カビ臭いエアコンを掃除する清掃員

富士通「ノクリア(nocria)」の掃除方法【お手入れの手順やエアコンクリーニングの活用方法も解説】

2024.06.07 2024.06.07

 

この記事では、富士通ゼネラルのエアコン「ノクリア(nocria)」を自分で掃除する手順や頻度について徹底解説します。

ノクリアといえば、エアコン内部のカビ発生を抑えてくれる熱交換加熱除菌が特徴。とはいえ、掃除が要らないというわけではなく、エアコンを清潔に保つには定期的なお手入れや点検が欠かせません。

「どの部分がお手入れができるのか」
「エアコンクリーニング業者の依頼は必要なのか」

といった疑問も本記事で解決します。お掃除機能付きのノクリアについても解説しているので、ぜひお手入れの際にご活用ください。

 

お掃除前に確認!ノクリア(nocria)シリーズのグレード別機能

富士通エアコンノクリアのグレード別にお掃除機能を紹介

富士通ゼネラルのエアコンノクリアは全部で8種類。

ノクリアに搭載されている「フィルター自動おそうじ機能」は、実は富士通ゼネラルが世界初です。その他にも、エアコンをきれいにするお掃除機能について表にまとめました。

機能 お掃除機能の有無 まるごとクリーンタイマー・カビ抑制タイマーの有無 加熱除菌
プレミアムモデルX
ハイグレードモデルZ
省エネ新基準クリアモデルW
省エネ薄型モデルV
Wモデル:〇
Vモデル:✕
スリムモデルD
コンパクトモデルC
Dモデル:〇
Cモデル:✕
極暖ノクリアZN・DN ZNモデル:〇
DNモデル:✕
ZNモデル:〇
DNモデル:✕

全シリーズに搭載されている「熱交換器の加熱除菌機能」は、富士通ゼネラルのエアコンの大きな特徴と言えるでしょう。ノクリアのお掃除機能の詳細は、後半「ノクリア(nocria)のお掃除に役立つ4つの機能」で解説しますので、このまま読み進めてみてください。

ノクリア(nocria)のパーツ別お手入れ【お掃除機能付きモデルでも必須!適切な頻度も】

ノクリアのフィルター掃除をする女性

ノクリアは、自動でフィルターをお掃除する機能やクリーン内部の機能がありますが、定期的なお手入れは必要です。

おそうじ機能がないエアコンと比べると、お手入れの頻度や手間は異なりますが、それでもすべてのホコリや汚れを除去することはできません。また、使用する頻度や人が集まりやすい場所などは自然と、ホコリがたまりやすくなります。

【お手入れ可能な場所】
目に見える範囲
【お手入れが難しい場所】
エアコン内部
  • エアフィルター
  • ダストボックス
  • エアコン本体や上下風向板など
  • 熱交換器
  • 送風ファンなど

部分ごとにお手入れ手順と頻度を紹介します。

エアフィルター・サイドファンフィルター

エアフィルターは室内の空気中にあるホコリや塵などをキャッチする部分で、細かい網目状になっています。

一方、サイドファンとはノクリアXモデルに搭載されている、エアコン本体の横側にあるファンのことです。サイドファンからも屋内の空気を吸ってエアコンの風を排出しています。サイドファンのフィルターも取り外して、エアフィルターと同様のお手入れができます。なお、取り外しのできないサイドファンフィルターの場合は、エアコンクリーニング業者への依頼が必要です。

エアフィルターのお手入れは、お掃除機能なしであれば2週間に1回程度(サイドファンフィルターは自動そうじ機能がないため、2週間に1回程度の掃除が必要)。

お掃除機能付きならフィルター掃除はあまり必要ありませんが、ホコリや汚れが目立ってきたらとってあげましょう。お手入れの手順は同じです。

  1. 電源プラグを抜いて、前面パネルを開く
  2. エアフィルターを取り外す
  3. 掃除機で吸い取るか、水洗いします
  4. 汚れがひどいときは、中性洗剤を薄めたぬるま湯(40℃くらい)で洗う
  5. 水きりしたら、日陰でよく干す
  6. エアフィルターをセットしたら電源プラグを差しこむ

お掃除機能付きのノクリアの場合、購入時よりエアコン運転停止後、自動でフィルターを掃除する設定です。フィルターおそうじ動作時間は約7分。フィルターおそうじ中は、エアコン本体のクリーンランプ(黄)が点灯します。

自分で、環境や使用状況に応じて変更が可能ですし、フィルターおそうじを自動で動かないように設定もできます。

【エアフィルターの自動掃除設定の変更】

  • 短め:およそ3日に1回
  • 標準:5日に1回
  • 長め:8日に1回
  • 切:自動おそうじの停止

お掃除機能付きノクリアは、自動おそうじ機能を活用しながら、お手入れの手間や頻度を調整しましょう。

ダストボックス

自動のお掃除機能付きのノクリアであれば、ホコリを回収するダストボックスが付いています。

お掃除の目安は、エアコン本体のクリーンランプ(星マーク)が黄色に点滅(10秒に1回ほど)したら、です。1年に1回ほどでダストボックスのホコリを捨ててください。

  1. 電源プラグを抜く
  2. パネルを開き、ロックを解除しダストボックスを引き抜く
  3. ダストボックスのカバーを開き、ホコリを掃除機で吸い取る
  4. ブラシは歯ブラシなどで軽くこすって取り除く
  5. 汚れがひどいときは水洗いか、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗う
  6. 水きりをし、やわらかい布で拭きとる
  7. 日陰干しをし、乾いたらセット

エアフィルターと一緒にお手入れするとよいでしょう。

プラズマ空清(プラズマクリーン)ユニット

プラズマクリーンとは、エアフィルターで通り抜けたウィルスや小さな物質を静電気の力で集めて、抑制する機能です。カビや細菌、たばこの煙やPM2.5にも対応しています。エアコンの左側にセットされており、取り外してお手入れできます。
お手入れのサインは、エアコン本体のクリーンランプが10秒に1回点滅したらです(ダストボックスのお手入れサインと同様)。

  1. 前面パネルを開き、プラズマク空清ユニットを外す
  2. ぬるま湯に約10~15分つけ置き
  3. 汚れがひどいときは、薄めた台所洗剤を入れたぬるま湯につけ置き
  4. 流水ですすぎ、日陰で十分乾かす

プラズマ空清ユニットは分解したり、棒状のもので内部を洗ったりしないようにしましょう。

エアコン本体や上下風向板

上下風向板はフラップやルーバーとも呼ばれ、風の吹き出し口に付いているハネのことです。エアコン本体は表面のパネルや上部にホコリや汚れが溜まりやすいので、汚れが気になったらお手入れしましょう。

  1. 電源プラグを抜く
  2. 本体や上下風向板を水やぬるま湯を含ませた布で拭く
  3. 乾いた布で水分を拭き取る

あまり強くこすると、ハネの部分が破損する恐れがあるので、丁寧に拭き取りましょう。
また、アルコールやベンジンなどは使用すると、エアコンを傷める原因になります。

シーズン前後は定期運転や点検も

エアコン使用の前後やエアコンを1カ月以上使用しない時は、次のような手入れや点検を行いましょう。

  • 晴れた日に半日送風運転する
  • 正常運転するかどうか定期的に確認

ひと手間かけるだけで、エアコン内を乾燥させて清潔に保てたり、使用前の故障に気づけたりします。定期的にプロの点検も行うとより安心です。

お手入れの際の注意点

お手入れの際は以下の点に注意して、正しくお手入れしましょう。

  • 部品をゴシゴシこすったり、無理な力を加えたりせず、やさしくお手入れする
  • 40℃以上のお湯は使わない
  • 洗剤は台所洗剤のような中性洗剤のみを使用
  • タワシのような堅いものや磨き粉などは使用しない
  • 乾燥は軽く乾拭きして、日陰で干す
  • 直射日光やドライヤー使用は厳禁
  • 乾燥はしっかりと濡れていると故障の原因に
  • 熱交換器(フィルター裏にある網目状の金属パーツ)は触らない

いずれも、部品の破損やエアコンの機能の故障に繋がります。水漏れを起こすとカビが繁殖し、漏電の恐れもあるため、十分注意しましょう。

ノクリア(nocria)のお掃除に役立つ4つの機能

ノクリアのお掃除機能を詳しく紹介

ノクリアには便利な4つのお掃除機能が付いています。

フィルター自動おそうじ

エアフィルターを自動で清掃する機能です。

エアコンが運転停止すると、自動で清掃して、たまったホコリをダストボックスに回収します。おそうじ機能は、エアフィルターが回転し、2つのブラシでホコリをかき取る仕組みです。

また、エアフィルター自体に防カビ・抗菌加工がされているため、通常よりもホコリが付きにくくなっています。

加熱除菌

「加熱除菌」とは、エアコンの冷房や送風運転で発生する水滴で、ホコリや汚れを洗い流した後、熱交換器を55℃以上に加熱して、カビや細菌を除去する機能です。

カビは高温のお湯に弱く、10分程度加熱すると効果があります。そのため、加熱除菌では55℃以上に加熱し、最大35分~最大70分運転します。加熱除菌は3日に1回程度を目安に運転しましょう。

熱交換器自体にも、抗菌・防カビのコーティング加工があり、汚れを落としやすくなっています。

カビ抑制タイマー

カビ抑制タイマーとは、部屋の温湿度を監視して、カビの生えやすい条件になったら、1日1回自動でカビ抑制運転を開始する機能です。カビを検知した場合は、52℃以上で10分間加熱するなどを自動で行います。

カビの発生しやすい送風路・風向板にも防カビを施し、カビを徹底的に抑制する仕組みになっています。

まるごとクリーンタイマー

あらかじめ設定した時刻に、清潔機能を実施するかAIが判断して開始する機能です。清潔機能は、熱交換除菌・フィルター自動そうじ・カビ抑制タイマーの3つ。

従来の清潔機能は、タイミングや頻度を個別に設定する必要がありましたが、「まるごとクリーンタイマー」により1回の操作で済むようになりました。ノクリアの上位機種に搭載され、自動のため面倒な手間がありません。

さらに、エアコンのお手入れ時期を音声ガイダンスで通知する「お手入れお知らせ」も搭載。

  • ダストボックスは5年に1回
  • プラズマ空清ユニットは1年に1回
  • サイドファンフィルターは2週間に1回の頻度

お手入れお知らせ機能と併用すれば、お手入れ忘れもなく、手間を省けるでしょう。

なお、カビ抑制タイマーとは併用不可です。

ノクリア(nocria)掃除の依頼先はどこ?【おすすめのサービスも】

ノクリアのエアコンクリーニングをする男性業者

ノクリアのエアフィルターやダストボックスなどは自分でお手入れができますが、内部にある熱交換器や送風ファンはお手入れできません。

熱交換器は細かい凹凸のある金網状のもので、室内を涼しくしたり暖かくしたりと、空気の温度をコントロールする役割があります。送風ファンは吹き出し口の奥にある筒状の部品で、エアコン内部の風を送り出す役割と、室内の空気を循環させる役割があります。

これらの部品は無理にお手入れすると破損し、エアコン自体の故障の恐れもあることから、プロへの依頼がおすすめです。

エアコン内部の汚れやカビ、ニオイが気になってきたら、専門業者へ依頼しましょう。

エアコンクリーニング業者とメーカー依頼どっち?【徹底比較】

ノクリアのエアコンクリーニングは、富士通ゼネラルのメーカーと、エアコンクリーニング業者へ依頼できます。両者の料金や特徴などをまとめましたので、比較しましょう。

メーカー(富士通ゼネラル) エアコンクリーニング業者
値段 エアコン預かり(約7~10日)
・フィルター自動掃除機能付き:30,800円
・フィルター自動掃除機能なし:25,300円
壁掛けのまま洗浄(約2~3時間)
・フィルター自動掃除機能付き:24,200円
・フィルター自動掃除機能なし:18,700円
・自動そうじ機能なし:10,000円~
・自動そうじ機能あり:20,000円~
メリット 専門的な知識の高さ
技術力の高さ
料金の安さ
デメリット 値段が高め 自動掃除機付きの依頼を断る場合も

メーカーのエアコンクリーニングでは、エアコン本体ごと持ち帰って洗浄するプランと、通常のように壁かけしたまま洗浄するプランがあります。持ち帰った際に故障があれば、修理も可能です(別途料金発生)。

エアコンクリーニング業者への依頼では、業者ごと値段もプランも異なります。一般的に、値段はメーカーに比べると安価な場合が多く、継続的に依頼しやすいといえるでしょう。

エアコンクリーニングは、自分が重視する点や目的に合った業者であれば、どこを選んでもよいでしょう。エアコンクリーニングは1回だけの依頼ではなく、定期的に継続して行うもの。そう考えると、エアコンクリーニング業者のほうが料金を抑えられておすすめです。

>> セーフリーでエアコンクリーニング業者を徹底比較!優良業者を見つけて依頼しよう

エアコンクリーニング業者の選び方【サービス選びのポイント】

エアコンクリーニング業者へ依頼する際は、次のようなポイントを押さえて選択しましょう。

  • 会社情報をちゃんと開示している
  • 損害補償の有無
  • 料金体系が明確
  • 口コミや評価

エアコンクリーニング業者選びでは、「損害賠償の有無や範囲」は重要。

基本的にはどの業者であっても損害賠償保険には加入していますが、補償の範囲(補償されない場合も)や期間、補償金額は異なります。詳細までしっかり確認しておきましょう。

ノクリア(nocria)は適切なお掃除と定期的なエアコンクリーニングで清潔に保とう!

ノクリアのエアコンクリーニングを定期的に行う業者

ノクリアのエアコンは自動お掃除機能が付いていても、定期的なお手入れは必要です。適切なお手入れとエアコンクリーニング業者への依頼で、清潔に保ち、快適なエアコンで過ごしましょう。

しかし、エアコンクリーニング業者はどこがいいか分からないもの。業者選びに困ったら、優良な業者を多く掲載しているセーフリーがおすすめです。比較検討して、自分に合ったぴったりの業者を見つけられるでしょう。

>> セーフリーで優良なエアコンクリーニング業者探しを

富士通「ノクリア(nocria)」の掃除方法【お手入れの手順やエアコンクリーニングの活用方法も解説】のよくある質問

  • Q. ノクリア(nocria)で自分がお手入れできる部分ってどこ?

    基本的にエアフィルターやダストボックスなど、取り出しやすく、目に見える部分のお手入れは可能です。エアコン本体や吹き出し口のハネ部分も布で拭き取ることができます。
    しかし、エアコン内部や奥の部分はエアコンクリーニング業者に依頼しましょう。

  • Q. ノクリア(nocria)のお手入れ頻度はどのくらいがよい?

    お掃除機能付きかそうでないかで、お手入れ頻度は異なります。
    例えば、エアフィルターはお掃除機能付きなしの場合は、2週間に1回程度。お掃除機能付きの場合は、ダストボックスやエアフィルターは、ホコリや汚れが気になってきたらが、目安です。

  • Q. ノクリア(nocria)のエアコンクリーニングは業者へ依頼したほうがよい?値段は高い?

    エアコンクリーニングは専門の業者へ依頼するのがおすすめです。エアコン内部のクリーニングには専門的な知識が必要で、自分でお手入れすると故障の原因になるからです。
    フィルターのお掃除機能なしであれば、10,000円前後から、お掃除機能付きであれば、20,000円前後から依頼できます。