2024.08.05 2024.09.03
コンセントの位置や高さはしっかり決められていますか?各箇所に設置されるコンセントには、それぞれにちょうど良い位置があります。
そこで、この記事では、使いやすいコンセントの高さについて徹底解説します。
これから家を建てる方やリフォームする方、今のコンセント位置が使いにくい方などは、ぜひ本記事を参考にコンセントの位置決めをしてみてください。
目次
コンセントの高さは25cm~30cm程度が一般的
コンセントの高さは、床から25~30cmが一般的です。
この高さは、多くの家電製品の使用に適していることが理由として挙げられます。
たとえば、推奨されている高さは以下の通りです。
- 掃除機用のコンセント:30~40cm
- 勉強机・書斎机用:70~90cm
- 洗濯機用:105~110cm
- エアコン用:180~200cm
これらからもわかるように、使用目的によって適切な高さが異なります。
コンセントの高さは基本的に自由に設定できるため、建築会社ごとに標準的な取り付け高さが異なることを踏まえ、こだわりたい方は事前に確認しておきましょう。
コンセント設置目的に応じた高さの決め方【家電や間取りに着目!】
コンセントは、設置目的に応じて高さを決めるのがベストです。
たとえば、以下のような決め方があります。
- 既存の家電のコンセントに合わせる
- 用途に合わせて決める
- 家具のおおまかなレイアウトを決めてから高さを決める
それぞれのコンセントの高さの決め方について解説します。
既存の家電のコンセントに合わせる
コンセントの高さは、既存の家電に合わせて決定するのが理想的です。
各家電製品に適した高さに設定することで使いやすさと安全性が向上します。たとえば、コンセントの位置を決める際には、掃除機の使い勝手を基準にするのがおすすめです。
掃除機は家全体で使用するため、コンセントの位置が適切でないと不便になります。掃除機のコンセントをどこから取るかをイメージすると、必要な位置が見えてきます。
用途に合わせて決める
コンセントの高さは、用途や各家電製品に適した高さに設定することで、使いやすさと安全性が向上します。
まずコンセントを取り付ける位置を計画する際には、どの部屋でどんなものを使うかを把握しておきましょう。コンセントの数は多ければ良いというわけではなく、必要な場所に必要な分のコンセントがあるのが理想的といえます。
そのためには、実際に生活しているイメージを持つことが大切です。
家具のおおまかなレイアウトを決めてから高さを決める
コンセントの高さは、家具のおおまかなレイアウトを決めてから決定するのがおすすめです。
家具を先に配置することで必要な家電が絞れ、どこにコンセントが必要かが明確になります。
また、コンセントの配置計画は、図面に書き込むのもいいでしょう。頭の中だけでイメージしたり、箇条書きのメモだけで計画したりすると、各部屋のコンセントの数や位置を正確に把握するのが難しくなります。
図面にコンセントの位置を書いておくことで、実際の生活の中でどのように使うかを具体的にイメージしやすくなり、生活スタイルに合った配置が実現できます。
コンセントの高さを「高め」に設置する際のメリットとデメリット
コンセントの高さを「高め」にするメリットやデメリットは以下の通りです。
- 使用時にかがまくてもいいのが一番のメリット
- 視界に入りやすくなるのがデメリット
コンセントを高めに設定したい人は、これらメリット・デメリットについて知ったうえで検討しましょう。
使用時にかがまくてもいいのが一番のメリット
コンセントの高さを「高め」に設置する際の一番のメリットは、使用時に深くかがまなくても良い点です。
床から40〜45cmの位置に設置すると、コンセントの抜き差しがしやすくなり、背が低い家具を置いてもコンセントが隠れにくくなります。
これにより、利便性が向上しますが、この高さが妥当かどうかは実際にプラグを抜き差ししてみると判断しやすいでしょう。
自分の生活スタイルに合わせて高さを決めることが重要です。
視界に入りやすくなるのがデメリット
コンセントを通常より高めに設置するデメリットは、コンセントが目立つことです。プラグを差し込んだままにするとケーブルが視界に入り、設置場所によってはケーブルが散らかって見え、部屋が少しゴチャついた印象になります。
使う場所と物を具体的にイメージし、必要に応じて高さを決めることが理想でしょう。
この一手間をかけることにより、実際設置した後の、部屋の見た目と使い勝手のバランスが取れますよ。
コンセントの高さを「低め」に設置するメリットとデメリット
コンセントの高さを「低め」に設置するメリット・デメリットについては以下の通り。
- 視界に入らず景観を楽しめるのがメリット
- コンセントを差す際にかがむ必要があるのがデメリット
「高め」にするメリット・デメリットと正反対のものとなります。
それぞれについて解説します。
視界に入らず景観を楽しめるのがメリット
コンセントを低めに設置するメリットは、視線の高さにないためコンセントの存在が目立ちにくく、空間がすっきりとした印象になることです。
床から低めの位置に設置すると、プラグを差し込んだままでもコードの存在があまり気にならず、部屋の景観を楽しめます。
コンセントを差す際にかがむ必要があるのがデメリット
コンセントを低めに設置するデメリットは、プラグを差す際に深くかがむ必要がある点です。
家具の配置によってはコンセントが隠れやすくなり、使用する際に不便を感じることもあります。特に掃除機やドライヤーなど、抜き差しの頻度が高い家電を使う場合、毎回かがむのが面倒に感じるかもしれません。
しかし、低めに設置することで視線の高さにないためコンセントの存在が目立たず、部屋がすっきりとした印象になるというメリットもあります。
自分の生活スタイルに合わせて、適切な高さを選ぶことが重要です。
コンセントの数はどうやって決める?【設置時は高さ以外も検討を】
コンセントの位置や数は、住む人の生活スタイルで変わります。
住む人が使いやすい位置にコンセントがあるのがベストですが、そもそもどの位置にコンセントがあれば便利なのか分からない方もいるかと思います。
コンセントの位置や数の決め方にも目安というものがありますので、下記でご紹介する目安を参考にしてみましょう。
コンセントの数の目安
コンセントの数を決める際の目安は以下の通りです。
- 居室4.5〜6畳・・・3個
- 6〜8畳・・・4個
- 8〜10畳・・・5個
- キッチン・・・6個
- ダイニング・・・4個
- 洗面所・廊下・トイレ・玄関・・・1〜2個
また、部屋のコンセントの数は2畳あたりに一ヶ所が理想的です。
部屋の対角線上にコンセントを分けて取り付けると、ほとんど延長コードなしで使うことができます。これにより、利便性が向上し、部屋がすっきりとした印象になります。
コンセントの高さだけでなく、数も慎重に検討しましょう。
各部屋の電化製品の数で決める
コンセントの数を決める際には、各部屋で使用する電化製品の数を基準にするのが最も実用的です。
以下のように、部屋ごとに必要なコンセントの数を考慮すると、後からの不便を防ぐことができます。
リビング
リビングでは、多くの電化製品が集まるため、コンセントの数も多く必要です。
具体的には、リビングでは以下のような家電があります。
- エアコン
- 空気清浄機
- テレビ
- DVDレコーダー
- 音響機器
- スタンドライト
- 電話
- スマートフォン
- タブレット
- パソコン
- インターネット機器
- プリンター
- 掃除機
- アイロン
- ホットカーペット
- ストーブ
これらの機器を効率よく使うためには、複数のコンセントを設置することが必要です。
キッチン・ダイニング
キッチン・ダイニングでは、以下の家電製品が主に使われます。
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 電気ポット
- 電気ケトル
- オーブントースター
- ミキサー
- ハンドミキサー
- コーヒーメーカー
- 炊飯器
- ホットプレート
上記のほかにも、多くの調理器具や家電製品が使われます。
さらに、リビング同様にスタンドライトやノートパソコン、掃除機も必要となるため、コンセントの数は豊富に確保する必要があります。
洗面化粧台
洗面化粧台では、以下の家電を使用することが多いでしょう。
- ドライヤー
- 洗濯機
- 電気ヒーター
- 掃除機
- 電動歯ブラシの充電
以外にも電化製品が多い場所でもあるため、適切なコンセント数を確保する必要があります。
これにより、使いたい時にすぐに電源が確保でき、快適に使うことができます。
屋外
屋外では、主に以下の電化製品が使用されます。
- 高圧洗浄機
- 照明器具
- 電動工具
なお、屋外では、防水対応のコンセントを適切に配置する必要があります。
各部屋の具体的な使用目的と電化製品の数を把握し、それに合わせてコンセントを配置すれば、後からのトラブルを防ぎ、快適な生活空間を作ることができます。
設置時には、実際の使用状況を考えながら配置を決定しましょう。
コンセントの高さは配置する家具や生活をイメージして決めよう
コンセントの高さは、生活をイメージした上で決定すると良いです。後悔しないように、具体的なイメージを膨らませて位置を考えましょう。
もし、コンセントの位置を変えたい場合は、業者に依頼してください。
セーフリーでは、多くの業者を掲載していますので、ぜひコンセントの位置調整を依頼する際にご活用ください。無料見積もりが可能なので、相見積もりをする際にも使いやすいでしょう。
コンセントの高さには適切な位置がある?【部屋別・用途別に徹底解説】のよくある質問
-
Q. 一般的なコンセントの高さはどの位ですか?
A.設置する場所や用途によって異なります。たとえば、掃除機用であれば30cmほど、エアコン用であれば180cmほどです。
-
Q. 壁コンセントの床からの高さはどのくらいですか?
A.床から25cmほどの高さが一般的です。
-
Q. コンセントがあった方がいい場所はどこですか?
A.玄関、洗面所、リビングなど家電を多く使用する場所にコンセントがあると便利です。
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