2024.12.08 2024.12.08
この記事では、庭木の雪対策について徹底解説していきます。
大切な庭木を雪から守るためには、適した方法で雪対策をしなければなりません。雪対策として有効な「冬囲い」にもいくつか種類があり、対策を施す庭木に合った囲い方を選択することが重要です。
記事後半では、本格的な冬前に揃えておきたい寒さ対策グッズや、冬囲いを業者依頼した場合の費用相場もご紹介。冬場の寒さから庭木を守る準備をされている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
庭木に雪対策が必要な理由3つ【冬囲いの役割とは?】
気温が下がり雪が降る前に、庭木には雪対策をしておかなければなりません。庭木への雪対策は「冬囲い」と呼ばれる方法が有効です。
ちなみに、冬囲いと似た言葉に「雪囲い」があります。雪囲いは、家や建物を雪から守るための対策のことを指す言葉なので、冬囲いとは少し意味合いが異なります。
冬囲いが必要な理由には、下記3つが挙げられます。
- 雪の重みで倒れたり折れたりする
- 寒さで枯れてしまう
- 寒そうな木がみすぼらしく見られるケースもある
それぞれについて、詳しく見てみましょう。
雪の重みで倒れたり折れたりする
水分を多く含む雪は、降り積もるととても重く、庭木の枝が曲がったり折れたりします。雪の重みで倒れてしまうケースもあるため、庭木を守るためには対策が必須です。
寒さで枯れてしまう
庭木の多くは暖かい気候を好むため、寒さで枯れてしまう場合があります。雪が降る時期は気温がグッと下がるだけでなく、冷たい風が吹きつける日もあるでしょう。寒さから庭木を守って寿命を縮めないためには、冬囲いでの対策が必要です。
寒そうな木がみすぼらしく見られるケースもある
雪が降る季節には葉が落ちる庭木も多く、一見みすぼらしくなってしまうケースもあります。冬囲いは、冬で寂しい見た目になった庭木を美しく見せる効果もあるのです。
たとえば、石川県の「兼六園」や北海道の「中島公園」など、冬囲いが冬の風物詩として美しい景観になることもあります。
庭木の雪対策「冬囲い」に必要な道具3選
庭木への雪対策である「冬囲い」をするためには、必要な道具が3つあります。
- ロープ
- 囲う資材
- マルチング資材
雪が降る前に準備して、早めに対策できるようにしておきましょう。
ロープ
雪の重みに負けない、丈夫なロープを用意します。さまざまなロープがあるので、適切なものを選びましょう。
種類 | 素材 | 特徴 |
---|---|---|
ポリプロピレンロープ | 合成繊維 | 表面がツルツルしていて、軽量 |
荒縄(あらなわ) | わら | 庭木を傷めにくく、外観が美しい。ただし、使えるのは1シーズンのみ |
棕櫚縄(しゅろなわ) | ヤシ | 細いが、強度が高く腐食しにくい |
初めて冬囲いをするなら、ポリプロピレンロープがオススメです。
囲う資材
庭木のまわりを囲う資材は、わらなどがイメージされやすいですが、さまざまな種類があります。
種類 | 素材 | 特徴 |
---|---|---|
こも(マコモやわらを粗く編んだもの) | マコモや、わら | 見た目が美しく、日本庭園で良く使われる |
麻布(まふ) | 麻 | 腐食後は土に還るため、処理がラク。必要な大きさにカットして使える |
冬囲いネット | 化学繊維 | 腐食しにくく扱いやすい |
冬囲いネットは安価で手に入り使いやすいので、初めての冬囲いに良いでしょう。
マルチング資材
地面が凍ってしまう地域では、庭木そのものだけでなく、土にも対策が必要な場合があります。土への対策を「マルチング」と呼び、主な資材は「わら」や「たい肥」です。庭木の根元にわらを敷き詰めるなどして、土が乾燥するのを防ぎます。
庭木の雪対策「冬囲い」は4種類!やり方と選び方を解説
冬囲いには、主に下記4つの種類があります。
- 縄巻き
- 竹囲い
- 雪吊り
- こも巻き
それぞれで特徴が違うため、庭木によって適切な方法を選びましょう。
縄巻き
縄巻きは、手軽にできる冬囲い。枝が細くて柔らかい、ツツジなどの低めの木への冬囲いとして有効です。
- 枝を幹に近付け、まとめて縄で縛る
- 下から上へ、2~3ヶ所縛る
シンプルな方法ですが、巻く時は枝が折れないよう注意しましょう。
まっすぐになるよう、縛る位置をそろえるのがポイントです。
竹囲い
苗木や小さめの庭木には、竹囲いが良いでしょう。
- 枝をまとめ、縄で縛る
- 庭木のまわりを囲むようにして支柱を3本ほど立てる
- 支柱の上部先端を中央でまとめて縄で結ぶ
- 支柱のまわりに縄を巻き付ける
支柱は、直径30cmほどなら3本で正三角形になるよう配置します。それ以上の大きさなら、4本で正方形にしましょう。
支柱のまわりの縄は、下から上へ、予想される積雪量より高い位置まで巻くと効果的です。ただし、高すぎると風で折れてしまう危険があるので、適度な高さを見極めるのが大切です。
雪吊り
松やイチイなど、枝が硬く樹高が高い庭木には、雪吊りが適しています。特に、雪が多く振る地域では雪吊りが効果的です。
- 樹高よりも高い支柱の上部先端に、吊り縄を複数本結び付け放射状にする
- 支柱を主幹に沿わせて立てる
- 吊り縄を、枝にくくり付ける
雪吊りは、樹高の1.5倍ほどの支柱を1本使用します。吊り縄は、枝を支えられるよう、ピンと張って設置すると効果的です。
外観が美しい雪吊りは、兼六園でも施されることでも知られています。ただし、雪吊りは高い技術が必要なので、プロによる施工が多いです。
こも巻き
こも巻きとは、わらなどで編んだ「こも」を巻く方法。竹囲いしたまわりにこもを巻きます。寒さが苦手なバラや、移植から1年未満の庭木にオススメの方法です。
こも巻きは、もともと害虫駆除のための対策です。松などには、幹にそのまま巻き、害虫である幼虫を防ぐ効果もあるとされています。
庭木の雪対策「冬囲い」の費用相場【業者依頼の料金は高い?】
庭木の冬囲いは、プロの業者へ依頼するのもオススメです。1本あたりの費用相場を見てみましょう。
縄巻き | ~2m:300円ほど 2m~:300~600円ほど |
---|---|
竹囲い | ~2m:700~800円ほど 2m~:1,000~2,000円ほど |
雪吊り | ~3m:5,000~6,000円ほど ~5m:8,000~9,000円ほど ~7m:11,000~12,000円ほど |
こも巻きを実施する場合は、別途料金が発生します。また、庭木の状況によって費用は変動するため、雪対策を考えている場合は、まず相談してみると良いでしょう。
冬囲いだけでなく、庭木の定期的なお手入れもプロの業者へ依頼すると便利です。特に樹高が高く剪定作業のリスクが大きい庭木や、こまめなお手入れが必要な生垣、芝刈りなどは業者の定期利用がオススメです。
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庭木の雪対策は早めに!冬囲いはプロにお任せを!
大切な庭木を雪の重みや寒さから守るために必須の雪対策では、適切な種類の冬囲いを実施する必要があります。雪が降る前に対策をして、厳しい冬を乗り切りましょう。
「きちんと冬囲いできるか不安」「対策している時間がない」などという場合には、プロの手を借りるのもオススメ。的確にしっかりと対策してもらえるので、安心できる点も魅力です。
庭木の雪対策を業者へ依頼する際は、セーフリーで依頼先を見つけてみてください。自宅の近くの業者を見つけやすく、複数の業者から比較検討もしやすくなっています。
セーフリーを活用して、来年も庭木を楽しめるように対策していきましょう。
- どの雪対策が適切?
- 庭木以外のお庭の手入れもお任せしたい!
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まずはプロに相談を。
庭の雪対策に関するよくある質問
-
Q. 庭木に雪対策が必要な理由は?
A.庭木に雪対策が必要な理由は、下記の3つです。
・雪の重みで倒れたり折れたりする
・寒さで枯れてしまう
・寒そうな木がみすぼらしく見られるケースもある -
Q. 庭木の雪対策で冬囲いをする方法は?
A.庭木の雪対策で冬囲いをするなら、下記適切な方法を選びます。
・枝をまとめて縛るだけの「縄巻き」
・支柱を複数本立てて囲う「竹囲い」
・1本の支柱から吊り縄を放射状に配置する「雪吊り」
・竹囲いのまわりにこもを巻く「こも巻き」 -
Q. 庭木の冬囲いを業者依頼した場合の費用相場は?
A.庭木の冬囲いを業者依頼した場合の1本あたりの費用相場は、縄巻きで300~600円ほど、竹囲いで700~2,000円ほど、雪吊りで5,000~12,000円ほどです。庭木の状況により異なるため、まずは見積もりを取ってみましょう。