2024.09.02 2024.12.05
この記事では、自分で愛犬のトリミングをする際に必要な道具や具体的な手順、注意点を詳しく解説します。
トリミングは誤った方法ですると、愛犬の怪我につながることもあります。大切な家族に怪我させないよう、おさえておきたいポイントや成功させるためのコツも確認しておきましょう。
自分で愛犬トリミングをしてみたいというかたは必見です。
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目次
犬のトリミングを自分で行う時の必須アイテム
愛犬のトリミングを自宅で行う場合、必要な道具を揃えることが大切です。
トリミングの必須アイテムは以下の通りです。
タオルなどは自宅にあるものを使っても問題ありませんが、ハサミやシャンプーなどは犬専用のものを用意しましょう。
- バリカン
- ハサミ
- コーム
- ブラシ
- 爪切り
- シャンプー
- リンス
- タオル
バリカン
バリカンは、全身や足裏など、広い範囲を短くカットする際に使用します。ステンレス製の刃は耐久性が高く、切れ味が長持ちするのでおすすめです。
バリカンを選ぶポイントは以下の通りです。
- 刃の種類は毛質に合わせたものを選ぶ
- アタッチメントは様々な長さのものが付属しているものを選ぶ
- 音を怖がる犬には静音性の高いものを選ぶ
- 安全装置が付いているものを選ぶ
- 軽量で扱いやすいものを選ぶ
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2024.08.30 2024.12.05
ハサミ
顔周りや足先など、細かい部分のカットに使用するのがハサミです。スキバサミ、カーブシザーなど、さまざまな種類があります。
ハサミは切れ味がいいものを用意してください。切れ味が悪いと毛を引っ張ってしまい、犬に痛みを与えてしまう可能性があるので注意しましょう。
ハサミを選ぶポイントは以下の通りです。
- オールマイティなストレートシザーを選ぶ
- 形を整えるためのスキバサミを選ぶ
- 切れ味が良いものを選ぶ
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コーム
コームは、毛の流れを整えたり、もつれを解いたりする際に使用します。ステンレス製や天然素材など、材質もさまざまです。
コームを選ぶポイントは以下の通りです。
- 毛質に合わせて選ぶ
- アレルギーのある犬には金属アレルギーを起こしにくい素材を選ぶ
ブラシ
毛をブラッシングし、汚れや抜け毛を取り除く際に使用します。ブラシのタイプもさまざまあり、スリッカーブラシ、ピンブラシ、アンダーコートレーキなどがおすすめです。
ブラシを選ぶポイントは以下の通りです。
- 毛質に合わせて選ぶ
- 毛をしっかりと掴めるかどうかを重視する
爪切り
爪を適切な長さにカットするために使用するのが爪切りです。ギロチンタイプ、ハサミタイプなどの種類があります。
爪切りを選ぶポイントは以下の通りです。
- 犬の爪のサイズに合わせて選ぶ
- 安全装置が付いているものを選ぶ
シャンプー
汚れを落とすために必要なのがシャンプーです。人間用のシャンプーではなく、犬専用のシャンプーを購入してください。アロエベラやカモミラなどの天然成分を含むシャンプーが低刺激です。
シャンプーを選ぶポイントは以下の通りです。
- 犬種や毛質や皮膚の状態に合わせて選ぶ
- 敏感肌の犬には低刺激性のものを選ぶ
リンス
シャンプーの後に使うのがリンスです。毛のコンディションを整えたり毛を柔らかくしたりするために使用します。静電気を防ぐ効果もあります。リンスも犬専用のものを購入しましょう。
リンスを選ぶポイントは以下の通りです。
- 犬種や毛質に合わせてを選ぶ
- 敏感肌の犬には低刺激性のものを選ぶ
タオル
タオルは、シャンプー後やカット後に犬を拭き取る際に使用します。人間用のタオルでも代用できますが、吸水が素早いマイクロファイバータオルがおすすめです。
長時間のタオルドライは犬の負担にもなりやすいので注意しましょう。
タオルを選ぶポイントは以下の通りです。
- 吸水性・速乾性に優れたものを選ぶ
犬のトリミングで用意すると便利なアイテム
犬のトリミングで用意すると便利なアイテムもあります。
必須アイテムではありませんが、用意することで、犬のトリミング作業がスムーズ進められます。
ドライヤーなどは人間用でも代用するのもおすすめ。とはいえ、トリミングは専門の知識と技術が必要な作業です。初めての方は、無理せずプロに依頼することも検討しましょう。
アイテム名 | 用途 |
---|---|
トリミング台 | 犬を固定し、安全にトリミングを行うための台 |
ドライヤー | シャンプー後、素早く乾かすために使用 |
耳掃除綿 | 耳の中を清潔に保つために使用 |
肛門腺絞り器 | 肛門腺を絞るための器械 |
スリッカーブラシ | 長毛種の犬の毛のもつれを解くために使用 |
ピンブラシ | 短毛種や巻き毛の犬の毛を整えるために使用 |
犬のトリミングを自分で行う前の準備
愛犬のトリミングを自宅で行う前の準備を解説します。
安全かつスムーズにトリミングを行うために紹介する点をしっかりと確認しておきましょう。
ブラッシングを行う
犬のトリミングを始める前に、必ず行うべき準備が「ブラッシング」です。
ブラッシングは単に毛を綺麗にするだけではありません。ブラッシングをすることで、トリミングがよりスムーズになるのです。
【ブラッシングの目的】
- 皮膚への負担や怪我のリスクを予防できる
- 皮膚に異常がないかを確認できる
- 愛犬のリラックス効果を高める
- トリミングの時間を短縮できる
- 正確なカットができる
ブラッシングを行うにも順序や方向など押さえるポイントがあります。以下のやり方を参考に行うようにしてください。
- ブラッシングの順序:もつれがひどい部分から徐々に全身へと広げていく
- ブラッシングの方向:毛の流れに沿ってブラッシングを行い、逆毛をすくのは避ける
皮膚を傷つけないよう、力を入れずに優しく丁寧に行うようにしましょう。
お風呂に入れておく
犬のトリミング前にお風呂に入れることで、汚れが落ち、カットがしやすくなります。
お風呂入れる手順は以下の通りです。
- お尻から頭に向かってゆっくりとぬるま湯をかけ、顔はコットンなどで濡らす
- シャンプー液を直接犬にかけずに洗面器などで泡立ててからマッサージするように全身に塗る
- 顔は最後に短い時間で済ませる
- 脇の下、足の裏、肛門周りなどは丁寧にすすぐ
- リンスを塗布し、数分置いてからすすぐ
- タオルで水分を拭き取り、ドライヤーで冷風や弱風を使いながら乾かす
お風呂に入れることで皮膚病の予防にもなります。
人用のシャンプーは犬の皮膚に刺激になる可能性があるので、犬専用のシャンプーを使用するようにしましょう。
肛門腺を絞る
肛門腺絞りはトリミング前に済ませておくようにします。
シャンプーの時に行うとお尻の汚れやにおいをそのまま洗い流せるのでおすすめです。
肛門腺は、時計でいうところの4時と8時の位置にあります。親指と人差し指で、肛門の少し奥から絞り出すようにつまむと上手くいきやすいです。
ただし、無理に力を入れて絞ると炎症の原因にもなります。上手くいかない場合は、トリミングサロンや病院、ペットショップなどのプロに任せるようにしましょう。
犬のトリミングを自分で行う流れとポイント
ここでは、犬のトリミングを自分で行う流れとポイントについて解説します。
作業工程を1度に全てを終わらせようとする必要はありません。愛犬の状態やペースに合わせることを最優先にしてください。
「今回は足裏の毛のカット」「また別の日には全身のカット」「慣れてきたら肛門腺絞り」などと、愛犬の状態を見ながら少しずつ慣らしましょう。
足裏の毛のカット・爪切り
- バリカンで足裏の毛をカットする
- 爪切りで爪の先端の白い部分を少し残してカットする
- 爪を切った後は爪やすりで仕上げる
足裏の毛は滑りやすく怪我の原因となるため、足を固定することが重要です。足の固定ができたら、バリカンを使って足裏の毛を短くカットしてください。
肉球からはみ出ている余分な毛を、指を1本ずつ広げながら肉球を傷付けないように少しずつカットしましょう。
また、爪を切る場合は、血管を傷つけないように注意してください。爪切りで爪の先端の白い部分を少し残してカットします。爪を切った後は爪やすりで仕上げるとキレイになります。
黒い爪の場合は、血管を切ってしまわないように、少しずつ様子を見ながら切り進めてください。
全身を毛並みに沿ってカット
- バリカンで毛並みに沿ってカット
- すきバサミで全体の毛の長さを整える
- 気になる部分をストレートシザーで仕上げる
次にバリカンで、毛並みに沿って少しずつカットしていきます。
ただし、顔にはバリカンを使用せずに、胴体や足にのみバリカンを使用するようにしてください。
毛並みに逆らってバリカンを当てると、毛が痛んだり皮膚を傷つけたりする可能性があるので注意しましょう。
バリカンが終わったら「すきバサミ」で全体の毛の長さを整えてください。刈りきれずに、はみ出した毛をカットする程度で問題ありません。
全体的にカットが終わったら、肛門周りや足先、お腹の部分の気になる部分をハサミで丁寧にカットします。
顔周りの毛をカット
- ハサミ全体を寝かせながらカット
- 顔にシワがある犬はしわを伸ばす
- 垂れ耳の犬は耳全体を手でホールドする
歯先は絶対に犬のほうに向けず、ハサミ全体を寝かせながら顔周りの毛をカットしていきます。バリカンは使わず、ハサミで慎重に形を整えていきましょう。
顔にシワがある犬はしわを伸ばしながら、垂れ耳の犬は耳全体を手でホールドしながら毛をカットしましょう。
短く切りすぎると失敗がとても目立つので、「やや長め」を意識してください。
顔周りのカットを嫌がる犬は多いです。また、嫌がって動いたときに目や鼻を傷付けるなどの事故も発生しがちです。
顔回りは慎重な作業が求められるので、慣れていない場合はトリミングサロンなどでカットしてもらうのがベストです。
カットが終わったら、毛をドライヤーでとばします。コームで毛並みを整えて完成です。
犬のトリミングを自分で行う時の注意点
ここでは、犬のトリミングを自分で行う時の注意点について解説していきます。
おとなしくさせるコツを把握する
全ての作業において最も重要なポイントは、飼い主自身が余裕を持って、定期的に声かけを行うことです。
初めての方やトリミングに慣れていないかたは、どうしても作業に集中して無言になってしまいがちです。
声かけやアイコンタクトの他、以下のような対応をして安心できる雰囲気を作るようにしてください。
- トリミングの道具に事前に慣れさせておく
- 愛犬がリラックスできる環境で行う
- おとなしくできたときは必ず褒めてご褒美を与える
- 犬が嫌がる場合は落ち着くまで一旦中断する
安全対策を行っておく
犬のトリミングは、愛犬とのスキンシップを深めながら、清潔を保つ良い機会です。
しかし、安全対策を怠ると、愛犬や飼い主が怪我をしてしまう可能性もあります。
そのため、以下のような安全対策は必ず行うようにしてください。
対策項目 | 内容 |
---|---|
道具の点検 | バリカンやハサミは刃が鋭利になっているか確認 故障していないかを確認 |
滑り止め | トリミング台は滑り止め対策をしておく |
緊急時の対策 | 止血剤などを用意しておく |
犬の様子を常に確認する
トリミング中やトリミングが終わってからしばらくは、愛犬の様子を注意深く観察して、異常がないかを気にかけておいてください。
トリミング中に以下のような症状がある場合には作業を中断して、犬を落ち着かせるように声をかけましょう。
- 暴れたり噛みついたりする
- 震えたりおしっこをしたりする
またトリミング後に以下のような体調に異変が見られたときは、動物病院へ連れていくなどの対応が必要です。
- 熱がある・食欲がない
- 呼吸が荒くなっている・苦しそうにしている
自分で犬のトリミングができない場合はサロンに依頼
愛犬のトリミングは、スキンシップを深めながら、清潔を保つ良い機会です。安全に楽しく行うためにも必要な道具と手順をしっかりと押さえた上で、愛犬の様子をしっかりと観察しながらトリミングを行いましょう。
トリミングに自信がない方は、一度どのような流れで作業をしているのかなどを把握するために、トリミングをプロに依頼してみるのもおすすめです。
流れをしっかり理解してから愛犬の健康のために、正しいトリミングを心がけましょう!
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