2024.08.05 2024.09.03
この記事では、エアコンの冷媒ガス補充にかかる費用相場について徹底解説します。
「どのタイミングで充填するとコストパフォーマンスが良い?」
「冷媒ガスの補充が必要な状態のエアコンは?そのまま使えたりしない?」
といった疑問をお持ちの方も必見です。クーラーのガス補充は自分でやることのまずない作業なだけに、提示された料金が適正なのかご自身では判断が難しいケースもあるでしょう。
記事後半では、エアコンのガス入れ料金を安く抑えるコツもご紹介します。エアコンのガス補充を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エアコンのガス補充料金はどれくらい?【クーラーへのガス入れ適正価格】
エアコンのガスは自分で補充することもできます。しかし、経験がない人の場合は業者への依頼も検討しているでしょう。
そこで、以下では業者に依頼する場合と自分で補充する場合の参考費用について解説します。
業者に依頼する際の費用相場
エアコンのガス補充料金は、業者に依頼した場合、通常15,000〜20,000円程度です。ただし、業者や地域、修理箇所により変動します。
配管破損の場合は追加の修理費用が必要です。
作業時間は、ガス補充のみで約30分、点検や部品交換を含めると2〜3時間程度です。
自分でエアコンガスを補充する場合の参考費用
エアコンガスを自分で補充する場合は、作業費はかかりません。しかし、道具を揃える必要があります。
以下は、エアコンガス補充に必要な道具と値段についてまとめました。
道具 | 値段 |
---|---|
フルオロカーボンガス(冷媒ガス) | 15,000円〜30,000円 |
真空ポンプ | 15,000円〜40,000円 |
マニホールド | 2,000円〜5,000円 |
チャージングホース | 2,000円〜4,000円 |
チャージングスケール | 15,000円〜20,000円 |
上記をすべて揃えると、約5万円以上にはなります。さらに、ガス補充の手間やリスクも考えると、業者への依頼が妥当な判断といえます。
冷媒ガス補充が必要なエアコンの状況4選!【保証で費用をまかなえるケースは?】
冷媒ガス補充が必要なエアコンの状況としては、以下のケースが想定されます。
- 設置や移設の際に問題があったエアコン
- 動作不良・故障しているエアコン
- 修理作業中に配管が破損したエアコン
- 素人によって取り外されたエアコン
それぞれのケースでエアコンガス補充が必要な理由について、以下で解説していきます。
設置や移設の際に問題があったエアコン
エアコンのガス漏れは、取付工事の不備が主な原因です。専門業者が設置しても、配管の接続ミスなどでガスが漏れる可能性があります。
ガスが抜けるとエアコンが動作しなくなります。この場合、ガス補充が必要ですが、配管損傷時は修理も必要です。
設置や移設時の不備でガスが漏れる場合、単なる補充では解決しません。配管の状態を確認し、必要に応じて修理してからガスを補充してください。
動作不良・故障しているエアコン
エアコンの平均寿命は約10年です。使用期間が長くなると、本体の一部に故障が生じ、そこから冷媒ガスが漏れることがあります。
この場合、工事不備と同様の対応が必要です。まず、漏れの原因箇所を特定し、適切な修理を行います。その後、冷媒ガスの補充を実施します。
長年使用したエアコンに不具合が生じた場合は、ガス漏れの可能性を考慮し、専門業者による点検と修理を依頼しましょう。
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修理作業中に配管が破損したエアコン
エアコンの修理作業中に配管が損傷し、冷媒ガスが漏れるケースがあります。配管のわずかな損傷でもガス漏れを引き起こすため、配管の接続をやり直してからガスを補充する必要があります。
また、エアコンの寿命が近づくと配管が劣化し、亀裂や穴から冷媒ガスが漏れることもあります。このような場合は、専門業者に配管の交換を依頼しましょう。
素人によって取り外されたエアコン
エアコンを素人が取り外した後に再設置する場合、冷媒ガスが漏れている可能性があります。これは、取り外し作業時にねじの締め方が不適切だったなどの理由で起こります。
このような状況では、エアコンに適した冷媒ガスを補充することで性能を回復させられます。ただし、安全性と効率性を考慮すると、取り外しや再設置は専門業者に依頼した方が良いでしょう。
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エアコンの冷媒ガス補充のタイミング
エアコンの寿命は約15年で、通常はその間冷媒ガスが不足することはありません。
しかし、「配管接続部の緩み、室外機キャップの緩み、配管の劣化や亀裂、エアコンの故障、取り外し・取り付け工事、室外機の無理な移動、自己清掃」などの後にエアコンの効きが悪くなった場合は、ガス不足の可能性があります。
これらの状況が発生した際は、冷媒ガス補充の必要性を検討すべきです。
エアコンのガス補充料金を安く抑えるコツ【クーラーへのガス入れ適正価格】
エアコンの寿命は約10年です。寿命を超えたエアコンでガス漏れが発生した場合、劣化が原因の可能性が高く、ガス補充後も他の部分で故障する恐れがあります。
このような状況では、新しいエアコンへの交換を検討した方が良いかもしれません。
エアコン交換の費用は、本体価格に加え、取り付け費用(約8,000~15,000円)と取り外し費用(約5,000~10,000円)がかかります。長期的に見れば、古いエアコンへのガス補充よりも新規購入の方がお得になる可能性があります。
エアコンにガスを補充する方法・手順【料金を抑えるために自分でもできる?】
自分でエアコンにガスを補充する方法について解説します。
前提として、ガス補充はある程度の知識がなければ難しいです。そのため、経験がない方は業者への依頼を検討してください。
作業工程 | 作業内容 |
---|---|
ガス補充の必要な物を準備する | ガス補充に必要な道具を一式揃える |
必要な器具と室外機をつなげる | 配管と室外機から冷媒ガスを取り出すため、チャージングホースで真空ポンプと室外機を接続 |
真空引きをする | 真空ポンプで10~15分エアコン内のガスをゲージ圧が-0.1MPa以下になるまで抜き取る |
ゲージ圧の変化を確認する | 真空引き後、ゲージ圧の変化を確認。変化なければガス補充、あれば漏れの原因を調査。 |
規定量通りにガス補充する | エアコンの機種に応じた規定量の冷媒ガスを、チャージングスケールを使って慎重に補充 |
バルブを閉める | 規定量の冷媒ガス補充後、バルブを閉め、チャージングホースを外せば作業完了 |
エアコンのガス補充を自分でする際の注意点
エアコンのガス補充を自分でする際には、いくつかの注意点があります。以下のリスクを考慮し、難しいと判断された場合には業者への依頼を検討してください。
- エアコンに合った冷媒ガスを補充する
- ガスの種類がない場合は買い替えが必要
- 火気厳禁!細心の注意を払わなければならない
上記にあるように、自分でガス補充をする場合は「エアコンに合った冷媒ガスはどれか?」「買い替えすべきか?補充すべきか?」などの知識が必要になります。
さらに、素人が無理に行おうとすると火災や爆発の恐れもあります。これらリスクを避けるためにも、業者への依頼が最良の選択と言えるでしょう。
エアコンのガス補充は業者依頼が安心安全
エアコンのガス補充は、今回の記事を参考に進めていきましょう。ステップ通りに進めていけば、ご自身でもガスの補充はできます。
しかし、ご自身でのガス補充に難しさや不安を感じる場合は業者への依頼を検討してください。業者であれば、安心・安全にガス補充をおこなってくれます。
業者探しの際は、条件で絞り込んで納得の業者が見つかるセーフリーをお役立てください。多くの業者の中から、エアコン周りに特化している業者やお近くの業者を絞り込めます。任せられそうな業者がいくつか見つかったら、まずは相見積もりをしてみましょう。
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エアコンの冷媒ガス補充料金はいくらくらい?【クーラーのガス入れ費用を安く抑えるコツも】のよくある質問
-
Q. エアコンのガス補充費用はいくら位かかりますか?
A.15,000円~20,000円ほどです。
-
Q. エアコンのガスは何年もちますか?
A.一般的には7年~8年程度です。
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Q. エアコンのガス切れは何年で起こりますか?
A.エアコンの標準使用期間は10年なので、10年以上経過している場合は経年劣化でガス漏れを起こす恐れがあります。
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