2024.10.09 2024.10.11
この記事では、ペットの遺骨を納骨しないで家に置くのは、風水的にNGなのかについて紹介します。
風水の基本的な考え方をもとにすると、「ペットの遺骨を納骨せずに家におくのは良くない」とされています。
しかし、ペットを飼っている人の約3割が遺骨を家に置いているという情報も。
本記事では、風水的に良くないとされる理由、遺骨を置く際の風水の考え方に基づく置き場所などを解説していきます。
目次
納骨しないで家に置く風水的に良くない理由
最初は、ペットを納骨しないで家に置いた際の、風水的に良くない理由について紹介します。
「風水」は、万物事象において、それぞれが持つエネルギー「気」を整え、運気を高める環境学です。
「陰陽(おんみょう)」「五行(ごぎょう)」「八卦(はっけ)」という思想を活用し、「風は運気を運び、水は気を受け止める」という考えのもと構想されています。
- 陰陽(おんみょう):光と影のように相反する性質が絡み合いバランスを取っているという考え
- 五行(ごぎょう):万物事象を構成する「木・火・土・金・水」の5元素のこと
- 八卦(はっけ):陰陽から派生する4象「四神」から派生する8つの自然現象にたとえた考え
遺骨は死を象徴し、マイナスのエネルギーもっているというのが風水的な考え方です。
陰陽ではマイナスのエネルギーを置くことで、バランスが崩れ、運気を低下させてしまうと考えられています。
遺骨は「陰」のエネルギーを持っているから
生が「陽」とすると死は「陰」にあたり、遺骨は陰陽の思想の中で「陰」のエネルギーを持っていると考えられています。
そのため、ただ単純に自宅に置いただけでは、遺骨の持つ陰のエネルギーが充満し、運気を低下させる原因となってしまうのです。
また、遺骨を自宅に置くのは良くないとされる理由の一つとして、「魂が成仏できない」「縁起が悪い」など、マイナスのイメージがあるのも要因の一つといえます。
土に還るという考え方があるから
風水では、動物は自然の摂理に従い、土に還るのが良いという考えがあり、根幹にある思想が五行にあります。
「木は擦れて燃え、火は土に還り、土から金が生まれ、金は冷やすと水に、水は木を育む」と考えられているからです。
これらの一部となり、新たな生命を生む円環に組み込まれることが良いとされています。
そのため、風水の考えに従うのであれば、ペットの遺骨は自宅に置かず、可能ならば自宅の敷地内に埋葬する、海洋散骨または樹木葬がベストといえるでしょう。
風水の良し悪しは飼い主の考え方次第
風水では、自然との調和を考えた環境学です。土に還るという思想や陰の気を持つことから、遺骨を自宅に置くことは風水的に良くないのは事実です。
ですが、風水の本質は、「自然のもつエネルギーをコントロールし運気向上を図る」ことにあります。
つまり、遺骨を置くかどうかに限らず、飼い主自身の気持ち次第で、プラスにもマイナスにもなりえるのが風水の考え方なのです。
さまざまな情報に流されず、遺骨を自宅に置いたとしても自身やペットとの絆が生きて、より良い環境になるのであれば風水として良いこととなります。
亡くなったペットを大切に思うことが何よりも重要です。
納骨せずに家に置くときの風水的に良い環境
つづいて、納骨せずに家に置くときの風水的に良い環境について解説します。
日本式風水で住居などに用いられ、吉凶を判断するのが「陽宅風水(ようたくふうすい)」です。
家を建てる時などに用いられることが多いですが、ペットの遺骨を置く際に方角や置く場所を意識できれば、運気が上がる、舞い込むなどプラスに転じることがあります。
また、五行の「木・火・土・金・水」は、色合いも内包しています。風水的に置きづらい場所だとしても、色を変えることで遺骨の持つ「陰」の気を中和することができます。
「吉方位」にペットの遺骨を置く
吉方位は東寄り、特に「東南」の方角が良いとされ、陽の気が活発で遺骨の持つ陰の気を中和できるとされています。
吉方位を正確に判別するには八卦盤を用います。ただ、日本風水では、その年の干支で吉方位が変わる場合があります。
複雑な割り出し方をする必要があるため、迷ったら「東南」に置くのがおすすめです。
また、八卦には生まれ年や性別で異なる「本命卦(ほんめいか)」というものもあります。生まれ年(9年ごと)と性別で本命星が決定され、本命卦がわかります。
本命卦は、昭和3年を起点として9年ごとで決まりますが、わかりやすいよう表は西暦で記載しました。
9で割った 余り |
生まれ年 (9年ごと) |
本命星 | 男性の本命卦 | 女性の本命卦 |
---|---|---|---|---|
1 | 1936年・1945年… | 一白水星 | 坎(かん) | 艮(ごん) |
0 | 1935年・1944年… | 二黒土星 | 坤(こん) | 巽(そん) |
8 | 1934年・1943年… | 三碧木星 | 震(しん) | 震(しん) |
7 | 1933年・1942年… | 四緑木星 | 巽(そん) | 坤(こん) |
6 | 1932年・1941年… | 五黄土星 | 坤(こん) | 坎(かん) |
5 | 1931年・1940年… | 六白金星 | 乾(けん) | 離(り) |
4 | 1930年・1939年… | 七赤金星 | 兌(だ) | 艮(ごん) |
3 | 1929年・1938年… | 八白土星 | 艮(ごん) | 兌(だ) |
2 | 1928年・1937年… | 九紫火星 | 離(り) | 乾(けん) |
さらに本命卦は、八卦ごとに吉方位と凶方位が異なり、八宅盤というもので示されています。
八宅盤での八卦の吉方位は以下です。
- 坎・震・巽・離:北・東・東南・南
- 艮・坤・兌・乾:北東・南西・西・北西
ペットの生まれ年や人の性別になぞらえて、自宅での置き場所を考えてみるのも良いでしょう。
「七赤金星」に該当し、オス→(兌)・メス→(艮)
上記の場合、吉方位はオスとメスどちらも「北東・南西・西・北西」となるので、これらの方角にペットの遺骨を置いてみてはいかがでしょうか。
ペットが好きだった場所・家族が集まる場所に置く
ペットの遺骨を置くなら、亡くなったペットが生前、好んで過ごしていた場所に置くのもおすすめです。
猫であれば、風通しがよく季節ごとに冷暖が溜まりやすい場所を好む傾向があり、風水的に見れば、猫が好む風通しが良い場所などは良い気が流れてるとも言えます。
ペットが好きだった場所や付近に遺骨を置いてあげると、陰の気が中和できる可能性が高まるという考え方も。
また、家族が集まる場所、特にリビングなどは風水的に見ても気が集まる空間です。家の中で、家族運や健康運などを司る場所でもあります。
室内飼いのペットの多くは、リビングで家族と過ごす時間が多いこともあり、遺骨を置く場所としては最良の場所といっても差し支えないでしょう。
良くない気を中和できる配色にする
遺骨の持つ陰の気を中和できる配色にして、自宅に置くのも風水的におすすめの方法です。
風水の五行「木・火・土・金・水」それぞれに色が設けられています。いわゆる、ラッキーカラーと呼ばれるもので、色に応じてさまざまな効果をもたらすとされています。
- 木:青・緑
- 火:赤・オレンジ
- 土:茶色・黄色・ベージュ
- 金:ゴールド・白・銀
- 水:水色・紺・黒・グレー
木に属する緑色などは中和性が高く、オレンジやピンクなどの暖色は陽の気を持っています。
敷物や骨壺袋、メモリアルグッズなどの色を変更すれば、陰の気を中和、もしくは場を陽の気に変えることでペットの遺骨を置きやすくなります。
風水以外でペットの遺骨を置かないほうが良い場所
次は、風水以外でペットの遺骨を置かないほうが良い場所について紹介します。
ペットの遺骨を自宅に置く場合、カビが生えるなど物理的に変化をもたらす環境は避けるべきです。
直射日光が当たる場所
ペットの遺骨は、直射日光が当たる窓際や部屋に置くのは避けましょう。直射日光が当たることで、骨壺袋などが劣化し色が変わってしまうほか、ボロボロになってしまいます。
日が当たらない位置にするか、日中はカーテンで遮るなどで劣化を防ぐようにしましょう。
湿気の溜まりやすい場所
湿気が溜まりやすい場所にペットの遺骨を置くのはNGです。遺骨は湿気を含みやすく、カビが生えてしまうことがあります。
定期的に窓を開けるなど、換気をすることが大事です。また、扇風機や除湿器などで湿気が溜まらないようにする工夫もしてみましょう。
こどもの手が届く場所
こどもの手が届く場所にペットの遺骨を置くのは避けましょう。
興味やいたずらで落として割ってしまうことや、こどもがケガをしてしまうなど、いずれにしても良いことは何一つありません。
こどもが手の届かない高さにする、または開閉ができる戸棚などに遺骨を安置し、普段は閉じておくなどの対策をしておくとよいでしょう。
ペットの自宅・手元供養の方法
ここでは、ペットの自宅・手元供養の方法を紹介します。ペットの遺骨を納骨せずに自宅に置くことを自宅供養もしくは、手元供養といいます。
人間と違い決まった供養の仕方が存在しないので、供養スペースを設ける飼い主もいれば、ペット用の仏壇を設置するなどさまざまです。
仏壇を設ける
人間と同じように仏壇を設けるのが家族の一員として、しっかりと供養することができる方法です。
とはいえ、花やペットの写真を添えて供養スペースを作り、簡易的に供養している飼い主も多いでしょう。
どのように供養するかに正解はないので、飼い主の考え次第です。大切なのはペットとの絆や想いが途切れることなく在り続けることなのです。
アクセサリーなどに収めて携帯する
昨今では、ペットの遺骨の一部を収めたキーホルダーにして携帯することができるようになっています。
また、遺骨を加工して遺骨ダイヤモンドとしてアクセサリーにすることもでき、最も美しい供養方法ともいわれています。
亡くなったペットを肌身離さず持つことで、安心感も得られ気持ちも上向きになるので、風水的に見ても良い気を呼び込む供養方法となります。
ペットを納骨することでも風水的なメリットがある
最後は、ペットを納骨することでも風水的なメリットがあることについて紹介します。
遺骨を自宅に置くことの風水について紹介しましたが、納骨することでも風水的に以下のようなメリットがあります。
- 陰の気が滞留せず陽の力と均衡がとれる
- 心の区切りをつけることができ良い気を呼び込める
陰の気が滞留せず陽の力と均衡がとれる
納骨することで自宅に陰の気が滞留せず、自宅にある陽の気とのバランスが取れ、運気などの低下を防ぐことができます。
また、しっかりと供養できることでペットへの悲しみが和らぎ、気持ちが自然と落ち着きます。
心の区切りをつけることができ良い気を呼び込める
自宅供養では、常に亡くなったペットのことを考えてしまいがちで、ペットロスにより体調を崩してしまいかねません。
納骨することで、ペットへの悲しみが和らぎ、気持ちに整理がつくことで区切りをつけることができます。
気持ちに区切りがつくことで前向きになり、自宅に流れてくる気も改善することで、さらなる運気向上にもつながるのです。
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ペットの遺骨を家に置くことについて、風水的な影響を考えると慎重に選択する必要があります。
適切な場所と供養の仕方を守れば問題はありませんが、家の向きや造りでどうしても適切に遺骨を置けないこともあります。
飼い主の気持ち次第で、風水の見方は変わってきますが、納骨することも視野に入れて検討しましょう。
納骨することでペットが自然に還れるため、風水的にも良いとされています。自宅に流れる陽の気が改善し、運気向上に繋がります。
納骨を希望する方は、セーフリーを活用するのがベストです。セーフリーなら豊富な候補から、ペットの遺骨を大切に保管してくれる霊園をスムーズに見つけることができます。
自身の心と風水のバランスを大切にしながら、ペットの供養方法を見つけてください。