2024.11.18 2024.11.18
本記事ではペットの火葬における「個別火葬」と「合同火葬」の違いについて解説します。
それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用面での違いなども詳しく比較検証。
どちらを選ぶべきか迷ったときのために、それぞれ適するのがどちらの火葬方法なのかについてもお伝えします。
目次
ペットの個別火葬と合同火葬の特徴を比較
大切なペットとの最期のお別れにあたって、火葬方法の選択は重要な決断となります。
比較項目 | 個別火葬 | 合同火葬 |
---|---|---|
火葬方法 | 一頭ずつ個別に火葬 | 複数のペットを同時に火葬 |
立ち会い | 可能(プランによる) | 不可 |
返骨 | あり | なし(共同埋葬) |
所要時間 | 約2~3時間 | 約1時間 |
予約 | 必要 | 当日対応可能 |
個別火葬の基本的な特徴
個別火葬では、お一つのご遺体のみを専用の火葬炉で丁寧に火葬します。
火葬方法は主に「一任個別火葬」と「立会個別火葬」の2種類があります。立会火葬の場合は火葬の様子を見守ることが可能です。
火葬後には必ずご遺骨が返却されるため、ご自宅での供養や納骨堂への納骨など、供養方法を自由に選択できます。
合同火葬の基本的な特徴
合同火葬は、複数のペットを同時に火葬する方法です。
手続きが比較的簡単で、火葬から供養まですべてを業者に任せることができます。
火葬後は他のペットと一緒に霊園の合同墓地に納骨されるのが一般的。
当日の受付にも対応できる場合が多く、緊急時にも対応が可能です。
火葬の流れの違い
個別火葬の場合、希望すれば火葬前の準備から火葬、お骨上げまでの一連の流れに立ち会うことができます。
一方、合同火葬では、ご遺体を火葬施設に預けた後は、すべての工程を施設のスタッフが執り行うのが一般的です。
ペットの個別火葬のメリット・デメリット
個別火葬でペットを見送る場合のメリットやデメリット、どのような方に向いているのかについて解説します。
個別火葬のメリット
個別火葬には、大切なペットとの最期のお別れを大切にできる様々なメリットがあります。
- 確実に遺骨を返還してもらえる
- 火葬への立ち会いが可能
- 供養など丁寧な対応やサービスが受けられる
確実に遺骨を返還してもらえる
一頭ずつ個別に火葬するため、確実に愛犬や愛猫の遺骨を受け取ることができます。
お好みの骨壺を選び、ご自宅での供養や、ペット専用の納骨堂への納骨など、ご家族の希望に沿った供養方法を選べます。
火葬への立ち会いが可能
火葬の様子を見守ることができ、最期のお別れをしっかりと行えます。
また、お骨上げの際には、スタッフの指導のもと、ご家族でご遺骨を拾うことも可能です。
この過程は、大切な家族との別れを受け入れる心の準備にもなります。
供養など丁寧な対応やサービスが受けられる
個別対応のため、スタッフからきめ細やかなサポートやサービスが受けられます。
火葬前の最期のお別れの時間も十分に取ることができ、ご家族のペースでお見送りができるでしょう。
個別火葬のデメリット
個別火葬の大きなデメリットは、合同火葬と比較して費用が高額になる点が挙げられます。
一頭ずつ丁寧に火葬を行うので、火葬炉の使用時間や人件費が個別にかかることが要因です。
他には、個別火葬の中で「一任個別火葬」を選んだ場合は、立ち合いでペットを見送ることができません。
個別火葬の中でも、最後までしっかりとペットを見届けたいときは、プランをよく見て判断しましょう。
また、火葬業者とのトラブルに注意が必要な点や、豊富な業者から希望に合う業者を選ぶ難しさや大変さなどもあります。
後から予期せぬ追加料金を請求されるケースもあり、事前に見積もりの内容を詳しく確認し、しっかりと比較検討することが重要です。
個別火葬が向いているケース
個別火葬は以下のような方に特に適しています。
- 最期までお見送りをしたい方
- 遺骨を持ち帰りたい方
- セレモニーやご供養を丁寧に行いたい方
- 自分たちのタイミングでお別れしたい方
個別火葬は大切なペットと最期までしっかりとお別れをしたい方に最適です。火葬の立ち会いが可能で、最後の時まで寄り添うことができます。
また、ご遺骨を手元に残して供養したいと考えている方にとってもおすすめです。確実に遺骨が返却されるため、自宅での供養やお墓への納骨など、希望する形でのお別れができます。
セレモニーやお見送り式などのオプションを選択でき、丁寧な供養が可能です。
時間や場所について自分たちの都合に合わせて調整したい方も、訪問火葬を利用すれば、思い出の場所でのお別れも可能です。
ペットの合同火葬のメリット・デメリット
合同火葬でペットを見送る場合のメリットやデメリットや、適している方について解説します。
合同火葬のメリット
合同火葬には、飼い主にとって大きく3つのメリットがあります。
- 経済的な負担が少ない
- 手続きが簡単で時間もかからない
- 共同墓地・合同墓地の利用
経済的な負担が少ない
合同火葬は、複数のペットを同時に火葬することで、火葬炉の稼働コストや人件費を抑えることができます。
個別火葬の場合、小型犬で3万円近い費用がかかることが多いのに対し、合同火葬では数千円~20,000円程度で済みます。
また、骨壺や位牌などの供養品を別途購入する必要がないため、追加費用も発生しにくいのが特徴です。
手続きが簡単で時間もかからない
合同火葬は、ご遺体の引き取りから火葬、供養まですべてを業者が一括して行います。
立ち会いの必要がないので、飼い主の時間的な負担が少ないです。
共同墓地・合同墓地の利用
火葬後は、専用の共同墓地や合同墓地で永代供養されます。
定期的な供養や管理も業者が行うため、飼い主が継続的なケアを行う必要がありません。
また、他のペットたちと共に眠ることができ、「一緒だと寂しくない」という心理的な安心感も得られます。
合同火葬のデメリット
合同火葬には、いくつかの重要なデメリットがあります。
最も大きなデメリットは、火葬後の遺骨が返却されないことです。
複数のペットを同時に火葬する方法なので、個体の遺骨を分けることができず、火葬後はそのまま共同墓地にて供養されることとなります。
また、火葬の立ち会いができないことも大きなデメリットです。
最期のお別れの時間が限られ、火葬の様子を見守ることができません。
さらに、お骨上げの儀式もないため、大切な家族との別れを実感として受け止めにくい面があります。
加えて、他のペットと一緒に火葬されることに抵抗を感じる飼い主もいます。
合同火葬のに向いているケース
合同火葬は、以下のような状況や考えをお持ちの方に特に適しています。
- 火葬費用を抑えたい方
- シンプルで手間を余りかけずに見送りたい方
- 遺骨の保管場所に困っている方
合同火葬は経済的な負担を抑えたい方に最適です。
突然のペットの死に直面し、予期せぬ出費に困っている場合や、火葬費用の予算が限られている場合でも、適切な供養を行うことができます。
供養後の管理の手間をできるだけかけたくない人にも向いている火葬方法です。
遺骨の保管場所や継続的な供養方法に悩む必要がなく、専門の霊園で永代供養してもらえるため、将来的な不安も解消できます。
また、他のペットたちと一緒に供養されることに安らぎを感じる方にも適しているといえるでしょう。
ペットの個別・合同火葬の費用比較表
ペットの火葬費用は、火葬方法や動物の大きさによって大きく異なります。
以下の表で、主な火葬方法別の費用目安をご確認ください。
火葬方法 | 小型(~5kg) | 中型(5~10kg) | 大型(10~25kg) | 超大型(25kg以上) |
---|---|---|---|---|
自治体合同火葬 | 1,000~5,000円 | 1,000~5,000円 | 1,000~5,000円 | 1,000~5,000円 |
合同火葬 | 8,000~20,000円 | 20,000~25,000円 | 30,000~35,000円 | 50,000円~ |
一任個別火葬 | 21,000~24,000円 | 25,000~30,000円 | 35,000~40,000円 | 55,000円~ |
立会個別火葬 | 23,000~25,000円 | 27,000~35,000円 | 37,000~45,000円 | 57,000円~ |
なお、上記の価格は基本料金の目安となります。
地域や施設によって料金が異なる場合があり、骨壺代や位牌代などのオプション費用が別途必要となることもあります。
同じ合同火葬でも自治体のサービスを利用する場合は1,000~5,000円程度と比較的安価ですが、ご供養の機会などはなく、最低限のサービスとして焼却処理される点にご注意ください。
合同?個別?火葬方法の選び方
ペットの火葬方法を合同・個別どちらにすべきか迷ったときは、以下のような判断基準で選ぶと明確です。
- 予算で選ぶ場合の判断基準
- 供養方法で選ぶ場合の判断基準
- サービスやオプションの比較で選ぶ場合の判断基準
予算で選ぶ場合の判断基準
予算に応じた火葬方法の選択には、明確な費用の違いがあります。
最も経済的なのは自治体での合同火葬で、1,000~5,000円程度となります。次に民間の合同火葬が8,000~20,000円(小型ペット)と手頃な価格帯です。
一方、個別火葬は21,000~24,000円(小型ペット)からと比較的高額になります。
ただし、多くの火葬業者が分割払いやクレジットカード決済に対応しているため、支払い方法の相談は可能です。
予算を重視する場合は、自治体や民間業者による合同火葬を検討することをおすすめします。
供養方法で選ぶ場合の判断基準
供養方法によって最適な火葬方法は大きく異なります。
遺骨を手元に置いて供養したい場合や、思い出の場所に納骨したい場合は、個別火葬を選択する必要があります。
個別火葬では、好みの骨壺を選んで自宅で供養することも、ペット専用の納骨堂に納めることも可能です。
一方、継続的な供養の手間を考えたい場合や、専門の霊園での永代供養を希望する場合は、合同火葬が適しています。
合同火葬では、火葬後に専用の合同墓地で供養されるため、将来的な管理の心配もありません。
また、他のペットたちと一緒に眠れることに安らぎを感じる方も多くいます。
サービスやオプションの比較で選ぶ場合の判断基準
火葬方法の選択には、各業者が提供するサービスやオプションの内容も重要な判断材料です。
個別火葬では、セレモニーの実施、読経、位牌や骨壺の選択、記念品作成など、多彩なオプションが用意されています。
一方、合同火葬は基本的なサービスが中心となりますが、永代供養や合同墓地での供養など、継続的なケアが含まれているプランもあります。
サービス内容を比較する際は、必要なオプションの有無だけでなく、24時間対応や細かな依頼への対応力なども考慮に入れると良いでしょう。
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