2024.10.22 2024.10.22
屋根塗装の見積もりで必要なチェックポイントについてご紹介します。
屋根塗装は、比較的金額が大きいメンテナンス工事になりますので、事前の見積もりは漏れなくチェックするべき案件です。
押さえておくとよいポイントと注意点を解説します。
屋根塗装の一般的な相場価格
屋根塗装の一般的な相場価格をご紹介します。
屋根塗装の一般的な相場価格は、平均40~60万円です。これは2階建住宅、塗装面積が50~80㎡の場合の概算で、足場費用込みの費用となります。
もちろん、屋根の形状や塗料のグレード、補修度合いなどによっても金額は変動しますが、この相場金額の前後なら問題ないと考えてよいでしょう。
この相場金額よりも極端に高い場合は、価格を水増している可能性がありますし、少なすぎる場合は重要な工程を削っていることもあるので要注意です。
屋根塗装の見積もりで必要なチェックポイント
屋根塗装の見積もりで必要なチェックポイントをご紹介します。
屋根塗装を依頼する前に受け取る見積もりですが、確認しようにも素人はどの箇所をチェックすればいいか分からないもの。
具体的なチェックポイントは以下の通りです。
- 項目ごとの金額の記載
- 工程ごとの価格の記載
- 面積や使用する塗料の記載
- 塗料の種類・製品名の記載
- 屋根材別に必要な工程の記載
それぞれを詳しく解説していきます。
項目ごとの金額が記載されているか
まずは工事項目が細かく記載されているかチェックしましょう。
見積り書の中には「屋根塗装工事」の一行だけで、内容が一切記載されていないものも珍しくありません。これでは何の工程があるのか全く分かりません。
これでOKを出してしまうと、3段階の塗装作業を1段階減らされても分かりませんし、塗料の詳細も分からないままになってしまいます。
各項目がきちんと詳細に記載されているかどうかをまず確認してください。
工程ごとの価格が記載されているか
次は各工程の価格が記載されているかどうかの確認です。
足場代の金額、養生代の金額、洗浄代など、工程ごとに必ず相場の金額基準がありますので、分けて詳細に記載しているかチェックしてください。
面積や使用する塗料の記載がされているか
塗装する面積が平米数で記載されているかも確認してください。これは塗る面積がどのくらいなのかを確認する必要な段階です。
各工程や塗料名が記載されていても、塗装する面積が一式記載になっている場合、塗装の正確な範囲を把握できません。
きちんと仕事を行う業者であれば、塗装面積や足場面積を正確に測定し、数量を出した上で数値化して記載することができます。
単位や数量、単価に矛盾がないか再度確認してください。
塗料の種類・製品名が記載されているか
屋根塗装の大切なポイントである、塗料についての記載も見逃さないようにしましょう。
使用する塗料の種類はもちろん、メーカー名や正式な製品名も確認します。
メーカーや塗料の名称で、インターネットで塗料の相場価格や機能などを検索できるのでとても便利。
見積もりと検索結果を比較すれば、業者の話と辻褄が合っているかどうかも確認できて安心です。
屋根材別の必要な工程が記載されているか
屋根材別に必要な工程が異なりますので、見積書にこれらの詳細な記載があるかどうかもチェックポイントです。
瓦の種類 | 作業名 | 必要な工程 |
---|---|---|
スレート瓦 | ケレン | サビ除去・サビ止め塗り |
スレート瓦 | 縁切り | タスペーサーの設置 |
陶器瓦 | 葺き替え | 下葺材の交換・設置 |
モニエル瓦 | 高圧洗浄・ケレン | スラリー層の除去 |
見積書の中には、屋根材別に必要とされる工程の詳細が記載されていない場合もあります。
一式で書かれているだけという場合もありますが、業者の中には経費削減のために必要な工程を削っているところも。
これらの工程が記載されていなかったり、省略されている場合には必ず業者に確認して工程漏れがないか確認してください。
業者を決定する前に注意しておくこと
業者を決定する前に注意しておくとよいポイントをご紹介します。
屋根塗装を成功させる重要なポイントは、やはり業者選びと言っても過言ではありません。どの業者に依頼するか決定する前に考慮するとよい点を解説します。
- 相見積もりを必ず取る
- 相場を確認しておく
- 保証書を発行してくれるか確認する
- 業者の対応は適切かチェックする
- 業者の評判を調査しておく
それぞれの点を詳しく解説していきます。
相見積もりを必ず取る
業者決定の前に必ず行うべきことは、相見積もりを取ることです。複数の業者に見積もりを出してもらい、比較・検討することをいいます。
同じ条件でも内容や金額がかなり異なる場合もあり、良心的な業者を見つけるには必須の段階です。
可能なら3社以上は見積もりを比較して、価格や工程などが適正か確認してください。
相場を確認しておく
あらかじめ、家の面積や屋根の状態などをシミュレーションにかけ、相場価格を把握しておくことも大切です。あまりにも相場金額と異なる場合には、必ず何か理由があるので注意すべきです。
特に相場価格より低い場合は、塗料のグレードを誤魔化されたり、何かの工程を抜くなどの手抜き工事の可能性があります。
決して低い金額のメンテナンス工事ではないので、リーズナブルな価格には飛びつきたくなりますが、相場価格から大きく外れていたら要注意でしょう。
保証書を発行してくれるか確認しておく
屋根塗装する時には、必ず保証書を発行してくれる業者に依頼してください。
なぜなら、塗装後何年か経過してから不具合が生じる可能性があるからです。これはどんなに優秀な業者に依頼したとしても、仕方のない事象です。
様々な要因が重なって、後々に塗装の不具合が生じることはあり得るものですが、大切なのはそれにきちんと対応してくれるかという点です。
ただ業者もこのことはよく理解しているので、きちんと仕事をする業者なら必ず保証書を発行してくれます。これがあるかどうかを事前に確認するのは依頼者の責任でしょう。
業者の対応は適切かチェックする
業者の対応は、その会社の雰囲気や経営方針を如実に反映します。ですから、依頼前に業者の対応をよく観察しましょう。
以下のポイントを注意深く観察してみましょう。
- こちらの希望や意見に耳を傾けてくれるか
- 明らかに不必要な工事を勧めてこないか
- 素人でも分かる丁寧な説明をしてくれるか
- すぐに契約しようと急いでいないか
- はっきりした金額を提示できるか
とても急いでいたり、依頼者の話をよく聞かない業者には要注意です。具体的に丁寧に説明できる業者を選び、急いで決めないようにしてください。
業者の評判を調査しておく
業者の評判は事前にチェックしておきましょう。
営業スタッフの雰囲気や態度はあった時に確認できますが、実際に施工するスタッフや職人の評判は分からないものです。
すべてを把握することはできませんが、大きな業者であればインターネットに情報がありますし、口コミ評判も自分で幾らか確認できます。
もしその業者に屋根塗装を依頼した人が近所にいるなら、感想や評価を聞いてみることもできるでしょう。
屋根塗装をお得にする方法
屋根塗装をお得にする方法についてご紹介します。
屋根塗装は決して安価な価格ではありませんので、できるなら相場価格より安くしたいと考えるオーナーも多いはずです。以下の方法を参考にしてください。
- 屋根塗装と外壁塗装を同時にする
- 自社施工の業者に依頼する
- 閑散期に施工してもらう
屋根塗装と外壁塗装を同時にする
屋根塗装をする時に、外壁塗装も一緒に済ませるとかなりお得になります。屋根と外壁の塗装を同時にすると、その時は大きな出費になると考えがちですが、長い目で見ると節約になります。
なぜなら、屋根の時も外壁塗装の時も足場を組まなければならず、別々に行うとそれぞれ足場だけで10~20万円以上の出費になることも。
一緒に済ませてしまえば足場費用が1度で事足りるので、その分費用が浮くというわけです。
もちろん外壁の状態や前回の塗装との間隔も考えなければなりませんが、大抵は同じくらいのサイクルで同時に施工できる場合が多いでしょう。
自社施工の業者に依頼する
また自社施工の業者に依頼する方法もおすすめ。
自社施工の会社は、下請けに外注している大手塗装会社やハウスメーカーよりもリーズナブルな傾向があります。なにより仲介料がプラスされないのが一番の理由でしょう。
また自社施工の業者は、見積もりから足場の設置、塗装後のメンテナンスも一貫して対応してくれるので、安心感もあります。
自社施工の業者は地元密着型の傾向がありますので、地元でも信頼されており、良心的な価格で対応してくれる可能性が高いのです。
閑散期に施工してもらう
できるだけ安価で屋根塗装したい場合は、季節や時期を選びましょう。
屋根塗装をする時期として人気なのは、外壁塗装と同じで春と秋のベストシーズンです。温度と密接な関係がある塗装業は、暑すぎたり寒すぎる時期は閑散期となります。
ただ塗装業者も閑散期と言えども業務は行っていますので、依頼が少なくなるこの時期を狙うと幾らかの値引きを期待できるでしょう。
業者によっては閑散期に契約が取れるようにオプションをつけてくれたり、かなりの値引きをしてくれることもあるので、チェックしてみてください。
業者依頼の前にまずは見積もりをチェック!
屋根塗装の見積もりで必要なチェックポイントをご紹介しました。
事前に見積もりのチェックポイントを把握しておけば、いざ業者を決める段階になっても戸惑うことはありません。ただ専門的な内容も多いため、分からない事や不安なことは遠慮なく業者に質問してください。
もしセルフでの業者選びに不安があるなら、業者の検索・比較が簡単にできる「セーフリー」をご利用ください!
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