排水溝掃除に使う重曹とクエン酸

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排水溝の掃除には重曹とクエン酸どっちを使う?メリット・デメリットを解説

2023.07.05 2024.08.30

100均でも手軽に手に入る重曹やクエン酸は、ナチュラル素材で身近なお掃除アイテムです。
適切な使い方をすれば、手軽に排水溝をキレイな状態に。
この記事では、重曹とクエン酸どちらが排水口の掃除に効果的なのかや、その使い方について解説します。
排水溝掃除によく効く別の方法もご紹介するので、汚れの度合いに合わせてご活用ください。

排水溝の掃除には重曹とクエン酸はどちらが効果的?

排水溝掃除用に用意した重曹とクエン酸

排水溝の掃除では、重曹もクエン酸もどちらも効果的です。
重曹とクエン酸はどちらもナチュラル素材で人気を集めるお掃除アイテムですが、それぞれで得意とする汚れが異なります
重曹で落ちやすい汚れ、クエン酸で落ちやすい汚れを、それぞれ確認しましょう。

重曹で落ちやすい汚れ

重曹は弱アルカリ性で、油汚れや酸性である水まわりのぬめりを落とすのに適しています。
消臭効果も期待できるため、油汚れのニオイにも対処できることが特徴です。

また、重曹は水にすぐ溶けるわけではないため、粉末もしくはペースト状で排水溝掃除に使うと研磨効果が期待できます。
粒状でも適度な柔らかさがあるため、強くこすらなければ排水溝を傷つけにくいこともポイントです。

クエン酸で落ちやすい汚れ

クエン酸は酸性で、水垢などによる汚れを落とすのに適しています。
酸性であることから、アルカリ性であるトイレのアンモニア臭などを消す効果が期待できることもポイントです。

水垢汚れ、水道水に含まれるミネラルによる白い汚れなどはクエン酸の得意分野ですが、使用した後はしっかり流しきらなければなりません。
掃除の際に使ったクエン酸が長時間残ったままになってしまうと、クエン酸カルシウムとなり取れにくい汚れとなるため注意しましょう。

重曹とクエン酸を使った排水溝の掃除方法

重曹とクエン酸で掃除中の排水溝

重曹とクエン酸は得意な汚れが違うだけでなく、混ぜると中和反応が起こりお互いの性質を消してしまう特徴があります。
そのため、汚れをしっかり落としたい場合は重曹とクエン酸は別々の使用が効果的です。

ただし、弱アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜることで発泡し、この泡が排水溝の汚れを浮かせる効果もあります。
日常的な掃除で汚れがそこまでひどくない場合なら、重曹とクエン酸を一緒に使って放置し、泡の力を借りて手軽に済ませるのも良いでしょう。

それぞれの具体的な手順を解説していきます。

重曹とクエン酸を別々に使う場合

別々に使う場合は、それぞれ水に溶かして「重曹水」「クエン酸水」を作っておきます。

【重曹水】
ぬるま湯200ccに対して、重曹を小さじ1~2杯入れて混ぜる

【クエン酸水】
水200ccに対して、クエン酸を小さじ1杯入れて混ぜる

  1. できるだけゴミを取り除く
  2. 排水溝のパーツを取り外す
  3. 排水溝全体に重曹水をかける
  4. 5分放置してから洗い流す
  5. 排水溝全体にクエン酸水をかける
  6. 5分放置してから洗い流す

重曹とクエン酸それぞれを排水口にかけたら、時間を置くことがポイントです。
細かい部分の汚れは、歯ブラシなどでこすり洗いしましょう。

重曹とクエン酸を一緒に使う場合

重曹とクエン酸を一緒に使う場合の手順は、下記の通りです。

  1. できるだけゴミを取り除く
  2. 排水溝のパーツを取り外す
  3. 排水溝とパーツに半カップほどの重曹を振りかける
  4. 大さじ2杯ほどのクエン酸を1カップのお湯で溶かし排水溝に注ぐ
  5. 発泡し始めたのを確認して30分放置する
  6. 十分な水で洗い流す
  7. パーツを取り付ける

このほか、粉末の状態で重曹とクエン酸を混ぜておいたものを排水口に振りかけ、お湯を注ぐ方法もあります。重曹とクエン酸が混ざることで発生する泡は二酸化炭素であるため危険性は高くありませんが、換気しながら作業することが大切です。

排水溝の掃除に重曹とクエン酸を使うメリット・デメリット

自宅にある排水溝掃除用の重曹とクエン酸

排水溝の掃除で重曹とクエン酸を使うことには、メリットとデメリットがあります。

重曹やクエン酸を使うメリット

重曹とクエン酸を使うメリットは、ナチュラル素材であるため、人体や環境への影響が少ないことです。
幼い子どもやペットがいる家庭の排水溝掃除でも、安心して使えます。
また、重曹もクエン酸も、100円ショップなどで手に入る手頃さも魅力です。
そのうえ、排水溝だけでなく日常的な掃除や消臭アイテムとして使えます。

重曹やクエン酸を使うデメリット

安心して使える反面、重曹とクエン酸は頑固な汚れを落とせるほど効力は強くありません。
こびりついてしまった汚れは落としきれないなど、汚れを完璧には落とせない点がデメリットです。
そのため、重曹とクエン酸での排水溝掃除は、こまめな掃除に使うアイテムとして活用すると良いでしょう。

排水溝掃除での重曹・クエン酸の使い分け

得意な汚れが違う重曹とクエン酸は、一緒に使っても効果的ですが汚れに合わせて使い分けるのもおすすめです。

重曹がおすすめの場所

油汚れや水垢を落とすのにおすすめの重曹は、下記の排水溝掃除におすすめです。

  • キッチン
  • お風呂

キッチンでは、油を使ったフライパンなども洗うため、排水溝にも油汚れが残りやすいです。
排水溝だけでなく、コンロまわりやまな板の掃除などでも、重曹は大活躍します。
また、お風呂に発生しやすいぬめりは酸性のため、重曹の得意分野です。


クエン酸がおすすめの場所

クエン酸は、下記の排水溝掃除に適しています。

  • キッチン
  • お風呂
  • 洗濯機
  • 洗面台

酸性であるクエン酸は、水まわり全般の排水口で発生する水垢汚れにおすすめです。
また、洗剤残りや石鹸カスにも効果的に働きます。


さらに詳しく知りたい方はこちら

頑固な排水溝汚れの掃除法【重曹やクエン酸で落とせない汚れにも!】

重曹とクエン酸を使わない排水溝掃除で便利な洗剤

排水口の掃除は、重曹とクエン酸以外にも有効なアイテムがあります。
汚れの状況に合わせて、適切なものを使いましょう。

過炭酸ナトリウムを使う

過炭酸ナトリウムは、重曹やクエン酸と並んでナチュラル洗剤に分類されます。
ナチュラル洗剤の中では漂白作用や殺菌作用が強いことが特徴で、頑固な油汚れにおすすめです。
ただし、肌への刺激も強いため、使用する際には必ずゴム手袋を使用する必要があります。
過炭酸ナトリウムは、使い方も簡単です。

  1. 排水溝に全体的に振りかける
  2. 熱めのお湯を注ぐ
  3. 泡が出てくるので30分放置する
  4. 十分な水で洗い流す

過炭酸ナトリウムにお湯を注ぐと出てくる泡は、酸素です。
有害なものではありませんが、念のため換気しながら作業すると良いでしょう。

洗剤を使う

排水溝掃除には、専用の洗剤を使う方法もあります。
パイプユニッシュやパイプクリーナーに代表される、パイプ用洗剤です。
重曹やクエン酸に比べると洗浄力が高いため、頑固な汚れも落としやすくなっています。

  1. 排水溝に規定量を注ぐ
  2. 規定の時間放置する
  3. 十分な水で洗い流す

上記のように簡単に排水口掃除ができることが魅力ですが、強力な洗剤なのでゴム手袋を使い換気をしながら使うことが欠かせません。
また、酸性の洗剤と混ざると有毒なガスが発生するため、混ざることがないよう注意する必要があります。

重曹とクエン酸それぞれの特徴を活かして排水溝を掃除しよう!

重曹とクエン酸はそれぞれで得意な汚れが違うため、しっかり汚れを落とすなら別々に使うのがおすすめです。
一緒に使う場合に発生する泡は、排水溝の汚れを浮かび上がらせて落とす効果も期待できます。
日々のこまめな掃除なら、重曹とクエン酸を一緒に使うのも良いでしょう。

なかなか落ちない排水溝のぬめりやニオイには、洗剤を使う方法もおすすめです。
状況に合わせて、重曹とクエン酸、そして洗剤などを使い分けてみてはいかがでしょうか。

排水溝の掃除には重曹とクエン酸どっちを使う?メリット・デメリットを解説のよくある質問

  • Q. 排水溝にはクエン酸と重曹どっちが良い?

    A.

    クエン酸は水垢や石鹸カスなどに強く、重曹は油汚れに強いことが特徴です。
    そのため、排水溝にはクエン酸も重曹も、どちらも効果的と言えます。

  • Q. 排水溝掃除でクエン酸と重曹を混ぜても大丈夫?

    A.

    混ぜた際に発生する泡は二酸化炭素で、特に危険な有毒ガスなどではないため、混ぜても問題ありません。
    ただし、クエン酸と重曹を混ぜると中和反応が起こり、それぞれの性質を打ち消してしまうため、あくまでも泡による軽い汚れ限定の掃除方法です。

  • Q. 排水溝掃除では重曹とクエン酸のどっちを先に使う?

    A.

    排水溝掃除で使うなら、重曹を先に使い、その後クエン酸を使うと効果的です。

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