エメラルドの本物・偽物とは!?気になる見分け方・品質を徹底解説

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エメラルドの本物・偽物とは!?気になる見分け方・品質を徹底解説

2024.11.15 2024.11.15

本記事では、エメラルドの真贋を見分けるポイントをご紹介します。

ダイヤモンド、ルビー、サファイアに並ぶ、言わずと知れた4大宝石のエメラルド。美しい緑を代表するエメラルドですが、実は、他の宝石と比べてちょっと特殊な査定ポイントがあるのをご存じでしょうか。その分、本物か偽物かの見極め方も難しいと言えるのです。

本物・偽物それぞれの特徴や品質、間違いなく本物を入手するための見分け方もお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。

傷ひとつない綺麗なエメラルドは本物?

傷ひとつない綺麗なエメラルド

一般的に、宝石は傷が付いていない物が良しとされる傾向にありますが、エメラルドはそうとは限りません

天然のエメラルドのほとんどには、採掘段階で傷が入る、結晶になる過程でインクルージョン(内包物)が生じる、などの特徴がつきもの。一方で、人工的に作られた石には、傷や内包物は見当たらないアイテムが多く存在します。

つまり、「美しすぎる」エメラルドは、偽物である可能性が高いわけです。

ただし、最近はあえて不純物を人工エメラルドに混ぜ込む方法もあります。さらに、傷がほとんどない天然エメラルドも市場に出回っているので、天然と人工の境がなくなっている傾向も。

素人には見分けが難しくなっていると言えるでしょう。

エメラルドの本物と偽物の見分け方

エメラルドの本物と偽物の見分け方

エメラルドの本物と偽物の見分け方を解説していきます。

  • 傷の有無で見分ける
  • 紫外線ライトを当てて見分ける
  • 価格で見分ける

順番にチェックしていきましょう。

傷やインクルージョンの有無で見分ける

自然のなかで作られる天然のエメラルドには、多かれ少なかれ傷やインクルージョンが含まれるとお伝えしました。

対して、人工的に作られたエメラルドには、まったくインクルージョンが見られない石も多いため、傷やインクルージョンがあった方が本物の可能性が高いと言えるでしょう。

ただし、不純物を混ぜて本物に寄せる手法も増えてきているので、傷や内包物の有無だけでは一概に見分けられないケースもある点に注意が必要です。

紫外線ライトを当てて見分ける

紫外線ライトを当てて、エメラルドがどのような色に見えるかで、本物か偽物かを判断する方法もあります。

  • 黄緑色、もしくは色が変わらない→天然石
  • 強い赤色→人工エメラルドである可能性が高い
  • 暗褐色→天然・人工どちらの可能性もある

上記の通り、紫外線ライトだけでは判別できないケースもあるので、その他の方法と組み合わせるのをおすすめします。

価格で見分ける

エメラルドを使ったジュエリーには、驚くほど安価に販売されているアイテムもありますが、価格が低すぎるエメラルドには要注意。価格が安く済むのは、簡単に入手できる人工エメラルドやイミテーションである可能性が高いでしょう。

とは言え、価格はあくまでも目安であり、「○○円以下は偽物」とは言い切れません。ほかの見分け方とあわせて総合的に判断していく必要があります。

次の項からは、本物と偽物それぞれの特徴を見ていきましょう。

ダイヤモンドの真贋の見分け方は、以下記事で詳しく解説しています。

さらに詳しく知りたい方はこちら

エメラルドとは?本物の特徴をチェックしよう

本物のエメラルド

エメラルドなどの天然石は、どこで採掘された石かによって異なる特徴を持ちます。産地別の特徴を見ていきましょう。

  • コロンビア産のエメラルド
  • ザンビア産のエメラルド
  • ブラジル産のエメラルド
  • パキスタン産のエメラルド

上記4つの産地が有名です。

コロンビア産のエメラルド

エメラルドの産地として、世界的に有名なのがコロンビア。ほかの産地とは一線を画す、柔らかく輝く美しいグリーンが特徴的です。

コロンビア国内には複数のエメラルド鉱脈があり、それぞれで異なる特徴を持つ石が産出されますが、なかでも品質がよいとされるのは、コロンビア政府が管理するムゾー鉱山

ムゾー鉱山のエメラルドは、青色を含まない、純粋なエメラルドグリーンカラーで、その品質の良さからブランドの付加価値が上がっています。宝石の中央に星のような六角形のインクルージョンのある「トラピッチェエメラルド」が多く産出される鉱山でもあります。

また、結晶内にごく稀に見られるオイルが流れたような痕跡は「ゴタ・デ・アセイテ(一滴のしずく)」と呼ばれ、最高品質のエメラルドの一種とされています。

ザンビア産のエメラルド

ザンビアは、1900年代からエメラルドの採掘がスタートした比較的新しい産地ですが、非常に大きく透明度が高い石が見つかった経緯もあり、コロンビアに次ぐエメラルドの産地として知られています。

ザンビア産エメラルドの特徴として、六角柱の形ではなく全体的に丸みを帯びた形状の原石が多く見られます。

色味的には、コロンビア産の柔らかなグリーンと異なり、青みがかった透明感のあるクールさが特徴的。石の表面だけ濃く発色しているのではなく、原石全体が緑色である点も、ザンビア産ならではの特筆すべき特徴と言えるでしょう。

ブラジル産のエメラルド

ブラジル内でもっとも優れた品質が期待できるのは、モンテベロ鉱山とベルモント鉱山。産地によってさまざまな色合いが分かれ、透明度が高く明るいものから、暗く深みのある緑まで、多種多様なエメラルドグリーンを楽しめます

また、サンタ・テレジーニャ・デ・ゴイアス地域は、光を通すと内側に線が見える「エメラルドキャッツアイ」や星のような形が見える「スターエメラルド」が多く産出されています。

パキスタン産のエメラルド

パキスタンもエメラルド産地のひとつです。パキスタン北部は特に、コロンビア産のエメラルドよりも濃い色合いの石が採掘されるため、注目が集まる産地と言えます。

ただし、パキスタンのエメラルド鉱脈の多くは非常に厳しい自然環境下にあり、他国のように広範囲で産出されるわけではありません。政府により厳しく制限されていて、一部の地域のみ手作業で採掘されます。

市場に出回る数もごく少数なので、ほかの産地のエメラルドよりも、目にする機会が少ないと言えるでしょう。

偽物のエメラルドの特徴も見てみよう

偽物のエメラルドの特徴も見ていきましょう。イミテーションと呼ばれる特に安価な偽物には、以下のような特徴があります。

  • 色ガラスや合成石をエメラルドと謳う
  • 天然石を貼り合わせた貼り合わせ痕がある
  • 内部にガラスの気泡が入っている
  • 人工的に熱衝撃を加えて亀裂を生成している

素人目にも明らかに粗悪な偽物もありますが、ヒビ入り加工を施したかなり自然で美しいクォーツも存在します。さらに、本物と同じ成分で構成された人工エメラルドのクオリティもあがっており、一目で判断するには難しいものも増えてきている事実は否めません。

本物のエメラルドの価値はどう決まる?

本物のエメラルドの価値

本物のエメラルドの価値はどう決まるのでしょうか。以下のポイントに沿って解説していきます。

  • 色味
  • 輝き
  • 透明度
  • 大きさ

順番に見ていきましょう。

色味

エメラルドの最も重要な価値基準は、色味。エメラルドの色の濃淡や明るさなどで基準が設けられています

鮮やかなグリーンが最も価値が高く、色が薄かったり、くすんでいたりすると価値が低くなります。産地によって色合いは異なるとお伝えしましたが、現在はコロンビア産のエメラルドが最も質が高いとされています。

他にも、ザンビア産の透明度が高く濃い緑色も注目されています。コロンビア産に比べると青味が強い緑で、クールで独特な色合いを好む愛好家も多く見られます。

輝き

輝きも、エメラルドにとって重要な価値要素です。

エメラルドは、他の宝石に比べて内包物が多く、欠けやすい性質を持っています。カット数が少ない長方形の通称「エメラルドカット」が多く採用されているのはそのため。

四角いカットは、光の反射が丸みのあるラウンドカットよりも少ないため、エメラルド本来の持っている輝きが、特に重要視される傾向にあるのです。

透明度

インクルージョンが多いのが一般的なエメラルドにおいて、透明度はとても希少性が高くなります

少量の内包物があっても大きく価値に影響しないものの、傷やインクルージョンのないエメラルドは、「ノンエンハンスエメラルド」と呼ばれる最上級の存在。

産出される確率はなんと、10万個に1つ、全体の産出量の0.001%未満で、その値段は0.87カラットで100万円を超える価格帯になるほど。ルビーやダイヤモンドよりも価値の高い存在なのです。

大きさ

エメラルドの大きさ、カラット数も、価値基準のひとつ。

色味に比べると、注目されない傾向にありますが、傷や内包物の少ないSランクのエメラルドなら、カラット数の大きさで価格も大きく変動するでしょう。

偽物をつかまされないためのエメラルドの見分け方ポイント

精巧な偽物も多く出回っているエメラルドですが、知らずに購入しないための見分け方もチェックしていきましょう。

  • 鑑別書を発行してもらう
  • 価格が異常に安いなら要注意
  • 買取実績の多い販売店に相談する

上記3つのポイントを解説していきます。

鑑別書を発行してもらう

エメラルドを購入する際には、専門の鑑定機関から発行された鑑別書をもらいましょう

鑑別書には、エメラルドの産地や品質に関する詳細な情報が明記されているので、信頼性が高いと考えて問題ないでしょう。

価格が異常に安いなら要注意

エメラルドはダイヤモンド、ルビー、サファイアに並ぶ4大宝石。高価なジュエリーのため、相場よりも極端に安い価格で販売されている場合は注意が必要です。

安すぎるものは偽物や品質を疑い、偽物をつかまされるリスクを減らすようにしてください。

買取実績の多い販売店に相談する

良質なエメラルドを手に入れるためには、エメラルドの査定実績が豊富な販売店を選びましょう

しっかり真贋を見極めて販売している店舗なら、アフターケアやアドバイスも受けやすく、安心して取引できるはずですよ。

オパールやアメジストなどの宝石の本物や偽物の見分け方を解説しています。気になる場合は、やはり買取実績の多い販売店に査定してもらうのがおすすめです!

さらに詳しく知りたい方はこちら

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エメラルドの見分け方は買取業者に聞くのが一番!

エメラルドの見分け方は買取業者に聞こう

最後に、エメラルドの真贋を見極める一番のおすすめ方法として、買取店のメリットをお伝えします。

エメラルドは、一筋縄では真贋が見極めにくい特性を持つとお伝えしました。インクルージョンがないから偽物、あるから本物と言い切れない現在では、多くのエメラルド査定の場数を踏んでいる買取店が一番安心

宝石査定を得意とする買取業者を利用するメリットを以下に挙げました。

  • エメラルド査定の実績が豊富
  • 宝石鑑定士が在籍している
  • そのまま買取も依頼できる
  • そのまま購入もできる

良質なエメラルドを手に入れたい、手持ちのエメラルドの価値を見極めたい、など、購入・売却両方の観点からも、買取店に相談するのがおすすめですよ!

エメラルドが本物か偽物か?品質が気になるなら

今回は、エメラルドの本物・偽物の見分け方について解説しました。

最近は、人工エメラルドのクオリティもあがり、一筋縄では真贋が見極められない傾向にあります。ご自身のお手持ちのエメラルドの査定を検討している方や、記念に質の良いエメラルドを購入したい方は、正しく価値を見分ける業者に相談しましょう。「セーフリー」では、エメラルドなどの人気ジュエリー買取店を多数掲載しています。希望条件での絞り込み検索もできるので、ぜひ活用してみてください。

>>エメラルド査定が得意な宝石買取店を比較してみる

エメラルドの本物・偽物の見分け方に関するよくある質問

  • Q. 傷一つないエメラルドが安価ですが、お買い得でしょうか?

    A.

    天然のエメラルドは、少なからず傷がついているもの。あまりに無傷な石は、人工エメラルドの可能性が高いと言えるでしょう。鑑別書があるようならチェックするのをおすすめします。

  • Q. イミテーションと人工エメラルドは違いますか?

    A.

    イミテーションは、ガラスなどで作られたエメラルドの模倣品。一方で、人工エメラルドは、天然エメラルドと同じような結晶構造に化学成分が配合されたもの。
    どちらも本物のエメラルドではありませんが、人工エメラルドの方がクオリティは高いと言えるでしょう。

  • Q. 手持ちのエメラルドの真贋を確かめたいのですが。

    A.

    エメラルドは、他の宝石と異なり、傷がついている方が本物として価値がある場合も。素人の判別は難しいので、お近くのジュエリー買取店で査定してみましょう。「セーフリー」では、全国の買取店を比較検討できますよ。

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