2024.10.27 2024.10.27
本記事では、中古トラクターの買取相場と査定項目について詳しく紹介します。
「トラクターの買取価格はどうやって決まる?」
「トラクターは誰に売却したらいい?」
トラクターのような農業機械は、常に一定の需要があるうえ、新品で購入すると高くつくため、中古品の買取も活発に取引されています。この記事をご覧になって、買取相場や取引先の疑問を解決していきましょう。
また、記事後半ではトラクターを高価買取してもらうためのコツについても紹介。ぜひ参考にしてください。
目次
トラクターの買取価格の相場とは?【メーカー別】
トラクターの買取価格には、1万〜300万ほどの買取価格があります。代表的な国内メーカーのトラクターについて、買取価格の相場は以下のとおりです。
メーカー | 型番・年式 | 買取価格 |
---|---|---|
クボタ | KL40Z(2013〜2016年) | 200〜300万円 |
クボタ | T245D(2010〜2013年) | 150〜200万円 |
ヤンマー | EG224(2007〜2012年) | 100〜150万円 |
イセキ | TJV75(2010〜2015年) | 150〜300万円 |
シバウラ | ST324BMJ(2000〜2009年) | 50〜100万円 |
トラクターの買取価格を決める5大要素
中古トラクターの買取価格を決める要素としては、主に以下の5つが挙げられます。
- 馬力
- メーカー
- 年式
- 稼働時間
- コンディション
馬力
トラクターの馬力は、作業効率や対応できる作業内容を左右するため、買取価格を決定する大きな要素の一つです。
高馬力のトラクターは広大な農地や重作業に対応できるため、大規模農家や重機使用が必要な農業現場で特に求められます。一方、馬力が低いモデルは小規模農家や家庭菜園向けとして需要があり、一定のニーズがあるものの、買取価格は馬力の高いモデルに比べると低くなりがちです。
馬力が高いとエンジンやギアの負担も大きくなるため、耐久性やメンテナンス状態も評価のポイントとなるでしょう。
メーカー
トラクターのメーカーも買取価格を左右する重要なポイントです。
日本国内で有名なメーカーにはヤンマーやクボタ、イセキなどがあり、これらは高い信頼性と耐久性が評価されており、中古市場でも安定した価値を持ち続ける傾向があります。
また、海外製品ではジョンディアなどのブランドが評価されていますが、部品調達やメンテナンスの難易度によっては査定価格に影響する場合もあるでしょう。
人気メーカーのトラクターは購入後も信頼性が高いため、高価買取が期待できます。逆に、知名度が低いメーカーのトラクターは、信頼性やメンテナンス面の懸念があるため、買取価格が控えめになる傾向があります。
年式
年式もトラクターの買取価格を決める大切な要素です。
新しい年式のトラクターは技術の進歩に伴い、高性能かつ燃費効率が良くなっているため、一般的に高く評価されます。また、最新のモデルには安全機能や操作のしやすさを向上させる機能が追加されていることも多く、その点でも高い査定額が期待できるでしょう。
一方、年式が古いトラクターは市場での価値が低くなりがちですが、モデルによっては希少価値がある場合や、長年愛用されてきた堅牢なモデルとしてコレクターに人気が出ることもあります。
さらに、年式が新しいほど部品の入手も容易であるため、維持管理しやすいという利点が評価されやすく、査定額にも影響を与えます。
稼働時間
稼働時間はトラクターの使用頻度や状態を知る上で重要な指標となり、買取価格にも大きく影響します。
稼働時間が少ないほどエンジンや主要なパーツの摩耗が少なく、まだ多くの作業に耐えられると評価されるため、高価買取の期待が高まります。
反対に、稼働時間が長いトラクターは主要部品の劣化が進んでいることが多く、メンテナンスや修理が必要になる可能性があるため、査定額は控えめになる傾向があります。
ただし、しっかりとメンテナンスされている場合や、人気モデルであれば高稼働時間でも一定の評価が得られることもあるでしょう。
コンディション
トラクターのコンディションは買取価格を左右する大きな要素です。
外観の傷や錆、タイヤの摩耗状況だけでなく、エンジンや駆動系、電気系統が正常に動作するかどうかも査定に影響します。特にエンジンや油圧系統に問題があると、大幅な修理が必要になるため、買取価格が下がる可能性があります。
また、清掃が行き届いているかどうかも評価に影響し、しっかりとメンテナンスされているトラクターは良好な状態と判断され、高い査定額が期待できるでしょう。
中古市場ではメンテナンス履歴が明確であることが信頼性を高めるため、売却前に可能であれば点検を受け、良好なコンディションの維持が望ましいとされています。
トラクターの買取方法3選【業者以外の方法も紹介】
中古トラクターを買い取ってもらう方法としては、以下の3点が挙げられます。
- 買取業者に依頼する
- インターネットを利用して売却する
- 知人や友人に安価で譲る
それぞれの買取方法について、メリット・デメリットもあわせて紹介します。
買取業者に依頼する
まず、おすすめなのは、専門の買取業者に依頼する方法です。
メリットとして、買取業者に依頼する方法は手間がかからず、迅速に売却できる点が大きな魅力です。特に農業機械専門の業者は相場や機械の状態に精通しているため、正確な査定が期待できます。また、出張査定や即金買取が可能な業者も多く、売却手続きもスムーズでしょう。
一方で、デメリットは、業者の利益分が含まれるため、個人間売買よりも買取価格が低くなる可能性がある点です。
さらに、業者によって査定基準が異なるため、複数の業者で見積もりを取る必要があり、信頼できる業者を選ぶことも重要です。
高価買取を希望する場合は、事前に業者の口コミや評判を調べましょう。
インターネットを利用して売却する
中古トラクターは、メルカリやYahoo!オークションなどを利用した売却もできます。
メリットとして、幅広い買い手にアプローチできるため、高値での取引が期待できる点が挙げられます。特にオンラインオークションや専門のマーケットサイトは、利用者が多く、競争入札により希望価格以上での売却も可能です。
デメリットは、出品作業や問い合わせ対応、入金確認など、手間がかかる点です。特に、トラクターは大型の機械となるので、発送や受け取りの手配はかなり大掛かりな作業となりがちです。また、相手方の支払い遅延や取引後のトラブルが発生する可能性もあります。
トラクターは高額商品のため、支払い方法や輸送手段を慎重に選び、信頼できるプラットフォームを利用が重要です。
知人や友人に安価で譲る
トラクターの売却を検討している方は、知人や友人に譲ることも選択肢に入れましょう。
知人や友人に譲るメリットは、信頼関係があるため安心して取引でき、売却後のトラブルが少ない点です。また、知人に役立つ形で譲渡できることも満足感につながるでしょう。さらに、相場よりも低価格で譲ることで、機械をすぐに引き取ってもらいやすくなるため、早期の売却が可能です。
デメリットとして、知人間での金銭のやりとりは、価格設定や機械の不具合によって後に人間関係に影響を及ぼすリスクがあります。売却価格を低く設定しすぎると、自身にとっての利益が少なくなるため、無理のない範囲での価格設定が必要です。
トラクターの高価買取を狙うコツ7つ
トラクターの高価買取を狙うには、以下の7つのコツを押さえておきましょう。
- 複数の業者に査定を依頼する
- 一日でも早く査定に出す
- 入念に洗車しておく
- 燃料やバッテリーを補給し動かせる状態にしておく
- 検査記録を揃える・メンテナンス情報を伝える
- 屋根があるところで保管する
- 農機具の需要が高まる時期に売却する
複数の業者に査定を依頼する
複数の業者に査定依頼するのは、トラクターの高価買取を狙うために非常に重要です。
同じ機種や年式でも、業者ごとに査定基準や買取希望価格が異なるため、一社の査定だけに依存すると相場よりも低い価格での売却になるリスクがあります。また、複数の業者から見積もりを取ることで、自身のトラクターの市場価値が客観的に把握でき、より高額な査定を提示する業者を見つけやすくなるでしょう。
一日でも早く査定に出す
トラクターを早く査定に出すことも、高価買取につながります。
農業機械は年数が経つごとに使用劣化が進み、新しいモデルが次々と市場に登場するため、年式が古くなるほど買取価格が下がる傾向があります。特に新モデルが発表されると、古いモデルの価値が急激に低下することもあるでしょう。
そのため、売却を決めたら早急に査定を依頼し、できるだけ新しい状態での取引を目指すことがポイントです。
入念に洗車しておく
トラクターの外観を清潔に保つことで、査定価格の向上が期待できます。
業者は機械の状態をまずは見た目から判断する傾向があるため、洗車しておくことで第一印象が良くなり、機械が適切に管理されていたと評価されやすくなります。また、エンジンルームや各部の汚れを落としておくことで、実際のコンディションがより正確に伝わり、査定担当者の信頼を得やすくなるでしょう。
特に泥や油汚れを取り除くことで、トラクターの使用頻度が軽度に見られる可能性もあり、査定前の洗車は一手間加える価値があります。
燃料やバッテリーを補給し動かせる状態にしておく
査定の際にトラクターが動かせる状態であると、買取価格が上がりやすくなります。
バッテリーや燃料をしっかり補給し、試運転が可能な状態にしておくと、業者が実際に動作確認できるため、機械の状態を正確に把握してもらえるでしょう。
また、動かないトラクターはその場で整備が必要と判断され、査定額が低くなる可能性があります。定期的にメンテナンスされていたことを示すためにも、査定前に動作確認しておくのがふゃね望ましいでしょう。
検査記録を揃える・メンテナンス情報を伝える
トラクターの検査記録やメンテナンス情報を揃えておくと、業者が安心して高価で買取できるでしょう。
整備記録は、機械が定期的にメンテナンスされていたことを示し、査定担当者に良好な状態で管理されていた印象を与えられます。部品の交換歴や修理箇所など、詳細なメンテナンス履歴があることで、不具合リスクが低いと見なされ、査定額が上がる傾向にあります。バッテリーやタイヤ、オイルなどの交換済みなら、しっかりと買取先に伝えるようにしましょう。
屋根があるところで保管する
屋根のある場所で保管されていたトラクターは、査定で高評価になりやすいのが一般的です。
雨風にさらされると、外装の塗装が劣化したり、金属部分が錆びたりなどのダメージを受けやすく、買取価格が下がる傾向があるといえます。
農機具の需要が高まる時期に売却する
農機具の需要が高まる時期に売却すれば、高価買取が狙いやすくなります。
多くの農家が春や秋の繁忙期に向けて農機具を新調したり、追加購入を検討するため、この時期は農機具の取引が活発になります。需要が高まると価格も上昇する傾向にあるため、こうしたタイミングでの売却の計画が有効です。
また、業者にとっても再販がしやすい時期であり、より高額での査定が期待できるため、農業シーズンに合わせて売却を進めるのが理想的です。
耕運機の買取を検討中なら、以下の記事もご覧ください。
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使わなくなったトラクターはまずは査定!高値がつくかも?
本記事では、中古のトラクターの買取価格相場や、高く買い取ってもらうコツなどを紹介しました。
トラクターのような農業機械は、常に一定の需要があります。新品は非常に高額なため、中古品でも高値での買取が可能です。また、製造から日数が経つほど査定額が低くなる傾向があるため、自宅に使っていないトラクターがある方は、すぐに買取業者に査定してもらいましょう!
買取業者に悩んだら、セーフリーでは、トラクターをはじめとした農業機械の買取業者を掲載しています。納得の行く買取業者を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
中古トラクターの買取相場と査定項目とは?高く売るコツを徹底解説!のよくある質問
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Q. ボロボロの動かないトラクターでも買い取ってもらえる?
A.農業機械は部品にも価値があるため、買い取ってもらえる可能性はあります。
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Q. 買い取ってもらえないトラクターはどうしたらいい?
A.本体はスクラップ処分となる可能性が高いですが、部品だけでも売れるかもしれないので一度査定に出してみましょう。
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Q. トラクターの売却を個人的にするとどんな手続きが必要?
A.金銭のやり取りや発送の手配などの作業が必要となります。特に発送の手配は大変な手間がかかるので、専門の買取業者への依頼がおすすめです。