2025.12.24 2025.12.24
本記事では、栗の木の伐採方法を詳しく紹介します。
栗の木が敷地内や山林にあるものの、
「そのまま放置していても大丈夫?」
「クマを呼び寄せると聞いて不安…」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
栗の木は実がなる一方で、クマや害虫を引き寄せやすく、老木になると倒木の危険も高まります。特に近年は、栗の木が原因とされるクマ被害が各地で報告されており、早めの対策が重要です。
そこで今回は、栗の木の伐採が必要なタイミング、自力で伐採する方法から、業者依頼すべきケース、費用相場までをまとめました。栗の木の管理に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
栗の木の伐採が必要なタイミング|放置するリスクとは?

栗の木を伐採せずに放置すると、以下のようなリスクが生じます。
- クマ・イノシシなど野生動物を引き寄せる
- 害虫(カミキリムシ・毛虫・ハチ)が発生する可能性がある
- 老木化による倒木リスクがある
- 落ち葉・イガによる近隣トラブルが起こる
- 空き家・山林管理義務の観点で問題が出る
最大のリスクは、クマやイノシシなどの野生動物を人里へ引き寄せてしまう点です。栗の実は、動物たちにとって格好の餌となります。
特に冬眠前のクマは執着心が強く、庭先や空き家の栗の木に居座るケースが急増しており、近隣住民への重大な被害に直結するので要注意です。
また、カミキリムシや毛虫、ハチなどの害虫がつきやすく、管理が届かないとご近所トラブルの元になります。さらに栗の木は成長が早く、老木化すると内部から腐りやすいため、台風などで突然倒木する危険性も無視できません。
安全確保のためにも、管理が難しくなったら早めの伐採が必要です。
栗の木の伐採に適した時期とは?

栗の木の伐採に最も適した時期は、12月〜2月の冬の間です。この時期の木は休眠期に入っており、水分含有量が少なくなっています。
木が乾燥しているため、伐採作業自体がスムーズに進みやすく、切り倒した後の乾燥も早いため処分や薪としての活用もしやすくなるでしょう。
また、冬場は葉が落ちて視界が開けるため、枝の広がりを確認しやすく作業の安全性が向上します。反対に、夏場は害虫が活発で生い茂った葉が作業の邪魔になるだけでなく、クマなどの野生動物との不意の遭遇リスクも高まるため、伐採作業は避けるのが賢明です。
栗の木の伐採を自分で行う方法【無理なくできる範囲】

自力で伐採が可能なのは、樹高3m未満(平地)で、幹の太さが20センチ程度までの比較的小さな木に限られます。それ以上の高さがある木、傾斜地にある木は倒れる方向の予測が難しく、重大な事故に繋がる恐れがあるため、無理は禁物です。
用意するもの
自分で栗の木を伐採する場合は、まず以下のものを用意しましょう。
- ノコギリまたは小型チェーンソー
- 安全靴
- ヘルメット
- 手袋
- ロープ
- 防護メガネ
手袋は、滑り止め付きのものを用意するのがおすすめです。ロープは、木が倒れる方向を定めるためのもので、少し太い丈夫なタイプを選んでください。
その他、安全のために必要な安全靴やヘルメット、防護メガネも用意しましょう。チェーンソーを使う場合は、周囲に人がいないことを確認し、十分に注意して作業することが大切です。
伐採の手順
続いて、栗の木を自分で伐採する手順を紹介します。
- 周囲の安全確認
- 受け口を作る
- 追い口を入れる
- 枝払い・細断
まずは、倒れる範囲に物や人がいないか確認します。続いて、倒したい方向に「くの字」の切り込みを入れて受け口を作りましょう。
さらに、反対側から水平に切り込みを入れて追い口を作り、ゆっくりと倒します。最後に、倒れた後の栗の木の枝を落とし、処分しやすい大きさに切れば伐採は完了です。
手間がかかる上、危険も伴う作業になるので、あくまでも無理のない範囲で対応してください。
自力での伐採は怪我や事故に要注意!
自力で伐採する際の注意点
自力で伐採する際の注意点は、以下の通りです。
- 怪我や事故に注意する
- 周囲への配慮を怠らない
- クマとの遭遇に気を付ける
最も注意すべきは、予期せぬ方向への倒木による怪我や建物損壊です。予期せぬ方向に栗の木が倒れれば、周囲の家屋や土地に迷惑をかけてしまいます。
また、クマとの遭遇にも気を付けなければなりません。特に、裏山や空き家など、クマの出没報告がある場所での作業は、音に驚いたクマに襲われる危険があるため、鈴を鳴らすなどの対策を徹底してください。
少しでも「自分には難しい」と感じたら、すぐにプロへ相談しましょう。プロの業者に依頼すれば、周囲への配慮や安全対策もしっかり行った上で、栗の木を伐採してくれます。
栗の木伐採を業者に依頼する際の費用相場

栗の木伐採を業者に依頼する際の費用相場は、以下の通りです。
伐採・処分費用
業者に依頼する場合、費用は主に「木の高さ」と「太さ」を基準に算出されます。低木の場合は安価な費用で済みますが、高木になると高額な費用がかかるケースもあるので注意しましょう。
栗の木の伐採を業者に依頼する場合の費用相場は、以下の通りです。
| 内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 低木(3m未満) | 3,000円〜10,000円 |
| 中木(3m〜5m) | 15,000円~30,000円 |
| 高木(5m以上) | 20,000円~50,000円 ※要相談 |
また、切り倒した後の幹や枝の「処分費用」も忘れてはいけません。栗の木は枝が横に広がるため、意外とゴミの量が多くなります。
処分を依頼する場合は別途で費用がかかり、相場は1本あたり2,000円〜15,000円程度です。木の太さや大きさによっても異なるので、詳しくは依頼する業者に見積もりを算出してもらいましょう。
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抜根が必要なケース
根から完全に引き抜く「抜根」は、伐採とは別料金になるのが一般的です。栗の木の根は非常に深く広がるため、手作業での抜根は困難を極めます。
放置するとシロアリの巣になったり、根が腐って地面が陥没したりするリスクがあるため、跡地を駐車場や花壇にしたい場合は、抜根まで依頼することをおすすめします。
伐根作業の費用相場は、3,000円~35,000円程度です。かなり価格の幅が広いので、伐根まで依頼したいときは必ず詳細な見積もりを取得しましょう。
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相場より高くなる条件
以下の条件に当てはまる場合は、基本料金よりも高くなることがあります。
- 重機を使用した場合
- 処分も一緒に依頼する場合
- 近くに駐車スペースがなく、搬出距離が長くなる場合
- 複数本伐採する場合
クレーン車や高所作業車が入る必要がある、枝が密集していて運び出しに手間がかかる場合などは、基本料金よりも高くなる傾向にあります。
また、駐車スペースから現場まで距離がある場合、急な傾斜地での作業も料金が高くなりやすいので注意が必要です。
電線や隣家に枝が差し掛かっており、慎重な吊り切りが必要なときも割高になりやすいので、不安なときは無料で見積もりに来てくれる業者への依頼を検討しましょう。
なお、複数本を伐採するときは、まとめて依頼した方が割安になるケースもあります。業者によっても料金体系が異なるので、納得できる見積もりを出してくれた業者への依頼がおすすめです。
栗の木の伐採は業者へ依頼すべきケースとは?

以下のような場合は、迷わずプロに依頼しましょう。
- 樹高が5メートルを超える木
- 倒木などの危険な木
- 高すぎて管理できない木
- すでに建物や電線に枝が届いている木
- 山林や傾斜地での作業
- クマが出現した場合
栗の木は材質が硬く、素人が中途半端に切り込みを入れると、意図しない方向に裂けたり跳ね返ったりする「跳ね返り」事故が起きやすく非常に危険です。
また、山林や急傾斜地にある木も足場が不安定な中での作業となるため、滑落や転倒の恐れがあります。さらに、近隣でクマの出没報告がある地域では、防護装備や安全管理が徹底されている業者に任せるのが、自分自身の命を守ることにつながるでしょう。
業者選びのコツ
まずは複数の業者から「相見積もり」を取りましょう。安さだけで選ぶのではなく、見積書の内訳に「搬出費」や「重機代」が含まれているか、追加料金の有無を確認することがトラブルを防ぐポイントです。
また、地域の特性を熟知している地元の業者であれば、クマ対策や近隣への配慮もスムーズに対応してもらえます。地域密着型の業者なども視野に入れ、依頼先を探しましょう。
その他、倒木やクマ出現の危険がある場所で栗の木を伐採する場合は、豊富な実績があるかどうかを確認することも大切です。
伐採費用を節約できる補助金制度
近年、クマ被害対策として「伐採補助金」などを設けている自治体が増えています。不要な木を伐採するのにかかる費用の一部を、市などの自治体が負担してくれる制度です。
住宅の近くにある栗の木が対象となるケースが多いため、依頼前に役所の林務課や環境課に問い合わせてみましょう。伐採にかかる費用を数万円単位で節約できる可能性があります。
また、倒木の危険がある木の伐採に対しても「危険木伐採補助金」などが出る自治体が多くあります。住まいの自治体によって対応が異なるため、事前の確認が必須です。
栗の木の伐採はプロにお任せ!複数の業者を比較して選ぼう
栗の木は、実がなる魅力がある一方で、放置するとクマや害虫を引き寄せたり、倒木による事故や近隣トラブルにつながったりするリスクがあります。そんなときは、早めの伐採が安全です。
無理に自力で作業すると重大な事故に繋がる恐れもあるので、判断に迷ったときは、実績豊富な伐採業者への依頼を検討しましょう。
セーフリーには、多数の業者が掲載されており、料金や口コミもあわせてチェックできます。予算や希望に合う業者を探したい方は、ぜひチェックしてください。
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栗の木の伐採に関するよくある質問
-
Q. 栗の木の伐採にはいくらかかりますか?
A.栗の木の伐採費用は、サイズや本数などによって異なるため、事前に見積もりを取得するのがおすすめです。
-
Q. 栗の木は自分で伐採できますか?
A.3mより小さいサイズであれば、自分で伐採できるケースもあります。ただし、危険が伴うことも多々あるため、無理せず業者への依頼も視野にいれましょう。
-
Q. 栗の木の伐採は放置したらダメですか?
A.放置するとクマによる被害など、重大なトラブルを招くリスクもあります。根元が腐って倒木すれば、周囲の家屋や土地にも大きな迷惑をかけかねません。


























