安さが人気となっています。
特徴
液体の素材を塗り広げる塗膜防水工事のため、継ぎ目のない施工によって複雑な形状でも確実に施工できます。
シートを張り付ける工法に比べてさまざまな場所で施工が可能、見た目も綺麗な仕上がりとなるのが大きな特徴です。
メリット
ウレタン防水のメリットは、以下の通りです。
費用が安価で耐用年数も長い
ウレタン防水の施工単価は、他の防水工事と比べて安価です。
そして、環境にもよりますがメンテナンスを怠らなければ10年〜13年近くは長持ちするコスパのよさも兼ね備えているため、費用を抑えたい方にとってはおすすめの工事といえます。
既存の防水層に重ね塗りできる
以前に他の工法で施工された箇所であっても、液状の性質を利用して既存の防水層に重ね塗りできるのも大きなメリットです。
シート防水などは、経年劣化によって継ぎ目が浮く・剥がれるなどの問題が起こります。
ウレタン防水はこのような状態の防水層の上から施工できるため、シートを剥がして撤去する手間もかかりません。
施工によって防水機能を回復しつつ、継ぎ目のない綺麗な塗装で見た目も改善してシートの処分も不要という、お得な施工が実現できます。
伸縮性に優れひび割れしにくい
塗料の成分であるウレタン樹脂は、洋服などにも利用されているプラスチック素材です。
伸縮性にも優れているため、ひび割れが起こりづらく雨漏り発生を長期間防いでくれます。
屋上など、広範囲に渡って防水工事が必要な場所には破損しづらいウレタン防水がおすすめです。
デメリット
ウレタン防水のデメリットは、以下の通りです。
塗料乾燥まで時間がかかる
ウレタン防水は、塗料が硬化するまでにある程度時間がかかります。
そのため、急ぎで工事を済ませたい方、頻繁に立ち入る場所の工事をお願いしたい方にとっては不便と感じる場合もあるでしょう。
塗装にムラがある場合も
ウレタン防水は、塗料を一定の厚みで均一に塗る技術力が求められます。凹凸が生じてしまうと水は上手く流れず、かえって劣化を早める原因にもなるのです。
高い技術力を持つ職人が実施しなければ、厚みにムラができてしまう点には要注意です。
シート防水
シート防水は、塩化ビニルや合成ゴムのシートを施工箇所に固定して防水加工を施す工事です。
シートは広い面積にも対応できるため、屋上など他の防水工事では時間がかかる箇所も効率的に施工できます。
特徴
シート防水工事で使う防水材は工場で製造されているため、厚さや幅にばらつきのない均一性が保証されます。そのため、誰が施工しても均質な防水層が形成できるのが特徴です。
メリット
シート防水のメリットは、以下の通りです。
下地を選ばず重ねて施工が可能
シートを施工箇所に被せる工事のため、下地を選ばずに施工可能です。他の防水工事を行った場所でも、相性関係なく重ねられます。
雨水や汚れが溜まりにくい
シートの表面には凹凸がないため、雨水や汚れが溜まりにくいです。これによって降雨時に汚れは残らず洗い流され、雨水が溜まり続けての雨漏りも心配いりません。
工期が短い
塗料を塗る、乾燥させるといった手間がかからないため、シート防水は工期が短いのもメリットです。急ぎで防水工事を済ませたい状況ではおすすめの工法になります。
デメリット
シート防水のデメリットは、以下の通りです。
破損すると施工箇所全体に影響が及ぶ
一体型のシートを設置するため、穴があいてシートが破損してしまうと、施工箇所全体に水が入り込んでしまう恐れがあります。
複雑な形状では施工が難しい
複雑な形状では、シートを設置しづらいため施工が難しくなります。少しでも隙間を作ってしまうと、雨水は入り込んでくるため雨漏りのリスクは避けられません。
物が置かれていない、広く平面な箇所の施工に向いているため、場所は適切に選びましょう。
アスファルト防水
アスファルト防水は、液状に溶かしたアスファルトとシートを組み合わせて防水層を作る工事です。
防水工事の中でも古い歴史のある工法で、信頼性の高さから今でも採用している業者は多いです。
特徴
アスファルトが持つ接着性や丈夫さで高い防水性、そして耐用年数の長さを実現しています。
長きに渡って採用される工法のため、防水効果に関するデータも豊富にあり、性能面や施工の効率などあらゆる面で優れています。
メリット
アスファルト防水のメリットは、以下の通りです。
耐久性が高い
アスファルト防水は耐久性が高く、長期間性能を維持できます。
また、表面に「押えコンクリート仕上げ」を行うことで、防水層を覆う形でコンクリートが打たれてさらに頑丈な作りに加工可能です。
工期が短くすぐ性能を発揮できる
塗料による防水工事ではある程度必要な乾燥時間ですが、アスファルトは冷えるとすぐに固まるため、待ち時間がほとんど必要ありません。
施工してから実際に防水性能を発揮するまで即効性があるため、急ぎの工事でも対応できます。
デメリット
アスファルト防水のデメリットは、以下の通りです。
施行中に異臭や火災のリスクも
アスファルト防水の施工は、工法によっては異臭がするものもあるため、近隣への配慮が必要となります。
また、ただしく施工できれば問題はありませんが、アスファルト防水は火を使っての接着となるため火災のリスクも考えられます。
これらリスクを解消できる業者に選んで、安全に対応してもらいましょう。
凹凸のある場所や物が多い場所は不向き
凹凸のある場所や物が多く設置される場所はシートも敷きづらいため、施工には不向きです。
何も置かれていないベランダや屋上にはおすすめの工法のため、性能を十分に発揮できる場所を選びましょう。
防水工事の種類は業者に相談するのがベスト!
防水工事の種類それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介しました。
外壁の素材や求める性能、予算に応じてどんな防水工事が最適なのかを考えるのは、深く知識がない方にとって容易ではありません。
後悔しない選択をするためにも、どの防水工事を採用するのがよいかは業者に相談して決めるのがベストです。
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