2025.01.30 2025.03.01
この記事では、シャンプーを嫌がる猫への対処法をまとめています。
気持ちよく過ごしてもらうためにも、時折お風呂場でシャンプーを使って身体を綺麗に洗ってあげることが重要です。
しかし、シャンプー嫌いな猫がほとんどのため、スムーズに洗えず困ってしまう方も多いです。
今回は猫がシャンプーを嫌がるときの対処法や短時間で済ませる方法、それ以外の解決策もあわせて紹介するため、猫のケアにお悩みの方は参考にしてください。
目次 [hide]
シャンプーを嫌がるときの対処法
猫がシャンプーを嫌がるときの対処法を紹介します。猫は基本的にシャワー・お風呂を嫌がる動物のため、スムーズにシャンプーするためにはいくつか工夫が必要です。
無理やり押さえつけてシャンプーをするのは、猫に多大なストレスを与えるためよくありません。
以下のポイントを意識して、猫に極力ストレスを与えない安全なシャンプーを心がけてください。
シャワーの湯量を抑え身体に密着させて使う
猫は水をかけられることを嫌がり、とくに水勢の強いシャワーが当たると暴れるケースも多いです。
そのため、シャワーを使う際は湯量を抑えて、与える刺激を減らして猫を洗ってあげることが重要です。
シャワーの勢いを弱める、または手拭い等でシャワーヘッドを覆いながら身体に密着させて水を流せば、猫にとっても低刺激で済みます。
お湯を張ったペット用バスタブ内で洗う
お湯を張ったペット用バスタブ内で洗ってあげるのもおすすめの方法です。猫のサイズによっては、バスタブがなくても洗面器で代用できます。
バスタブを使ったシャンプー手順は以下の通りです。
- 30℃〜35℃程度のお湯を張り、猫用のシャンプーを適量入れてかき混ぜる
- 猫の首辺りまでお湯に浸けた後に、一度バスタブから引き上げて身体中を泡立てながら洗う
- シャンプー後、シャワーを使って綺麗にすすぐ
シャンプーが残らないよう、しっかりすすいであげることがポイントです。
シャワーを使う際は、水勢で猫がびっくりしないよう、湯量を抑えて洗ってあげてください。
洗濯ネットに入れたまま洗う
そのままでは暴れてしまう猫に対しては、洗濯ネットを使うのも効果的です。
狭い場所を好む猫は、洗濯ネットに入れてチャックを閉めてあげると、安心感を覚えておとなしくなります。
この状態だと水に濡れても前ほど暴れなくなるケースも多いため、一度試してみることをおすすめします。
小さな洗濯ネットに無理やり入れるのは猫にとってストレスなので、身体よりも一回り大きなサイズを用意してください。
短時間で済ませるようにする
水に濡れることが嫌いな猫は、シャンプーの時間が長いほどストレスも溜まります。
ストレスが溜まると人間のように食欲不振、健康状態悪化につながるのはもちろん、過度なグルーミングによって体毛が抜け落ちたり出血する自傷行為に発展するため危険です。
ストレスを溜めさせないためにも、水に濡れる環境であるお風呂場から早めに引き上げさせることが大切です。
必要な道具の用意やシャンプー手順の把握を事前にしっかりと済ませておき、短時間で済むように心がけましょう。
猫のシャンプーを短時間で済ます方法
猫のシャンプーを短時間で済ませるための方法を紹介します。
道具用意や手順の把握だけでなく、以下のようなコツを踏まえてシャンプーすることで、時間をさらに短くできます。
短時間でシャンプーを済ませて、ストレスを与えないように心がけてください。
ブラッシングで毛玉をほどく
毛玉が多く見られる猫は、シャンプー前にブラッシングしてほどいておきましょう。
毛玉をほどくことで洗いやすくなるだけでなく、汚れを表面に浮かせられてシャンプーの効果も高まります。
長毛種で毛玉ができやすい猫は、ほどかずにシャンプーすると周りの毛を巻き込んでシャンプー前よりも大きな毛玉ができてしまうので要注意です。
毛玉をほぐす効果の高いスリッカーなどのブラシを使って、シャンプーのしやすい状況を作り出しましょう。
シャンプー液を作る
シャンプー液を作ってあらかじめ泡立てておくと、時短にもつながるのでおすすめです。
たくさん泡立てたシャンプーは細かな泡で隅々まで身体を洗えるため、汚れ落としにも効果があります。
シャワーを使う場合でも、洗面器などであらかじめシャンプー液を作っておき、すぐに使えるように準備しておきましょう。
タオルドライを念入りにする
身体を綺麗に洗い終えてから、毛をしっかりと乾かすまでがシャンプーの一連の流れです。
一通り身体を洗ってすすいだら、ドライヤーを使う前にタオルドライを念入りに行ってください。
タオルドライで十分に水分を拭き取れていると、ドライヤーでの乾きも早まり短時間で済ませられます。
ドライヤーを嫌う猫も多いため、なるべく時短できることが望ましいです。
大きなタオルで全身を包んで、上から優しく押さえるように水分を吸い取りましょう。
リンスインシャンプーを使う
猫のシャンプーはリンスも使用することで、被毛の乾燥による静電気を防止できます。
シャンプーとリンスはそれぞれ別の製品を使用してもよいですが、リンスインシャンプーを使えば一度の作業で完結するため時短につながります。
水嫌いの猫にとって長時間のシャンプーはストレスのため、積極的にリンスインシャンプーを活用しましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
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シャンプーを嫌がってどうにもならないときの対処法
さまざまな工夫でも猫がシャンプーを嫌がってどうにもならない時は、他の方法を考えましょう。
無理にシャンプーを続けることは猫自身のストレスや、暴れることで飼い主が怪我をするなどデメリットでしかありません。
以下のような対処法で身体を綺麗にしてあげてください。
濡れたタオル・シャンプーシートで拭く
濡れたタオルや専用のシャンプータオルで身体を拭くだけでも、被毛の汚れ取りには効果があります。
水をかけられるのが苦手でも、身体を拭かれるだけならおとなしい猫は多いです。
シャンプーシートを使う場合は、無香料で猫が舐めても心配ないものなど、必ずペット専用のものを用意してください。
ドライシャンプーを使う
すすぎが不要のドライシャンプーを使用すれば、シャンプーが嫌いな猫でも水を使わずニオイや汚れを落とせます。
水で洗い流さず、マッサージの要領で優しく身体に馴染ませるだけでよいため、場所を選ばず手軽にできるのも特徴です。
液体タイプや粉状タイプなど、ドライシャンプーにはいくつか種類があるので、成分や香料の有無をよく調べた上で製品を選びましょう。
プロにシャンプーしてもらう
シャンプーで汚れをしっかりと落としてもらいたい場合には、動物病院やトリミングサロンでプロに依頼するのもひとつの方法です。
猫の習性を熟知しているプロであれば、猫が極力ストレスを与えない方法で安全にシャンプーをしてもらえます。
自宅での無理なシャンプーは猫にストレスを与えるだけでなく、飼い主にとっても大きな負担です。
料金相場や猫のシャンプー対応の有無について事前に調べた上で、信頼できる施設を探しましょう。
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猫がシャンプーを嫌がる理由
大半の猫はシャンプーされることを嫌がりますが、その理由は主に以下の通りです。
- 水に濡れることが苦手
- お風呂の環境が苦手
- シャンプーで洗われるのが苦手
猫は水に濡れることが大の苦手なため、お風呂の環境やシャンプーで洗われる行為自体も当然嫌いです。
水濡れが本能的に苦手である以上、慣れで克服させることも難しいため、嫌がりながらでも何とかシャンプーさせてもらえる工夫が飼い主には求められます。
なるべく猫にストレスを与えずにシャンプーができるよう、さまざまな対処法を試してみましょう。
猫のシャンプーができないときはプロにお任せ!
猫は水に濡れることが嫌いなため、手順を押さえていても思うようにシャンプーをさせてもらえないケースがほとんどです。
猫にシャンプーができずお困りの場合は、ペットのお手入れを専門とするトリミングサロンに依頼するのもおすすめです。
ペットのケアを信頼して任せられるプロのトリミングサロンをお探しなら、セーフリーをご活用ください。
数あるトリミングサロンから料金や実績等を比較検討して、飼い主やペット自身に最適な業者を見つけられます。
- シャンプーのやり方が分からない
- 猫が嫌がってシャンプーできない
- シャンプー以外のケア方法が分からない
猫が嫌がってシャンプーできない猫にシャンプーする時間がないそんな時はトリミングサロンに相談!
嫌がる猫へのシャンプーに関するよくある質問
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Q. 嫌がる猫にシャンプーをしないのはデメリットがありますか?
A.シャンプーを嫌がる猫を長期間そのままにしておくと、グルーミングができない箇所に汚れがたまり、ニオイを放つ原因になるデメリットがあります。
とくに長毛種の猫はグルーミングや日々のブラッシングだけでは汚れを十分に落としきれず、ダニの発生リスクも高まります。
猫の種類や体質によっては皮脂汚れが出やすいケースもあるので、頻繁にやる必要はないものの、健康を維持するためにも時折シャンプー等で体の掃除を手伝ってあげましょう。
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Q. 猫にシャンプーする際の適温は何度ですか?
A.猫にシャンプーする際は、人肌より少し低い程度の30℃〜35℃が適温とされています。
低温・高温すぎるものは猫が強い刺激を受けてストレスを溜めてしまったり、やけどをする恐れがあります。
ほとんどの猫は水をかけられるのが嫌いなため、極力刺激を与えない形で優しく洗ってあげることが重要です。
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Q. シャンプーの頻度はどの程度が望ましいですか?
A.猫のシャンプーは頻繁には実施せず、多くても月1〜2回、汚れやニオイが気にならなければ半年に1回程度でも問題はありません。
猫は被毛や皮膚の構造、グルーミングを行う習性によって体がある程度清潔に保たれるので、人間のように頻繁なシャンプーは必要ない点が特徴です。
むしろ頻繁にシャンプーしすぎると皮膚を傷つけかねないため、期間を空けて実施してください。