コンセントのアース線

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コンセントにアース線がないときはどうする?問題ない?【適切な対処法・取り付け方について】

2024.08.05 2024.08.05

この記事では、コンセントにアース端子がない場合の対処法や、取り付ける場合の流れについて徹底解説します。

感電の恐れがある水まわりの家電に必須のアース。しかし、家電を置きたい場所のコンセントに備え付けられていない場合もあるでしょう。

「アース線がないと実際どのくらい危険?」
「アース線が必要ない家電は?」
「アース端子付きのコンセントに取り替えなくても安全に使う方法はある?」

といった疑問をお持ちの方も必見です。実際どんなリスクがあるのか、アース線の役割についても詳しく説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。

コンセントの「アース端子」の役割

アース線とアース端子付きコンセント

コンセントの「アース端子」は、以下の役割を担っています。

  • アースは感電から身を守ってくれる
  • 特に水回りではアースは必須のもの

そもそも家電製品は、アース線をつけなくても使用できます。

しかし、日常的に使う家電製品においてはアース線を繋げておくのが安心です。

アース線が担う役割について解説します。

アースは感電から身を守ってくれる

アース線は、漏電した電気を地面に逃がすことで感電事故を防ぎます。

漏電とは、本来電気が流れるべきではないところに電気が漏れ出すことを指し、これが原因で感電する可能性があります。アース線がないと、漏電した場合に電化製品が帯電し、触れると感電する危険性が高まるのです。

たとえば、アース線を使わずに電子レンジを使用した場合、内部で漏電が発生すると、外部に触れた際に感電するリスクがあります。

万が一の漏電による感電を効果的に防ぐため、日常的に使用する家電製品にはアース線を利用することが推奨されているのです。

特に水回りではアースは必須のもの

水回りでは、感電のリスクが特に高まるため、アースの設置が重要です。

湿気の多い場所や水気のある場所では、アース工事が法律で義務付けられています。

たとえば、濡れた手で触れる可能性のある家電製品は、アース線を設置することで感電の危険度を下げられるのです。

コンセントにアース端子がないと困る家電とは?【アース線必須の家電一覧】

コンセントにアース端子がないと困る家電

コンセントにアース線の接続が必要な家電については以下の通りです。

アース線が必須の家電 条件によっては
アース線が必要な家電
アース線不要の家電
・冷蔵庫
・洗濯機
・電子レンジ
・食器洗い機
・電気温水器
・エアコン
・テレビ
・パソコン
・衣類乾燥機 など
もともと、
コンセントプラグに
アースがついていない家電

 

アース線が必須の家電については、先述したようにキッチンやお風呂場などの水回りで使用されるものになります。

たとえば料理の最中、冷蔵庫や電子レンジ、食器洗い機に水に濡れた手で触れることもあるでしょう。

また、湿気の多い地域などでは、エアコンも要注意です。湿気が水分となり、エアコンの内部に水滴が発生します。

そのほか、飲食店や美容院など、水を使用する場所においては、テレビやパソコン、衣類乾燥機などにも注意しましょう。

なお、もともとアース線がついていない家電に関しては、アース線を接続しなくても安全に使えます。家電購入時に、アース線の有無と設置場所のコンセントにアース端子がついているかどうかも確認しておくと安心です。

コンセントにアース端子がない場合の対処法

コンセントにアース端子がない場合、多くが業者に依頼することになります。

その対処法と注意点については以下の通り。

  • コンセントの交換には電気工事の資格が必須
  • アース端子のあるコンセントへの交換手順
  • 業者にアース端子付きのコンセント交換を依頼する

それぞれについて解説します。

コンセントの交換には電気工事の資格が必須

コンセントにアース端子がない場合、感電防止のためにアース端子付きのコンセントに交換する必要があります。

しかし、コンセントの交換には電気工事士の資格が必要です。

資格を持たない人が無理に交換すると、感電や火災のリスクがあります。なお、アース線付き電源プラグをコンセントに取り付けるだけであれば、資格がなくても対応可能です。

コンセントの交換は、必ず専門の電気工事業者に依頼しましょう。

アース端子のあるコンセントへの交換手順

普通のコンセントをアース付きコンセントに変えるには、電気工事士の資格が必要です。

資格がある場合、以下の手順で交換を行います。

  1. ブレーカーを切って安全を確保し、コンセントのプレートを外す
  2. コンセントの上下にあるネジを緩めて取り出し、電線を手前に出す
  3. 埋め込み連用枠とコンセントのすき間にマイナスドライバーを入れて、必要な部品を交換

交換後は部品をしっかりと固定し、簡単に外れないようにします。

なお、アース線を取りつけてはいけない場所は以下の通りです。

  • ガス管
  • ガス栓
  • 水道管
  • 電話線
  • 避雷針

ガス管やガス栓にアース線を取りつけると、漏電時に爆発や火災の危険があります。

水道管は電気を逃がしにくい樹脂やプラスチックでできているため、アースを取りつけても効果がありません。また、水漏れ時に感電してしまうリスクがあります。

電話線・避雷針には、元々アースが取りつけられているため、追加の取りつけは不要です。

業者にアース端子付きのコンセント交換を依頼する

アース端子がないコンセントは感電のリスクが高いため、業者にアース端子付きコンセントへの交換を依頼するのが安全です。

費用は1箇所あたり5,000〜10,000円程度が相場です。

依頼の流れとしては以下の通り。

  1. 信頼できる電気工事業者をインターネットや口コミで探し、見積もりを依頼
  2. 見積もりが納得できるものであれば、作業日程を調整する
  3. 工事当日は、事前にブレーカーを切り、準備を整えておく

交換作業は資格を持つ専門家が行うため、安全かつ確実です。工事後は、動作確認を行い、問題がないことを確認します。

業者に依頼すれば、安全にアース端子付きのコンセントを使用できるようになります。

コンセントにアース端子がない場合の取り付け工事費用【相場】

コンセントにアース端子がない場合の取り付け工事費用

コンセントにアース端子の取り付け工事を業者に依頼する場合、費用の相場は1箇所あたり5,000〜10,000円程度です。

この費用には、部品代や作業料が含まれていますが、配線の状態や設置場所によって追加費用が発生することもあります。

なお、新規で300V以下の低圧電気機械器具や金属製外箱に施す接地工事※(D種接地工事)を行う場合は、15,000円~が相場です。

分電盤からアース線を引き込んでアース端子付きコンセントを取り付ける場合は、10,000円~30,000円程度が相場となっています。

※接地工事とは、地面に金属棒を打ち込み、電気設備機器と大地を電気的に接続すること

アースがないコンセントへの取り付け費用を安く抑えるコツ

アースがないコンセントへの取り付け費用は、いくつかの方法で抑えられます。

以下で費用を安く抑えるコツについて解説します。

複数の電気工事事業者から見積もりを取ってみる

アースがないコンセントへの取り付け費用を安く抑えるには、複数の電気工事事業者から見積もりを取るようにしましょう。

業者ごとに料金体系が異なるため、比較することで最適な選択ができます。

たとえば、地域最安値を宣言している業者もあり、こうした業者に依頼すれば工事費用を抑えられる可能性が高いです。また、多くの業者は最短即日で対応してくれるため、迅速な工事も期待できます。

しかし、料金体系の違いがあるため、相見積もりを行い、どの業者が最もお得で信頼できるかを慎重に比較することが大切です。

家電量販店の会員価格を利用する

家電量販店の会員価格を利用するのも有効的な手段です。

会員になれば、会員限定価格でのサービスが提供されるため、費用が安くなる可能性が高くなります。たとえば、会員であればコンセント交換費用が数百円~数千円安くなる場合があり、通常の料金よりもお得に工事を依頼できます。

しかし、注意点として、家電量販店は多くの場合、下請け業者に工事を外注しており、仲介手数料がかかるケースがあります。

結果的に工事料金が高くなる可能性もあるため、安く工事を行いたい場合は、必ず相見積もりを取り、複数の業者の料金を比較するのが得策でしょう。

コンセントにアース端子がない場合の注意点【2つのポイント】

コンセントにアース端子がない場合、まずは以下について知っておきましょう。

  • 「プラグ型漏電遮断器」で済ませない
  • 1つの端子に複数のアース線を取り付け可能

アース線は専門業者の分野でもあるため、素人による独断は危険です。

それぞれの注意点について解説します。

「プラグ型漏電遮断器」で済ませない

アース端子がないコンセントに対して、プラグ型漏電遮断器を使うだけでは不十分です。

これは、プラグ型漏電遮断器が感電のリスクを完全に防ぐわけではないからです。

たとえば、電子レンジや洗濯機、食洗機などの大型家電は、高い電力を使用するため、漏電のリスクも高まります。これらの家電は特にアースが必要であり、プラグ型漏電遮断器で代用できません。

コンセントの「アース端子」

アース線は正しく設置することで、漏電時に電気が安全に地面に流れ、感電事故を防げます。プラグ型漏電遮断器の併用は有効ですが、アース線の取り付けを怠ると、根本的な解決にはなりません。

安全性を確保するためにも、アース端子付きコンセントへの交換や適切なアース工事を行うことが重要です。

1つの端子に複数のアース線を取り付け可能

業者にアース端子の工事を依頼する前に知っておいてほしいのは、アース端子が1つしかない場合でも、1つの端子に複数のアース線を取り付け可能ということです。

これは、複数の家電製品を安全に使用するための実用的な方法です。

たとえば、キッチンの電子レンジ、トースター、冷蔵庫など、複数の家電を一つのアース端子に接続することで、漏電による感電リスクを減少させられます。

ただし、注意が必要が必要なのは、電話用のアース線です。

電話線のアースは落雷のリスクがあるため、他の家電と一緒に接続することが法令で禁止されています。電話線のアースは専用のアース端子を使用し、他の機器と分離して接続する必要があります。

1つの端子に複数のアース線を取り付けて安全性を確保できますが、電話用のアースは法令に従い別に扱うことが重要です。

アース線のついた家電のコンセントにアース端子がないならまずはプロに相談を!

アース線は、家電を安全に使うのに必要なものです。もし、コンセントにアース線がないのであれば、取り付けを検討してください。

ただし、アース線の取り付けは専門の業者に依頼しなければなりません。

セーフリーでは、専門の業者を多く掲載しています。エリアによる絞り込みも可能ですので、お近くの業者を見つけるのに便利です。

無料見積もりも可能なので、いくつかの業者から条件に合った業者を見つけましょう。

>> 近くの電気工事事業者を探して、コンセント取り付けについて相談する

コンセントにアース線がないときはどうする?問題ない?【適切な対処法・取り付け方について】のよくある質問

  • Q. コンセントにアース線がない場合はどうすればいい?

    A.

    必要な家電の場合には、資格を持つ電気工事士へ取り付けを依頼してください。

  • Q. コンセントにアースをつけないとどうなる?感電はどのくらい危険?

    A.

    漏電した際に感電する恐れがあります。感電すると、最悪の場合は心肺停止になる恐れがあります。

  • Q. コンセントにアース端子がない場合「プラグ型漏電遮断器」で済ませても問題ないですか?

    A.

    一時的に代用はできますが、完全に問題がないわけではありません。

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