2025.03.10 2025.03.10
本記事では、汚水桝を掃除したことがないご家庭に向けて、掃除しないとどうなるかなど、汚水ますのメンテナンスについてご紹介していきます。
この記事を読んでいる方の中には、いままで一度もマイホームの汚水桝を掃除していない方も多いはず。
「そもそも汚水桝はどこにある?」
「家庭の排水における汚水ますの役割は?」
「どれくらい汚れていることが多い?」
といった疑問もしっかりカバー。汚水桝を掃除せず放置した場合のリスクまで詳しく解説します。本記事を参考に、嫌なニオイのしない汚水桝・排水管を手に入れましょう!
目次
汚水桝を掃除しないとどうなる?掃除したことのない排水設備に潜むリスク
最初に、汚水桝を掃除しないとどうなるのか、汚水桝の役割を交えつつ解説していきます。
汚水桝の役割
汚水枡は、建物のキッチンやトイレ、お風呂などから出る汚水が一時的に集まる場所を差します。マンホールを小さくしたような見た目で、多くは、建物ごとの庭や敷地内の地面に設置されています。
汚水桝は、排水管の点検口としての役割に加えて、下水に流す汚水を少しずつ流すように調整したり、固形物や異物を沈殿させて取り除いたりする役割を担っています。汚水桝によって、家庭から下水に流れていく排水管のつまりを防ぎ、スムーズに水が流れるようにしているわけです。
「汚水桝(おすいます)」は、排水桝の一種。厳密に言うと、「汚水桝=排水桝」ではありませんが、多くのケースで同じ意味合いとしてとらえられています。
汚水桝を掃除しないと起こる事態
配水管のつまりを防ぐ役割を持つ汚水桝。裏を返すと、汚水桝を掃除しないと、排水管のつまりが生じます。油汚れや排泄物は、少しずつ管内にこびりついていき、排水管内をどんどん狭くしていきます。特に、気温の低い冬場は油が固まりやすい傾向にあるので、要注意。
汚水桝を掃除せずに排水管がつまると、以下のような事態につながります。
- 排水が流れずに逆流が起こり、お風呂やトイレなどの水まわりが全て使えなくなる
- 逆流による水漏れで、床などが汚水で水浸しになる
- 配水管内にたまった汚物から悪臭が発生する
- ハエやゴキブリなど不快害虫が発生する
- 近隣トラブルになりかねない
リストアップだけで、危機感が増しますね。普段あまり目を止めない汚水桝ですが、放置は厳禁なのです。
掃除したことのない汚水桝は自力清掃できる?
いままで一度も掃除したことがない汚水桝は、自分ですぐに掃除できるのでしょうか。
結論から言うと、長らく放置している汚水桝は、素人が掃除するのは至難の業です。蓄積したヘドロや油脂が固まり、通常のブラシや水圧では簡単に落ちません。また、悪臭が強く、作業中に臭いが広がるため、なかなか耐えられる人はいないはず。
無理に作業すると排水管を傷める恐れもあるため、長期間放置した場合はプロに依頼し、高圧洗浄機などの専門道具でしっかり清掃してもらうべきと言えるでしょう。
掃除したことのない汚水桝の掃除はプロへ!業者依頼の3大メリット
掃除したことのない汚水桝の掃除をプロに一任する、大きなメリットを見ていきましょう。
- 高い清掃道具を揃える必要がない
- 素人には難しい汚水桝掃除がすぐ片付く
- 定期的にメンテナンスしてもらえる
依頼費用に見合うだけの利点がありますよ。上記3点を、それぞれ解説していきます。
高い清掃道具を揃える必要がない
汚水桝の蓄積された汚れを掃除するには、高圧洗浄機や専用ブラシなどの特殊な道具が必要になります。さらに、強力な薬剤や消臭剤も揃えると、数万円以上の出費がかさむでしょう。
その点、プロに依頼すれば、専門道具などを自分で購入する必要がなく、その分依頼費用にまわせます。汚れに適した器具や薬剤を使用して効率的に作業を進めてくれるため、コスト面だけでなく時間も節約できるでしょう。
素人には難しい汚水桝掃除がすぐ片付く
汚水桝の掃除は、汚れがこびりついていたりヘドロが溜まっていたりすると、簡単には終わりません。また、内部が複雑な構造になっている場合、素人が無理に掃除しようとすると、配管を傷つけたりつまりを悪化させたりするリスクもあり、逆効果。
一方で、プロに任せれば、短時間で確実に清掃が完了します。立ち上ってくる想像以上の悪臭や頑固な汚れに必死で耐える必要もなく、心身ともに楽になるでしょう。
定期的にメンテナンスしてもらえる
汚水桝は、一度掃除すれば終わりではなく、定期的な掃除が必要です。日々の油汚れや排泄物が流れていくわけですから、清掃しないとすぐにつまりや悪臭が再発します。
清掃業者は適切な間隔でメンテナンスする定期契約なども提供しているケースが多く、汚れや排水の状態をプロの目でチェックしてくれます。突発的なトラブルで修理費用がかさむ事態を回避できるメリットもありますね。
プロによる定期清掃の料金相場やサービス範囲、戸建て全体のハウスクリーニング費用相場などは、以下記事で詳しく解説しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
定期清掃の料金相場とサービス対応範囲【費用を抑えるコツも解説】
2024.11.07 2024.12.05
さらに詳しく知りたい方はこちら
戸建てのハウスクリーニングを徹底解説!費用相場や安く抑えるコツもご紹介
2024.09.17 2024.12.05
掃除したことのない汚水桝でも安心して依頼できる業者の選び方
掃除したことがない汚水桝を徹底洗浄してもらう業者の選び方には、以下のようなポイントがあります。
- 見積もりがわかりやすい
- 排水桝清掃の実績が豊富
- アフターフォローが充実している
安心して依頼できるように、それぞれ参考にしてください。
見積もりがわかりやすい
まず、事前見積もりが明確で分かりやすい業者を選びましょう。
いままで掃除したことがない汚水桝は、基本料金だけでなく、追加費用が発生する可能性が高いので、項目ごとの料金や作業範囲を事前にチェックしておくべきです。
一つひとつの項目がしっかり明記されている見積もり内容であれば、後から想定外の高額請求されるリスクを防げます。現地調査を実施して、実際の汚れ度合に見合った料金を提示してくれる業者を選ぶと良いでしょう。
排水桝清掃の実績が豊富
長年の汚れやつまりが蓄積している汚水桝は、経験豊富な業者に依頼すると安心です。実績を積み重ねている業者は、さまざまなタイプの排水桝の構造やつまりの原因を熟知しているので、どんな状況の汚水桝でも効率よく清掃してくれるでしょう。
過去の施工事例を掲載している業者や口コミ評価が高い業者を選ぶと、信頼できる業者を見極めやすくなりますよ。
アフターフォローが充実している
汚水桝の清掃は一度やれば終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。そのため、作業後のアフターフォローがしっかりしている業者を選ぶのもポイント。
また、どの程度の頻度でメンテナンスすればよいか、つまりを防ぐためにはどうすべきか、などをアドバイスしてくれる業者なら、今後のトラブル予防にもつながります。
掃除したことないのない汚水桝掃除を自力でやる方法【掃除しないのはNG!】
一度業者に長年の汚れをしっかり落としてもらったら、その後は自分で定期的に掃除するのも選択肢のひとつ。汚れを溜め込みさえしなければ、高額な道具を揃えずとも、自ら掃除できるでしょう。
こちらの項では、自分でできる汚水桝の掃除方法をご紹介します。掃除を始める前に内容をチェックして、しっかり準備してから取り掛かってください。
必要な掃除道具
汚水桝を掃除する時には、以下のような道具を用意しましょう。
- マスク
- ゴム手袋
- ゴーグル
- ビニールシート
- 雑巾
- マイナスドライバー
- ひしゃく
- ざる
- ゴミ袋
- 散水ホース(既にある場合は高圧洗浄機)
- 中性洗剤
汚水桝を開けると強烈な悪臭が漂う点が、最初の難関。臭いをガードするために、マスクは必須です。また、汚水桝の中に溜まった汚れは不衛生なので、皮膚に付かないようにしっかりゴム手袋やゴーグルを着用してください。
汚水桝の掃除には洗剤を使用する必要はありません。もし洗剤を使用して汚れを落としたいなら、台所用の中性洗剤を使いましょう。
汚水桝の掃除手順
汚水桝を掃除する手順をご紹介します。
- 周囲の壁や地面をビニールシートなどで養生する
- 蓋にマイナスドライバーを差し込み、汚水桝を開ける
- 浮いている油は網やざるで、油の塊はスコップなどで取り除く
- エルボ(配管)を取り外す
- 汚水桝の底の沈殿物をひしゃくなどで取り除く
- 散水ホースや高圧洗浄機で排水管を洗浄する
- エルボ、蓋を元に戻す
4.の行程にあるエルボは、下水管側についている曲がった管。桝の中に溜まった水に管の先が浸かっています。エルボを外すのには特別な器具は必要なく、手で掴んで軽く左右に動かせば簡単に外れます。ただし、汚れで固まって取れない場合は無理に動かして外そうとせず、業者に相談しましょう。
散水ホースで排水管内を洗浄する際には、下流側から上流側に向かって水を流していくのがポイントです。排水管の中の汚れを効率的に流しやすくなりますよ。
もし、上記の行程が自力では難しい、思ったより汚れがたまっていて躊躇してしまう、などの場合には、迷わず清掃業者に依頼することをおすすめします。
汚水桝の掃除頻度を減らすための日々の習慣
日常の排泄物や油汚れが絶え間なく流れる汚水桝は、自ら掃除するには難易度の高い作業です。トラブルを回避しながら、汚水桝の掃除頻度を減らせる日々の習慣は以下の3つ。
- 油や食べ残しを直接流さず処理する
- 排水口をこまめに掃除する
- こまめに水を流す
汚水桝の掃除頻度を減らすには、排水管に汚れを溜めない習慣が大切です。キッチンでは油や食べ残しを極力流さず、使った油は新聞紙や凝固剤で処理しましょう。
水まわりの排水溝を週に1回程度の目安で掃除したり、定期的に大量の水を流して排水管内の汚れをためないようにしたりするのも効果的です。
日々のちょっとした習慣で、汚水桝掃除の負担が軽減しますよ。
掃除したことない汚水桝は経験豊富な専門業者に依頼しよう!
今回は、掃除したことない汚水桝を放置するリスクや掃除の依頼先を解説しました。
汚水桝を自力で掃除すること自体は不可能ではありませんが、いままで一度も手を付けていない汚水桝は、業者に依頼するのが得策です。
セーフリーは、全国のハウスクリーニング業者を多数掲載しています。汚水桝清掃に特化した業者を絞り込み検索できるので、相見積もりも取りやすいでしょう。気になる業者に、まずは見積もり依頼してみてください!汚水桝清掃業者を探してみる>>
- そもそも汚水桝ってなに?
- 掃除しないとどうなるの?
- 汚水桝は業者に掃除してもらえる?
掃除したことない
汚水桝の掃除は難関!
プロに丸投げしよう
掃除したことない汚水桝に関するよくある質問
-
Q. 汚水桝は掃除しないとどうなる?
A.汚水桝を掃除しないと、汚れやヘドロがたまって、つまりや悪臭の原因になります。そのまま悪化すると、水漏れや逆流が起こり、家や周囲の環境に大きな影響を及ぼしかねないので、定期的な掃除が必要です。
-
Q. 掃除したことのない汚水桝は自分で掃除できる?
A.汚水桝は、基本的に自分でも掃除できますが、いままで一度も掃除したことがない汚水桝は、素人ではかなり難しいでしょう。
まずは一度、専門業者の技術と工具を駆使して掃除してもらうのをおすすめします。
-
Q. 汚水桝はハウスクリーニング業者に頼んで清掃してもらえる?
A.汚水桝の清掃は、専門的な知識と設備が必要なため、下水道や排水設備の清掃実績の多い業者に依頼しましょう。『セーフリー』で、汚水桝など排水設備清掃の実績がある業者を探してみてください。