2025.05.20 2025.05.20
この記事では、庭木や庭木の蜂対策について徹底解説していきます。
刺されるとアナフィラキシーショックを起こす危険がある蜂は、巣を作られる前に対策を講じるのが大切です。また、庭や庭木を安全な状態にするためには、正しい対策を実践しなければなりません。
当記事の後半では、蜂を寄せ付けにくい植物についても徹底解説。蜂に悩まされたくない人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
庭や庭木でできる蜂対策8選!【基本の予防策】
庭や庭木の蜂対策は、まずここでご紹介する基本の方法から実践してみましょう。
- 蜂の巣のダミーを設置する
- 蜂トラップを設置する
- 防虫ネットを設置する
- 蜂除けスプレーを散布する
- 庭木は定期的に剪定する
- 庭はこまめに掃除・整頓する
- 水溜りを作らない
- 定期的に巣がないかチェックする
今すぐできる方法もあるので、ぜひできることから始めてみましょう。
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蜂の巣のダミーを設置する
蜂は縄張り意識があるため、すでに蜂の巣がある場所には近寄りにくい習性があります。そこで、蜂の巣のダミーを設置すると本物の蜂の巣を作られにくくなります。
ただし、ダミーによる効果は必ずしも高いわけではありません。どのようなダミーなのか、どこに設置されているのか、どのような蜂が寄ってきたのかによって効果には差があるので注意しなければなりません。
ダミーは数百円ほどから購入できるほか、新聞紙などを使って自作も可能です。
蜂トラップを設置する
蜂トラップを設置して、巣作りを始めようとしている女王蜂を捕獲する方法です。トラップは購入できるだけでなく自作もできるので、手軽に蜂対策できるのがポイントです。
- 2Lのペットボトルに、2cm×2cmの穴を4つほど作る
- 酒300ml、酢100ml、砂糖125gを混ぜた「誘引剤」を作る
- 誘引剤をペットボトルに入れる
- 吊り下げて設置する
上記手順で作れる蜂トラップは、庭木に吊り下げると効果が出やすいです。設置するのは4~5月の女王蜂が活動し始める時期のみ。6月になると働き蜂が増えてきて、トラップに群がってしまうので危険です。
防虫ネットを設置する
防虫ネットを設置すれば、蜂がネット内に入れなくなります。目が細かいネットを張れば、予防効果も高くなるでしょう。蜂だけでなく、ほかの害虫を寄せ付けにくくなる点もメリットです。
ただし、防虫ネットを設置すると庭の景観が悪くなる場合があります。また、全体的に設置するのは大変なので、ベランダ周辺や換気口、室外機周辺など限定的な場所での設置がオススメです。
蜂除けスプレーを散布する
蜂除けスプレーを散布するのも有効です。1~2週間に1回など定期的に散布すれば、忌避効果が持続しやすくなります。雨が降った次の日には成分が消えやすいため、念入りに散布するのもポイントです。
蜂だけでなく害虫全般を予防するなら、庭木の消毒も有効です。庭木の健康維持のためにも、消毒は定期的に実施すると良いでしょう。
庭木は定期的に剪定する
庭木は定期的に剪定すると、蜂が巣を作りにくくなります。蜂は雨風をしのげる場所に巣を作る習性があるので、剪定すると蜂にとって住みやすい環境が少なくなるためです。剪定によって隠れる場所が少なくなる点も、蜂にとってはデメリットになります。
定期的な剪定は、庭木に害虫を寄せつけなくしたり健康を維持したりするためにも必要です。
庭はこまめに掃除・整頓する
庭はこまめに掃除して整理整頓し、キレイな状態にしておきます。不要な段ボールや木材、道具などが出たままになっていると、蜂が隠れる場所ができて巣を作られやすくなるためです。
庭だけでなく、ベランダやバルコニーもこまめに掃除と整頓すると良いでしょう。
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水溜りを作らない
雨風をしのげる場所を好む蜂ですが、生きていくためには水分も欠かせません。そのため、水溜りを作らないように手入れするのも大切です。
雨が降った後は水溜りを除去したり、庭の水はけを良くするのも有効です。排水口を定期的に掃除すると、水溜りができにくくなるのでオススメです。
定期的に巣がないかチェックする
どんなに対策をしていても、巣を作られてしまう場合もあります。巣は、大きくなればなるほど蜂の数が増えて駆除が難しくなるのが特徴。そこで、定期的に庭全体を見回り、巣が作られていないかをチェックしましょう。
庭木やベランダ、軒下、室外機周辺など、細かくチェックして巣が大きくなる前に発見するのが大切です。
もし、蜂の巣を発見したら早めに対応するのが必須!対処法を紹介しているので、合わせてご覧ください。
庭や庭木の蜂対策!【蜂が苦手なアイテムを駆使する方法】
基本的な予防策のほかに、蜂が苦手なアイテムを駆使した方法も取り入れるのもオススメです。
- オニヤンマのダミー
- 木酢液
- ハッカ油
- 燻煙剤
- ハーブ
家庭それぞれの環境に合わせて、安全な方法を実践してみましょう。
オニヤンマのダミー
日本最大級のトンボであるオニヤンマは、蜂の大敵。そんなオニヤンマのダミーを設置しておくと、蜂が寄り付きにくくなります。
オニヤンマのダミーは100円ショップなどでも手に入るので、手軽に実践できる点もメリットです。ただし、効果が出ない場合もあるため、ほかの予防策と併用すると良いでしょう。
木酢液
木炭を作る過程で出る煙を冷やして液体にした「木酢液(もくさくえき)」は、焦げたような独特なニオイが特徴です。蜂は火や煙が苦手なため、木酢液のニオイがする場所には寄り付きにくくなります。
木酢液は、1:1の割合で水で割り、ペットボトルに入れニオイを拡散させる形で使用します。スプレー散布も可能ですが、金属や紙面が変色する場合があるので注意しましょう。
ハッカ油
ハッカ油の爽快感を伴うニオイも、蜂予防に効果的です。木酢液よりも予防効果は低くなりますが、木酢液のニオイが苦手な方にはオススメです。
ハッカ油は、スプレーにして散布する方法が一般的。定期的に散布すれば予防効果が持続しやすくなります。また、ほかの害虫除けになるだけでなく、消毒や殺菌効果も見込めます。
燻煙剤
火や煙を嫌う蜂には、燻煙剤も効果的です。燻煙式の殺虫剤を使えば、蜂は寄り付かなくなるでしょう。
ただし、燻煙剤は閉鎖空間で使うのが基本。庭などの屋外では効果が薄くなります。
ハーブ
蜂が苦手なハーブのニオイを活用して、スプレーで散布する方法も良いでしょう。ハーブなら、人間にとっては心地よいニオイが多いため、リラックスできる庭の雰囲気を壊さずに予防できるのがメリットです。
ハーブのニオイを利用するなら、ペパーミントがオススメ。ハーブの中には、蜂が好むニオイもあるので注意しましょう。
庭や庭木に必須の蜂対策!寄せ付けにくい植物を植えるのもオススメ!
素敵な庭の雰囲気を邪魔せずさりげなく蜂対策をしたいなら、蜂を寄せ付けにくい植物を植える方法も良いでしょう。
植物 | 蜂対策に効果がある期間 |
---|---|
ペパーミント | 4~10月 |
シトロネラ | 4~10月 |
ユーカリ | 4~8月 |
タイム | 4~8月 |
マリーゴールド | 5~10月 |
ラベンダー | 5~7月 |
上記が蜂対策にオススメの植物ですが、1年中効果が持続するわけではありません。ほかの蜂対策と併用するのはもちろん、数種類の植物を植えると良いでしょう。
また、植物の中にはクロッカスやキョウチクトウなど、蜂が好む種類もある点も覚えておくと安心です。蜂が寄り付きやすい庭や庭木については、この後ご紹介します。
蜂対策が必要!蜂が寄ってくる庭や庭木の特徴とは?
蜂対策をするなら、蜂が好む環境になっていないかをチェックするのも大切です。
- 落ち葉や不要物が多く隠れ場所が多い
- 生ゴミや食べかすが多くエサに困らない
- 水源が近くにある
- 庭木が手入れされておらず巣が作りやすい
- 花や果樹、野菜が植えられている
上記で当てはまる項目が多いほど、蜂が寄ってきやすい庭だと言えます。しっかりと予防策を講じると良いでしょう。
また、以下の植物や庭木は蜂を寄せ付けやすいため注意が必要です。
- クロッカス
- キョウチクトウ
- ヤブガラシ
- ホソバヒイラギナンテン
- 野ばら
- 柳
- ブッドレア
- きゅうり
- かぼちゃ
特に、甘い香りがする植物や庭木は、蜂が寄り付きやすくなります。
庭や庭木の蜂対策はいつから始める?ベストな時期
蜂の対策をするなら、女王蜂が巣作りを始める4~5月にスタートするのがベストです。蜂は冬の間、女王蜂のみが冬眠し暖かくなると活動を始めます。女王蜂は、巣を作り始めると同時に卵を育て始め、徐々に働き蜂が誕生して増えていきます。
巣が大きくなればなるほど働き蜂の数は増え、6月以降には駆除が大変になるレベルまで数を増やすので注意しなければなりません。その後、夏の終わり頃からは新しい女王蜂が産まれ、蜂たちが狂暴になります。
蜂にはさまざまな種類がいますが、なかでもスズメバチやアシナガバチは毒性も攻撃性も高いため、とても危険です。刺されるとアナフィラキシーショックを起こす場合があるため、4~5月の早い段階で蜂対策を始めましょう。
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庭や庭木に蜂の巣を作られた際の対処法
庭や庭木で蜂の巣を発見したら、早めに駆除するのが大切です。なるべく近寄らずに状況を確認し、どうやって駆除するのかを決めましょう。
4~5月で巣がまだ小さければ、スプレーなどを使って自分での駆除もできるかもしれません。しかし、巣が15cm以上あったり閉鎖空間にあったり高所にあったりするなら、駆除作業の危険が高いため自分での駆除は避けるべきです。
特にスズメバチやアシナガバチは危険なので、プロの業者に駆除を依頼しましょう。
巣が小さくても、自分で駆除する際は刺される危険が高いため、無理せずプロに任せるのがオススメです。
庭や庭木の蜂対策は早めにスタート!こまめなチェックも必須!
庭木は定期的に剪定し、こまめに掃除や片付けをするのが、蜂対策の基本です。その上で、スプレーやトラップなどを使って、より蜂を寄せ付けにくい環境を整えましょう。
庭を清潔で安全な環境にするなら、消毒作業もオススメです。専門業者に相談して、大切な庭を守っていきましょう。
- 蜂が来ない庭にしたい
- ペットや子どもがいて蜂が心配…
- 安全な庭を維持したい!
蜂対策は継続的に!
業者の手も借りれば
安心度が高くなる!
庭・庭木の蜂対策に関するよくある質問
-
Q. 庭でできる蜂対策は?
A.庭でできる基本の蜂対策では、防虫ネットや虫よけスプレーなど簡単にできます。また、掃除をこまめにするなど巣を作らせない対策も必要です。
-
Q. 庭の蜂対策はいつから始めると良い?
A.庭の蜂対策を始める時期は、女王蜂が巣作りをスタートする4~5月がベストです。
-
Q. 庭に蜂の巣を作られたらどうすべき?
A.庭に蜂の巣を作られてしまったら、プロの業者へ依頼して駆除してもらいましょう。自分で駆除すると刺される危険があるので、プロに任せるのがベストです。