2024.12.19 2024.12.19
ペットの埋葬方法についてご紹介します。
家族のように共に過ごしたペットであっても、時には私達より先に旅立ってしまうことがあります。大切な存在だったからこそ、丁寧に埋葬してあげたいと考える飼い主は多いはずです。
この記事では選択可能なペットの埋葬方法の紹介に加え、必要な手順や注意点も解説します。
目次
ペットの遺体の埋葬・埋骨方法
ペットの遺体の埋葬・埋骨方法についてご紹介します。
ペットの遺体の埋葬・埋骨方法は、一般的に3つの種類があります。もちろんペットの種類やサイズなども関係ありますが、誰でもトライしやすい方法です。
それぞれの方法の手順や注意点、メリットとデメリットも解説します。
土葬
ペットをそのままの状態で埋める、土葬方法。多くの国や地域で一般的に行われる埋葬方法で、日本でも比較的小型なペットなら土葬を選ぶ方も多いようです。
ただ土葬は場所選びに十分な注意が必要で、公共の場所に勝手に埋めるのは不可。他の動物によって掘り出されたり、季節によっては異臭の原因になることもあるからです。
所有している土地や自宅の庭に埋めることができれば一番良いですが、場所が確保できないなら他の方法を考えたほうがよいでしょう。
〇手順
ペットの体のサイズにもよりますが、土葬する際にはかなり深めの穴を掘る必要があります。水をかけるなどして事前に土を柔らかくして、専用の器具を使用してしっかり掘りましょう。
日当たりや水はけがよい場所を選び、カビやコケが発生しないように気を付けてください。手順は以下を参考にして頂けます。
- 水を撒くか耕すなどして土を柔らかくする
- ペットの体のサイズに合わせ地面に1m以上の穴を掘る
- ペットの体重の半量の石灰、もしくは腐葉土を撒く
- ペットの遺体を布などで包んで石灰の上に置く
- 上から残り半量の石灰を撒く
- 土を上に戻して少しこんもりとなるくらい量を多くする
- 花やメッセージカードなどを手向ける
〇メリット
ペットの遺体を土葬するメリットには以下の点が挙げられます。
- 埋葬費用をおさえることができる
- 庭などに土葬することでいつも身近に感じる
- 自然に還すことができる
〇デメリット
ペットの遺体を土葬するデメリットには以下の点が挙げられます。
- 異臭や害虫が湧くなどの心配がある
- 引っ越しや土地の売却が行いにくくなる
- 完全に遺体がなくなるまでに時間が掛かる
- それなりにスペースが必要である
〇注意点
ペットの遺体を土葬する際には、以下の注意点を留意しておきましょう。
- 季節や気温によっては異臭がご近所トラブルになる可能性もある
- 土に還るまでには長い年月がかかることを理解しておく必要がある
- 人によっては亡くなったペットが側にいることが辛い場合もある
プランター葬
ペットの遺体の埋葬方法としては、プランター葬もよく知られています。特に持ち家率が少ない都会の地域でよく見られるペットの埋葬方法です。
これは名前の通り、土を入れたプランターにペットの遺体を土葬することで、庭がない家でも簡単に埋葬で着る利点があります。ただプランターサイズに限界がありますので、小鳥や小動物向きでしょう。
ただ高層階のマンションのベランダでも、カラスなどは掘り起こすことがありますので、上に網をかけるなどの工夫が必要です。
〇手順
なるべく深さがあるプランターを選び、ペットの体のサイズがぴったり収まるものを用意します。
方法としては土葬と同じですが、小動物向きの方法なので無理やり大きなサイズのペットの遺体を埋めることはしないでください。悪臭などの原因になります。
手順は以下を参考にしてください。
- 深さのあるプランターを用意して鉢底ネットと石を敷き詰める
- 園芸用の土と腐葉土を混ぜたものを平らに敷く
- その上に薄い布で包んだペットを置く
- 腐葉土と肥料を混ぜてかぶせて乗せる
- その上から鉢底ネットを敷いて土をかぶせる
- 一番上に植物を植えたりモニュメントを置いたりする
〇メリット
ペットの遺体をプランター葬にするメリットには以下の点が挙げられます。
- 庭がなくても土葬できる
- いつでも供養することができる
- 引っ越し先にも持ち運べる
〇デメリット
ペットの遺体をプランター葬にするデメリットには以下の点が挙げられます。
- 庭の土葬よりも土に還るための時間が長く必要である
- 埋葬可能なサイズが限られる
- カラスなどの野鳥の掘りかえしに注意が必要である
〇注意点
ペットのプランター葬の場合、以下の注意点を十分に留意しておきましょう。
- 臭いや虫の発生に注意が必要である
- 日当たりと風通しの良い場所に保管する
- 台の上などに置いて底に湿気が溜らないようにする
- 環境によってはなかなか土に還らない場合もある
埋骨
その他の方法としては、火葬後の遺骨を埋める埋骨法があります。遺骨を骨壺から出して埋めるのですが、方法としては土葬と変わりありません。
骨壺から出した遺骨をそのまま埋めても良いですし、少し大きめのようなら砕いて細かくしてから土に埋めます。自宅に庭やプランターなど、埋めることができる場所を探してください。
〇手順
埋骨の手順は土葬の際とほぼ同じですが、もう骨だけになっているので、遺体の時のように過度に気を遣う必要がなくなります。比較的小さなスペースでも埋骨可能なのも助かるポイントです。
以下の手順を参考にして埋骨して頂けます。
- 庭やプランターなどの埋める場所を確保する
- 少し深めに1m程度の穴を掘る
- 骨壺から遺骨を出して穴に入れる
- 少し多めに土を戻して上にモニュメントを置く
〇メリット
ペットの遺体を埋骨するメリットには以下の点が挙げられます。
- 狭いスペースでも可能である
- 異臭や掘り起しの心配がない
- いつでも供養できる
〇デメリット
ペットの遺体を埋骨するデメリットには以下の点が挙げられます。
- 骨を砕くことに抵抗がある飼い主もいる
- 火葬費用が必要となる
- 自宅ではない場合は不法投棄扱いになることもある
〇注意点
ペットを埋骨する際には、以下の注意点を留意しておきましょう。
- 骨だけであっても公共の場所では不法投棄扱いになる
- 先に火葬を行う必要がある
ペットを埋葬する以外で供養する方法
ペットを埋葬する以外で供養する方法についてご紹介します。
ペットを埋葬する以外で供養する方法は、一般的に以下の4種類の中から選択可能です。
- 火葬して納骨
- 火葬して自然葬
- 火葬後自宅で供養
- 火葬後分骨して手元供養
ペットのサイズも関係しますが、飼い主が一番納得できる供養方法を選んであげてください。
火葬して納骨
ペットの供養方法としてよく認知されている、火葬してから納骨する方法があります。
これは小動物向きではなく、犬や猫などある程度のサイズがあるペット向きの方法でしょう。火葬後にペット霊園や納骨堂などに納骨して、定期的に管理してもらい、時に供養に訪れることも可能です。
近年ではペットのお墓を立てる方も増えており、ペット霊園や納骨堂の選択肢も広がっていきそうです。
火葬して自然葬
ペットを埋葬以外で供養する方法としては、火葬してから自然葬で見送ることも可能です。
一般的に自然葬には幾つか選択肢があり、よく知られているのは以下の3つの方法となります。
- 樹木葬
- お花畑葬
- 散骨
樹木葬とお花畑葬は名前の通り、墓石の代わりに樹木や花を植える方法。散骨は、海や山などに粉状にした遺骨をまく方法です。ペットとよく散歩に行ったなど、思い出の場所に撒くこともあります。
樹木葬やお花畑葬は対応しているペット霊園がありますが、散骨の場合は自分で場所を探したり、許可を取るなどの手配が必要です。どこでも撒くことができるわけではないので注意が必要でしょう。
火葬後自宅で供養
火葬後に自宅でペットを供養する方法もあります。具体的な手段としては以下の方法を挙げることができるでしょう。
- 仏壇に位牌を祀る
- 骨壺・遺影・花などを供えた棚を作る
これは一番人間の供養に近い方法ですが、仏壇のように遺影やロウソクなどを立て、毎日のご飯やお水を交換してお線香をあげます。そして骨壺も一緒に祀ります。
心の整理がつくまでは自宅でゆっくり供養してあげたい、すぐには手放せないという方に向いている供養方法かもしれません。
火葬後分骨して手元供養
また火葬後に分骨してアクセサリーになどにして、手元に置く手元供養という方法もあります。
いつも持ち歩くことによって、「亡くなったペットに寂しい思いをさせないようにしたい」という思いを持った方に人気がある供養方法です。
アクセサリーの種類はネックレスをはじめ、ブレスレットやキーホルダーなど種類も豊富で、持ち運びやすいものに加工できます。分骨は火葬場でもしてもらえますが、専門の業者に頼む方法も可能です。
火葬に関しては、敷地内であっても自分で火葬することはできないので、詳しく知りたい方はこちらもご確認ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
自宅でのペット火葬はNG?訪問火葬なら自宅で安心してお見送りできる
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ペットを納骨できる場所
ペットを納骨できる場所についてご紹介します。
ペットの火葬後、納骨する方法にはいくつ選択肢があります。近年ではペット専用の供養場所が増えてきましたので、一番安心する方法を選ぶとよいでしょう。
〇ペット霊園
火葬後は、ペット霊園に納骨することができます。ペット霊園での納骨方法は、合同墓地・個別墓地・供養塔から選びましょう。
「寂しくないように」という理由から合同墓地を選ぶ方もいらっしゃいますし、「専用のお墓を用意してあげたい」と個別タイプを選択する方もいらっしゃいます。
〇納骨堂
ペット霊園の他には、火葬後にペット専用の納骨堂を利用する方法もあります。
納骨堂はペットの遺骨を保管することができる施設ですが、ペットのみのタイプと人間と一緒に入れるタイプの納骨堂もあります。火葬とセットの場合が多いですが、納骨のみに対応している施設も。
近年ではペットの納骨堂の種類が増えており、需要に合わせて個別ロッカー型・位牌型・合祀型・仏壇型などから選択できます。
中には24時間お参り可能な施設もあり、希望する供養のタイプに合わせて選ぶとよいでしょう。
ペットの埋葬で迷ったらプロに相談しよう!
ペットの埋葬方法についてご紹介しました。
大切にしていた家族のようなペットだからこそ、亡くなった時には丁寧に供養してあげたいものです。
埋葬方法には、土葬や埋骨、火葬した後の納骨など様々な方法の中から選択可能ですので、後悔がないように希望する方法で供養してあげましょう。予算や供養スタイルなども考えて決めることができます。
ただ初めての経験で、ペットの埋葬に悩んだ時には「セーフリー」を活用するのがおすすめ!
セーフリーなら、豊富な候補の中からペットの埋葬について相談できる業者を選ぶことが可能です。希望やお悩みに合わせて検索できるので、一人で悩まなくても大丈夫。
色んな選択肢を比較してみたい方は、ぜひお気軽にセーフリーをご利用ください。
- どんな埋葬方法がいいか分からない
- 火葬するべきかどうか判断できない
- 手元供養したいけど方法が分からない