2024.11.01 2024.12.05
本記事では、犬に与えてはいけない危険な食べ物について、毒性の強さや症状、誤食時の対処法まで詳しく解説します。
人間には安全でも、犬には命の危険がある食品が多く存在します。
愛犬の健康と安全を守るため、飼い主として知っておくべき正しい知識と予防対策をまとめました。
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目次
犬が食べてはいけないもので致命的に危険がある食べ物
最初は、犬が食べてはいけないもので致命的に危険がある食べ物について紹介します。
以下に挙げる3つの食べ物の、成分や食べた場合の症状、致死量について解説していきます。
- チョコレート・カカオ製品
- キシリトール含有食品
- ブドウ・レーズン
チョコレート・カカオ製品
チョコレートやカカオ製品に含まれるテオブロミンは、犬にとって強い毒性のある成分です。
人間と違い、犬はテオブロミンの代謝速度が約3倍遅いため、体内に蓄積されて中毒を引き起こします。
特に高カカオのダークチョコレートは危険度が高く、体重5kgの小型犬なら板チョコ半分程度でも重篤な症状を引き起こす可能性があります。
項目 | 内容 |
---|---|
有害成分 | テオブロミン、カフェイン |
症状と致死量 | ・初期:嘔吐、下痢、興奮 ・重症:痙攣、不整脈、心臓発作 ・致死量:体重1kgあたり90-100mgのテオブロミン |
注意すべき食品 | ・ダークチョコレート ・ココアパウダー ・製菓用チョコレート ・チョコレート菓子全般 |
キシリトール含有食品
キシリトールは人工甘味料として広く使用されていますが、犬にとっては致命的な毒物です。
摂取すると急激なインスリン分泌を引き起こし、重度の低血糖を起こします。
さらに、肝不全などの深刻な合併症を引き起こす可能性もあります。
症状は摂取後20分程度で現れ始め、早期発見・治療が生死を分けます。
体重の小さな犬ほどリスクが高く、ガム1〜2個でも重篤な症状を引き起こす可能性があります。
項目 | 内容 |
---|---|
有害成分 | ・初期(20分〜1時間):嘔吐、ふらつき、脱力 ・重症:低血糖、痙攣、昏睡 ・合併症:肝不全、血液凝固障害 |
注意すべき食品 | ・シュガーレスガム ・ダイエット菓子 ・低糖質パン・菓子 ・歯磨き粉 ・のど飴・咳止め飴 |
ブドウ・レーズン
ブドウやレーズンによる中毒は、摂取量が少量でも急性腎不全を引き起こす可能性があり、致命的です。
特に注意すべきなのは、有害成分が特定されていないため、安全な摂取量が設定できない点です。
また、犬の個体差も大きく、少量でも重症化するケースがあります。
ブドウジュースやワインなどの加工品も同様に危険。
パンやお菓子に含まれている場合もあるため、原材料の確認が重要です。
項目 | 内容 |
---|---|
有害成分 | 現在も特定されていない(研究継続中) |
症状や発症量 | ・初期(24時間以内):嘔吐、下痢、腹痛 ・重症:腎不全、無尿、虚脱 ・発症量:体重1kgあたり1〜2粒でも発症の可能性 |
注意すべき食品 | ・生のブドウ(全種類) ・レーズン、干しブドウ ・ブドウジュース ・ワイン ・フルーツケーキ・パン |
犬が食べてはいけないもので重度の中毒を引き起こす食べ物
続いて、犬が食べてはいけないもので重度の中毒を引き起こす食べ物を紹介します。
- ネギ(タマネギ)類全般
- 銀杏・ナッツ類
ネギや玉ねぎは、昨今では猫共々食べてはいけないものとして認識されてきています。
しかし、犬は人間の食べ物に興味を抱きやすく、調理中に落下してしまった、拾いきれなかったネギを食べてしまうことも大いにあります。
また、銀杏は季節によって路面に無造作に落ちていることがあるので、散歩中に誤食しやすく、犬にとって危険な食べ物のひとつです。
上記の食べ物について、詳しくみていきましょう。
ネギ(タマネギ)類全般
ネギ類に含まれる有機チオ硫酸化合物は、犬の赤血球を破壊し、重度の溶血性貧血を引き起こす危険性があります。
この成分は熱に強く、加熱調理しても分解されないため、調理済みの食品でも注意が必要です。
特に柴犬や秋田犬などの日本犬は遺伝的に感受性が高いとされています。
症状は摂取後30分から数日後に現れ、個体差が大きいため、少量でも与えることは避けるべきです。
項目 | 内容 |
---|---|
有害成分 | ・有機チオ硫酸化合物 ・アリシン(硫化アリルが変化) |
中毒症状 | ・激しい嘔吐や下痢 ・重度の貧血(粘膜が真っ白になる) ・歩行困難や意識障害 ・急性腎不全 |
具体的な食品 | ・玉ねぎ、長ネギ ・ニンニク、ニラ ・らっきょう、わけぎ ・あさつき、エシャロット |
銀杏・ナッツ類
銀杏に含まれるギンコトキシンは神経毒として作用し、重度の中毒症状を引き起こす可能性があります。
特に体の小さな犬は7粒程度でも危険で、加熱しても毒性は消えないため注意が必要です。
またナッツ類の中でもマカダミアナッツは特に注意が必要で、体重1kgあたり0.7gという少量でも中毒を引き起こします。
その他のナッツ類も高脂質による消化器系のトラブルや、殻による腸閉塞の危険があるため、与えることは避けるべきです。
項目 | 内容 |
---|---|
有害成分 | ・銀杏:ギンコトキシン(神経毒) ・マカダミアナッツ:原因物質不明 ・その他ナッツ:高脂質成分 |
中毒症状 | ・銀杏:けいれん、嘔吐、めまい、呼吸困難 ・マカダミアナッツ:脱力、歩行困難、発熱、嘔吐 ・その他:消化不良、腸閉塞 |
具体的な食品 | ・銀杏(生・加熱両方) ・マカダミアナッツ(ナッツ・オイル) ・ピスタチオ、アーモンド、クルミなど |
犬の体調不良や病気につながる可能性のある食べ物
ここでは、犬の体調不良や病気につながる可能性のある食べ物について解説します。
明確に食べてはいけないと言われていなかったとしても、人間の食べ物は基本的に飼い犬に害になることが多いです。
ついうっかり食べてしまわないように注意しましょう。
生魚や生肉
生魚や生肉には寄生虫や有害な細菌が含まれている可能性が高く、食中毒や感染症のリスクがあります。
特に生の淡水魚には、致命的な肺吸虫症を引き起こす寄生虫が潜んでいる可能性があります。
また、生の魚やイカ・タコに含まれるチアミナーゼは、ビタミンB1を分解して欠乏症を引き起こす可能性があります。
生肉も同様に、サルモネラ菌や大腸菌による重度の食中毒を引き起こす危険があるため、必ず加熱調理して与えましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
有害成分 | ・寄生虫(アニサキス、肺吸虫など) ・有害細菌(サルモネラ菌、大腸菌) ・チアミナーゼ(魚に含まれる酵素) ・硬い食感(物理的な危険性) |
症状 | ・食中毒:嘔吐、下痢、発熱 ・寄生虫症:咳、呼吸困難、腹痛 ・ビタミンB1欠乏:神経症状、食欲不振 ・消化器系:消化不良、腸閉塞 |
具体的な食品 | ・生魚(特に淡水魚) ・刺身、寿司 ・生肉(鶏肉、豚肉、牛肉) ・内臓肉 ・生ハム、生ベーコン |
生卵
生卵の白身に含まれるアビジンは、ビオチンの吸収を阻害し、皮膚炎や成長不良を引き起こす可能性があります。
また、サルモネラ菌などの食中毒菌による感染リスクもあるため、生卵を与える際は注意が必要です。
特に白身だけを継続的に与えることは避けるべきです。
卵黄にはビオチンが豊富に含まれているため全卵であれば問題は少ないですが、安全性を考慮して加熱調理してから与えることをおすすめします。
項目 | 内容 |
---|---|
有害成分 | ・アビジン(白身に含まれる酵素) ・サルモネラ菌などの食中毒菌 |
症状 | ・皮膚炎、被毛の異常 ・成長不良 ・食中毒(嘔吐、下痢) |
アボカド
アボカドに含まれるペルシンは、犬の心臓や乳腺組織に悪影響を与える可能性がある有害成分です。
特に果肉だけでなく、葉や種子にも多く含まれているため、誤食にも注意が必要です。
また、高脂肪であることから消化器系のトラブルを引き起こす可能性もあります。
タネ(種子)の部分は大きさや形状から、誤飲や腸閉塞の危険もあります。
アボカドは果肉も含めて与えないようにしましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
有害成分 | ・ペルシン(全体に含まれる毒性物質) ・高脂肪成分 ・大きな種子(物理的危険) |
症状 | ・心筋障害 ・乳腺組織の炎症 ・嘔吐、下痢 ・腹痛、食欲不振 ・種子誤飲による腸閉塞 |
犬が食べてはいけないものを知っておくことが重要
犬は好奇心旺盛で、人間の食べ物に興味を示すことが多いものの、人間には安全な食べ物でも犬にとっては命に関わる危険なものが数多く存在します。
犬は自分にとって何が危険かを判断できないため、飼い主が正しい知識を持って予防することが重要です。
特に散歩中の誤食や、来客時のお菓子の誤飲など、予期せぬ状況での事故も多く報告されています。
中毒症状は発症までの時間や重症度が食べ物によって大きく異なります。
どのような食材が危険なのかを事前に把握し、家族全員で情報を共有しておくことが、愛犬の命を守るために大切です。
犬が食べてはいけないものを誤食した時の対処法
ここでは、犬が食べてはいけないものを誤食した時の対処法を解説します。
誤食したときの応急処置を知れば、犬の命を守る行動をいち早く対処できます。
食べてしまったときの応急処置
危険な食べ物を誤食した場合、まず「何を」「どのくらい」「いつ」食べたのかを冷静に確認します。
チョコレートやキシリトールなど、致命的な危険がある食品の場合は、すぐに獣医師に相談してください。
吐かせる処置が必要な場合もありますが、これは獣医師の指示のもとで行う必要があります。
誤食した食品のパッケージや残り物は捨てずに保管し、受診時に持参することで適切な治療につながります。
自己判断での処置は避け、必ず専門家に相談しましょう。
病院受診をすべきか判断する基準
病院受診の判断基準として、チョコレート、キシリトール、ブドウ類は摂取量に関わらずすぐにでも受診が必要です。
その他の食品でも、嘔吐や下痢、元気がない、震えなどの異常が見られた場合は早急な受診が推奨されます。
受診時には、誤食した食品の種類と量、摂取時刻、その後の症状の変化を詳しく伝えましょう。
可能であれば食品のパッケージや写真を持参し、普段の持病や服用している薬がある場合もその情報を伝えることが適切な治療につながります。
犬の誤食を予防する対策
最後に犬の誤食を予防する対策を解説します。家庭内、散歩中など飼い犬が誤食してしまうタイミングごとに確認しておきましょう。
家庭での管理方法
危険な食品は必ず犬の手の届かない場所に保管し、食器棚や冷蔵庫は確実に閉めることを習慣化しましょう。
チョコレートやガムなどは密閉容器に入れ、高い場所で保管します。
食事中は犬を別室で待機させるか、サークル内で過ごさせるなどの対策も効果的です。
また、ゴミ箱は蓋付きのものを使用し、生ゴミの管理も徹底することが重要です。
カウンターやテーブルに食べ物を放置しないことも、誤食予防の基本となります。
散歩中の注意点
散歩中の誤食を防ぐには、常に5メートル先までの路上状況を確認しながら歩くことが重要です。
特にコンビニや飲食店の周辺は食べ物やゴミが落ちている可能性が高いため、注意が必要です。
スマートフォンを見ながらの散歩は避け、愛犬から目を離さないようにしましょう。
また、ゴミの少ない歩道の中央を歩くことや、必要に応じて口輪を使用することも効果的です。
拾い食いをしそうな場合は、おやつで気を紛らわせる対策も有効です。
家族での共有事項
犬に危険な食べ物のリストを作成し、冷蔵庫やリビングなど目につく場所に貼って、家族全員で情報を共有しましょう。
特に子どもには、お菓子を与えることの危険性をわかりやすく説明し、定期的に確認することが大切です。
来客時には事前に注意を促し、テーブルに食べ物を放置しないようお願いすることも重要。
誤食時の緊急連絡先(動物病院の電話番号など)も共有し、家族全員が迅速に対応できる体制を整えておきましょう。
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