排水溝の掃除をするシーン

排水溝(排水口)掃除の全体像!お手入れ手順からおすすめの洗剤まで徹底解説【簡単】

2023.08.04 2023.08.04

家中の排水溝の掃除方法を症状別に解説!この記事では、排水溝の掃除方法を「ぬめり」「ニオイ」「つまり」などの症状別に解説します。キッチンやお風呂、洗濯機、洗面台など家には様々な排水溝があり、今回は症状別に排水溝の掃除手順や原因、使用する洗剤・道具などを解説します。各所の排水溝を掃除し、家中を快適にしましょう。

排水溝の掃除手順!3パターンの症状別【ぬめり・ニオイ・詰まり】

排水溝の掃除をして綺麗に保つシーン

最初に、排水溝の症状別で掃除手順を解説します。

症状だけでなく、キッチンやお風呂など場所に応じて多少掃除手順が異なるケースもあるので、それぞれ確認しましょう。

排水溝の「ぬめり」が気になる場合

排水溝の「ぬめり」が気になる場合の掃除手順は以下の通りです。

  1. 残飯や大きめのヘドロなどを取り除く
  2. 液体パイプクリーナーなどで汚れを浮かして放置
  3. 水でしっかり流す

キッチンやお風呂など、場所によって多少異なりますが、基本的には「手で取り除けるゴミや汚れを取り除いてから排水溝・排水管を液体パイプクリーナーを使って洗浄する」という流れになります。

最初に排水溝に溜まった汚れやヘドロを手で取り除いておかなければ、パイプクリーナーが排水管のぬめりにしっかり浸透しない可能性があります。

パイプクリーナーは排水管の側面に沿って流し、ぬめりに密着するようにかけましょう。

排水溝のぬめり掃除について、詳しくはこちらの記事をチェックしてください。

排水溝の「臭い」が気になる場合

排水溝の「臭い」が気になる場合の掃除手順は以下の通りです。

  1. できる限りゴミや汚れを取り除く
  2. 排水溝・排水管を掃除する
  3. 臭い予防をする

基本的には「ぬめり」対策と同様ですが、臭いは空気を伝って広範囲に影響するので、掃除だけでなく予防も大切になります。

ヘアキャッチャーやゴミを取り除いてから、パイプクリーナーなどを使って排水管を掃除しましょう。

排水溝・排水管の掃除後は定期的に錠剤タイプの洗剤を使って、臭いが発生しないようにしましょう。

また、カビ臭い・生ごみのような臭いではなく下水のような臭いがする場合は、セルフクリーニングでは対応できない可能性が高いです。

排水溝の臭い掃除について、詳しくはこちらの記事をチェックしてください。

排水溝の「詰まり」が気になる場合

排水溝の「詰まり」が気になる場合の掃除手順は以下の通りです。

  1. できる限り排水口入り口のゴミや汚れを取り除く
  2. 詰まりの原因が水溶性なら排水管掃除をし、原因が固形物ならすっぽんなどで取り除く

排水溝の詰まりには、大きく分けて「洗剤で溶かして落とせる場合」と「固形物を取り除く必要がある場合」があります。

洗剤で溶かして落とせるのは、ヘドロやと汚れが詰まりの原因になっているケースです。

上記で述べたように、パイプクリーナーを使って掃除しましょう。

固形物が詰まりの原因となっている場合は、ラバーカップ(すっぽん)を使って固形物を取り除きましょう。

排水溝掃除で役立つおすすめアイテム一覧【不調の原因も】

上記で排水溝不調の対処法・掃除手順について、症状別に解説してきました。

ここでは排水溝不具合の原因と、原因に合ったおすすめアイテムを紹介します。

原因 おすすめアイテム
ぬめり 残飯・生ごみ・油・皮脂・髪の毛・石鹸カスなど 重曹・クエン酸・塩素系漂白剤(泡ハイターなど)・液体パイプクリーナー
臭い ぬめりから発生する悪臭・排水管や排水トラップの故障など 重曹・クエン酸・塩素系漂白剤(泡ハイターなど)・液体パイプクリーナー・錠剤タイプの洗剤(かんたん洗浄丸など)
詰まり 大きくなったヘドロや汚れ・固形物など 重曹・クエン酸・塩素系漂白剤(泡ハイターなど)・液体パイプクリーナー・ラバーカップ

排水溝のぬめりにおすすめのアイテム

排水溝のぬめりは、キッチンであれば残飯や油、洗剤カスなどが混ざり合ってヘドロ状になることが原因です。お風呂や洗面台であれば、皮脂や髪の毛なども原因となります。

排水溝に発生したぬめりは、重曹とクエン酸または液体パイプクリーナーなどで浮かして流す方法が手軽で取り入れやすいでしょう。

重曹には様々な種類がありますが、ベタつきの原因となるコーンスターチ不使用のものがおすすめです。

例えばレックの「激落ちくん」やシャボン玉石鹸の重曹などが、天然由来で健康リスクを気にせず使いやすいでしょう。

クエン酸はミヨシ石鹸の「暮らしのクエン酸」などが、排水溝の掃除以外にも幅広く使えて便利です。

排水溝の臭いにおすすめのアイテム

排水溝の臭いは、ぬめりやカビが原因となります。排水溝の臭いを取り除くためには、このぬめりやカビを取り除かなければなりません。

上記で述べた重曹やクエン酸の他に、パイプユニッシュやかんたん洗浄丸などもおすすめです。

排水溝の臭いは排水管の奥に溜まったぬめりやカビが原因というケースもあるので、奥底から掃除することが大切です。

また、臭いの原因を作らないために、定期的に錠剤タイプの洗剤で掃除しておきましょう。

排水溝の詰まりにおすすめのアイテム

排水溝は、ヘドロや汚れが大きくなったり、固形物が入り込んだりした場合に詰まってしまいます。

ヘドロや汚れが原因で詰まっている場合は、パイプユニッシュや泡ハイターなどで溶かして落としましょう。

固形物が原因の場合は、ラバーカップなどで取り除いてください。歯磨き粉のキャップや指輪などは排水溝の奥底まで流れてしまい、なかなか取れない可能性もあります。

固形物が自分で取れない場合は、無理せず業者に依頼した方がいいでしょう。

排水溝の掃除をしても効果が無いなら……

排水溝の掃除をしても効果が出ない原因を調べる業者

ここまで、排水溝の掃除手順や原因、おすすめアイテムについて解説してきました。

しかし、自分で掃除しても排水溝のぬめりやにおい、詰まりがなかなか解消されない場合もあるでしょう。自分で掃除しても効果が見られない場合は、早急にプロに依頼することをおすすめします。

特に、以下3つのケースに当てはまる場合は、プロの力を借りるべきと言えるでしょう。

市販の洗剤では通用しないくらい汚れがひどい

上記でおすすめした掃除アイテムは、あくまでも軽度の汚れやにおいに対して有効と考えられます。

排水溝を長期間掃除していない場合などは、市販の洗剤では通用しないくらい汚れがひどい可能性が極めて高いです。

市販の洗剤を使っても排水溝のぬめりや臭い、詰まりが改善されない場合はプロへ依頼しましょう。

水道管の奥底に固形物などが詰まっている

市販の洗剤などは汚れやヘドロなど半固形物は溶かして流せますが、指輪や容器の蓋などの固形物は溶かせません。

排水溝の浅い箇所にあれば、ラバーカップなどで取り出せますが、奥底まで落ちていると難しいでしょう。

そのような固形物が水道管の奥底に詰まっている場合は、プロに取り除いてもらう方が確実かつ安全です。

排水管や排水トラップ自体に問題がある

排水管や排水トラップに問題があると、どれだけ排水溝を掃除しても意味がありません。

例えば耐水トラップが故障しており水が溜まらない状態であれば、下水のような臭いが発生します。

排水管や排水トラップの修理はプロの技術や工具が必要となるため、無理に自分で対応しないようにしましょう。

特に賃貸物件の排水管や排水トラップを修理しようと思って反対に破損させてしまうと、責任を問われかねません。

排水溝を掃除しても効果が見られない場合や、下水のような臭いがする場合は、一度プロにチェックしてもらいましょう。

排水溝を掃除しないリスク2選

排水溝のぬめりやにおい、詰まりを掃除せず放置していると以下のようなリスクがあります。「臭いにおいや不便さを我慢すればいい」というわけではないため、すぐに対応しましょう。

カビによる健康リスク

排水溝の不快なにおいやぬめりには、多くのカビが含まれています。

カビは人体にとって有害であり、少しずつ吸い込むうちにアレルギー性鼻炎や皮膚炎、肺炎などに繋がる可能性は十分にあります。

特に小さな子どもや高齢者は免疫力が弱いため、カビが命の危機に繋がるリスクもゼロではありません。

排水溝はキッチンやお風呂など生活に欠かせない場所にあるため、カビを掃除せず放置するのは非常に危険です。

家中の水漏れ

排水溝は1本の管が家中に分岐しているため、1ヶ所の不調が家全体に影響する可能性が高いです。

排水溝の詰まりを放置していると、家中で水漏れが起こるかもしれません。

水漏れによって床や壁が腐敗し、カビや故障の原因となります。

水漏れが起こると生活も不便になってしまうため、水漏れに繋がる前に排水溝の不調は解消しておきましょう。

まとめ

今回の記事では、家中の排水溝の掃除方法を症状別に解説しました。排水溝の症状と一言で言っても、ぬめりや臭い、詰まりなど種類は様々です。各症状に見合った掃除方法で、効果的に掃除しましょう。

排水溝を掃除せずに放置するとにおいやカビなどによる健康リスクが考えられます。自分で対応しきれない場合はプロに依頼しましょう。

排水溝(排水口)掃除の全体像!お手入れ手順からおすすめの洗剤まで徹底解説【簡単】のよくある質問

  • Q. 排水溝の掃除を奥までする方法は?

    重曹とクエン酸を合わせた水またはパイプクリーナーを使い、汚れを浮かして流す方法が一般的です。

  • Q. 排水溝の掃除をしないとどうなる?

    排水溝だけでなく排水管にも汚れやヘドロが溜まり、詰まりや水漏れの原因となります。臭いやぬめりなども健康リスクに繋がるため、早急に掃除することが大切です。

  • Q. 排水溝の掃除頻度はどのくらいが理想?

    付きに2~3回が理想的と言われています。自分で掃除したくない、掃除する時間が無い場合などは業者に依頼するといいでしょう。