2023.12.04 2024.09.04
この記事では、洗濯機内部の汚れが気になる方に、塩素系漂白剤を使用した掃除方法をご紹介します。
洗濯槽に蓄積した汚れを放置していると、洗濯物に雑菌や汚れがこびりつき、洗濯するたびにかえって衣類を汚してしまうかもしれません。
目に見えない洗濯機内部の汚れを除去するためには、洗浄力の高い塩素系漂白剤(洗濯槽クリーナー)がオススメです。
強力な洗浄剤を使う際は、注意点をよく把握してから使用する必要があります。後半で注意点も解説していますので、ぜひ最後までぜひご覧ください。
目次
洗濯機掃除の最重要ポイント「洗濯槽」【塩素系漂白剤が効く箇所】
洗濯機掃除において、最も掃除の優先度が高い箇所が洗濯槽です。
まずは、洗濯槽の役割と蓄積する汚れについて把握しておきましょう。
洗濯槽とは
洗濯機本体の中に収まっている金属製の容器です。
一般的な洗濯槽は外層と内層の二重構造となっており、内層が回転して衣類の汚れを落とします。
洗濯槽の汚れ
洗濯槽に蓄積する主な汚れは「カビ」や「バイ菌」です。残留した洗浄剤や皮脂が原因となるバイ菌や、内部に発生したカビなどは、洗濯槽の外層と内層の隙間に残ります。
中でも黒カビは、根を張って素材の奥深くに入り込む厄介な汚れです。
洗濯槽の掃除には「塩素系漂白剤」がオススメ
洗濯槽の掃除方法には、洗濯槽用の「塩素系漂白剤」を使用する方法がオススメです。
洗濯槽用の塩素系漂白剤とは?
含まれている成分の化学反応によって、洗濯槽内部に発生・増殖したバイ菌やカビを分解・除去してくれる薬剤です。
主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」であり、強い除菌・消臭作用を持っています。
使用時の効果
漂白剤にもいくつかの種類がありますが、塩素系漂白剤は洗濯槽の奥にこびりついたカビなどの分解や除菌にもっとも効果を発揮します。
頑固なバイ菌・カビ汚れを落とす際に、重宝するでしょう。
「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の違い
「塩素系漂白剤」と似た漂白剤に、「酸素系漂白剤」があります。どちらも掃除などでよく使われる漂白剤です。
酸素系漂白剤の主成分は「過酸化水素」と「炭酸ナトリウム」であり、汚れを酸化・分解して洗浄します。
手肌に対する刺激が少なく、こびりついた汚れを落としやすい特徴がありますが、殺菌力は塩素系漂白剤に劣ります。
塩素系漂白剤を使った洗濯槽の掃除方法
家庭用の一般的な洗濯機には、多くの場合、洗濯槽洗浄機能が搭載されています。
この記事では、一般的な洗濯槽の掃除方法手順を解説します。
洗濯槽掃除手順
洗濯槽の掃除手順は下記の通りです。
- 換気準備(窓を開ける、換気扇を回すなど)をして、マスクやゴム手袋を準備する
- 洗濯槽の中身を空にする
- 洗濯機の「電源」を入れる
- 塩素系漂白剤を所定の分量投入する(投入する際には、洗剤投入口から入れないように注意)
- 高い数位まで給水する
- 汚れがひどい場合には、そのまま数時間つけ置きする
- 洗濯機に搭載されているメニューボタンから「槽洗浄」や「自動洗浄」(表記は機種や型番によって異なる)ボタンを選択する(コースがある場合には、汚れの程度によって使い分ける)
- 「洗濯→すすぎ→脱水」が完了したら、洗濯槽内部を確認する
- 汚れが残っている場合には、追加で「すすぎ→脱水」する
- 塩素系漂白剤を完全に除去するために、通常の洗濯と同様のコースを選択し、洗濯槽内部の漂白剤成分を完全に除去する
洗濯槽洗浄のコースについて
メーカーや機種によっては、洗濯機に搭載されている洗濯槽掃除機能が一つでなく、様々なコースが搭載されています。代表的なコースは、以下の2つです。
- 通常槽洗浄コース:つけ置き洗いで槽をじっくりと洗浄する。常温の水を使用。所要時間は平均11時間程度。
- 約30℃槽洗浄コース:短時間で素早く洗浄(洗浄力は変わらない)。約30℃の温めたぬるま湯を使用。所要時間は平均3時間〜6時間程度。
洗濯槽の状況にあったコースを使い分けるといいでしょう。
洗濯槽掃除に塩素系漂白剤を使用する際の注意点
塩素系漂白剤を使用して洗濯槽の掃除を実践する際には、知っておかなければならない注意点があります。掃除前には、以下6点を確認しておきましょう。
塩素系・酸素系漂白剤を併用しない
塩素系と酸素系の漂白剤や洗浄剤は、混ざり合うと人体に有毒なガスを発生します。
健康を害する可能性がありますので、絶対に併用してはいけません。
入浴剤入りの残り湯を使用しない
入浴剤入りの残り湯は、洗濯槽掃除に使用しないように注意しましょう。入浴剤の成分や色素が洗濯槽にこびりついてしまう可能性があります。
素肌や粘膜に触れないようにする
塩素系漂白剤は強力な洗浄力を備えており、直接触れてしまうと粘膜や肌を痛めてしまう可能性があります。
使用の際には、マスクやゴム手袋を着用してください。皮膚についたり、目に入ってしまった際には、すぐに洗い流しましょう。
洗濯機が使用できない時間に留意する
洗濯槽の洗浄には、3時間〜11時間程度必要です。掃除中に洗濯機を使用することはできません。
掃除を実践する際には、タイミングを見計ってください。
漂白剤を洗剤投入口から投入しない
通常の洗濯で使用する洗浄剤は専用の投入口から投入しますが、塩素系漂白剤の専用投入口はありません。洗濯物と同様に、洗濯槽に直接投入します。
洗濯槽掃除の際には、間違って洗浄剤専用投入口を使用しないように注意してください。
十分なすすぎと乾燥
塩素系漂白剤を使用した洗濯槽は十分にすすぎ、漂白剤の成分を洗い流してください。
また、洗浄後の洗濯槽は乾燥させ、水気を取り除きましょう。乾燥機能がない洗濯機の場合には、蓋を開けて空気を通しましょう。
塩素系漂白剤を使った洗濯機掃除のおすすめ頻度
使用頻度の高い洗濯機内部には、目に見えない汚れが蓄積しがちです。中でも最重要掃除ポイントである洗濯槽洗浄は、「1ヶ月に1度」が理想的です。
毎月の掃除が難しい場合には、少なくても「2ヶ月に1度」の掃除を心がけましょう。
洗濯槽汚れの効果的な予防策
バイ菌やカビが発生・増殖しやすい洗濯槽ですが、少しでも汚れを溜め込まないためには、以下の予防策を意識的に実践してください。
残り湯を使用しない
皮脂や汗、石鹸などの洗浄剤の成分が溶けているお風呂の残り湯は、決して清潔ではありません。洗濯槽の洗浄には、綺麗な水を使用してください。
洗濯槽内部に湿気を溜めない
濡れた衣類や、すすぎが完了した洗濯物を洗濯槽に放置しないようにしましょう。洗濯物から漏れ出した湿気が滞留すると、カビやバイ菌の発生原因となります。
洗浄前の洗濯物は籠を使用し、すすぎが完了した洗濯物は速やかに洗濯槽から取り出してください。
洗浄剤の用法用量を守る
無闇に大量の薬剤を投入しても、高い洗浄効果は期待できません。過剰に投入した薬剤は、洗濯槽内部を汚す原因となります。
普段の洗濯や掃除に使用する洗浄剤や漂白剤は、用法用量を守りましょう。
塩素系漂白剤で落とせない洗濯機汚れは専門業者へ
塩素系漂白剤は、強力な洗浄力を有しています。ある程度までの汚れであれば、問題なく対処できるでしょう。
ただし、長年掃除を怠っていた洗濯機など、塩素系漂白剤だけでは対応できないケースもあります。
洗濯機内部の汚れが取り切れない場合や、自分で取り組むのに少しでも不安がある場合は、ハウスクリーニング業者への依頼がおすすめです。
専門業者であれば、一般的には対応が難しい内部の汚れにも対応可能です。気になる方は、まずはプロの業者に相談してみてください。
洗濯機を塩素系漂白剤(クリーナー)で掃除!方法や注意点を解説のよくある質問
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Q. 塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違いはなんですか?使い分け方はありますか?
A.主成分に違いがあります。塩素系漂白剤は「次亜塩素酸ナトリウム」を主成分としており、酸素系漂白剤は「過酸化水素」と「炭酸ナトリウム」を主成分としています。
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Q. 洗濯機の主な汚れの正体は?
A.湿気によって発生したカビや、蓄積した皮脂や洗浄剤のカスが原因となったバイ菌です。
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Q. 洗濯機に塩素系漂白剤(洗濯槽クリーナ)を使用するメリットはなんですか?
A.強力な洗浄力です。塩素系漂白剤であれば、効率よく頑固な汚れを除去できます。
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