愛犬に「待て」をしつける方法をご紹介!成功のための手順を詳しく解説

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愛犬に「待て」をしつける方法をご紹介!成功のための手順を詳しく解説

2024.11.29 2024.11.29

愛犬に「待て」をしつける方法をご紹介します。

「おすわり」と同じく、犬へのしつけとしてよく使われる「待て」。しつけとはいえ、時には犬の身を守ったり、人間社会の中で行儀良く過ごすために欠かせない訓練です。

とはいえ、愛犬に「待て」を教えるのは意外に難しいもの。ここからは「待て」をしつける手順や覚えられない原因と解決策を解説!ぜひ参考にしてください。

愛犬に「待て」をしつける方法

愛犬に「待て」をしつける方法

愛犬に「待て」をしつける方法についてご紹介します。

時には犬の身を守り、飼い主との良い関係を築くうえで欠かせない愛犬のしつけ。ただ犬のしつけは思った以上に根気が必要です。

愛犬に「待て」をしつける手順は、以下を参考にしてください。

  1. おすわりの姿勢をキープさせる
  2. 「よし」と声を掛けておやつをあげる
  3. 待つことに慣れたら時間を延ばす
  4. おすわりの状態の時に「待て」と声を掛ける
  5. 少しでも長く待てたらよく褒める
  6. 「よし」と言いながらオヤツを見せてあげる
  7. 飼い主との距離を延ばす

①おすわりの姿勢をキープさせる

まず「おすわり」の姿勢をキープできるように教えます。

愛犬の前に立ち、手におやつを持っていることを教えてから「おすわり」をさせ、その状態を何秒かキープします。動いてしまったり、吠えた場合はもう一度初めからやり直しましょう。

②「よし」と声を掛けておやつをあげる

「おすわり」の状態が維持できているなら、「よし」と声を掛けておやつを与えます。

立ったり、動いている時におやつをあげると訓練になりませんので、必ず「おすわり」の状態をキープできている時のみ、おやつをあげてください。

③待つことに慣れたら時間を延ばす

「おすわり」に慣れたようなら、少しずつ時間を延ばしていきます。

急に時間が多くなると犬も戸惑ったり飽きたりしますので、ちょっとずつ愛犬の様子を見ながら延ばします。待っている時に色々話しかけると犬が混乱しますので、余計な言葉は言わないようにしましょう。

ただ静かに待っていることができたら、目一杯褒めてあげてください。褒められることとおやつをもらえることをセットとして覚えると、確実に待てる時間が長くなります。

④おすわりの状態の時に「待て」と声を掛ける

次に「おすわり」をした状態の時に、おやつを認識させてから「待て」と指示します。

その状態で10秒ほど待っていられたら、おやつをあげて褒めてあげます。これは「待て」の言葉の意味を教える訓練ですから、「待て」と言った後にじっと待機できたら惜しみなく褒めてください。

⑤少しでも長く待てたらよく褒める

次は「待て」と声を掛けて、できるだけ長い時間その状態を維持できるようにします。

犬によって個体差があるので、待っていられる時間にはそれぞれ差がありますが、ちょっとでも時間が延びたら褒めてあげてください。犬は飼い主の言葉の意図を感じ取ってくれるでしょう。

⑥「よし」と言いながらオヤツを見せてあげる

「待て」と言った待機状態から、解除の「よし」のフレーズを覚えさせます。

「待て」の待機中に10秒程度維持できたら、そのまま飼い主が犬との距離を広げて何秒か待ち、「よし」と声を掛けておやつを見せます。愛犬が寄って来たらおやつをあげ、たくさん褒めてください。

「よし」と言っても反応しなかったり、飼い主に付いて動いてしまったら、もう一度「待て」の状態からやり直します。これを繰り返すと「よし」の言葉の意味も理解できるようになるでしょう。

⑦飼い主との距離を延ばす

最後に「おすわり」の状態から、「よし」と声を掛ける所までをトータルで何度も訓練します。

「待て」の待機時間をどんどん延ばしていき、「よし」と声を掛け近寄るように繰り返し教えてください。途中で動いた場合は、その手前の段階からやり直すか、最初の「おすわり」からやり直します。

ただ愛犬にも飽きることや気分が乗らない日もあります。根詰めると嫌になって応じなくなりますので、臨機応変に楽しみながら訓練しましょう。

愛犬に「待て」をしつける時のおすすめポイント

愛犬に「待て」をしつける時のおすすめポイント

愛犬に「待て」をしつける時のおすすめポイントをご紹介します。

簡単そうに見えて意外に難しい犬のしつけ。「待て」を教えるには、幾つかのおすすめポイントがあります。秘訣を理解してスムーズにしつけを行いましょう。

先に「おすわり」を覚えるとスムーズ

「待て」をしつける時は、まず基本のしつけである「おすわり」を覚えておくとスムーズです。

結論から言うと、「待て」のしつけは「おすわり」が出来なければできません。ですから「おすわり」を習得していない、もしくは習慣化していないなら、まずそちらから始めてください。

「おすわり」を理解しているということは、飼い主の指示や求めていることを理解しているということですから、「待て」の習得も早いでしょう。

「おすわり」のしつけ方はこちらから!

ごほうびを準備しておく

やはり効果的なのは、「待て」の練習の時にごほうびを準備すること。これはある意味必須です。

ごほうびをより効果的にするためには、飼い主のチョイスが重要です。愛犬が好きなものを選ぶのはもちろんですが、夢中になりすぎるものは控えてください。

いくら愛犬が好きなおやつでも、食べるのに時間が掛かるものや遊びたくなるものだと集中力が切れてしまいます。すぐに口にできて与えやすく、気に入っている食べ物を考えましょう。

短い時間で繰り返し教える

愛犬をしつける時は短い時間で、何度も繰り返す行うようにしましょう。

1回の時間が長く不定期にトレーニングするより、1回に時間を短くして定期的にトレーニングした方が効果的です。犬の集中力が切れない程度の時間内に収めてください。

犬としてはもう飽きているのに、何度も無理強いさせられると次からトレーニングに応じなくなってしまいます。根気よく続けるためにも少しずつ行うのが秘訣です。

集中できる環境を作ってあげる

「待て」のトレーニングをする時には、なるべく集中できる環境を整えてください。

人間でも同じですが、集中できない環境だと教えてもらったことを習得できません。たとえば以下のような環境や状況では、犬もトレーニングに集中できないかもしれません。

  • 近くで他の犬が遊んでいる
  • 食べ物のにおいがする
  • 好きなおもちゃが近くにある
  • いつもは昼寝している時間である
  • お腹がすいている
  • 元気がない

愛犬の体調も関係しますが、できるだけ気を散らすものが周りにない環境でしつけを行いましょう。

使う指示語を家庭内で共通させる

ちなみに「待て」の言葉は、家庭によっては違う言葉で表現されます。「ステイ」という飼い主もいらっしゃいますし、「よし」を「OK」や「GO」と言う方も。

どんな指示語を使うかは自由ですが、家庭内では同じ指示語に統一するようにしてください。違う言葉で指示すると犬が混乱して分からなくなるからです。

また犬は人間の言葉を音として覚えますので、似たような音は混乱を招きます。音が似ていると間違って聴き取ってしまうのです。分かりやすく明快なフレーズを選んであげましょう。

褒めるタイミングを間違えない

「待て」のトレーニング中に犬にとって最大のごほうびは、飼い主の褒め言葉です。

ただ褒めるタイミングを間違えると犬は混乱します。「待て」と言われている時に動いたのにおやつをもらえたり、「よし」という前に動いても褒めてもらえたり。

これでは何が正しいのか犬も判断できませんし、指示の意図が分からないでしょう。ですから、犬が指示と違う動きをした時には断固として譲らず、褒めずにもう一度やり直します。

ちゃんと指示通りにできたら、思いっきり褒めてあげてください。

愛犬が「待て」を覚えられない原因と解決策

愛犬が「待て」を覚えられない原因と解決策

愛犬が「待て」を覚えられない原因と解決策をご紹介します。

いくら飼い主が「待て」のしつけを頑張っても、一向に愛犬が覚えてくれない…そんな悩みを耳にすることもあるでしょう。ですが、きっとよく考えると何か原因があるはずです。

ここからは、愛犬が「待て」を覚えられない原因と解決策を解説します。

途中で集中力が切れる

初めは「待て」が出来ていたのに、いつもあるタイミングからいうことを聞かなくなる。

〇原因

愛犬の集中力が続かない環境なのかもしれません。他の犬が遊んでいる、大きな音がする、食べ物のにおいがするなど原因がないか探してみてください。

〇解決策

トレーニングに集中できるような環境を作ってあげます。静かで他の犬がいない場所など、集中しやすいように場所や時間、環境を選びましょう。

待っている最中に吠える

「待て」を指示して離れていく飼い主に向かって吠えてしまう。

〇原因

飼い主が離れていくことに不安を感じているか、早くおやつが欲しいという訴えのどちらかかもしれません。

〇解決策

吠えたことに関して過度に反応しないようにしましょう。ただ吠えた時にはおやつは与えず、最初からやり直します。飼い主は遠くに行かない、おやつが必ずもらえることが分かれば吠えなくなります。

おやつを見るとすぐに動く

「待て」と指示しても、おやつが見えると動いてしまう、もしくは指示を聞かなくなる。

〇原因

ごほうびにしているおやつやおもちゃが適していない可能性があります。夢中になりすぎるものや集中力を途切れさせてしまうほど好きなものは向いてません。

〇解決策

おやつだけに集中していると、愛犬はおやつがない時には指示を聞かなくなります。おやつはいつも見せるのではなく、指示に従った時のみに限りましょう。

飼い主について動く

「待て」をして飼い主が後ろに下がると犬も一緒に動いてしまい、ついてくる。

〇原因

「待て」の指示の意味を理解していません。もしくは飼い主が動けば自分も動いてよいと解釈している可能性があります。

〇解決策

「動かなければおやつがもらえる」と理解させるのが解決策です。「待て」の指示はまだ先送りにして、まずは動かないでいられるトレーニングから始めてください。

動かないことに十分慣れてから、「待て」の指示と合わせてトレーニングしていきます。

場所が変わるとできない

家では「待て」ができるのに、外や人前になると全く言う事を聞かない。

〇原因

家以外の場所は、犬にとって気が散る状況が多数あります。不安な気持ちもあるでしょうし、ストレスを感じる個体もいます。

〇解決策

家でしか「待て」を練習していないのであれば、急に外で同じようにするのは難しいでしょう。室内で出来るようになったら、玄関、家の前、歩道など徐々に人が多い場所に移行してください。

最終的に家族以外の人の前でも出来るようになれば、公園などの気が散る場所でも指示に従うようになります。

愛犬のしつけトレーニングはプロのサポートもおすすめ!

愛犬のしつけトレーニングはプロのサポートもおすすめ!

愛犬に「待て」をしつける方法をご紹介しました。

一見簡単そうに見える犬のしつけですが、性格や個体差も関係あるため、なかなか一筋縄ではいかない愛犬も。トレーニングには効果的な手順と幾つかのコツがありますので、ぜひ参考にしてください。

ただもし自力でのしつけに限界を感じたら、プロのドッグトレーナーに相談する方法もおすすめです。

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