2025.01.27 2025.03.01
ここでは、冬場の犬の散歩について、時間帯や回数、用意する物や帰宅後のケアまでを詳しく解説します。
犬は夏の暑い時期よりも冬の方が元気といわれますが、それでも寒さの厳しいときは散歩の際に対策が必要です。
日々の天候をチェックしながら散歩におけるポイントも押さえて、愛犬が快適に過ごせるよう飼い主さんがサポートしてあげてください。
散歩から帰ってきた後のケア方法についてもしっかり確認しておきましょう。
目次
冬場に犬の散歩をする時間帯と回数
冬場に犬の散歩をする際は、時間帯と回数に気を付けるのが大事です。
特に、以下に挙げる3つの点を押さえて散歩を行なってください。
- 散歩の時間帯は太陽が出ている昼間
- 散歩の回数は一日1~2回
- 散歩の回数は一日1~2回
それぞれのポイントについて詳しくみていきます。
散歩の時間帯は太陽が出ている昼間
冬場の犬の散歩は、まず時間帯に注意してみてください。
散歩に適している時間帯は、太陽が出ている昼間です。
日差しが感じられるお昼前~午後3時くらいまでを目安に、愛犬と散歩に出かけてみましょう。
お昼前後の時間帯であれば、気温が低い冬でも日光が愛犬の体をじんわりと温めてくれます。
太陽の光は犬の精神状態を落ち着かせる働きもあるといわれているので、冬場は昼間の時間帯を意識して散歩してください。
散歩の回数は一日1~2回
冬の寒いときの散歩ですが、回数は一日に1~2回が目安となっています。
犬種や年齢によって必要な運動量は異なりますが、これくらいの回数を参考に愛犬と歩いてみてください。
寒い冬場であっても犬にとって適度な運動は必要です。
また、外に出ることで日光を浴びることができるので、ビタミンDの生成も促せます。
あまりに寒い日は、なかなか気温が上がらないので一日に2回散歩するのが難しいかもしれません。
日光が温かく感じられる時間帯が限られているので、その間に2回散歩に行くのが厳しい場合もあるでしょう。
その日の天候や気温、飼い主さんの都合などを考え、できる範囲で散歩の回数を工夫してみてください。
散歩の時間は30分~1時間程度
冬場の犬の散歩時間は、1回30分~1時間程度にしましょう。
1時間以上の散歩は、愛犬の体を冷やしてしまいます。
天候が悪い日、寒さが厳しい日など、毎日の様子をみて散歩時間を調整してください。
また、散歩時間が30分より少なくなると運動不足になり、愛犬にストレスが溜まりやすくなります。
ここから、冬の散歩は30分~1時間が妥当といえるのです。
冬場の犬の散歩で用意しておきたいグッズ
冬は、地域によっては霜が降りたり雪が降るほど寒いところがあります。
しかし、犬にとって散歩は必要なことであり、愛犬の健康のためにも毎日行いたいものです。
冬の散歩は寒さから体を守ることが大切なので、以下に挙げるグッズも用意しておくと安心です。
- 防寒服
- 靴
- 犬用レインコート
犬用の防寒服や靴など、寒さ対策ができるグッズが多数登場しています。
愛犬が嫌がらずに身につけてくれるものを見つけて、冬場の散歩に活用してみてください。
見た目がおしゃれでかわいいものもあるので、飼い主さんも目で見て楽しめます。
冬場の犬の散歩前に押さえておきたいポイント
冬場の犬の散歩では、出発する前に飼い主さんが次の点をよく確認しておいてください。
- 気温や路面の状況を確認する
- 防寒対策を行なう
- 準備運動を行なう
散歩前に押さえておきたいポイントについて、一つずつ解説します。
気温や路面の状況を確認する
散歩に行く前、外の気温や路面の状況を確認することから始めましょう。
気温が10℃を下回ると、犬も寒さを感じるといいます。
散歩に適した気温は20℃前後ですが、冬場はここまで気温が上がらないので10℃以下にならない範囲で散歩をすると良いです。
気温と合わせて、路面の状況もしっかりチェックしてください。
路面が凍結したり濡れていると、滑って転んだりいつも以上に寒さを感じやすくなります。
散歩の準備をしてすぐに家を出るのではなく、飼い主さんが外の様子を確認して大丈夫だと判断できた段階で出発しましょう。
防寒対策を行なう
冬場の散歩は20℃前後であるときが少ないので、犬も多少は寒さを感じているはずです。
そこで、防寒対策を行なってから散歩に行きましょう。
防寒服や靴など愛犬に合うものを用意し、散歩の前に着せてあげます。
途中で脱げてしまわないよう、きちんと着用してから外に出るようにしてください。
防寒対策をしておくと、体で感じる寒さをやわらげることができます。
準備運動を行なう
冬に犬と散歩をする場合、準備運動もしておきたいです。
家の中で軽く歩いたり一緒に遊ぶなどして、体を温めておきます。
暖かい家の中から寒い屋外に飛び出すと、犬の呼吸器や血管に負担をかける恐れがあります。
ウォーミングアップをして少し体が温まってきた段階で、散歩に出発してください。
はじめはゆっくり歩き、少しずつペースを早めていくと良いです。
急激な気温差で体がびっくりしないよう、細かい点にも配慮することが大切です。
冬場の犬の散歩中に気を付けたいこと
冬場の犬の散歩は、事前の準備や対策と合わせて散歩中にもいくつか気を付けたい点があります。
特に、次に挙げる2つの点には注意して散歩をするようにしてください。
- 雨や雪が降ってきたら中断する
- 雪があるところは滑らないようにする
冬ならではの天候に注目してみていきます。
雨や雪が降ってきたら中断する
冬場であっても基本は毎日行った方が良い散歩ですが、歩いているときに雨や雪が降ってきたら中断して帰宅してください。
そのまま散歩を続けていると、犬の体がどんどん冷えていってしまいます。
路面が濡れることで、その上を歩いている犬の足はかなり冷えるのです。
肉球がしもやけを起こす場合もあるので、天候が悪くなってきたら速やかに帰りましょう。
雪があるところは滑らないようにする
冬場は、翌朝に雪が積もり、昼間でも完全に溶け切らないことがあります。
豪雪地帯となると、雪が路面にあるのが当たり前の光景であり、その上を歩く形になるでしょう。
雪があるところを散歩する際は、犬が滑らないよう注意してあげてください。
踏み固められた雪は硬くなるので、いつものペースで歩いていると滑って転んでしまう恐れがあります。
雪の様子をよく確認しながら、うっかり滑ってしまわないよう気を付けながら散歩してください。
散歩から帰ってきたらケアもしっかり行なおう
冬場の犬の散歩前に押さえておきたいポイントや散歩中に気を付けたいことを解説しましたが、無事に家に帰ってきてからのケアもしっかり行ないましょう。
散歩後のケアとして、冬場は以下のような対策をとり体を温めることを意識してください。
- 体が濡れていたらタオルドライする
- 被毛の濡れ具合によってドライヤーをかける
- 乾燥から皮膚を守るため保湿剤をつける
- 毛布などにくるまって体を温める
自宅でできる対策はどれかを考え、散歩後の犬の体を温めてあげてください。
体が濡れていたらタオルドライする
散歩中に冷たい雨や雪が降ってきて犬の体が濡れていたら、タオルドライしてあげます。
背中だけでなく、濡れた路面を歩くことでお腹側に水が跳ねる場合もあるので、濡れている箇所を確認して優しく丁寧に拭いてあげてください。
分厚く柔らかめのタオルで拭くと、犬もリラックスできるでしょう。
天候が急変するかもしれないと感じるときは、玄関の入ったところにあらかじめタオルを用意しておくと、帰宅後すぐにタオルドライできます。
被毛の濡れ具合によってドライヤーをかける
散歩のときに体が濡れたのでタオルドライしたけれどまだ乾ききっていない部位がある、被毛が濡れてしまった、そんなときはドライヤーで乾かしてあげてください。
音や熱風を嫌がる犬もいますが、嫌がらないようであればスピーディーに体を乾かせる方法なので便利です。
弱風にし、少し距離をとって優しくドライヤーを当てると、濡れた被毛はまもなく乾きます。
ドライヤーの使い方を工夫して愛犬が嫌がらないようにし、濡れた被毛を乾かしてあげましょう。
乾燥から皮膚を守るため保湿剤をつける
冬場は、散歩から帰ってきた後に保湿剤をつけてあげましょう。
屋外の空気に触れていた関係で、いつも以上に皮膚が乾燥しやすくなっています。
保湿剤を用意して、乾燥がひどくなりやすい肉球や鼻を中心にケアしてあげてください。
犬の皮膚は人間よりも薄くデリケートといわれているので、散歩後の保湿ケアもきちんと行ないたいです。
毛布などにくるまって体を温める
気温が低い日の散歩は、体が芯から冷え切ってしまいます。
さらに雪が積もっていたり、途中で雨に降られるなどすると、ますます体温は下がってしまうでしょう。
そこで、散歩から帰ってきてタオルドライやドライヤー、保湿剤のケアまでが完了したら毛布やブランケットなどで包み込み、体を温めてあげてください。
何かに包まれることでリラックスできる犬が多いので、愛犬用に暖かい毛布などを用意しておくと散歩後にのんびりできおすすめです。
冬でも犬にとって散歩は必要
寒い冬でも、犬にとって散歩は必要です。
運動不足解消やストレス発散、飼い主さんとのコミュニケーションの時間にもなり、毎日の散歩を心待ちしている犬も多いでしょう。
冬場でも基本は毎日行きたい散歩ですが、その日の天候や時間帯、路面の状況などをよく確認の上行なうようにしてください。
暗くなるのが早いので、怪我や事故に遭うリスクも高まります。
飼い主さんが責任をもって、愛犬の散歩を行なえるようにすることが大事です。
冬場の犬の散歩は気温や状態をよく確認して適切に判断しよう
冬場の犬の散歩について、時間帯や回数、散歩前のポイントや帰宅してからのケアなどを解説しました。
冬の散歩は適した時間が限られていることから、飼い主さんが一日1~2回きちんと散歩に連れて行くのが難しい場合があります。
そのようなときは、愛犬の散歩代行を引き受けてくれるペットシッターを利用してみてください。
飼い主さんが時間をとれないとき、代わりに愛犬を散歩に連れて行ってくれます。
ぜひ、以下からペットシッターを検索してみてください。
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- 忙しくても毎日散歩に連れて行ってあげたい
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冬場は日が短いので愛犬の散歩時間を確保しづらいなんとかして毎日散歩に連れて行ってあげたいそんなときはペットシッターに任せるのがおすすめ!
冬場の犬の散歩についてよくある質問
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Q. 冬場、犬にとって散歩の代わりになるものはありますか?
A.悪天候が数日続き外に散歩に行けないときは、家の中で愛犬と体を動かす時間を作ってみましょう。たとえば、こんな方法があります。
- ボールを投げて取ってきてもらう
- タオルの引っ張り合いっこをする
愛犬の好きな遊びや自宅の状況などから、楽しく運動できるものを見つけて実践してみてください。
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Q. 冬場の犬の散歩で持っておいた方が良いものはありますか?
A.冬場は、急に雨や雪が降り、気温が下がることがあります。そこで、できる範囲で以下のものを持っておくと役立つでしょう。
- タオル
- 水分
- 懐中電灯
- 貼るカイロ
冷え込んできたとき、愛犬の防寒服の上からカイロを貼ると、寒さをやわらげることができます。
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Q. 冬場の散歩に靴は必要ですか。
A.犬の肉球は、脂質や角質で分厚くできており、冷たい路面でも冷たさを感じることはありません。また、肉球は「動静脈吻合」という動脈と静脈が近しい造りをしており、静脈が冷えても動脈の血流が増加して温度を一定に保つことができるそうです。とはいえ、路面が凍結するような冷え込みや積雪などでは、しもやけや乾燥などの足トラブルの原因になります。冬の気温に合わせて適宜、愛犬に靴を履かせてみてはいかがでしょうか。