剪定が必要なシマトネリコ

シマトネリコの剪定方法を徹底解説!適した時期やお手入れのコツもご紹介!

2024.09.05 2024.09.05

この記事では、シマトネリコの剪定について徹底解説していきます。

成長が早いシマトネリコは、定期的に剪定して大きさを調整したり、樹木の形を整えたりしなければなりません。剪定により風通しが良くなれば、病害虫の発生を抑えることにもつながります。

記事後半では、上手に仕上げるコツや注意点も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

シマトネリコの剪定・お手入れ方法【基本|樹形を整える】

剪定する予定のシマトネリコ

まずは、基本的な「樹形を整える」ための剪定方法についてご紹介します。剪定に必要なアイテムもご紹介するので、剪定手順とあわせてチェックしておきましょう。

剪定に必要なアイテム

シマトネリコを剪定するなら、下記のアイテムをそろえましょう。

  • 剪定用手袋
  • 剪定バサミ
  • 高枝切りバサミ
  • 剪定ノコギリ
  • 脚立
  • 癒合材

作業中のケガを防ぐため、長袖長ズボンを着用し、剪定用手袋も忘れずに使うのが大切です。

高所作業が多くなりがちなシマトネリコの剪定では、高枝切りバサミが大活躍します。剪定バサミや剪定ノコギリは、太めの枝にも対応できるタイプを選びましょう。

脚立を使って、高所で剪定ノコギリを使う際は、転倒しないよう脚立を押さえてもらうと安心です。また、切り口から病原菌が入らないよう、癒合材も必ず用意しておきましょう。

剪定手順

シマトネリコのしなやかな枝を活かすためには、間引き剪定が基本です。

  1. 不要な枝を切る
  2. 大きさを整える
  3. 量を整える
  4. 切り口に癒合材を塗る

まずは、不要な枝を剪定します。

  • 古い枝
  • 枯れている枝
  • 下向きの枝
  • 内側向きの枝
  • 伸びすぎている枝

上記は、不要な枝として切っていきましょう。また、枝が密集している部分も、バランスよく剪定すると風通しが良くなります

次に、理想の大きさに整えます。

高さの希望がない場合は、メンテナンスに手間がかかりすぎない2~3mほどを目安にすると良いでしょう。

最後に、全体的な量を調節して樹形を整えます。逆ハの字になるよう調節すると、整いやすくなります。全体的なバランスは、少し離れた場所から見てみると分かりやすいです。

剪定が終わったら、切り口に癒合材を塗って完了です。

シマトネリコの剪定に適した時期

シマトネリコは、3~7月の剪定がおすすめです。なかでも、3月中旬ごろは剪定に最適な時期。古い葉が落ちる4~5月前に剪定することで、落ち葉の量を減らせます。

シマトネリコは1年に50~60cm伸びるとされ、1年に1度の剪定では間に合わない場合も多いです。年に何回か手入れをするなら、12~2月の寒い時期を避けると安心です。

7月下旬から8月に開花するので、花を楽しむなら6~8月の剪定は避けましょう。

【シマトネリコの剪定】大きくなりすぎたら根元から切る?

剪定しなければならないシマトネリコ

理想よりもシマトネリコが大きくなりすぎてしまったら、3~5月に強剪定しましょう。全体的なバランスを見ながら、太い枝の根元から切り落とします。寒い時期を避けて剪定すれば、枯れるリスクも少なくなります。

大きくなりすぎて、高さを抑えたい場合は、「芯止め」も有効です。芯止めでは、メインの幹の先端を、希望する高さで剪定します。切り口に癒合剤をぬったら、全体的なバランスを見ながら枝を剪定しましょう。

芯止めも、寒い時期を避けて作業するのがポイントです。

【シマトネリコの剪定】木を大きくしたい場合

木を大きくしたいなら、「切り戻し」剪定が必要です。切り戻しは伸びた枝を途中で切る剪定方法で、弱剪定と強剪定の2種類があります。

弱剪定は枝先だけを短く剪定するため、シマトネリコへの負担が小さいです。細い枝がゆっくりと伸びていくのが弱剪定の特徴で、花つきや実つきを良くする効果もあります。

一方、強剪定では太い枝を根元近くから剪定します。シマトネリコへの負担が大きいため太い枝が早く伸びますが、全体的にコンパクトにまとめる効果もあります。

弱剪定と強剪定を使い分けて、バランス良く木を伸ばしていきましょう。

【シマトネリコの剪定】株立ちを整える方法

株立ちを整えるなら、温かい春に、下記の手順で進めましょう。

  1. 一番太い幹を確認する
  2. 太い幹を囲うようにまわりの幹が位置するように剪定する
  3. 幹の根元付近の枝と、一番太い幹向きに伸びている枝を剪定する

幹が見えるように根元3分の1あたりの枝を切ると、スッキリとした印象に仕上がります。幹は3~4本を目安にし、多すぎる場合は1本を根元から切ってしまう方法も有効です。

シマトネリコ剪定・お手入れを成功させるコツ

シマトネリコの剪定を成功させるコツは、下記です。

  • 数年に1回は高さを調節する
  • 遠くから見た時に、逆ハの字や楕円形になるように整える
  • 剪定後に残った枝は、太さがそろうようにする
  • 根元の枝は切り落とす

剪定しないとどんどん生長するシマトネリコは、定期的に高さを調節する必要があります。また、剪定の際は、理想とする樹形をイメージして整えることが成功のコツです。

剪定する時には、残った枝の太さがそろうようにするとベスト。枝の勢いがそろうので、美しく仕上がります。

また、根元の枝を切ることで、全体的にスッキリとした印象に剪定できます。

シマトネリコの剪定・お手入れ時の注意点【失敗例も】

シマトネリコ剪定時の注意点

最後に、注意点もチェックしておきましょう。

  • 道具は清潔にしておく
  • 枝を切りすぎない
  • 剪定したら必ず癒合剤を塗る

これらを忘れてしまうと、木が病気になったり枯れてしまったりすることがあるので、しっかり確認しておきましょう。

道具は清潔にしておく

剪定バサミなどの道具は、使用前に手入れして、清潔な状態にしておきます。汚れやサビが付いた道具を使うと、切り口から病原菌が入ったり、傷が付いたりする危険があります。

また、万が一ケガをした場合、傷が悪化するリスクもあるため、十分な注意が必要です。

枝を切りすぎない

どのような目的の剪定でも、必要以上に枝を切りすぎると木に大きな負担をかけてしまいます。強剪定では枝を多く落としますが、それでも必要以上の剪定は避けるべきです。

木に大きな負担がかかると、光合成がうまくできなくなりシマトネリコが弱ってしまいます。病気になりやすくなるリスクもあるので、むやみやたらに切るのではなく、目的に合わせて計画的に剪定しましょう。

剪定したら必ず癒合剤を塗る

剪定後は、切り口に必ず癒合剤を塗ります。切り口を保護し、病原菌の侵入を防ぐためです。また、塗ることでシマトネリコの治癒力をサポートし、木が弱るのも防ぎやすくなります。

剪定したら、最後に一手間かけてシマトネリコを大切に育てていきましょう。

シマトネリコの剪定は目的に合わせて最適な時期にお手入れを!

シマトネリコは寒さに弱いため、適した時期に正しい方法で剪定しなければなりません。樹形を整えつつ大きく育てるためにも、定期的にお手入れをしていきましょう。

大きくなりすぎて剪定が難しかったり剪定に不安があったりするなら、プロに依頼して美しく仕上げてもらうのがベストです。シマトネリコは成長が早いため、定期的にプロに依頼すると美しい樹形を維持しやすくなります。

シマトネリコの剪定を請け負う業者は、セーフリーに多く掲載されています。掲載されている業者を簡単に比較できるので、比較検討して希望条件に合う1社を見つけやすい環境が整っているのが特徴です。

セーフリーを活用して剪定業者を見つけ、庭のシマトネリコをより美しく育てていきましょう。

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シマトネリコの剪定方法を徹底解説!適した時期やお手入れのコツもご紹介!のよくある質問

  • Q. シマトネリコ剪定時のよくある失敗は?

    寒い時期に剪定して枯れてしまったり、枝を必要以上に切りすぎて木が弱ってしまったりする失敗があります。

  • Q. シマトネリコの剪定時期はいつがベスト?

    シマトネリコは、3~7月の剪定がベストです。

  • Q. シマトネリコ剪定を成功させるコツは?

    シマトネリコの剪定を成功させるためには、下記のコツを押さえておきましょう。

    ・数年に1回は高さを調節する
    ・遠くから見た時に、逆ハの字や楕円形になるように整える
    ・剪定後に残った枝は、太さがそろうようにする
    ・根元の枝は切り落とす

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