2024.11.07 2024.11.07
この記事では、ドライガーデンにおすすめの植物をまとめて紹介します。
王道で人気なのは「アカベ」「ユッカ」「サボテン」などですが、日本の気候に合う草花も上手に取り入れられると、メンテナンスもしやすいお庭が完成します。
記事後半では、プロ並みのクオリティを演出するレイアウトから、植物を選ぶときの注意点も解説。育てやすい植物をピックアップしながら、お洒落で手入れしやすいドライガーデンを目指しましょう!
目次
ドライガーデンにおすすめの植物【人気の品種一覧】
早速、ドライガーデンにおすすめの植物を順番に紹介していきます。耐寒性やサイズ感、特徴をまとめているので、選ぶときの参考にしてください。
アガベ系【王道】
アガベはドライガーデンの定番であり、多彩な品種が揃っています。耐寒性や成長速度が異なるため、設置する庭の広さや環境に応じて選ぶとよいでしょう。
耐寒性 | サイズ | 特徴 | |
---|---|---|---|
アガベ・パリー | -10℃〜-15℃ | 40cm〜1m | 青白い肌と美しいロゼット型のフォルム |
アガベ・オバティフォリア | -5℃〜-10℃ | 50cm〜1.5m | 成長が早く、庭に迫力を与える |
アガベ・アメリカーナ | -5℃前後 | 1.5m〜2m | 強健で成長が早く、日本でも広く普及 |
アガベ・フェロックス | -5℃前後 | 1.5m〜2m | 鋭い草姿が特徴で、迫力ある外観 |
アガベ・ストリクタ | -5℃〜-10℃ | 40cm〜60cm | ウニのような形状で密度の高い外観 |
アガベ・シャークスキン | -5℃〜-10℃ | 50cm〜90cm | 丸みを帯びた太い葉が美しい品種 |
アガベ・モンタナ | -5℃〜-10℃ | 70cm〜1m | 濃い緑と鋭いトゲが個性的 |
アガベ・アテナータ | 0℃前後 | 50cm〜1m | トゲが少なく、優雅なフォルム |
アガベ・ハクセンコウ | -5℃前後 | 40cm〜1m | 成長が早く、地下茎で子株が増える |
アガベは独特の葉の形状と耐久性で、ドライガーデンを彩り、エキゾチックな雰囲気を作り出します。選ぶ品種によって庭全体のデザインが変わるため、慎重に検討してください。
ユッカ系【人気品種】
ユッカは、その高さと存在感で庭にダイナミックな印象を与えます。耐寒性が高く、日本の気候でも育てやすい品種が揃っているため、初心者にもおすすめです。
耐寒性 | サイズ | 特徴 | |
---|---|---|---|
ユッカ・ロストラータ | -10℃ | 2m〜5m | 高さと存在感があり主役として最適 |
ユッカ・リギダ | -10℃ | 2m〜5m | 硬めの葉でワイルドな印象 |
ユッカ・フィリフェラ | -10℃ | 3m〜10m | 白いフィラメントが美しい大型ユッカ |
ユッカ・グロリオサ | -10℃〜-15℃ | 1.5m〜2m | 日本でもよく見かける生命力の強い品種 |
ユッカ・アロイフォリア | -5℃〜-10℃ | 3m〜5m | 幹が湾曲し、風格のある外観 |
ユッカ・ファクソニアーナ | -10℃ | 1.5m〜3m | 丈夫で希少価値が高い存在感ある品種 |
ユッカ・カルネロサーナ | -10℃ | 1.5m〜3m | 手に入りやすく、ファクソニアーナに似た外観 |
ユッカ・エレファンティペス | 0℃前後 | 2m〜6m | 象の足のような幹が特徴で初心者向け |
ユッカはメンテナンスがしやすく、耐寒性も高いので庭づくり初心者にも取り入れやすいです。庭の空間に高さと緑を加えるなら、ユッカ系の植物は外せない選択肢でしょう。
サボテン系【デザイン性高め】
サボテンをレイアウトすると、個性的な形状と成長パターンでデザイン性を高めてくれます。多種多様な品種があり、それぞれ異なる魅力を持っているため、庭の個性を際立たせたい方におすすめです。
耐寒性 | サイズ (成体) | 特徴 | |
---|---|---|---|
金鯱 | 0℃ 前後 | 50cm〜1m | 丸みを帯びた形状でドライガーデンの象徴 |
王冠竜 | -5℃ | 30〜40cm | 青いトーンの「ブルーバレル」として知られる |
柱サボテン | -5℃ (品種による) | 2〜5m (品種による) | 高さがあり、ブランチ状に成長する品種 |
サボテンは水やりの頻度が少なくて済むため、忙しい方や手間をかけずにおしゃれな庭を作りたい方にもおすすめです。
ヤシ系【迫力満点】
ヤシ系の植物は、圧倒的な存在感で庭全体を引き締める効果が期待できます。カリフォルニア風の雰囲気を取り入れたい方には特におすすめです。
耐寒性 | サイズ | 特徴 | |
---|---|---|---|
ココスヤシ | -10℃前後 | 5m〜10m | カリフォルニアスタイルで人気、街路樹としても見かける |
サバルヤシ | -10℃前後 | 10m〜15m | ウロコ状の幹が特徴で、大型で迫力ある外観 |
ワシントニアパーム | -5℃前後 | 10m〜20m | 大型の葉が広がるシルエットが魅力 |
ヤシ系の植物は庭に高さと動きを加え、リゾート感を演出してくれます。耐寒性の高い品種を選べば、日本の気候にも適応させやすくなるでしょう。
色付き草花7種【脇役におすすめ】
メインの植物に合わせ、庭に色と動きを加えるための草花も欠かせません。ここでは、ドライガーデンに適した色付き草花を厳選して紹介します。
耐寒性 | サイズ | 特徴 | |
---|---|---|---|
アガパンサス | -5℃前後 | 30cm〜1m | 夏に青い花を咲かせる、乾燥にも強い |
へメロカリス | -10℃前後 | 30cm〜80cm | 華やかな花が多く、夏に鮮やかに開花 |
ローズマリー | -10℃前後 | 50cm〜1m | 香りと花を楽しめ、料理にも使える |
ネリネ | 0℃前後 | 30cm〜50cm | 秋に咲く球根植物、花持ちが良い |
オステオスペルマム | 0℃前後 | 20cm〜50cm | 春と秋に開花し、鮮やかな色が特徴 |
マリーゴールド | 0℃前後 | 20cm〜50cm | オレンジと黄色の花が夏に映える |
ベラドンナリリー | -5℃前後 | 50cm〜1m | 秋に美しい花を咲かせ、庭に変化を与える |
色付き草花は庭の脇役として季節ごとの変化や潤いをもたらし、メインの植物とのコントラストを楽しめるはずです。
その他人気品種
ヤシ系や草花と共に、ドライガーデンに取り入れることで個性的な雰囲気を演出できる植物も紹介します。日本の気候に適応するものも多く、庭全体にまとまりを持たせやすくなるでしょう。
耐寒性 | サイズ | 特徴 | |
---|---|---|---|
グラスツリー | -5℃前後 | 1m〜2m | オーストラリア原産で憧れの高級植物 |
ソテツ | -5℃前後 | 3m〜5m | 日本各地で見られる、丈夫で人気の品種 >> ソテツのお手入れや剪定時期に関する詳細記事を読む |
オリーブ | -5℃前後 | 3m〜10m | シンボルツリーとしても人気、品種豊富 |
アカシア | -5℃前後 | 3m〜10m | ミモザとしても知られ、春に黄色い花を咲かせる |
これらの植物を組み合わせて、日本ならではの季節感や潤いを取り入れたドライガーデンを楽しんでください。庭づくりにオリジナリティを加えることで、より魅力的で居心地の良い空間を作り出せます。
さらに詳しく知りたい方はこちら
プランターで作るドライガーデンの魅力!自分で作る方法やおすすめの植物も紹介
2024.10.07 2024.10.07
ドライガーデンに植える植物のおすすめ購入先一覧
ドライガーデンの植物をどこで購入するかは、庭づくりの完成度や費用に大きな影響を与えます。初心者でも安心して購入できる方法から、上級者向けの入手先まで、選択肢は多岐にわたります。
ここでは、それぞれの特徴を踏まえたおすすめの購入先を紹介しますので、自分に合った方法で理想のドライガーデンを実現してみてください。
購入先 | 特徴 |
---|---|
園芸店・ホームセンター | アガベやユッカを取り扱う。特定の店舗では石などの関連資材も揃う。 |
造園業者 | 植物の販売を行っている場合があり、購入と施工を同時に依頼すればアフターケアや育て方の指導も受けられる。 |
生産者 | 生産者と直接つながると市場価格より安く購入できる場合があるが、輸入品が多いため出会える機会は限られる。 |
ネットショップ | 園芸店のオンラインショップ、楽天やAmazonなど多くのサイトで購入可能。信頼できるショップからの購入が大切。 |
SNS | InstagramやFacebookなどを通じての販売。交換やライブオークションで安く入手できるチャンスも。 |
フリマアプリ・オークション | メルカリやヤフオクなどでの購入も人気。クーポンや割引を利用するとさらにお得だが、評判の良い販売者を選ぶことが重要。 |
輸入(個人・共同) | 個人での輸入も可能だが、手数料が高くなるためSNSでコミュニティを作って共同輸入する方法が一般的。 |
植物イベント | 3〜5月にかけて各地で開催され、色々な植物を比較しながら購入できる場。通常よりも安く入手できることが多い。 |
上記の選択肢を参考に、理想のスタイルや庭の設計に合わせて適した購入先を選んでみてください。
ドライガーデンの植物選び【おすすめの決め方4つ】
ドライガーデンの植物選びでは、以下4つのポイントを押さえましょう。
- SNSなどで理想のドライガーデンを参考にする
- 成長後の植物サイズと庭の広さのバランスを考える
- 地域の気温や気候にあった植物を選ぶ
- 庭の日あたりを検討する
一つずつ解説します。
SNSなどで理想のドライガーデンを参考にする【デザイン・レイアウト】
まずは、InstagramやPinterestなどのSNSでドライガーデンのデザインやレイアウトを探してみましょう。
全体的なイメージを固めることで、色彩や形状、植物同士や構造物との組み合わせを具体的に計画できます。
統一感のある美しい庭を作るために、イメージを固めるのは大切なポイントです。
成長後の植物サイズと庭の広さのバランスを考える【デザイン・レイアウト】
植物は成長するとサイズが大きく変わるため、最終的な大きさを考慮して配置を決めるのが大切。植えるスペースに対し適切なサイズの植物を選ぶことで、過密やスペース不足を防げます。
また、成長スピードや根の深さも確認し、必要に応じて移植や剪定が可能か検討しましょう。
地域の気温や気候にあった植物を選ぶ【メンテナンス】
お住まいの地域の気候条件に適した植物を選べば、メンテナンスが容易になり植物も健康に育ちます。特に耐寒性は重要で、冬の寒さに耐えられるか確認が必要。
また、潮風や湿度などの環境要因も考慮し、適応力のある植物を選びましょう。
庭の日あたりを検討する【メンテナンス】
庭全体の日当たり状況を把握し、植物ごとの特徴に合わせて配置を決めましょう。日陰を好む植物と日向を好む植物を適切に配置することで、植物の健康を維持し、メンテナンスの手間を減らせます。
また、建物や他の植物による影の影響も考慮し、植える場所を慎重に選びましょう。
ドライガーデンの植物レイアウト3箇条【おすすめの配置や組合せ】
ドライガーデンをプロ並みのレイアウトで完成させるなら、ここで紹介するレイアウト3箇条を意識してみてください。見る人を魅了させること間違いなしです。
主役の植物を決める
まずは庭の中心となる主役の植物を選びます。アガベやユッカなど、存在感のある植物を配置することで、庭全体の印象が引き締まります。
主役を明確にすることで、他の植物とのバランスが取りやすくなります。
高さ・奥行きにメリハリをつける
次に、植物の高さや奥行きを考慮して配置します。背の高い植物を背景に、低い植物を手前に配置することで、立体感と深みが生まれます。
また、異なる高さの植物を組み合わせることで、視覚的なリズムが生まれ、庭の表情が豊かになるでしょう。
不等変三角形を演出する
最後に、不等辺三角形を意識した配置を取り入れましょう。植物を三角形の頂点に見立てて配置することで、自然な流れと動きを演出できます。
不等変三角形の配置は視線を誘導し、庭全体に調和をもたらしてくれるでしょう。
ドライガーデンづくりで植物を植えるときの注意点
ドライガーデンは耐乾性の高い植物を使うことで美しさを維持しやすいですが、適切な植え方をしないと植物が弱ったり枯れたりする原因にもなります。
以下のポイントを参考に、健康で長持ちするドライガーデンを作りましょう。
- 土を盛って地面より高く植える
- 根が痛んでいるときは植えない
- 水はけがよい土を使用する
- 状況によって薬剤・肥料を混ぜる
順番に見ていきます。
土を盛って地面より高く植える
ドライガーデンを作る際、土壌の水はけが悪い環境では植物を高めに植えましょう。地面より高く植える「高植え」により、排水性と通気性が向上します。高植えすることで、過剰な水分が植物の根を傷めません。
盛り土を使用したり、石で土留めを作ったりして、高さを出す工夫をすると良いでしょう。雨水が溜まるのを防ぐため、平坦な地面にただ穴を掘るだけではなく、全体の設計を考えて地面の高低をつけると効果的です。
根が痛んでいるときは植えない
植え付ける前に、植物の根の状態を確認しましょう。根が傷んでいる場合は、植え込む前に乾かしてから使用すると安全です。
傷ついた根は病原菌の侵入を招きやすく、腐敗の原因になります。そのため、植え付け時は根を極力触らずに、新しい白い根を保護するよう注意してください。
鉢植えの場合は根の整理が必要なケースもありますが、地植えの場合は触れずに植えるのが一般的です。
水はけがよい土を使用する
ドライガーデンの植物は、多湿に弱い品種が多いです。そのため、土の水はけが良いことは必須条件です。
元ある土を耕して土壌改良をするか、植え付ける場所だけを掘り、専用の土に入れ替える方法があります。庭全体を掘り起こして土を入れ替える方法は、広範囲で排水性を確保したいときに有効。
土の配合に関しては意見が分かれますが、真砂土や軽石、堆肥を組み合わせた配合が推奨されることが多いです。
状況によって薬剤・肥料を混ぜる
植え付けの際に、病害虫の予防や植物の栄養補給のために薬剤や化成肥料を使用するのも考慮しましょう。
殺虫剤としてオルトランやアドマイヤー、殺菌剤としてダコニールなどを土に混ぜ込むと、土壌の病原菌や害虫を防げます。
また、緩効性肥料を少量混ぜることで、長期にわたって植物に栄養を供給できます。ただし、使用時は必ず適切な用法・用量を守ってください。
ドライガーデンの植物はレイアウトや日当たりを意識して選ぼう
今回は、ドライガーデンにおすすめの植物をまとめて紹介しました。選び方やレイアウトのコツ、植えるときの注意点についてもお分かりいただけたかと思います。
好みの植物を植えるのが理想ですが、選ぶときは自宅のスペースや日当たりなども考慮しましょう。
「ドライガーデンのスペースを作りたい」「プロの造園業者に依頼したい」とお考えの方は、セーフリー掲載の専門業者に依頼してみましょう。庭木剪定・造園の専門業者が多数掲載しており、「草刈りだけ」「造園まるごと」など、状況に合わせて業者を選べます。
いくつか業者をピックアップしたら、見積もりして比較検討してみてください。
ドライガーデンのおすすめ植物に関するよくある質問
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Q. ドライガーデンに適した植物は?
A.アガベ、ユッカ、サボテン、ヤシなどの乾燥に強い植物が適しています。これらは耐寒性があり、日当たりの良い環境で育ちやすいです。
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Q. ドライガーデンを作る際の土壌の準備は?
A.水はけが良い土壌を作ることが重要です。真砂土や軽石を混ぜた土壌を使用し、必要に応じて堆肥を加えて改良します。土を盛り、高植えにすることで排水性と通気性を確保しましょう。
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Q. ドライガーデンの手入れはどの程度必要?
A.手入れは少なく済むのが特徴です。水やりは控えめで良く、雑草取りや剪定も他のガーデンスタイルに比べて少ないです。ただし、植物の種類によっては定期的な点検が必要でしょう。