犬のトイレの簡単なしつけ方!コツや失敗する原因と対策も解説!
2024.09.19 2024.09.22
この記事では犬のトイレのしつけ方について解説します。
愛犬のトイレのしつけが、なかなかうまくいかないという悩みを持つ方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に、犬のトイレのしつけを成功させるためのコツや考え方も解説します。
愛犬のトイレのしつけ方や手順を知るための参考にしてください。
目次
犬のトイレのしつけ前の準備
犬のトイレのしつけ前には、トイレの環境を整えておきましょう。
こちらでは、犬のトイレのしつけをする際に準備しておくべきことを紹介します。
①サイズに合ったトイレグッズを準備する
犬のトイレグッズは以下の3つを準備してください。
- サークル
- トイレトレー
- トイレシート
サークルで生活範囲を限定したり、トイレトレーを置いたりすると、愛犬にトイレと認識してもらいやすくなります。
トイレトレーは犬の大きさに合ったものを選ぶことをおすすめします。活発な犬の場合は、体格の2〜3倍くらいの広さのトレーを選ぶのがおすすめ。
サイズが小さいと、犬が排泄しづらい、または足がはまってしまうなどのストレスになる可能性があります。
トイレシートは、トレーのサイズに合わせて、吸収力や厚みなども考慮して、全体を覆えるものを使用してください。
②犬が落ち着ける場所にトイレを設置する
犬が落ち着ける場所にトイレを設置することが、愛犬のトイレのしつけをする上では、重要なポイントです。
犬は、トイレをする時、無防備な状態になります。そのため、安心してトイレができる、静かで落ち着ける場所が必要です。
トイレをするのに落ち着けない場所では、トイレだと認識してくれず、しつけがうまくいきません。
愛犬が安心できるようにトイレグッズと設置場所を整えることで、トイレのしつけがスムーズに進み、成功率がアップします。
トイレのしつけで犬が好む置き場所や条件
トイレのしつけを成功させるために、以下のポイントを押さえてください。愛犬が安心してトイレができる環境を整えてあげましょう。
- 寝床とトイレはなるべく離す
- いつでもトイレに行ける環境にする
- 一定の広さがある場所に設置する
- 季節ごとの寒暖差が少ない場所にする
上記の共通点は、「愛犬がストレスを感じない」という点です
トイレを排泄する場所と認識してもらうために、寝床とトイレを仕切るのが効果的。
設置場所は、騒がしくない壁や家具などで囲まれた場所の方が、犬は安心感を得られます。
また、飼い主さんがいると安心する犬は、飼い主さんが視界に入りやすい場所にトイレを置くのもおすすめです。
愛犬の特徴や性格に合わせて環境を作ってあげてください。
犬のトイレのしつけの手順
ここでは、犬のトイレのしつけ手順を紹介します。
犬のしつけはやってすぐに完了するわけではありません。手順を繰り返し、焦らずじっくりしつけていきましょう。
犬のトイレのしつけには、以下のような手順が効果的です。
- トイレのタイミングで誘導する
- コマンドを教えていく
- 成功したらご褒美をあげる
手順を詳しく解説していきます。
①トイレのタイミングで誘導する
通常であれば、以下のタイミングでトイレに誘導してあげると成功確率がアップします。
- 起床時
- 食事の前後
- 散歩や運動の後
- 遊びの後
上記のタイミングでトイレに連れて行くことで、ルーティーンにしやすくなるといった効果もあります。
誘導する際にも、「おしっこしようか!」や「うんちしようか!」など、覚えやすい短い言葉をかけてあげることをおすすめします。
初めは抱き抱えてトイレに連れて行ってもOKです。徐々にトイレに自分で行けるように誘導してあげてください。
②コマンドを教えていく
「おしっこ」「うんち」など、誘導の際に使っている言葉を、排泄の直前にも、かけてあげてください。
特定の言葉(コマンド)をかけてあげることで、愛犬は「コマンドの言葉=トイレ」と学習していきます。
同じ言葉を毎回同じタイミングで言うことで、犬は言葉の意味を理解しやすくなります。
コマンド例
- トイレ
- ピーピー
- プープー など
③成功したらご褒美をあげる
犬は褒められると嬉しいと感じ、褒められた行動を繰り返そうとします。成功した際には、必ずご褒美を与えてあげてください。
タイミングは排泄の直後が理想です。ご褒美は少量のおやつで十分なので、愛犬が大好きなものを選んで与えてあげましょう。
また、ご褒美に加えて「良い子!」「えらいね!」など、言葉でも褒めてあげると効果的です。
犬のトイレのしつけを成功させるコツ
こちらでは、犬のトイレのしつけを成功させるコツを4つ紹介します。
トイレのしつけは、犬との信頼関係を築く上で重要です。
しつけの過程も楽しみつつ、焦らず、根気強く、そして愛情を持って接することで、成功に近づきます。
3日〜1週間で集中的に行う
3日〜1週間の期間は、犬にトイレの場所を覚えさせるための重要な時期です。犬のトイレのタイミングで連れて行ってあげましょう。
また、犬の行動を観察し、愛犬ならではのトイレのサインがないかを見るようにしてください。
夜間や留守中の失敗を防止するために、しばらくはサークルなどで生活範囲を限定し、トイレの場所を固定しておくことが理想です。
あくまでこのポイントは、一般的な方法です。犬種や性格によって、トイレトレーニングの期間は異なるという点は押さえておいてください。
トイレのサインと1日の回数を把握しておく
犬がトイレの時に出すサインは以下のようなものがあります。「トイレかな?」と思った時には、トイレに連れて行ってみてください。
- クンクンと床を嗅ぎ回る
- 落ち着きがなく、ソワソワする
- 特定の場所をぐるぐる回る
- 同じ場所に何度もおしっこをするしぐさ
- 鳴き声を上げる
1日の回数は、一般的に、子犬は1日に数回、成犬は1~2回程度トイレをします。犬の年齢や体調によって、排泄回数は異なります。
犬用のトイレしつけスプレーを活用する
トイレしつけスプレーは犬のフェロモンを模倣した成分を使って、犬をトイレに誘導する効果が期待できます。
使い方は、トイレシートやトレーに吹きかけるだけでOKです。犬にトイレの場所を認識させられます。
ただし、全ての犬に効果があるとは限りません。効果がない場合は、おもちゃや、好きなもので誘導するなど他の方法を試してみましょう。
失敗してもイライラせずにすぐに片付ける
失敗してもイライラしないことを心がけてください。特に失敗が続くとイライラすることもあるかもしれません。
失敗したときに叱ると、犬はトイレを怖い場所だと認識してしまい、逆効果になることがあります。
失敗してもそのまま、そっと犬をトイレに連れて行きましょう。愛犬の気づかないうちに片付けることが理想です。
あまりに失敗を繰り返す場合は、何か原因があります。一度、動物病院ややペットのしつけのプロに相談してみるのもひとつの手です。
犬のトイレのしつけが失敗する原因と対策
どれだけしつけても失敗すると、先が見えず不安になることもあるでしょう。
こちらでは、犬のトイレのしつけが失敗する原因と対策を紹介します。
トイレではない場所でしてしまう
愛犬がトイレでない場所でしてしまう原因は以下のようなものが挙げられます。
◾︎原因
- トイレの場所が気に入らない
- トイレが不潔
- マーキング行動
- 体調不良
- ストレス
静かで落ち着ける場所など、犬の好みに合わせるようにしてください。トイレはこまめに掃除し、常に清潔な状態を保つのがベストです。
性成熟期を迎えた犬は、自分の縄張りを主張するために、マーキング行動をすることがあります。
マーキング行動は、避妊・去勢手術や、フェロモン剤の使用で収まることがあるので、獣医師に相談するのがおすすめです。
引っ越しや家族構成の変化など、環境の変化によるストレスが原因で、決まった場所でトイレができなくなることがあります。
環境の変化によるストレスは、慣れとともに減っていくので、少し様子を見てみましょう。
◾︎対策
- トイレの場所を見直す
- 清潔を保つ
- マーキング対策
- 体調管理
- ストレスを軽減
何度教えても失敗する
何度教えても失敗する原因は以下のようなものが挙げられます。
◾︎原因
- タイミングが合わない
- ご褒美が不足している
- 叱りすぎている
原因の中で一番多いのは、愛犬が出しているトイレのタイミングを見逃していて失敗するということです。
犬の行動をよく観察し、サインに気づいたらすぐにトイレに連れて行きましょう。
ご褒美が足りていない時には、いつも以上に大げさに褒めたり、おやつを与えたりすると、解消することがあります。
愛犬のやる気をあげられるような工夫が必要です。
◾︎対策
- タイミングを掴む
- ご褒美を強化
- 叱るのではなく誘導する
そのほか、犬種や性格によって、学習能力に差があります。トイレのしつけがうまくいかないとしても、根気強く続けるようにしましょう。
急にできなくなったり嫌がったりする
急にできなくなったり嫌がったりする原因には、以下のようなものが挙げられます。
◾︎原因
- 体調不良
- 環境の変化
病気や怪我がある場合は、トイレに行きたくても行けないことがあります。早めに動物病院を受診しましょう。
引っ越しや家族構成の変化など、環境の変化や愛情不足にストレスを感じている可能性があります。
飼い主の興味を引くために、わざと飼い主の手を焼くようなことをする犬もいます。
こういった反応が見られる場合には、いつも以上に愛情を持って接すると解消できることが多いです。
◾︎対策
- 動物病院を受診
- 環境の変化に配慮
- 愛情を持って接する
今までできていたのに失敗する
今までできていたのに失敗する原因は以下のようなものが挙げられます。
◾︎原因
- 体調の変化
- ストレス
発情期やホルモンバランスの乱れなどが原因で、トイレの場所がわからなくなることがあります。
定期的に動物病院で健康チェックを受けましょう。
長期の留守や来客など、ストレスを感じる出来事があった可能性があります。ケアなどを行なって、落ち着ける環境を作ってあげてください。
◾︎対策
- 定期的な健康チェック
- ストレスを軽減
犬のトイレのしつけはプロに任せるのもおすすめ
犬のトイレのしつけを行う手順や成功のコツを解説しました。
犬のしつけは、トライ&エラーを繰り返し、じっくりと覚えさせていくことが成功の秘訣です。
すんなりできるようになる子もいれば、なかなかできない子もいます。失敗が続くからといって焦らずに、しつけていきましょう。
トイレのしつけを何度も繰り返して、それでも上手くいかない場合は、プロに相談するのをおすすめします。
しつけのプロを探すならセーフリーを活用してみてください。セーフリーでは、多くの候補から犬のしつけ、トレーニング教室を見つけることができます。
愛犬と楽しい日々を過ごすための、アドバイスやしつけをしてくれる、トレーナーに出会えるはずです。