2024.12.08 2024.12.08
この記事では、アカマツ(赤松)の剪定について徹底解説していきます。
和風な雰囲気が美しいアカマツは、「庭木の王様」として親しまれています。縁起物としても名高いアカマツですが、適切に剪定しないと、どんどん伸びて手入れが難しくなったり、強風で倒れたりする危険も。
ここでは、そんなアカマツの剪定に適した時期やお手入れ方法について詳しく解説します。記事後半では、剪定を成功させるためのコツもご紹介。ぜひ最後までご覧ください。
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目次
アカマツ(赤松)の剪定時期は?【年2回のお手入れシーズン】
アカマツは、年に2回、春と秋にお手入れします。それぞれの詳しい時期やお手入れ内容などを見てみましょう。
春
春は、4~5月にお手入れをします。「みどり摘み」というお手入れをして、自然な樹形の整える時期です。みどり摘みでは、不要な新芽を摘み取って量を調整します。
秋
秋は、10~1月がお手入れに適した時期。「もみ上げ」と「透かし剪定」により、葉や枝の量を調整します。
この作業により、全体的に日当たりや風通しを良くして、樹形を整えつつ生長を促します。また、害虫が付いたり病気が発生したりするのを抑制する効果もあります。
アカマツ(赤松)の剪定で用意すべきアイテム【お手入れ7つ道具】
アカマツを剪定するなら、ここでご紹介する7つの道具を用意しておきましょう。
- 剪定用手袋
- 作業服
- 剪定バサミ
- 庭木バサミ
- 剪定ノコギリ
- 癒合剤
- 三脚脚立
剪定用手袋には、松の葉などから手を保護する役目もあります。それだけでなく、アカマツは剪定すると松やにが出てきてベタベタするので、手が汚れるのも防いでくれます。
松やには服に付くと洗濯しても落ちないため、汚れても問題ない作業服を用意しておくのも大切です。
剪定でメイン使用する剪定バサミは手にフィットする使いやすいものを選び、細かい部分の作業用に庭木バサミも用意しておくと安心です。また、太めの枝を剪定する時に備えて剪定ノコギリもあると良いでしょう。切り口を保護する癒合剤も忘れずに準備しておく必要があります。
アカマツ(赤松)の剪定方法【欠かせない3つのお手入れ】
春と秋には、それぞれ時期に合わせて適切なお手入れをしていかなければなりません。
- みどり摘み
- もみ上げ
- 透かし剪定
それぞれの作業内容を、詳しく見ていきましょう。
みどり摘み
4~5月のお手入れである「みどり摘み」では、新芽を摘み取る作業です。一ヶ所から数本伸びてくる新芽のうち、新芽2本が「V」の字になるように残し、ほかを摘み取ります。
- 中央部分の長い新芽
- 「V」字以外の部分にある新芽
上記を中心に剪定し、一ヶ所あたり新芽が2~3本になるように調整します。
新芽は、付け根から手で摘み取るのがポイントです。手では摘み取れない場合は、剪定バサミを使って問題ありません。
「V」の字に残した2本の新芽についても、半分くらいの長さに切っておきます。これらの作業によって、新芽がさまざまな方向に延びるのを抑制し、自然な樹形に整えられます。
もみ上げ
10~1月に実施する「もみ上げ」は、葉の量を減らしていく作業です。古い葉や不要な葉を、手でしごき取っていきます。ポイントは、枝先の5~6対の葉を残し、それ以外の下部分の葉は取っておくことです。
葉を取る際は、葉が流れている向きに沿って取ります。逆方向に取ると皮まで剥がれてしまうので注意しましょう。
透かし剪定
「透かし剪定」も、10~1月にもみ上げと合わせて行います。不要な枝を剪定し、全体的に日当たりや風通しを良くする作業です。
- 混み合っている枝
- 交差している枝
- 枯れている枝
- 弱っている枝
- 上に伸び捨ている枝
- 幹に向かって伸びている枝
上記など、樹形を乱す枝を中心に剪定しましょう。
アカマツ(赤松)の剪定を成功させるコツ4つ
アカマツの剪定を成功させるために覚えておきたいのは、下記4つです。
- 剪定前に仕上がりをイメージしておく
- 上から下、奥から手前に剪定する
- 葉は手で剪定する
- 刈り込みはしない
アカマツの美しい姿を維持するために、それぞれチェックしておきましょう。
剪定前に仕上がりをイメージしておく
剪定を始める前に、どのような樹形に仕上げたいのか、イメージをある程度決めておきましょう。お手入れの途中も、何度か遠目から樹形をチェックしていくと理想の仕上がりに近付きやすくなります。
上から下、奥から手前に剪定する
お手入れは、上から下、奥から手前に進めていきます。ただし、脚立を立てる際に剪定する必要がある枝などは、先に切っても問題ありません。
アカマツの剪定は細かく、時間がかかるもの。1日で終わらない場合も多いため、無理せず複数の日に分けて進めていくのがオススメです。
葉は手で剪定する
葉は、できるだけ手で剪定します。剪定バサミを使うと樹形が乱れる原因になりやすいため、注意しましょう。
ただし、アカマツの葉は尖っているため、必ず剪定用手袋を着用し、ケガしないようにするのも重要です。
刈り込みはしない
刈り込みバサミを使って剪定して樹形を整える「刈り込み」は、アカマツを弱らせる原因になります。刈り込んでしまうと、樹形が乱れたり樹木そのものが弱ってしまったりするので注意しましょう。
アカマツ(赤松)剪定時の2つの注意点
アカマツの剪定で注意したいことも2つあります。
- 松やにで汚れるので服装に気をつける
- 強剪定すると枯れることがある
それぞれの内容を、ご紹介していきます。
松やにで汚れるので服装に気をつける
アカマツ剪定時には、松やに対策が必須です。松やには洗濯しても落ちないので、作業服を着用したり、汚れても良い服装で作業したりする必要があります。
また、松の葉でケガをしないよう、長袖長ズボンで肌を守るのも大切です。
強剪定すると枯れることがある
萌芽力が弱いアカマツは、枝を多く切ったり幹を切ったりする強い剪定をすると弱ってしまいます。場合によっては枯れてしまうこともあるため、注意しなければなりません。
樹形を整えたり樹高を調整したりするための強めの剪定をしたいなら、プロに相談してみるのが良いでしょう。
アカマツ(赤松)の剪定は業者依頼がおすすめ!【メリットと費用相場】
庭木職人の世界では「松が扱えるようになったら一人前」と言われているほど、アカマツのお手入れは簡単ではありません。日光を好むアカマツは、全体的に日当たりを良くしておかないと枯れてしまうためです。また、作業が細かく手間がかかり、樹形を整えるのは難しい点も特徴です。
そこで、アカマツの剪定はプロの業者へ依頼するのがオススメ。
- 手間がかかる作業をすべて任せられる
- 美しい樹形に整えてもらえる
- アカマツを弱らせる心配がない
- 葉でケガをするリスクがない
- 松やにで汚れない
- 高所作業での転倒リスクがない
業者依頼のメリットは多数ありますが、主に上記が挙げられます。庭のアカマツを手間なく楽しむためには、プロの手を借りる方法も検討すると良いでしょう。
アカマツの剪定にかかる費用相場
アカマツの剪定には技術と時間が必要なので一般的な庭木よりも費用が高めです。
日当制の業者の場合、15,000~30,000円が相場です。アカマツの大きさや剪定地域、職人の技量などにより費用は変動します。
一方で、単価制の業者では、アカマツの大きさによって費用相場が変わります。
- 1~2m:5,000~10,000円
- 2~3m:10,000~20,000円
- 3~4m:20,000~30,000円
- 4m~:30,000円~
ただし、あまりにも横に幅広くなっているアカマツは、上記よりも高くなる場合があります。アカマツの状況により費用は変動するので、まずは見積もりを取ってみるのがオススメです。
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アカマツ(赤松)の剪定は業者にお任せ!【お手入れ時期・頻度などの相談も】
アカマツは年に2回、こまめにお手入れすると美しさを維持しやすいです。お手入れの際は汚れても良い服装で、仕上がりをイメージしてから作業しましょう。
「お手入れの手間を減らしたい」「大きく伸びすぎてお手入れが難しい」などのケースでは、専門の業者へ剪定を依頼するのがオススメです。
アカマツの剪定を依頼できる業者を探すなら、セーフリーをご利用ください。自宅近くの業者を簡単に検索でき、相見積もりも取りやすくなっています。
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アカマツ(赤松)の剪定・お手入れに関するよくある質問
-
Q. アカマツの剪定時期はいつがベスト?
A.アカマツの剪定時期は、春4~5月と秋10~1月がベストです。
-
Q. アカマツの剪定でみどり摘みをする時期はいつ?
A.アカマツの剪定でみどり摘みをする時期は、4~5月です。
-
Q. アカマツ剪定時のコツは?
A.アカマツ剪定時のコツは、下記4点です。
・剪定前に仕上がりをイメージしておく
・上から下、奥から手前に剪定する
・葉は手で剪定する
・刈り込みはしない