ネズミの足跡かも?他の害獣との見分け方や対処法を徹底解説

ネズミの足跡かも?特徴や他の害獣との見分け方・対処法を徹底解説

2024.06.07 2024.06.07

本記事では、ネズミの足跡の特徴や、痕跡を見つけた時の対処法を解説します。

警戒心が強いネズミはなかなか姿を見せず、残された足跡からも断定が難しいもの。

  • 小さな足跡はネズミのもの?
  • 他の害獣の足跡との見分け方は?
  • 足跡を発見したときの対処法は?

上記のような疑問にお答えします。足跡以外で判断するネズミの痕跡も詳しくお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

ネズミの足跡はどんな形?

ネズミの足跡

ネズミの足跡は、約1cm~2cmとかなり小さく、小さな点がたくさんついているように見えます。よく見ると、手の平部分と4本の指に分かれており、前足よりも後足が大きいのが特徴です。

家屋を出入りするネズミには、以下の3種類が存在します。

  • ドブネズミ
  • クマネズミ
  • ハツカネズミ

3種の足跡の大きさは若干の差がありますが、すべて同じ4本指で、他の害獣に比べて小さめ。住宅街に現れる害獣には、イタチ、ハクビシン、アライグマなどがいますが、すべてネズミよりも足跡が大きいので見分けるのは簡単です。

ネズミは、すばしっこく動く習性が足跡に反映されます。小さいながらもたくさんの足跡が残っているなら、ネズミの存在を疑うべきでしょう。

ネズミの足跡が見つかりやすい場所

ネズミの足跡が見つかりやすい場所

ネズミは動きが速く警戒心も強いため、実物を目視するのは難しいもの。ネズミの足跡がつきやすい場所を挙げてみました。

  • 家の中
  • 野外とつながる小さな隙間

それぞれ確認してください。

家の中(天井裏や家具の隙間など)

自宅に侵入するネズミは、一目をぬすんで室内を走り回ります。体重の軽いネズミの足跡は、室内のほこりなどに残されています。

家具のすき間や棚の上など、部屋のホコリが溜まりやすい場所で、小さい足跡が点在していないか確認してみましょう。天井裏や部屋の隅なども足跡が残りやすいスポットです。

野外とつながる小さな隙間

ネズミは小さな隙間から侵入してきます。床下の通気口や外壁のひび割れなど、想像以上にせまい場所からも入ってくるので、換気扇や配管のカバー、エアコンの室外機のホース周辺に足跡が残っていないかチェックしてみましょう。

また、ネズミはかじる特性もあります。通気口などにカバーが設置されていたとしても、劣化したプラスチック素材などはかじって隙間を広げ侵入する場合もあるので、油断禁物です。

【比較】ネズミと足跡が似ている害獣はいる?

ネズミと足跡が似ている害獣

自宅に侵入する害獣は、ネズミだけではありません。それぞれ足跡の特徴が異なるので、以下の表を参考にしてください。

害獣 足跡の大きさ/指の本数 足跡の特徴
ネズミ 1cm~2cm/4本指 足跡が細かくたくさん付く
イタチ 2cm~3cm/5本指 体が軽いので足跡が残りにくい
ハクビシン 4cm~5cm/5本指 後足のほうが長い
アライグマ 6cm~7cm/5本指 指と肉球がつながっている

ネズミほど足跡も歩幅も細かい害獣はあまりいないと言えます。

足跡以外でネズミの存在を確認する方法【ラットサインについて】

ネズミの存在を確認する方法

ネズミの小さな足跡は、普段の生活や雨風で消えることもあります。足跡以外にもネズミの痕跡がないかチェックしましょう。

  • 黒くこすれた跡
  • ふんが残っている
  • かじられた痕跡がある

上記のラットサインをチェックしていきます。

ラットサインとは、ネズミがよく通る場所に残る痕跡。ネズミが侵入、生活しているルートを示す手がかりで、ラットサインが見つかればネズミが出入りしている可能性が高いでしょう。

黒くこすれた跡

こすりつけられた黒っぽい汚れが壁や柱に付着していたら、ラットサインである可能性が高いです。

このラットサインは、ネズミの体に付着した汚れや、ネズミから分泌された脂分があわさり、黒光りしているのが特徴。ネズミは視力が弱く、壁や柱で場所を把握しながら移動します。

同じ場所を何度も通るため、徐々に汚れが蓄積され、次第に黒く目立つようになるのです。

ふんが残っている

ネズミのふんもラットサインの一つです。

ネズミは移動中に排泄する習性があるので、部屋の隅や壁沿いにふんが散らばっていたらネズミが家に侵入している証拠。ネズミの種類によって異なる、ふんの特徴を以下の表にまとめました。

ふんの特徴/ネズミの種類 ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
大きさ 10mm~20mm 6mm~10mm 4mm~7mm
こげ茶色・灰色 茶色・灰色 茶色
形状 楕円形、太い 楕円形、細長い 両端がとがっている、米粒サイズ
落ちている場所 キッチン、水まわり、排水管まわり 屋根裏、換気扇周辺 物置、倉庫

すべて掃除せず、少し保管して業者に確認してもらうと良いでしょう。

ふんの判別方法は以下記事からも確認できます。

かじられた痕跡がある

家の柱や家具、電気ケーブルなどにかじられたような跡があったら、それもラットサインです。

常に硬い物をかじることで前歯を削る行為は、ネズミの特徴。前歯が伸び続ける事態を阻止するため、家にある硬い物をなんでもかじる習性があります。

かじられたような跡を見つけたら、大きな被害に拡大する前に早急に業者に相談しましょう。

以下記事でも、ラットラインの事例をご紹介しています。

ネズミの足跡を見つけた時の対処法

ネズミの足跡を見つけた時の対処法

実際にネズミの足跡を見つけた時の対処法を紹介します。

  • 駆除業者に連絡する
  • 侵入経路を確認する
  • ネズミ対策グッズを活用する

順に解説していきます。

駆除業者に連絡する

一番安心な対処法として、ネズミ駆除業者への相談をおすすめします。

自分でネズミの根絶を狙うのは難易度が高く、気付かないところで被害が拡大する恐れがあります。足跡を発見したら、消えてしまう前に写真に残しておきましょう。現物を確認できると、業者の駆除作業もスムーズに進みます。

侵入経路を確認する

ネズミの侵入経路を確認するのも重要な対処法です。家の状態や設備によって変わりますが、ネズミが侵入しやすい箇所をリストアップしました。

  • 基礎と土台のすき間
  • 外壁のひび割れや穴
  • 配管の隙間
  • 換気扇や通風口
  • 室外機に付属するホース
  • 下水管

ネズミは直径2cm弱、500円玉程度の穴でも侵入するので、上記のような小さな隙間に注意してください。

侵入経路が確認できたら、パテなどで隙間を埋めておきましょう。ホームセンターなどで、外壁補修用のパテが売られています。取り急ぎ侵入口をパテで埋め、業者に点検してもらうと安心です。

ネズミの侵入経路の具体例や特定方法は、以下記事からも確認できます。

ネズミ対策グッズを活用する

自分でできるネズミの駆除グッズには、捕獲用や超音波など、さまざまなアイテムがあります。なかでも、足跡だけで姿が見えないネズミに効果的な2点をご紹介します。

忌避剤(スプレー、くん煙剤等)

ネズミが嫌がる臭いを充満させ、住みにくい環境を作る方法です。既に侵入しているネズミの追い出しや、新たなネズミの侵入防止に向いています。

足跡のみで実物の確認ができないときは、くん煙タイプか設置タイプが良いでしょう。

毒エサで駆除

ネズミの好むエサに毒エサを混ぜて駆除する方法も効果的です。

ネズミは警戒心が強く、毒エサを食べない場合があるので、ネズミの好むエサに混ぜる、数日様子を見るなどしてみてください。

ネズミの捕獲方法は、以下記事でも詳しく解説しています。

ネズミの足跡を放置する危険性とは【健康・住宅への被害大】

ネズミの足跡を放置する危険性

ネズミがもたらす被害についても把握しておきましょう。

  • 健康被害につながる
  • 家屋にダメージを与える

それぞれ解説していきます。

健康被害につながる

ネズミは、人体への健康被害の発端になります

ネズミは、人にも感染する菌やウイルスを保有していることが報告されています。同じ空間から人体に入ると、強烈な食中毒を引き起こす、場合によっては命にかかわる恐れも。

ネズミに寄生しているダニやノミが、アレルゲンの発生にもつながるので、早急な対策が必須でしょう。

家屋にダメージを与える

ネズミは家屋にもダメージを与えます

ネズミは終生歯が伸び続ける特性があります。硬いものをかじって歯の成長を防ぐ必要があり、電話線やガス管、パソコンの配線、柱、石鹸など、なんでもかじってしまうのです。

特にケーブル類は、ネズミにとってかじりやすい太さなので、被害を受けやすい箇所。ネズミにかじられた電気配線から漏電し、火災が起こった事例もあるので、充分注意してください。

ネズミが原因の漏電被害は、以下記事でも確認できます。

ネズミの足跡は業者に相談するサイン【駆除業者へ依頼するメリット】

ネズミ駆除業者へ依頼するメリット

「ネズミの足跡を発見した」「侵入しているかもしれない」など気配を感じたら、専門の駆除業者に依頼を検討してください。

  • 難易度が高いネズミ駆除作業も安心
  • ネズミの侵入経路も特定できる
  • 作業困難な場所にも対応

駆除業者に依頼する3つのメリットを紹介します。

難易度が高いネズミ駆除作業も安心

ネズミの駆除は、害獣駆除の中でも難易度の高い作業です。素人では対応しきれないので、専門業者の技術が必須です。

ネズミのもつ高い学習能力や環境適応力によって、トラップや忌避剤、超音波などの対策も通用しなくなります。さらに近年では、毒餌が効かない「スーパーラット」と呼ばれる進化したネズミも。

ネズミを完全に駆除するには、スーパーラットの習性なども熟知したプロに依頼するのが確実です。

ネズミの侵入経路も特定できる

侵入経路が分からない場合は、害獣駆除業者に現場を見てもらいましょう。場数を踏んでいる駆除業者なら、侵入経路の特定も確実です。

ネズミは複数の侵入経路を使い、思いもよらぬ場所から侵入します。駆除に慣れていない人はラットサインが見つけづらく、侵入経路が特定できないケースも多いのが実状です。

作業困難な場所にも対応

プロの専門技術で、作業困難な場所の対応もお任せできます

ネズミは狭い隙間でも通り抜けるため、壁を壊さなければ届かないような場所に巣を作っているケースもあります。

自力で対処せず、害獣駆除業者に判断してもらうのが確実でしょう。

ネズミの足跡を見つけたら駆除業者を探そう

ネズミと思われる足跡を見つけたときの、確認方法や対処法をお伝えしました。足跡だけでは、確実にネズミと断定するのは難しいかもしれませんが、そのまま放置しておくと家や人間に被害が及ぶ可能性も

「家でネズミの足跡らしきものがあるけれど、確実には分からない」などの状況は、早急に業者に相談するのが得策です。

ネズミ駆除業者の選定に迷ったら、セーフリーを活用してください。ネズミ駆除の優良業者をスムーズに比較検討できるうえに、一括見積もりも可能。気になる業者をピックアップして無料相談してみましょう!

ネズミの足跡かも?特徴や他の害獣との見分け方・対処法を徹底解説のよくある質問

  • Q. ネズミの種類によって足跡は違いますか?

    ネズミの個体差で足跡の大小はありますが、そもそも足跡自体がかなり小さいので、目視での違いはほぼないと言えるでしょう。

  • Q. ネズミがよく出る家の特徴はありますか?

    特徴としては、以下の4つが挙げられます。
    ・食べ物が豊富
    ・巣作りの材料がある
    ・侵入経路がある
    ・ネズミの天敵がいない

  • Q. 足跡だけで姿が確認できませんが、ネズミがいる可能性は高いですか?

    ネズミの足跡の特徴である小さな点々が多く残っている場合は、ネズミが侵入している可能性が高いです。ネズミは動作が早いため、目視できないからと言って放置するのは危険です。