2025.04.14 2025.04.26
本記事では、100万で買った着物がいくらで売れるのか紹介します。
「昔、特別な日のために買った着物を売りたい」
「もう着ないけど高価な着物が家に眠っている」
このような高価な着物を持っている方の中には、できるだけ高く売りたいと思う方は多いでしょう。
今回は、100万で買った着物がいくらで売れるのかに加え、高く売るコツや高価買取される着物の特徴なども解説します。ぜひ、できるだけ高く売りたい方は参考にしてください。
目次
【買取相場】100万で買った着物はいくらで売れるの?
まずは、100万で買った着物はいくらで売れるのか、買取相場や査定額を決める要素を紹介します。
購入価格の10~20%が相場
100万で購入された着物の買取相場は、一般的に購入価格の10~20%程度が目安と言われています。つまり、100万で買った着物は、10万円から20万円くらいになることが多い傾向です。
ただし、これはあくまで一般的な相場であり、着物の種類や状態、作家物であるかどうかなど、さまざまな要素で大きく変動します。特に、汚れや臭いがあると買取相場は大きく下がるでしょう。
また、作られた年代が古いとデザインが現代に合わなかったり、価値が認められなかったりすることもあります。まずは査定に出してみましょう。
買取価格を左右する要素
買取価格を左右する要素は、いくつかあります。
まず、最初に確認するべきなのは着物の種類です。留袖や振袖、訪問着などは比較的高値がつきやすいですが、普段着の小紋や紬などはやや価格が下がる傾向にあります。
次に、着物の状態は非常に重要です。シミや汚れ、虫食い、ほつれなどがあると、大幅に減額されてしまいます。丁寧に保管されていたかどうかで、買取価格は大きく変わるでしょう。
素材については、正絹(シルク)の着物は価値が高いですが、化繊のものはどうしても評価が低くなりがちです。その他に柄や色、証紙や落款(らっかん)の有無も大きく影響します。
100万円で買った着物の買取が安い理由やからくり【いくらで売れるか分かったら】
100万の着物がいくらで売れるか分かったら、着物の買取が安い理由やからくりを見ていきましょう。着物は高く売れるイメージがありますが、実は買取相場は低めです。
ここでは、その理由を詳しく解説するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
買取後にメンテナンスが必要になる
まず大きな理由の1つが、買取後にメンテナンスが必要になるという点です。
着物は非常にデリケートな衣類なので、保管状態によってはシミや汚れ、虫食いなどが発生している可能性があります。買取業者は、買い取った着物をそのまま再販できるとは限りません。
多くの場合、専門の業者にクリーニングや修繕を依頼する必要があり、その分のコストを買取価格から差し引かざるを得ないのです。また、将来的に売れるように、保管する際にも手間とコストがかかります。
そもそも需要が少ない
次に、そもそも着物の需要が少ないという現状も、買取価格が安くなる大きな理由です。
以前に比べて、日常生活で着物を着用する機会は減ってきています。成人式や結婚式など、限られた機会にしか着物を着ないという方がほとんどではないでしょうか。
そのため、中古の着物を求める人も限られており、買取業者は在庫を抱えるリスクを考慮する必要があります。需要が少ないと、高値で買い取ってもすぐに売れるとは限りません。
よって、どうしても買取価格を抑えざるを得ないのです。
専門知識のない業者には価値が分かりづらい
専門知識のない業者には着物の価値が分かりづらい点も、買取価格が安くなる要因の1つです。着物には、素材・技法・作家・保存状態など、複数の要素が複雑に絡み合って価値が決まります。
リサイクルショップや着物の専門知識がない買取業者の場合、これらの価値を正確に判断することは難しいでしょう。
その結果、本来であれば高値がつくはずの着物でも、相場よりも低い価格で買い取られてしまうことがあります。着物の価値を見極めてもらうためには、専門知識を持った買取業者を選ぶことが重要です。
昔の着物はサイズが小さい
昔の着物はサイズが小さく、現代人には着こなしにくい点も、買取価格に影響を与えることがあります。
昔の日本人の体格は、現代人と比べて小柄な方が多かったため、当時の着物は身丈や裄丈などが現代の標準的なサイズよりも小さいことが多いです。
特に、リサイクル市場で需要が高いのは、現代の体型に合うサイズの着物となります。サイズが合わない着物は、購入者が限られてしまうため、買取業者も高値をつけにくい傾向です。
もちろん、アンティークとしての価値が高い着物はこの限りではありませんが、一般的な中古の着物としては、サイズが小さいと買取価格が低くなることがあります。
上記で着物の買取が安くなりやすい要因を解説しましたが、高く売るコツを参考にしてなるべく高く買い取ってもらいましょう。
100万円で買った着物で高額査定されやすい特徴4選【いくらで売れるか左右する要素】
続いて、100万円で購入された着物が、より高額な査定が期待できる特徴を4つにまとめ、それぞれを詳しく解説します。
証紙や有名作家の落款がある
着物の価値を大きく左右する要素の1つが、証紙や有名作家の落款の有無です。
証紙は、その着物が一定の品質基準を満たしていること、本物であることを証明する書類のようなものです。特に、伝統工芸品や高級な着物には、産地や組合などが発行する証紙が付いています。
また、有名作家や工房の作品には、その作家を示す落款が施されていることがあり、以下のような作家の100万円で買った着物は高く売れる可能性があります。
- 久保田一竹:6万円~30万円程度
- 北村武資:5万円~20万円程度
- 森口邦彦:10万円~25万円程度
- 稲垣稔次郎:1万円~10万円程度
落款は美術品におけるサインのようなもので、希少性や芸術的価値を高める重要なポイントです。その着物が単なる「中古品」ではなく、「価値ある一点物」であることを示す印にもなります。
有名産地の着物である
大島紬・結城紬・黄八丈といった有名産地の着物は、その地域固有の伝統的な技術や素材が使われており、中古品でも高い評価を得ています。主な着物の種類と相場は、以下の通りです。
- 大島紬:1万円~15万円程度
- 結城紬:1万円~10万円程度
- 黄八丈:4万円〜20万円程度
それぞれ、有名作家の作ったものであれば、さらに高額な査定にも期待できます。
上記のような着物は、中古市場においても需要が高く、高額で取引されることが多いのです。有名産地、有名作家の着物を売りたい場合は、必ず専門知識のある業者へ依頼しましょう。
保管状態・素材が良い
着物の保管状態は、査定額に影響する非常に重要なポイントです。
シミ・汚れ・色焼け・虫食い・ほつれなどがあると、大幅な減額は避けられません。逆に、丁寧に保管され、状態が良いものであれば、その美しさが評価されて高額査定につながります。
特に、新品未使用品の状態であることは非常に有利です。「しつけ糸がついたまま」であれば、一度も着用されていない証拠となり、新品として扱われる可能性が高まります。
また、素材が正絹(シルク)だと、美しい光沢や滑らかな肌触り、耐久性から高い評価を受けやすく、買取相場が高くなりがちです。
人気のデザインである
人気のデザインであることも、高額査定を得るための重要な要素です。
あまりにも古いものは、現代には好まれないデザインの可能性が高く、査定額が低い傾向にあります。古典柄であっても有名作家のものなどは、場合によっては高値で取引されることもあるでしょう。
また、見落とされがちですが、サイズも非常に重要です。現代人の体格を考慮すると、身丈が160cm以上あることが望ましく、165cm以上あればさらに高評価が期待できます。
サイズが小さい着物は仕立て直しが必要になったり、着られる人が限られたりするため、査定額が低くなることが多く、注意が必要です。
100万円で買った古い着物や価値のある着物を高く売るコツ【いくらで売れるか事前チェック】
100万円で購入された古い着物や価値のある着物を、できるだけ高く売るためのコツを3つにまとめました。
良いタイミングで売る
着物には、需要が高まる時期があります。例えば、成人式や卒業式シーズン前には、振袖や訪問着の需要が高まる傾向です。
また、季節に合わせた柄の着物(温かい季節は単衣ひとえ・寒い季節は袷あわせ)は、その季節の少し前に売りましょう。需要が高まるタイミングを見計らって売ることで、より高い査定額が期待できる可能性もあります。
ただし、着物の状態は時間とともに劣化していく可能性もあるため、タイミングを見計らいつつ、早めの決断も重要です。
事前に買取相場を知る
着物の種類や状態、作家などを考慮して事前に買取相場を把握しておくことは非常に大切です。インターネットや専門業者への問い合わせなどで、どのくらいの価格で取引されているのか調べてみましょう。
100万円で買った着物であっても、さまざまな要因で買取相場は低くなります。事前に相場を知っておくことで、査定額を聞いた際に「こんなに安いの?」とがっかりするのを防ぐことが可能です。
複数の業者の査定額を比較検討する際にも、相場観を持っていることは有利に働きます。
専門知識のある業者へ依頼する
着物の価値を正しく評価してもらうためには、専門知識を持った買取業者を選ぶことが最も重要です。
リサイクルショップや総合買取業者ではなく、着物の専門知識を持つ買取業者には、着物価値を的確に判断できる査定士が在籍しています。
市場の動向や希少価値なども考慮して適正な価格をつけてくれるため、思わぬ高額査定につながることもあるでしょう。実績などを見ながら、専門知識豊富な業者へ依頼してください。
100万円で買った着物で買取不可なもの【いくらで売れるかの前に】
100万円で購入された着物であっても、残念ながら買取が難しいケースはいくつかあります。
例えば、、広範囲にわたるシミや汚れ、変色や虫食い、生地の破れが酷い場合は原則として買取不可です。ダメージが大きいと、買取後のクリーニングや修繕に費用がかかるので、再販不可と判断されます。
また、著しくサイズが小さい着物も買取を断られるケースがほとんどです。特に、丈が150cm以下の小さいサイズは買取が難しいでしょう。
その他、男性の着物や喪服、浴衣なども買取できない可能性が高いです。樟脳と呼ばれる防虫剤の臭いが酷いときも、買取を断られることがあります。
買取が難しい着物の場合は骨董品や珊瑚のような宝石の入ったかんざしや帯留めなどと一緒にまとめて査定してもらうと買い取ってもらえやすくなるでしょう。
【いくらで売れるか?】100万円で買った着物を売りたいときの業者の選び方
いくらで売れるか分かったところで、100万円で買った着物を売りたいときの業者の選び方を見ていきましょう。特に、押さえておきたいポイントは、以下の通りです。
- 着物の買取実績を確認する
- 査定士の専門知識と実績を確認する
- 手数料やキャンセル料を確認する
- 信頼できる口コミや評判があるか確認する
- 買取方法の選択肢があるか確認する
- 複数の業者から見積もりを取る
着物の買取実績があるか、専門知識のある査定士がいるかは特に重要なポイントです。着物は査定が難しい品目の1つなので、必ず実績豊富なところに依頼しましょう。
また、手数料やキャンセル料など、余計な費用が発生しないところを選ぶのがおすすめです。
買取方法については、出張買取に対応しているところを探しましょう。着物は重さもあり、デリケートなもので運ぶのが大変なので、自宅に査定に来てもらえる方が便利です。
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100万円で買った着物がいくらで売れるか迷ったときは専門業者の比較検討がおすすめ!
今回は、100万で買った着物がいくらで売れるのか解説しました。
100万で買った着物を高く売りたい気持ちは分かりますが、着物の買取相場は意外と低いものです。できる限り高く売りたいのであれば、高く売るコツを参考にしつつ、セーフリーに掲載されている業者を比較検討してみてください。
着物の買取実績が豊富にあり、専門知識のあるスタッフが査定してくれる業者が多数掲載されています。ぜひ、この機会にチェックしてはいかがでしょうか。
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- 成人式や結婚式で買った高価な着物
- 大切な物だからこそ高く買い取って欲しい
- 適正価格での査定を希望している
大切にしていた着物や
親から受け継いだ着物の査定は
専門知識のある業者へ相談!
100万円の着物がいくらで売れるのかに関するよくある質問
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Q. 着物の高額買取なんてありませんと書いてあるのは本当ですか?
A.有名作家の着物、有名な地域で作られている着物は数十万円以上で買い取ってもらえることもあります。
-
Q. 着物を高く売るコツを教えてください。
A.高く売りたい場合は付属品を揃え、状態をできるだけキレイにしましょう。
-
Q. 着物はどこに売るのがおすすめですか?
A.着物の買取実績が豊富で、専門知識のある業者へ依頼するのがおすすめです。